第五次宮崎県水産業・漁村振興長期計画(後期計画)
発行/宮崎県農政水産部水産政策課 〒880-8501 宮崎市橘通東2丁目10番1号 TEL:0985-26-7685 FAX:0985-26-7309
第五次宮崎県水産業・漁村振興長期計画(後期計画)
資源の回復と経営力の強化による
持続可能な水産業・漁村の構築
~儲かる水産業・漁村の構築~
平成28年6月
宮
崎
県
第
五
次
宮
崎
県
水
産
業
・
漁
村
振
興
長
期
計
画
(
後
期
計
画
)
宮
崎
県
平
成
二
十
八
年
六
持続可能な水産業・漁村の構築に向けて
本県の沖合では北上する黒潮の影響を強く受けてカツオ、マ
グロの漁場が形成され、沿岸部では河川水の流入や豊後水道か
ら南下する沿岸水や黒潮の影響により、イワシ、アジ、サバの
好漁場となっています。静穏な内湾のある県北、県南地区では
養殖漁業が行われるなど、海況や地形を生かして多様な漁業が
営まれており、内水面においても豊富な地下水を利用して、ウ
ナギやコイの養殖が行われています。このように、本県水産業
はこれまで食料供給の大きな役割を果たしており、また、その
水産業を核として地域コミュニティとしての漁村地域が形成さ
れてきました。
しかしながら、水産資源の減少、不安定な燃油価格による漁業収益性の低下、就業者の
減少や高齢化の進行などを背景に、水産業・漁村が維持できなくなることが懸念されたこ
とから、平成23年に「資源回復と経営力の強化による持続可能な水産業・漁村の構築」
を基本目標とする「第五次水産業・漁村振興長期計画」を策定し、各種施策に取り組んで
まいりました。
これまでに、カサゴ資源の回復や、かつお一本釣漁業を中心に高収益漁業モデルの実証
が進むなど一定の成果が得られておりますが、今後さらにこれら成果を普及させていく必
要があります。
また、計画策定以降、我が国の人口減少に伴う様々な影響や、TPP協定の合意、クロマ
グロやニホンウナギなど国際資源管理の強化、さらには本県漁業就業者等の大幅な減少な
ど、厳しい情勢の変化が新たに起きています。
その一方で、水産物の消費が世界的に拡大する中、水産業・漁村に深く根ざしている和
食がユネスコ無形文化遺産に登録され、水産物輸出も伸張するなど、水産業が持つ可能性
を示す変化も見られています。
このような課題や水産業を取り巻く状況の変化に適確に対応し、着実に成果につなげて
いくため、今般計画の見直しを行い、後期計画として策定いたしました。
後期計画では、基本目標を堅持した上で、高収益漁業への転換や承継の促進により将来
を担う漁業経営体を確保する「未来へつなぐ漁業担い手プロジェクト」と、生産と販売の
最適化により本県漁業生産力の最大化を図る「魅力ある水産業の構築プロジェクト」の2
つの重点プロジェクトを展開し、儲かる水産業・漁村の構築を加速させていくこととして
おります。
この計画は、漁業者をはじめとする水産業に携わる方々の目指すべき姿の指針となると
ともに、本県水産業・漁村が持つ安心・安全な水産物の供給機能だけではなく、生命・財
産の保全をはじめとする多面的機能について、県民の皆さんに御理解いただくためのメッ
セージでもあります。
持続可能な水産業・漁村の構築に向けて、関係者のみならず県民の皆さんと一体となっ
て取り組んでまいりますので、なお一層の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
目
次
<
序
>
計画の策定にあたって
1 計画策定の趣旨
1
2 計画の性 格と役 割
1
3 計画の構成
2
4 計画の期間
2
5 策定方法
2
6 計画の全体構成
3
7 長期計画策定の変遷
4
<第1編>
長期ビジョン
第1章 計画策定の背景
5
第1節 本県水産業・漁村を取り巻く社会情勢
5
1 新たな国際環境下における輸出の促進
5
2 国際漁業情勢と資源管理の強化
5
3 漁業経営の悪化と漁業就業者の減少
5
4 水産物の消費と市場流通の変化
6
5 地球温暖化等による環境保全への関心の高まり
6
6 内水面漁業の振興に関する法律の制定
6
7 漁村への期待と防災対策の強化
7
第2節 本県漁業の生産状況
7
1 本県の自然条件と水産業
7
2 本県水産業の全国における位置
8
3 漁業・養殖業の生産状況
9
4 本県水産資源の状況
17
5 水産加工業と水産物流通
19
第3節 本県漁業生産の構造
22
1 漁業経営体の動向
22
2 漁業就業者の動向
23
3 漁船の動向
24
4 漁港・漁村施設の動向
25
5 主な漁業の生産動向
26
6 漁協系統団体の動向
28
7 収益性向上に向けた新たな動き
29
第4節 国際貿易交渉の進展
30
1 水産業を巡る貿易交渉の推移
30
2 TPPへの対応
34
第5節 本県水産業・漁村の現状(まとめ)
35
第2章 基本目標とめざす将来像
36
1 基本目標
36
2 めざす将来像
37
3 施策の基本方向
38
4 主要指標
40
<第2編>
重点プロジェクト
第1章 前期計画の取組状況等
41
第1節 前期計画の主な指標の進捗状況
41
第2節 前期計画の主な取組と課題
42
第2章 重点プロジェクト
44
1 重点プロジェクトの考え方
44
目
次
<
序
>
計画の策定にあたって
1 計画策定の趣旨
1
2 計画の性 格と役 割
1
3 計画の構成
2
4 計画の期間
2
5 策定方法
2
6 計画の全体構成
3
7 長期計画策定の変遷
4
<第1編>
長期ビジョン
第1章 計画策定の背景
5
第1節 本県水産業・漁村を取り巻く社会情勢
5
1 新たな国際環境下における輸出の促進
5
2 国際漁業情勢と資源管理の強化
5
3 漁業経営の悪化と漁業就業者の減少
5
4 水産物の消費と市場流通の変化
6
5 地球温暖化等による環境保全への関心の高まり
6
6 内水面漁業の振興に関する法律の制定
6
7 漁村への期待と防災対策の強化
7
第2節 本県漁業の生産状況
7
1 本県の自然条件と水産業
7
2 本県水産業の全国における位置
8
3 漁業・養殖業の生産状況
9
4 本県水産資源の状況
17
5 水産加工業と水産物流通
19
第3節 本県漁業生産の構造
22
1 漁業経営体の動向
22
2 漁業就業者の動向
23
3 漁船の動向
24
4 漁港・漁村施設の動向
25
5 主な漁業の生産動向
26
6 漁協系統団体の動向
28
7 収益性向上に向けた新たな動き
29
第4節 国際貿易交渉の進展
30
1 水産業を巡る貿易交渉の推移
30
2 TPPへの対応
34
第5節 本県水産業・漁村の現状(まとめ)
35
第2章 基本目標とめざす将来像
36
1 基本目標
36
2 めざす将来像
37
3 施策の基本方向
38
4 主要指標
40
<第2編>
重点プロジェクト
第1章 前期計画の取組状況等
41
第1節 前期計画の主な指標の進捗状況
41
第2節 前期計画の主な取組と課題
42
第2章 重点プロジェクト
44
1 重点プロジェクトの考え方
44
- 1
-<序>
計画の策定にあたって
1
計 画 策 定の趣 旨
現在、本県におけ る水産業の振興に係る施策は、平成23年に策定した「資源回復と経営力
の強化による持続可能な水産業・漁村の構築」を基本目標とする「第五次宮崎県水産業・漁村
振興長期計画」に基づき実施されております。
こ の 計 画 は 、 平 成 3 2 年 度 の 水 産 業 ・ 漁 村 の 目 指 す 将 来 像 と し て 、 「 持 続 可 能 な 水 産 業 ・ 漁
村」を掲げ、その実現に向け、「水産資源の適切な利用管理」、「安定した漁業経営体づくり」な
どを基本的な方向とし、様々な施策に取り組んできたところです。
具体的には、より実践的な資源管理や燃油高騰への対応及び収益性の回復などの経営対
策を実施しており、カサゴの資源回復やかつお一本釣をはじめ主要な漁業における高収益モ
デルが完成するなどの成果も出てきているところであります。
このように、目標の実現に向け着実に施策の推進に取り組んでいるところでありますが、成果
の普及は不十分であり、不安定な燃油価格の動向や大筋合意された環太平洋パートナーシッ
プ協定に基づく新たな国際環境下でも、安定した収益を確保できる足腰の強い経営体を育成
していく必要があります。
また、「2013漁業センサス」では、残念ながら沿岸漁業を中心に漁業経営体や就業者の減少
が加速しており、今後、漁村地域の活力の低下につながらないよう担い手の確保育成が急務と
なっています。
さらに、内水面においては、水産物供給機能及び多面的機能が十分に発揮され、将来にわ
たって国民がその恵沢を享受することができるよう施策を講じなければならないとする「内水面
漁業の振興に関する法律」が平成26年6月に施行されたところです。
このような状況を踏まえ、本計画は現計画の後期5年間に取り組むべき施策について検討を
行い、持続可能な本県水産業・漁村の構築に向けた所要の改定を行うものであります。
2
計画の性格と役 割
こ の 計 画 は 、 本 県 水 産 業 ・漁 村 の持 続 的な 発 展 に向 け た総 合 的 かつ 長期 的 な 振興 方 向 を
示す基本計画であり、次のような役割を有します。
○
今後の県政運営の基本方針を示す宮崎県総合計画「未来みやざき創造プラン」におけ
る水産部門の具体的な推進計画として、本県水産行政推進の基本指針となります。
○
漁 業 者 を はじ め 、 市 町 村 、 水 産 関 係 団 体 等 の 諸 計 画 や そ れ ぞ れ の 地域 の 水 産 業 ・ 漁
<第3編>
基本計画
第1章 施策の体系
53
第2章 施策の具体的な展開方向
54
第1節 地域を担う漁業経営体づくり
54
1 漁業の抜本的な収益性の回復
54
◇漁業経営の安定
54
◇高収益漁業の構築と普及促進
54
◇経営体を支える漁協の基盤強化
55
◇生産性の高い漁場の再構築
56
◇商品開発などの販売力の強化
57
2 漁業へ の参入と高収益型漁業への転換の促進
58
◇地域を担う漁業者の育成
58
◇起業などに伴うリスク負担の軽減
59
【数値目標】
59
第2節 水産資源の適切な利用管理
59
1 水産資源の回復と 適切 な利用管理
59
◇マーケットに対応した施策の構築
59
◇我が国周辺海域の水産資源の適切な管理
60
◇内水面資源の管理強化
60
◇沿岸資源の管理強化
61
◇漁業と遊漁の適切な漁場利用の推進
61
2 水域環境の保全と環境変化への対応
62
◇環境保全に対応した水産業の展開
62
◇内水面の生態系保全の推進
63
◇地球温暖化に対応した新たな生産体制の構築
64
【数値目標】
65
第3節 漁港施設等の防災対策の強化と機能の保全
65
1 漁港の防災・安全対策の強化
65
◇地震・津波対策の強化
65
◇操業の安全確保
66
2 漁港・漁村の多面的機能の保全・強化
66
◇漁港施設の機能保全と高度化
66
◇快適な漁村環境の創出
67
◇県民への水産業・漁村の理解促進
68
【数値目標】
69
<第4編>
計画実現に向けた推進体制
1 計画の進行管理