環境規制と環境技術開発戦略：自動車製造業の事例研究
長崎大学 環境科学部 学生会員 副島一 長崎大学 環境科学部 非会員 中陽介 長崎大学 環境科学部 非会員 西尾凌 長崎大学 環境科学部 非会員 大谷珠々音 長崎大学 大学院水産 環境科学総合研究科 会員 藤井秀
．背景
企業活動 社会 持続 能 発展を 成 要 環境 経済 両立を決定付 役割を果た
経済的意味 発展経済的価値 源泉 企業活動 あ 一方 時 企業 経済活動 多く 環境 荷 引 起 さ た あ さ 企業 提供 製品 性 能やサ ビス あ 方 第 消費活動 発生 環境
荷 異 企業 求 環境保全取 組
幅広い 言え う た中 新た 環境保全技術 ( 環境技術) 開発 企業 汚染対策や製品使用時
環境 荷削減を 容易 安価 た
必要 あ わ 原材料 加工 成
立 製造業 環境技術 汚染対策を実施 商品 環境性能を向 さ 製品競争 力 高 経済的効果 期待
製品 環境性能を高 技術 い 特 注目を浴び い 自動車 排気ガス処理技術 言え う そ 理 自動車 製品利用過程 使用 ネ 化 石燃料 あ 燃焼時 大気汚染物質を発生さ 加え
日常的 多く 消費者 使用さ い た 汚染 影響度 高い点 挙 う た背景 日本 自動車製品 環境性能 関 様々 環境規制を導入 た 表1 2000 降 自動車 排気ガスを対象 た主 環境規制 あ
表1 国内 自動車 排気ガス規制
施工 導入さ た規制
2001 自動車NOxPM法 (新た PMを規制対象)
2005 新長期規制 (販売車両 排ガス規制)
2008 自動車NOxPM法 改 (流入車 対策強化)
2009 ス 新長期規制 (販売車両 規制強化)
2001 導入さ た自動車NOxPM法 対象地域
い 排出基準を満たさ い ッ ス
乗用車 走行 禁 さ 環境性能 高い商品 買い替 えを 効果 期待さ た 2008 改 他地域
流入車 対 取 締 を強化 い た 日 本国内 販売さ 自動車 適用さ 排気ガス規制
2005 新長期規制 排出基準を強化 た ス 新長期規制 2009 導入さ い
う た自動車製品 対 環境規制 製品 環境性 能を高 目的 導入さ た 時 自動車製造業 企業 い 環境規制 強化 伴い 販売 能 製品 制約 生 企業 規制 対 敏感 反応 製品競争力を維持 た 研究開発を行 た
．先行研究と目的
環境規制 導入 えた影響 い 先行研究を 紹介 国内 自動車 関 環境規制 影響を分析 た論文 岩 他(2012)1) あ 岩 他(2012) 1)
自動車NOxPM法 注目 そ 効果を検証 た 中
古車市場 販売価格を分析 い 分析結果 規制 未 成 車両 国内 規制対象地域外 移動 た
く 国外 輸出さ た 能性を指摘 い
た 企業側 研究開発 意思決定 分析 い 藤井他(2011) 2) 行わ い 藤井他(2011) 2) 基 企業 環境技術特許 決定要因 (1)企業 政状況(2) 企業 研究開発能力(研究者数) (3)環境関連 法 規制
(4)市場 要請や ベン あ 特 製品性能 関 環
境技術特許 開発 企業 利益率 企業規模 強く影響 い 述 い
一方 先行研究 環境規制 市場 購買 行動 え 影響評価や 環境技術特許全体 対 企業
研究開発 意思決定 注目 個別 技術 関 詳細 議論 行わ い い そ 本研究 自動 車製品 中 要 環境性能 一 あ 大気汚染防 技 術 い 個別企業 特許取得割合 着目 た分析を行 う 特 自動車製品 大気汚染対策 企業 新車開 発 研究活動 強く影響を え 新長期規制及び ス 新 長期規制 注目 規制 導入前後 い 規制対 象製品を製造 企業 特許出願行動 う 変化
た を明 を目的
．データと分析手法
本分析 使用 企業別特許出願数 タ 団法人知的
産研究所(IIP) 開 い IIP ン タベ ス
3)
作成 た 自動車製品 大気汚染防 関連 特
許 選定 い 表2 通 あ OECD(2011)4) 定
い 環境技術 分類方法を適用 分類方 法を参照 自動車 排気ガス対策技術を表2 四
分類 特許出願数 比率 推移 い 分析を行 た 大気汚染防 技術 外 燃費改善技術
ッ 自動車 世 自動車技術 自動車 排気段階 環境 荷 減技術 含
表2 OECD 定 自動車 大気汚染防 技術 大気汚染防 技術 International Patent Classification 空燃比制御 F02B47/06, F02M3/02-055 等 燃料噴射装置 F02M39-71
排ガス処理装置 F01N5, F02B47/08-10等 触媒コン タ B01D53/92, B01J23/38-46等
VI I - 024 土木学会西部支部研究発表会 ( 2015. 3)
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分析対象企業 自動車NOxPM法及び新長期規制 対 象 ッ 全生産 数 占 割合 高い(1)い
ゞ自動車 (2)日 自動車 (3)UD ッ ス(旧日産
) 3社を選定 た 企業 2000
降 自動車販売 数 占 ッ 割合 90％ 高い 販売車両 対 環境規制 い 対 応 強く求 企業 考え 出来 特許
タ 対象 度 1971 2011 40 あ 本研究 Olta and Saint-Jean(2009)5)を参考 分析手法
ン 分析を適用 手法 自
動車 環境性能 関 特許申請数 中 特 排気ガス 対策を目的 た表2 四 技術 関連 特許申請数
割合 う 変化 た を考察 割合を考察 自動車業界全体 景気動向 影響をコン ロ 企業 技術分 を高い優先順 研究 い
を考察 能 あ
．分析結果
本研究 分析結果を図1 図3 示 縦軸 全環境 技術特許申請数 占 各技術特許 申請数を表 い
横軸 期間を表 自動車NOxPM法 導入さ た
2001 新長期規制 導入さ た2005 ス 新長期 規制を導入 た2009 を境 4期間を設定 た
図1 い ゞ自動車 ン
図2 日 自動車 ン
図3 UD ッ ス ン
図1 図2 い ゞ自動車 日 自動車 2000 前 い 燃料噴射装置を改善 燃料 完全燃焼を防 大気汚染物質 発生 抑制 向 た 技術開発を行 い 分 一方 2001 降 燃料噴射装置 割合 触媒コン タ 割 合 昇 い 分 特 日 自動車 2005
2008 環境技術 関 特許出願数
約70%を占 い 触媒コン タ 研究開 発 高い優先度を課 た開発戦略を取 い
背景 2009 導入さ ス 新長期規制 排出基準 燃料噴射装置 改良 成 難 い 考え
いたた 社 基準 成 向 た新た 技術 触媒コン タ 研究開発を集中さ た 考え
た 図3 UD ッ ス 2000 前 い 排気ガス対策技術 優先順 相対的 く 燃費 向 や ッ 自動車 世 型車両 開発を積 極的 進 い 特許出願 タ 読 取
自動車NOxPM法や新長期規制 導入前後
い 空燃比制御や触媒コン タ 関 特許
申請数 急増 い 明 た
．結論
本研究 ッ を主 た自動車製造業企業を対 象 排気ガス対策技術 特許開発戦略 い 環境規 制 施行さ タ ン 関連性 い 分析を行 た 本分析結果 2000 前 い 排気ガス対策 特許出願比率 高いい ゞ自動車及び日 自動車 相対 的 比率 いUD ッ ス 3企業 い 自動車
NOxPM 法 新長期規制 新た 排気ガス対策技術を開
発 強い ン ン を え あ 明 た 従 排出基準を満たさ い自動車 走行 や販売を禁 環境規制 過去 研究開発戦略 依
積極的 汚染対策 技術開発を 示唆さ
．参考文献
1) 岩 和之 藤井秀 馬奈木俊介 環境規制 対象地
域外 影響：自動車NOx PM法 車種規制を 例
環境経済 政策研究 vol.5(1), pp.21-33, 2012.
2) 藤井秀 木迪幸 馬奈木俊介 金子慎治 国内製造
業 環境技術特許 務 ンス 因果関 性分 析 環境科学会誌 vol.24(2), pp.114-122, 2011.
3) 団法人知的 産研究所, IIP ン タベ ス http://www.iip.or.jp/patentdb/, 2014/12/19 ス.
4) Organization for Economic Co-operation and Development, Invention and Transfer of Environmental Technologies, OECD, 2011.
5) Vanessa Oltra and Maïder Saint Jean “Variety of technological trajectories in low emission vehicles (LEVs): A patent data analysis", Journal of Cleaner Production 17(2), 2009, pp. 201– 213.
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
1971年～2000年 2001年～2004年 2005年～2008年 2009年～2011年
空燃比制御 燃料噴射装置 排ガス処理装置 触媒コンバーター その他環境技術
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空燃比制御 燃料噴射装置 排ガス処理装置 触媒コンバーター その他環境技術
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空燃比制御 燃料噴射装置 排ガス処理装置 触媒コンバーター その他環境技術
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