記者発表資料
国土交通省東京国道事務所、警視庁等は、平成24年10月より「自転車通行環境整備 課題検討WG(会長:東京工業大学大学院 屋井鉄雄教授)」を設置し、東京都内の自転車 通行環境整備の検討を進めているところです。平成27年2月17日には、国道6号墨田区す み だ く
向 島 むこうじま
歩道橋付近から墨田川す み だ が わ高校前こうこうまえ交差点までの延長約1.2kmの区間において自転車専 用通行帯(自転車レーン)等を試行的に設置しました。
今回、整備直後の自転車の通行状況や道路利用者のアンケート調査結果をとりまとめま したのでお知らせします。
・歩道を通行する自転車の割合が整備前とくらべ減少し、自転車専用通行帯等を通行 する割合が増加。車道の歩道寄りを通行する自転車の割合が増加。
・自転車利用者の約6割が走りやすくなったと回答。自転車利用者の5割以上、歩行 者の3割以上が危険に感じることが減ったと回答。
・自動車ドライバーの3割以上が危険に感じることが減ったと回答。
当該区間は、自動車の最高速度が法定の60km/h の道路であり、「安全で快適な自転車 利用環境創出ガイドライン」(平成24年11月、国土交通省・警察庁)によると構造的 な分離が望ましいとされておりますが、当該区間ではそれに必要な道路幅員が確保できな いため、視覚的な分離である自転車専用通行帯等の整備を試行しました。
今後も自転車等の通行への効果や影響、道路利用者の意識の変化について調査を行い、 効果検証を行っていく予定です。
発表記者クラブ
竹芝記者クラブ、神奈川建設記者会、警視庁在庁報道機関、都庁記者クラブ 問い合わせ先
国土交通省東京国道事務所 副所長 西尾に し お 文ふみ宏ひろ 電話03-3512-9090 内線204 交通対策課長 蓜はい島しま 洋伸ひろのぶ 内線471
国道6号向島
む こ う じ ま
∼東向島
ひ が し む こ う じ ま
において試行した
自転車通行空間の整備による交通状況の変化等について
平成27年5月21日(木) 国土交通省東京国道事務所
東京スカイツリー 浅草寺
■位置図
東京都 事業箇所
墨田区
向島 歩道橋
平成27年2月17日(火)
試行開始
②向島歩道橋∼
「本所高校入口」交差点
6
6
「本所高校入口」 「向島交番前」
東向島
言問橋西
墨田川高校前
言問橋東
①「向島交番前」交差点 ∼墨田川高校前交差点
曳
舟
駅
【道路及び交通の状況】
当該区間は、自動車及び自転車の交通量が多い箇所です。
また、歩道幅員が狭いため、歩道上での歩行者と自転車の交錯が見られていました。
車 線 数 最 高 速 度 交 通 量
【交通事故の発生状況】
自転車関連事故件数:18件
(平成22年∼平成24年の3年間、言問橋東交差点∼東向島交差点間(約1.6km)) ※うち、自動車と自転車の事故が50%、自転車相互の事故が28%。
■整備前の状況
29,752台 (昼間12時間) 45,584台 (24時間) 2,751台 (昼間12時間)
677人 (昼間12時間) 4車線
60km/h(法定)
自動車 自転車
歩行者 ※H17交通センサスより
(墨田区東向島5−1)
■整備内容
自転車の通行位置と方向を明示して、安全な通行を促すとともに、自動車利用者等に自転車動
自転車ナビライン及び自転車ナビマークとは?
自転車ナビライン:国土交通省施工 自転車ナビマーク:警視庁施工
自転車専用通行帯
(自転車レーン)
(自転車と自動車の通行位置を視覚的に分離)
自転車ナビライン
(路面表示)
(自動車利用者等に自転車動線を周知)
①「向島交番前」交差点∼墨田川高校前交差点
(路肩幅員が1.5m以上確保できる区間)②向島歩道橋∼「本所高校入口」交差点
(路肩幅員が1.5m未満の区間)自転車専用通行帯
(自転車レーン) の青色舗装:国土交通省施工
規制標識
自転車ナビマーク :警視庁施工 3.25 3.250.40 3.25 3.25
2.61 16.94 2.25 21.80
1.77 1.77
(m)
■ 標準横断図
自転車専用通行帯
3.00 3.001.20 3.25 3.00
2.70 16.20 2.90 21.80
1.40 1.35
(m)
■ 標準横断図
53
36
45
61
2 3
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
整備前 整備後
:歩道通行 :車道順走 :車道逆走
①「向島交番前」交差点∼墨田川高校前交差点
(路肩幅員が1.5m以上確保できる区間)■自転車通行位置の変化(自転車交通量調査及びビデオ撮影による走行位置調査)
上り、下りとも歩道通行の割合が減少し、
車道順走の割合が増加
80
57
19
42
1 1
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
整備前 整備後
上り:7:00∼19:00 下り:7:00∼19:00
車道の
歩道寄りを通行する割合が増加
16ポイント増
23ポイント増
整備前(H27.1.13) N=1281
整備後(H27.3.5) N=1351
整備前(H27.1.13) N=1965
整備後(H27.3.5) N=1541
下り7:00∼9:00
※車道順走とは、車道の通行方向と同一方向に通行すること
歩道端からの距離
①「向島交番前」交差点∼墨田川高校前交差点
(路肩幅員が1.5m以上確保できる区間)【自転車利用者】
走りやすくなった
との回答が
62%
危険に感じることが減った
との回答が
59%
【歩行者】
危険に感じることが減った
との回答が
45%
【自動車ドライバー】
危険に感じることが減った
との回答が
47%
■道路利用者の評価(H27.3アンケート調査)
危険に感じる ことが減った
47.1 整備前と変わ
らない 44.1 危険に感じる
ことが増えた 8.8 (%) N=68 9% 47% 44% 危険に感じる
ことが減った 45.0 整備前と変わ
らない 52.5 危険に感じる
ことが増えた 2.5 (%) N=120 % 53% 2% 45% 走りやすくなっ
た 62.0 整備前と変わ
らない 24.0 走りにくくなった
14.0 (%) N=121 14% 24% 62%
危険に感じる ことが減った
59.1 整備前と変わ
らない 30.0 危険に感じる
ことが増えた 10.9
(%) N=110
11%
63 61
36 38
1 1
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
整備前 整備後
75
62
24
36
1 2
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
整備前 整備後
:歩道通行 :車道順走 :車道逆走
■自転車通行位置の変化(自転車交通量調査及びビデオ撮影による走行位置調査)
上り、下りとも歩道通行の割合が減少し、
車道順走の割合が増加
上り:7:00∼19:00 下り:7:00∼19:00
②向島歩道橋∼「本所高校入口」交差点
(路肩幅員が1.5m未満の区間)2ポイント増
12ポイント増
上り7:00∼9:00 整備前(H27.1.13)
N=949
整備前(H27.1.13) N=903 整備後(H27.3.5)
N=960
整備後(H27.3.5) N=937
※車道順走とは、車道の通行方向と同一方向に通行すること
車道の
歩道寄りを通行する割合が増加
歩道端からの距離
走りやすくなった
との回答が
60%
危険に感じることが減った
との回答が
53%
危険に感じることが減った
との回答が
37%
危険に感じることが減った
との回答が
33%
②向島歩道橋∼「本所高校入口」交差点
(路肩幅員が1.5m未満の区間)■道路利用者の評価(H27.3アンケート調査)
【自転車利用者】
【歩行者】
【自動車ドライバー】
走りやすくなっ た 59.7 整備前と変わ
らない 32.8 走りにくくなった
7.6 (%)N=119 % % % 60% 33% 7%
危険に感じる ことが減った
53.3 整備前と変わ
らない 36.4 危険に感じる
ことが増えた 10.3
(%) N=107 %
% 53%% 10%
37%
危険に感じる ことが減った
36.9 整備前と変わ
らない 60.4 危険に感じる
ことが増えた 2.7 (%) N=111 % % % 37% 3% 60%
危険に感じる ことが減った
32.8
整備前と変わ らない
55.2 危険に感じる
■整備前における自転車通行の課題
○車道の左側で自転車とバイク・原付が 交錯し危険
○狭い歩道上で歩行者と自転車が 交錯し危険
参考①
○路上駐車を避ける自転車が後方から
■整備前後の状況写真
①「向島交番前」交差点∼墨田川高校前交差点
(路肩幅員が1.5m以上確保できる区間)②向島歩道橋∼「本所高校入口」交差点
(路肩幅員が1.5m未満の区間)整備前
整備後
整備前
整備後
参考②
※整備後においても自転車の車道逆走など危険運転も見られることから、引き続き通行状況等の調査を 歩道上において歩行者と自転車が交錯
車道において自転車とバイクが交錯