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第 6 章 効用最大化の応用例:消費と貯蓄
6.1 異時点間の選択:ライフサイクルモデルの考え方
ライフサイクルモデル: 人生をライフステージごとにわけてモデル化
年齢 C, Y 貯蓄
Y C 貯蓄取り崩し
20歳 65歳
図 6.1: ライフサイクルモデル
人生: 人は 2 期間 (勤労期と退職期) 生きる 効用: 個人は、生涯の効用を高めようとする
効用関数: 生涯の効用関数は、勤労期の消費, c1と退職期の消費 c2の関数とし、U = c1c2とする 所得: 勤労期に y の勤労所得を得る。退職期は勤労期の蓄え, s, にその利子を加えた (1 + r)s で生
活する。
問題: このときの c1と c2を求めよ
6.2 2 財モデルとの類似点と解法
予算制約をまとめる: y = c1+ s, c2= (1 + r)sより、y = c1+1+r1 c2 モデル化: 問題をまとめると、
• 効用関数:U (c1, c2) = c1c2
• 予算制約:y = c1+1+r1 c2
類似点: 2 財モデルにおける x, y を c1, c2と、Px, Pyを 1, 1/(1 + r) を置き換えただけ
上級ミクロ経済学:影山純二 解法: 2 財モデル同様に「無差別曲線の傾き = 予算制約線の傾き」条件を使えば良い
6.3 年金の影響
問題: ある個人が、勤労期および退職期にそれぞれ 100, 60 の所得を得、それを両期の消費にあて るとする。このときの勤労期の貯蓄金額を求めよ。ただし、利子率は 20% とし、効用関数は U = c1c2 (c1, c2はそれぞれ勤労期、退職期の消費) だとする。
予算制約: 100 +1+0.21 60 = c1+ 1 1+0.2c2
• 1+0.21 60は退職期の所得 60 を今期 (勤労期) の価値で測り直したもの
6.4 課題
1. ある個人が、今期に 100 の所得を得、それを利用して今期と来期の消費を行うとする。この ときの今期の貯蓄金額を求めよ。ただし、利子率は 5% とし、効用関数は U = c1c2 (c1, c2
はそれぞれ今期、来期の消費) とする。また個人の今期の所得と来期に得られる利子収入に は 10% の所得税が賦課されるものとする。
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