今回のアンケート調査につきまして、多くの団体の皆様にご協力いただき、厚くお礼申 し上げます。
市は、この貴重なアンケート結果を基礎資料とし、市民の皆様と共に市民公益活動の促 進に努めます。
Ⅰ 調査目的
平成15年度から実施している「ながのまちづくり活動支援事業」が平成24年度 に10年目の節目を迎えることから、本事業の見直しを行う予定です。
今回の調査は、本事業見直しの基礎資料とするため、過去に補助金の交付を受けた 団体を対象に行います。
Ⅱ 調査対象
平成15年度から平成22年度までに間に本事業補助金の交付を受けた市民活動団体
(NPO法人、ボランテイア団体、任意活動団体等) 95団体
Ⅲ 調査期間
平成23年9月15日(木)~9月27日(火)
Ⅳ 調査方法
返信用封筒を同封した郵送による調査
Ⅴ 調査項目
1 現在の団体の種類 2 主な活動分野
3 補助金終了からの経過年数 4 現在の活動状況とその理由
5 本補助金事業に初めて応募した時点のNPO法人化 6 補助金を受けてよかったこと
7 応募の際、本補助金事業の趣旨や審査基準を意識したか 8 応募の際、補助金上限額を意識して事業計画を作成したか 9 募集周知時期と応募期間
10 「企画・研究部門」で補助を受けて行った事業は、部門の目的に沿った内容であ ったか
11 活動報告会に関する意見、要望
12 本事業の全般について、困ったこと、要望など
平成 23 年度 ながのまちづくり活動支援事業補助金
交付団体対象アンケート結果
Ⅵ 回収結果
1 発送標本数 95
2 有効(送達)標本数 87 3 無効(未送達)標本数 8
4 回収標本数 54
5 回収率 62.1%
※(回収標本数/有効(送達)標本数)×100
Ⅶ 集計方法
表計算ソフトウェアを用いた集計
Ⅷ アンケート設問用紙・回答用紙 別紙のとおり
【調査者】
長野市地域振興部市民活動支援課
〒380-8512 長野市大字鶴賀緑町1613番地 電 話:026-224-5033 ファックス:026-224-5103 電子メール:(H23年12月31日まで)
shiminkatudo@city.nagano.nagano.jp (H24年1月1日以降)
shiminkatudo@city.nagano.lg.jp
1 1 現在の団体の種類
【n=54】
・ 回 答 の あ っ た 54 団 体 の う ち 、 43 団 体
(79%)は「任意の市民活動団体」で、8 団体(15%)は「NPO法人」であった。
・ 補助金交付後、3 団体(6%)が解散した。
2 主な活動分野
【n=54】
・ 主 た る 活 動 分 野 に つ い て 、
「 ま ち づ く り 」、「 環 境 保 全」、「学術・文化・芸術・ スポーツ」の合計が 48 団 体で、全体の約 75%であっ た。
・ 現 在 、「 会 員 互 助 」 を 主 な 活 動 と す る 団 体 が 1 団 体
(2%)あった。 NPO
法人
( 8 ) 1 5 %
団体を 解散した
( 3 ) 6 %
任意の 市民活動
団体
( 4 3 ) 7 9 %
1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 2
3 5
9 1 2
2 0
0 5 1 0 1 5 2 0 その他( 会員互助)
災害救護 地域安全 人権擁護・ 平和 国際協力 男女共同参画 科学技術 職業・ 雇用 消費者保護 団体支援 経済活動 情報化社会 社会教育 子ども健全育成 保健・ 医療・ 福祉 学術・ 文化・ 芸術・ スポーツ 環境保全 ま ちづくり
2 3 補助金終了からの経過年数
【n=52】
・ ま ち づく り 活動 補助 金 終了 か らの 経 過年 数 について、「3 年以上」の団体は 23 団体(44%)、
「1 年以上 3 年未満」は 16 団体(31%)、「1 年未満」は 13 団体(25%)であった。
4 現在の活動状況とその理由
【n=52】
・ 現 在 の 活 動 状 況 に つい て 、「同 じ 事 業 を 同 規 模 で 続け てい る 、 ま た は 異 な る 事 業 も 加 え て 規 模を拡大している」は 29 団体
(56%)、「同じ事業を続けてい るが、規模を縮小している」は 21 団体(40%)であり、全体の 96 % が 補 助 金 交 付 時 と 同 じ 活 動を続けている。
・ 「異なる事業を続けている」と
「活動を休止している、または 団 体 を 解 散 し た 」 は 各 1 団 体
(2%)であった。
(1)現在の活動状況 (2)経過・理由 ア ) 同 じ 事 業 を 同 規
模 で 続 け て い る 、 ま た は 異 な る 事 業 を 加 え 規 模 を 拡 大 し て い る
むらのくらしの文化の拠点として施設を開設し、その活用について大学生と 協働し調査研究をすすめてきたが、さらに、長野市周辺まで含めて7戸の家 が開設され活動をすすめている。
3年 以上
( 2 3 ) 4 4 % 1年
以上 3年 未満
( 1 6 ) 3 1 %
1年 未満
( 1 3 ) 2 5 %
活動を休止し ている、 ま た
は団体を解 散した
( 1 ) 2 % 異なる事業を
続けている
( 1 ) 2 %
同じ事業を同 規模で続け ている、 ま た は異なる事 業も加え規 模を拡大して
いる
( 2 9 ) 5 6 % 同じ事業を続
けているが、 規模を縮小し
ている
( 2 1 ) 4 0 %
3 (1)現在の活動状況 (2)経過・理由
補助金によって用意した備品によって、活動の幅が広がった。
記念事業を平成 22・23 年に実施するため、組織拡大と事業の多様化を実 施。
継続さ せ て 行 くこ と が 大切 と の想 い で 活動し て いる 。但 し 、新 入 会員 がな く 高齢化などで減りつつある。
活動施設が閉鎖されたため、同規模とはいえないが、別の活動施設におい て、新た な試みとし て 、公開講座やワー クシ ョップ等を採り入れ参加者を募 集中である。
ホップコースの補助金により、現在自立へ向けて活動を継続している。 利用者のニ ー ズも 強く、年1回宿泊レ ク を続けている 。利用者はも っと 回数 を多くしたり、連泊の希望もある。
会員皆が知恵を出し合い「生きがい」「仕事興し」へと夢を益々広げている。 繰り返し活動しないと効果が出ないので継続している。
公民館主催事業などにも活動範囲が広まった、他のグループからも会員に なっていただくようになった。
・地域の偉人に関するマップを作成。市内の商店の協力で広告代を住民自 治協議会の地域振興部会から援助を得て、5万部を作成。区長会の協力で 全戸配布と 商店の 協力で お 客様への サー ビ ス を 行っ て いる 。( 商店 街と の 結びつきが深まった。)
・秋のふれあい祭り
幼稚園児から地元の小・中高校生の音楽、地元青壮年の演奏、老人のハ モニカなど、年代を超えた交流、綿あめ、トン汁、おでんなど見物の人たちと 交流している楽しい一日である。
書籍発行により、各紙報道機関(新聞、TV他)が採り上げ、地区内はもちろ ん、地区外の方からも引き合いがあり活動の範囲が広まった。
NPO 法人にも課税されることがわかり、減免申請をして対処したが、それを 担保するため「その他事業は行わない」こととして定款を改正した。従って企 画調査にとどまり、支援事業の参加はあきらめた。NPO 本来事業は同規模 で継続実施している。
補助金をいた だくことによっ て活動が定着し 、区からの認知も 得て、活動資 金を援助してもらえるようになった。
介護保険関連で県からの委託事業を行う。 ア ) 同 じ 事 業 を 同 規
模 で 続 け て い る 、 ま た は 異 な る 事 業 を 加 え 規 模 を 拡 大 し て い る
毎月7~9回の異なるイベントを開催している。年 4 回の機関紙を発刊して いる。H16年から計 27号になる。
4 (1)現在の活動状況 (2)経過・理由
会長が逃げてしまい又、会長の行動に不信者も出、会の評判にも痛手を受 け会員も少なくなった。しかし、事業は縮小する事なく行う中で新しい会員も 生まれた。2 年前から長野市の歴史探訪も始め、知識も養おうとしている。 会長を信頼して仲間になったのがこんな結果になって負担が大きくて困って いる。
需要があり現在も活動している。
毎年、環境事業補助金や県事業で実施している。 順調に進んでいる。
ア ) 同 じ 事 業 を 同 規 模 で 続 け て い る 、 ま た は 異 な る 事 業 を 加 え 規 模 を 拡 大 し て い る
補助金は「 研究・ 企画」 部門であっ た 。分野の方向転換 を余儀なくさ れてい ます。他の活動分野は活発に展開しています。
絵本づくりを主に活動をしてきたが、絵本をつくる費用が販売費用を上回っ てしまうため、やむを得ず規模を縮小した。現在は制作の冊数を減らして出 版 を考 え て いる 。 研 究 活動 は 以前 に も 増し て お こな っ て 、 地域 公 民 館で 発 表している。
一定の計画がカバー出来たため。
いろいろな活動を行ってみたが淘汰された。
基本の3 つの事業は収入の多少にかかわら ず続ける 努力をし て 行くこと に した。
自己資金だけでは規模を縮小せざるを得なかった。
一定の効果、実績を上げた。県の補助金に移行し 、一段落の成果である 。
(森林整備事業)
草刈りの範囲が多く人手が回らない。
補助金が ある 時はア ル バイ ト のスタ ッフ を確保で きた が 、今はボ ラン テ ィア でスタッフをお願いしているため、人手不足で事業拡大できない。
資金がない。
役員・構成人員が変わる。
会員の理解と活動を深めることが難しかった。しかし、シニア市民対象のパ ソコン無料相談会は 1 月を除く毎月開催し、市(フルネットセンター)の協力 もいただき確実に定着してきている。
区に移管して年 2回草刈り等、管理しています。
事業の実施内容に変更はないが、事業の予算規模は縮小している。 補助金を受けた事業は少し考え直すことが多かった。
関連する里山を整備し、カブト虫の復活を続けている。 イ) 同じ事業を続けて
い る が 、 規 模 を 縮 小 している
会員の高齢化が進み、会員も減少。
5 (1)現在の活動状況 (2)経過・理由
ウ)異なる事業を続 けている
補助金を受けて行った活動により得ることのできた成果をもとに、次の活動 を進めている。
エ)活動を休止してい る、または団体を解
散した
活動 につ いて は、 皆、 熱心 に行っ て いた が、 構成 員同 士の個 人的 ト ラ ブル が組織に広がり、組織として解決ができず、休止状態になっている。
5 本補助金事業に初めて応募した時点のNPO法人化
【n=53】
・ 初めての応募時以降にNPO法人化したか について、「法人化していない」は45団体
(85%)、「既に法人化していた」は7団体
(13%)、「法人化した」は1団体(2%)で あった。
6 補助金を受けてよかったこと(※複数回答) 法人化
した
( 1 ) 2 %
既に 法人化 していた
( 7 ) 1 3 %
法人化 して いない
( 4 5 ) 8 5 %
4
1 7
2 4 2 5
3 4 3 5
0 5 1 0 1 5 2 0 2 5 3 0 3 5 その他
構成員( 会員) が増えた 社会や地域の課題解決に役立った 活動回数が増えた 活動範囲が広がった 新しい分野・事業の取り 組みができた
6
【n=54】
・ 補助金を受けてよかったことについて、「新しい分野・事業の取り組みができた」は35 団体(65%)、「活動範囲が広まった」は 34 団体(63%)、「活動回数が増えた」は 25 団 体(46%)、「社会や地域の課題解決に役立った」は 24 団体(44%)であった。
内訳(その他等)
社会的な認知が広がった。組織活動を見直すことができた。 児童センターを通して子どもとの結びつきが生まれた。
補助金でパソコン購入。ブログの立ち上げ、イベントを複数回開催し、活動を拡げることができた。 補助金はインフラの初期投資で事業の継続に役立っている。
障害者の自立と社会参加をめざす本来業務の NPOの経営基盤がうるおい強化された。 会員を集めることが出来た。講師を呼ぶ事ができた。
7 応募の際、本補助金事業の趣旨や審査基準を意識したか
【n=53】
・ 応募の際、本事業の趣旨や審査基準を「意識 した」は、47 団体(89%)であった。
・ 「あまり意識しなかった」は、5 団体(9%)、
「まったく意識しなかった」は、1 団体(2%) であった。
ま ったく 意識 しなかっ
た
( 1 ) 2 %
あま り 意識し なかっ
た
( 5 )
9 % 意識 した
( 4 7 ) 8 9 %
7
8 応募の際、補助金上限額を意識して事業計画を作成したか
【n=53】
・ 補 助 金 上 限 額 を 意 識 し て 事 業 計 画 を 作 成 したかについて 、「意識した」 は 34 団体
(64%)、「あまり意識しなかった 」は 13 団体(25%)、「意識していなかった」は 6 団体(11%)であった。
9 募集周知時期と応募期間
【n=50】
・ 募集周知時期について、「適当である」 は 34 団体(68%)、「もう少し早くして 欲しい」は 16 団体(32%)であった。
【n=48】
・ 応募期間 については、「適当である 」が 35 団体(73%)、「もう少し長くして欲し い」が 13 団体(27%)であった。 意識
していた
( 3 4 ) 6 4 % あま り
意識し なかった
( 1 3) 2 5 %
意識し ていな かった
( 6) 1 1 %
その他
( 0 ) 0 %
適当 である
( 3 4 ) 6 8 % もう少し
早くして 欲しい
( 1 6 ) 3 2 %
適当 である
( 3 5 ) 7 3 % もう少し
長く して 欲しい
( 1 3 ) 2 7 % その他
( 0 ) 0 %
8
10「企画・研究部門」で補助を受けて行った事業は、部門の目的に沿った内容であったか
【n=13】
・ 「企画・研究部門」で補助を受けて行っ た事業は、部門の目的に沿った内容であ ったかについて、「概ね、部門の目的に 沿った内容の事業を行った」は 8 団体
(61%)、「企画・研究よりも実践活動が 主であった」は 4 団体(31%)、「その他」 が 1 団体(8%)であった。
内訳(その他等)
企画・研究活動に実践活動が加わった。
11 活動報告会に関する意見、要望
【n=44】
・ 活動報告会に関するご意見、ご要 望 につい ては 、「現 在の内 容で よ い」は 24 団体(55%)、「意見交 換 を 含 む 交 流 会 を 充 実 し て 欲 し い」は 15 団体(34%)、「活動概 要報告を充実して欲しい」は 4 団 体(9%)、「その他」が 1 団体(2%) であった。
内訳(その他等)
参考になる活動を深く知る場であってほしい。 その他
( 1 ) 8 % 企画・ 研 究よりも 実践活 動が主で
あった
( 4 ) 3 1 %
概ね、 部 門の目 的に沿っ た内容の 事業を 行った
( 8 ) 6 1 %
意見交換 を含む交 流会を充 実して欲し
い
( 1 5 ) 3 4 %
現在の 内容でよ
い
( 2 4 ) 5 5 % その他
( 1 ) 2 % 活動概要
報告を充 実して欲し
い
( 4 ) 9 %
9 12 本事業の全般について、困ったこと、要望など
【提出書類】
特に、提出書類を作成する時間と暇が無く大変である。(勤めているため)もっと簡略していただけ れば助かる。
一連の流れの簡素化が望まれる。
指導はいただいたが、素人が申請書や報告書等を作るには大変だった。 書類の分類・項目が重なるものがあり「書き方」が難しい。
書類が難しすぎる。
パソコン操作ができないので手書きの処理であったため、市の担当には、大変迷惑をかけてしまっ た。
初めての応募で全てに困った。従って、以後は申請しなくなった。また、申込書の書き方で補助金に 差がある様な印象を受けた。全般的に応募しやすい方法にして欲しい。
すべてにおいて書類が多すぎて、手続きが繁雑である。
【説明】
初めての応募者にはていねいな説明をお願いしたい。 とても分かり易く指導していただいた。
申請にあたり活動に対して適切な指導をいただいた。おかげさまで、区の活性化に役立つことがで きた。
とても親切に書類づくりを指導いただいた。
税務関係の助言が欲しかった。税金の減免申請を行っても「まちづくり活動支援事業」の実践活動 に参加できる道を模索すべきだった。その際、援助・助言をいただけたらと感じた。
当時、申請書を提出する際に市の職員(担当者)から沢山の指導を受け再提出するという方法であ った。この指導は審査に合格するためのありがたい指導と受け取り書類を大幅に書きかえるなど対 応したが、結果的に2年目の継続審査の際に不合格となった。当時も同様の申し入れをしたが、指 示通り書き直したのに落選は納得いかなかった。こんなことなら最初に提出した計画書を審査して いただきたかった。
【活動継続・資金調達】
文化事業は収支均衡が至難で、継続が難題である。
補助金は活動の支援にはなったが、それを活かして、活動を発展させられなかったのが残念。 補助金が 8 割であることを理解しながらも、自主的に一本立ちできるか苦慮している。団体を継続す る為にどうすべきか模索中である。
活動が刺激になり 80 才からの元気な体を保つ学習も必要であると思うが、仲間(会員)を作ることが とても難しいのが現状。
10
【募集周知期間・応募期間】
募集周知時期は、もう少し遅くしてほしい。 応募までに検討する時間がもう少しほしい。
2月下旬、内容などについて会員と話合いが出来なかった。 応募期間は、もっと短くて良いと思う。
【予算・決算】
人件費(アルバイト代・パート労働など)にも若干の支援ができるように基準をかえてほしい。 会計処理について、①備品枠が少ない、②予算・決算処理はもう少し弾力的にしてほしい。 NPOと言っても我々はメンバーに「費用弁償」と僅少で12人のモラルが頼りである。
【仕組み、補助金額】
補助金の総額を増やして、市民の自主活動を後押ししてほしい。 ホップ、ステップ、ジャンプとあるなら、3年間の補助としてほしい。 ジャンプコース終了後、数年の継続を希望する。
【公開審査会】
可能であれば、プレゼンテーションの時間を 2分位増やしていただきたい。又、書類、写真による報 告ができればと思う。
補助金の決定をもう少し早くして欲しい。
【発表会・PR】
市が活動の様子や成果をマスコミに対して積極的に情報提供してほしい。 事業報告、発表会を簡素化してほしい。
【その他】
年度が 4月からは色々やることが多く困難なことが多い。
税金をいただくことなので難しいことはわかるのですが、理屈さえそろえ要領よくできる人はどんど ん受けられ、気持ちがあっても面倒すぎてあきらめてしまう人が多いのでは。