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env plan2 summary いわき市環境基本計画(第二次)一部改定版【概要版】

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(1)

【概要と主体別環境配慮指針】

人と自然が共生するまち 循環都市いわき

いわき市環境基本計画(第二次)

一部改定版

(2)

本市では、環境が限られた資源であることを深く認識し、市⺠、事業者及び市が相互に

協⼒し合い、環境への負荷の少ない持続的な発展が可能な社会を構築し、人と自然とが健

全に共生できるふるさと「いわき」の実現を目指し、平成9年3月に「市環境基本条例」

を制定するとともに、同条例に基づき、平成 11 年3月に「市環境基本計画」を、平成 23

年2月に「市環境基本計画(第⼆次)」を策定し、環境の保全に関する施策を総合的かつ計

画的に推進してきました。

平成 23 年3月 11 ⽇、東⽇本⼤震災が発生し、地震・津波・原⼦⼒発電所事故を契機と

して、環境法令や環境施策に変化が生じたことなどから、本計画を改定することとしまし

た。

<策定(改定)の経過>

市環境基本計画(第一次) 平成 11 年3月策定(計画期間︓H11〜H20) 市環境基本計画(第一次)一部改定 平成 17 年3月策定(計画期間︓H17〜H22) 市環境基本計画(第⼆次) 平成 23 年2月策定(計画期間︓H23〜H32) 市環境基本計画(第⼆次)一部改定 平成 28 年2月策定(計画期間︓H28〜H32)

環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、いわき

市環境基本条例第8条に基づき策定。

○ 本市における環境⾏政の最も基本となる計画。

○ 環境の保全に関連する個別計画や施策の⽴案・展開にあたり、そ

の根拠や基本的な方向性を示す。

○ 「新・市総合計画 ふるさと・いわき 21 プラン 基本構想」に掲

げる「循環を基調とした、持続可能なまち」、「誰もが安全に、安心

して暮らせるまち」、「活⼒に満ち、創造⼒あふれるまち」の3つの

「めざしていく『いわき』の姿」の実現を環境面から支援するため、

同計画に位置づけられているあらゆる施策が市環境基本条例の基本

理念に沿って展開されるよう、環境の視点から整理・体系化し、施

策の具体化を図る。

○ 市⺠や事業者にとって、環境に配慮した⾏動を実践するための指

針。

市⺠、事業者及び市が適正な役割分担の下、 「めざしていく環境都市像」

及び「基本目標」の実現に向け、自主的かつ積極的に取り組む。

平成28年度(2016年度)から平成32年度(2020年度)までの5年間。

なお、環境の状況、社会経済情勢、科学的技術の進歩及び科学的知⾒

の集積、さらには、目標の達成状況・施策の推移状況などを踏まえ、

必要に応じ、計画の⾒直しを図る。

根拠

性格

計画期間

取組み主体

いわき市環境基本計画について

(3)

計画の構成 記載事項

第1章 序論 計画の基本的事項

第2章 目標 めざしていく環境都市像と基本目標

第3章 施策 主な施策の方向性や市⺠・事業者に期待される役割(主体別環境配慮指針)

第4章 推進 各主体が自主的かつ積極的に活動していくための仕組みづくり

環境の状況・社会経済情勢の変化

○温室効果ガス排出量が増加傾向

○ごみの排出量の増加

など、東⽇本⼤震災の影響

市⺠・事業者の意識

(市⺠・事業者アンケート)

計画 改定

改定のポイント

1 基本目標及び施策体系に「原⼦⼒災害からの環境回復」を新たに位置付けました。

2 既存の目標・施策体系は維持して、継続した取組みを推進します。

3 環境指標を⾒直しました。

4 計画の実効性を高めるため、各施策に担当課を明記しました。

5 環境課題に対応した施策を推進します。

6 環境保全に関する普及啓発及び広報を強化します。

7 各種計画を統合しました。

⇒ 地方公共団体実⾏計画(区域施策編、事務事業編(市循環型オフィスづく

り⾏動計画))、生物多様性地域戦略、環境教育等⾏動計画を包含

○東⽇本⼤震災による自然環境の損失

○倒壊家屋や除染廃棄物などの処理

○防災に強いまちづくり

○原⼦⼒発電に依存しない社会

○原⼦⼒災害を克服する除染 等

市環境基本計画(第二次)の

進捗状況・目標達成状況

○「ごみ処理・不法投棄」につ

いて高い関心

○「原⼦⼒災害への対応」につ

いて多くの意⾒ 等

計画改定の趣旨とポイント

(4)

新・市総合計画に掲げる「めざしていく『いわき』の姿」及び市環境基本条例に定める

「基本理念」を踏まえ、めざしていく環境都市像として「人と自然が共生するまち 循環

都市いわき」を掲げ、市⺠、事業者及び市が適正な役割分担の下、連携・協働してその実

現を目指します。

人と自然が共生するまち 循環都市いわき

新・市総合計画 基本構想

ふるさと・いわき21プラン

「めざしていく『いわき』の姿」

■ 循環を基調とした、

持続可能なまち

■ 誰もが安全に、

安心して暮らせるまち

■ 活力に満ち、

創造力あふれるまち

市環境基本条例

「基本理念」

■ 健全で恵み豊かな環境の

確保と将来への継承

■ 人と自然との共生

■ 持続的な発展が可能な

社会の構築

■ 市民・事業者・市の

適正な役割分担

■ 地球環境保全

目標「めざしていく環境都市像」

(5)

「人と自然が共生するまち 循環都市いわき」に向けた統合的な取組み

環境優先

⽇常生活や事業活動などにおいて、環境の保全を最も優先すべきとの基本 的な考え方を前提とした施策の展開

環境管理

科学的な知⾒やより効果的・効率的な対策⼿法を通じ、環境への影響を未 然に防止したり、環境への負荷を減らすなど、私たちのあらゆる活動を適 正に管理すべきという基本的な考え方を前提とした施策の展開

「気候変動」と「エネルギー・資源」

「気候変動」 と「生態系」

低炭素社会

温室効果ガス 排出量削減

循環型社会

3Rを通じた 資源循環

自然共生社会

自然の恵みの 享受と継承

人と自然が共生するまち

循環都市いわき

環境優先 環境管理

推 進 の 仕 組 み

協働 支援 率先

環境

審議会

環境指標

環境

調整会議

計画の

見直し

原子力災害

からの

環境回復

空間線量モニタリング

・除染

「放射性物質」と「生態系」

「放射性物質」 と「ごみ処理」

「生態系」と

「環境負荷」

「エネルギー」と

「原子力発電に 依存しない社会」

推 進 の 仕 組 み

協働 支援 率先

環境

審議会

環境指標

環境

調整会議

計画の

見直し

(6)

異常気象の頻発、気候システムの急激な転換、生態系への影響、⽔不⾜、農業への打撃、

感染症の増加、災害の激化など地球温暖化の危機に対応するため、化⽯燃料の使⽤抑制な

どの発生源対策や、緑地保全・森林整備などの吸収源対策の取組みにより、これまでより

温室効果ガスの排出が少ない「低炭素社会」を目指します。

●ことば●

地球温暖化

⼤気中の温室効果ガスの増加により、地上の平均気温が上昇し、極端な気象現象や生態系の損失 などのリスクの増⼤を招くとされています。自然生態系及び人間社会に深刻な影響を及ぼすもので あり、⼤気中の温室効果ガスの濃度を安定化させる必要があります。

温室効果ガス

太陽からの熱を地球に封じ込め、地表を暖める働きを持ち、地球温暖化の原因ともなる⼤気中の

⼆酸化炭素やメタンなどのガスを温室効果ガスと呼びます。⽯油や⽯炭等の化⽯燃料を消費する人 間活動が、⼤気中の温室効果ガスを急速に増加させているとされ、温室効果ガスの排出抑制に取り 組む必要があります。

気候変動(地球温暖化)への適応

地球温暖化対策には、緩和(温室効果ガス排出を抑制すること)と、適応(緩和を実施しても温 暖化の影響が避けられない影響に対して自然や人間社会のあり方を調整していくこと)があります。 例えば、夏季の高温を利⽤して亜熱帯地方の果物を栽培し新しい市場を切り開くなど、地球温暖化 のプラス面を積極的に生かすという考え方もできるでしょう。

現状と課題及び施策体系

○地球温暖化対策(緩和)

○災害に強いまちづくり

○原⼦⼒発電に依存しない社会を目指 す

○⽔素社会の実現を⾒据えた取組み

○着実な省エネルギーや温室効果ガス の削減への取組み

○都市機能や生活機能が集約された都 市構造の形成

○ヒートアイランド現象の緩和

○森林整備による⼆酸化炭素吸収量の 増⼤

○廃棄物の焼却や埋⽴を抑制

1 再⽣可能エネルギー利⽤の推進

⑴ 再生可能エネルギー等の普及促進

⑵ エネルギーの有効活⽤

2 省エネルギー対策の推進

⑴ 省エネルギー⾏動の促進

⑵ 省エネルギー機器等の普及促進

3 環境負荷の少ない都市空間の形成

⑴ エネルギー使⽤効率の良い都市及び交

通の整備

⑵ 緑化・適切な森林整備の推進

⑶ 廃棄物の発生抑制及び循環型社会の形

基本目標「低炭素社会づくり」

(7)

天然資源の枯渇や価格高騰による資源制約への懸念、天然資源収奪による環境破壊、有

害廃棄物の不適正処理などによる環境汚染など、資源の浪費による危機に対応するため、

資源採取、生産、流通、消費、廃棄などの社会経済活動の全段階を通じて、廃棄物の発生

抑制や循環資源の利⽤などの取組みにより、環境への負荷をできる限り少なくする「循環

型社会」を目指します。

●ことば●

発⽣抑制(リデュース)

製品を⻑く使ったり生産工程で出るごみを減らした りして、ごみを減らすこと。

再使⽤(リユース)

一度使⽤して不⽤になったものをそのままの形でも う一度使うこと。

再⽣利⽤(リサイクル)

ごみを利⽤しやすいように処理し、新しい製品の原 材料として使うこと。

熱回収

ごみを単に焼却処理するだけではなく、焼却の際に 発生するエネルギーを回収・利⽤すること。

現状と課題及び施策体系

○ごみ排出量の削減

○リサイクル率の向上

○特に、環境への負荷軽減やごみ処理 コスト削減の観点から焼却ごみと埋

⽴ごみの削減

○廃棄物の不適正な処理の防止

○処理施設の適正な運⽤

○散乱ごみのない、清潔で美しいまち づくり

○不法投棄の監視

1 発⽣抑制を主眼とした3R(リデュー

ス・リユース・リサイクル)の推進

⑴ リデュース(発生抑制)の推進

⑵ リユース(再使⽤)の推進

⑶ リサイクル(再生利⽤)の推進

2 発⽣した廃棄物の適正処理

⑴ 一般廃棄物の適正処理

⑵ 産業廃棄物の適正処理

3 まちの美化と不法投棄の防⽌

⑴ まちの美化

⑵ 不法投棄の防止

基本目標「循環型社会づくり」

(8)

生物の生息・生育環境が人間活動による土地改変や環境汚染などにより⼤きく損なわれ、

種の絶滅のおそれ、⾥地⾥⼭における人間の働きかけの後退による生態系の劣化、外来生

物による在来の生態系のかく乱、美しい景観の損失など生態系の危機に対応するため、生

物多様性が適切に保たれ、自然の循環に沿う形であらゆる社会経済活動を自然に調和した

ものとし、また様々な自然とのふれあいの機会を確保することにより、自然の恵みを将来

にわたって享受できる「自然共生社会」を目指します。

●ことば●

⽣物多様性

生息する生物の多様さとその生息環境の多様さを「生物多様性」といいます。生態系は地域の環 境に合った多様な生物種が生息するほど健全であり、安定しています。

特定外来⽣物

海外起源の外来生物で、⽇本固有の生物とその性質が異なることにより生態系等に係る被害を及 ぼし、又は及ぼすおそれがある生物をいいます。セイタカアワダチソウやミシシッピアカミミガメ など、外来生物ですが、特定外来生物には指定されていないものもあります。

環境基準

健康の保護及び生活環境の保全上、維持されることが望ましい基準として国が定めるもの。⼤気 汚染、⽔質汚濁、土壌汚染、騒音などの項目ごとに物質の濃度や音の⼤きさなどの数値を定めてい ます。

現状と課題及び施策体系

○生物多様性への理解不⾜

○継続的な自然とのかかわりあいを通 じて、森林緑地などの保全と創造を 図る

○希少な野生動植物の生息地への津波

○有害鳥獣被害の拡⼤ 被害

○外来生物の遺棄等による拡散やペッ トの飼育者のマナー向上

○地域固有の生物相や景観への理解

○既存施設等の有効活⽤や活発な市⺠ 活動・学校などとの連携を図りなが ら、自然とふれあう機会を創出

○⼤気汚染物質等の排出抑制対策

○生活排⽔の適正処理(下⽔道の整備 や合併処理浄化槽の普及促進)

1 ⽣物多様性・自然環境の保全

⑴ 生物多様性の保全・持続可能な利⽤

⑵ 森林・農地・河川等の保全

⑶ 緑地の保全・緑化の推進

⑷ 景観・天然記念物等の保全

2 動植物の保護及び管理

⑴ 希少野生動植物の保護

⑵ 鳥獣被害への対応

⑶ 特定外来生物の移植・移入の回避

⑷ 飼養動物の愛護及び管理

3 自然とのふれあいの推進

⑴ 自然とふれあう場の維持管理及び活⽤

⑵ 自然とふれあう機会の創出

4 大気、水等の保全

⑴ ⼤気環境の保全

⑵ ⽔環境の保全

⑶ 土壌・地下⽔環境の保全

⑷ 騒音・振動、悪臭の防止

⑸ 化学物質対策の推進

基本目標「自然共⽣社会づくり」

(9)

市⺠が安全に、安心して生活できるよう、健全で恵み豊かな環境を確保・継承すること

は、東⽇本⼤震災からの復興や健全な社会活動、さらには先述の「低炭素社会づくり」、「循

環型社会づくり」、「自然共生社会づくり」を実現する上での基盤となるものです。

空間線量モニタリング、除染及び汚染廃棄物の適正処理を通じ、放射性物質による環境

汚染と市⺠の不安を払拭し、市復興ビジョンに掲げる「原⼦⼒災害を克服する」並びに市

総合計画基本構想に掲げる「誰もが安全に、安心して暮らせるまち」を具現化するため、

「原⼦⼒災害からの環境回復」を目指します。

●ことば●

放射性物質

放射能を持つ物質。カリウム40、炭素14など自然界にもともと存在するものや、ヨウ素131、セ シウム134、セシウム137など自然界に存在しないものもあります。

シーベルト

シーベルト(記号はSv)は、⾝体に受けた放射線の量を表す単位です。放射線を受ける量は、ど れだけの強さの放射線を、何時間受けたかによって決まります。このため、放射線の強さを表す単 位として、1時間当たりのシーベルト(記号はSv/h)が⽤いられます。シーベルトの値は、普段、 私たちの⾝の回りにおける値として⼤き過ぎるので、千分の一に当たるミリシーベルト(mSv)や、 百万分の一に当たるマイクロシーベルト(μSv)が⽤いられます。

ベクレル

ベクレル(記号はBq)は、放射性物質が放射線を出す能⼒を表す単位です。放射性物質の種類に よって放出される放射線の種類や強さが異なり、同じ数値でも放射性物質が違えば、人体に与える 影響の度合い(シーベルト)の⼤きさは異なります。放射能の強さの⽐較をするためには、単位重 量(1キログラム)当たりの放射能(Bq/㎏)などが⽤いられます。

現状と課題及び施策体系

○本市は福島第一原⼦⼒発電所から、 概ね 30 ㎞から 70 ㎞の範囲にあり、 市域が広範なため、地域により放射 線量は⼤きく異なり、このため、き め細かいモニタリングとその結果に 基づく除染が求められる

○中間貯蔵施設への除去土壌等の搬入

○仮置場での⻑期保管への懸念

1 空間線量モニタリング及び除染

⑴ 空間線量モニタリング等の実施

⑵ 除染の実施及び汚染廃棄物の処理

⑶ 市⺠への情報提供等

基本目標「原子力災害からの環境回復」

(10)

低 炭 素 社 会 づ く り

再生可能エネル

ギー利⽤の推進 ○ ⻑い⽇照時間や豊富な森林資源を有する地域特性を踏まえ、太陽エネルギ ー及び木質バイオマスエネルギーの導入拡⼤

○ 再生可能エネルギー関連を核とした産業振興

○ 再生可能エネルギーや蓄電池、燃料電池などの分散型エネルギーによる、 災害時に強く環境負荷の少ないまちづくりに向けた調査・研究

省エネルギー対

策の推進 ○ 広報紙やホームページ、出前講座などを活⽤し、省エネルギー⾏動の実践 につながる情報を提供

○ 省エネルギー診断の実施

○ 家庭⽤エネルギー管理システム(HEMS)、LED照明や高効率給湯器な ど省エネルギー関連機器の普及促進

環境負荷の少な い都市空間の形 成

○ 鉄道、バスなどの公共交通機関の利⽤促進

○ 防災や電⼒ひっ迫時の対策に資する蓄電池の普及促進

○ 間伐などの森林整備を推進

循 環 型 社 会 づ く り

発生抑制を主眼 とした3Rの推 進

○ 市⺠や市内外の事業者と協働し、発生抑制を主眼とした各種3R施策を推 進

○ 再資源化できるごみが、「燃やすごみ」や「燃やさないごみ」に混入しない よう、分別の徹底を呼びかけるとともに、分別ルールを分かりやすく周知 発生した廃棄物

の適正処理 ○ 人⼝減少やごみ減量リサイクル施策による廃棄物の減量とともに、清掃セ ンターや最終処分場など市処理施設の⻑寿命化や集約化等、収集運搬体制 の再構築など効率的な処理体制への転換

まちの美化と不

法投棄の防止 ○ まちの美化や環境美化に対するモラルの向上を図るため、「いわきのまちを きれいにする市⺠総ぐるみ運動」の推進や「クリンピー応援隊」への支援 を実施

○ 不法投棄に対する監視強化のため、関係機関との連携のほか、市⺠への啓 発や不法投棄監視サポーターによる活動を推進

再生可能エネルギーの導入

(太陽光発電システム。中央台公⺠館)

自然体験型環境学習 環境アドバイザー派遣事業 森の観察会の様⼦

施策の方向性(抜粋)

(11)

生物多様性

・自然環境 の保全

○ 生物多様性を保全していくうえで前提となる動植物の生息状況等の調査及 び情報収集

○ 健全で、かつ樹容が美観上特に優れた木や林を保存樹木または保存樹林とし て指定し、適切に保全するとともに、保存樹木等を活⽤し、緑を保護・育成 動植物の保

護及び管理 ○ ⺠間事業者による開発⾏為に対し、環境影響評価法など関連法令に基づき、 希少野生動植物への配慮を促す

○ 特にイノシシについては、安定生息数を目途に、県、猟友会及び農業関連団 体などとの連携のもと、対策を実施

○ 特定外来生物が生態系や農林⽔産業などに及ぼす影響などについて、市⺠へ の情報提供を⾏い、特定外来生物の拡散を防止

自然とのふ れあいの推 進

○ 「市フラワーセンター」など自然体験施設において、施設の⽴地や機能を活 かした自然体験型学習メニューの充実化

○ 自然とのふれあいを図るための市⺠の自主的な活動に対し、専門家(環境ア ドバイザー)を派遣するとともに、活動に必要な情報を提供

⼤気、⽔等

の保全 ○ ⼆酸化硫⻩、光化学オキシダント、PM2.5 など、人の健康や生活環境に被 害を及ぼす⼤気汚染物質を監視

○ ⼤規模及び中規模工場に対しては、公害防止協定を締結し、環境負荷の低減 を図る

○ 市内の河川、海域における⽔質汚濁の状況を把握するため、人の健康や生活 環境に被害を及ぼす物質を監視

○ 工場等の騒音・振動、悪臭については、⽴入検査や指導などを通じ、事業者 に対して規制基準遵守の徹底を指導

○ ダイオキシン類をはじめとする、人の健康に被害を及ぼす化学物質につい て、環境中の濃度を監視

空間線量モ ニタリング 及び除染

○ 市内 2,000 か所の空間線量を年2回測定し、「iマップ」(いわき市放射線 量測定マップ)に公表するなど、きめ細かい空間線量モニタリングを実施

○ 「市除染実施計画」に基づき、詳細モニタリングの結果を踏まえて順次除染 を実施

○ 国⽴研究開発法人放射線医学総合研究所と連携・協⼒し、同研究所が有する 科学的知⾒を活⽤した情報発信等を実施

協働による

環境保全 ○ 事業者、市⺠団体及び教育機関などが実施する環境保全活動に対しても積極 的に参画・後援

○ クリンピー応援隊や不法投棄監視員と連携し、地域と一丸となったまちの美 化及び不法投棄の防止を図る

○ 篤志家と環境保全活動の担い⼿を繋ぐ仕組みとして「環境まちづくり推進基

⾦」を運⽤ 環境配慮活

動に対する 支援

○ 環境の⽇(6月5⽇)または環境月間(6月)等に合わせ、環境保全につい ての関心と理解を深め、環境保全活動を⾏う意欲を高めるための普及啓発を 実施

○ 良好な環境資源の発掘・PR、NPO法人の活動基盤の整備及び環境にやさ しいまちづくりを担う人材育成などに対する支援

市の率先し

た環境配慮 ○ 電気・ガスなどのエネルギー及び事務⽤品等の使⽤量の削減、節⽔、適正な 室温管理、クールビズ・ウォームビズ及び緑のカーテンの実施などにより、 エネルギー消費を抑制

○ 公⽤⾞のエコドライブ、職員のノーマイカー通勤を推進

○ 物品調達において、グリーン購入を推進 原子力災害からの環境回復 自然共生社会づくり計画推進の仕組み

(12)

再生可能エ

ネルギー利

⽤の推進

□ 太陽光発電や太陽熱利⽤温⽔器・ソーラーシステム、木質ペレットス

トーブなどの再生可能エネルギーを利⽤した機器の導入に努めます。

□ 学習・体験施設などを積極的に利⽤し、再生可能エネルギーへの理

解向上に努めます。

省エネルギ

ー対策の推

□ 家庭⽤エネルギー管理システム(HEMS)や環境家計簿などによ

り、家庭におけるエネルギー消費状況の把握に努めます。

□ 高効率給湯器など、エネルギー効率が高い機器などの導入に努めます。

環境負荷の

少ない都市

空間の形成

□ 近場への移動には徒歩や自転⾞を利⽤し、遠出をする際には公共交

通機関を積極的に利⽤します。

□ 緑のカーテンやすだれなどを利⽤し、⽇射を遮る暑さ対策を講じる

など、エネルギー消費の抑制可能な生活環境の形成を推進します。

発生抑制を

主眼とした

3Rの推進

□ 詰替えや充電、⻑期間の使⽤が可能な商品、またはリサイクル商品

を積極的に購入し、使い捨て商品は極⼒購入を控えます。

□ ⾷材購入は適量とし、⾷べきれる量だけ調理します。また生ごみの

⽔切りを徹底し、なるべく堆肥化するとともに、地域で利⽤・循環

できる仕組みづくりを検討します。

発生した廃

棄物の適正

処理

□ ごみの分別を徹底します。

□ ⼤型ごみや家電リサイクル対象品は、決められた⼿続きに基づいて

処理します。

まちの美化

と不法投棄

の防止

□ 市⺠総ぐるみ運動をはじめ、地域の美化活動等に積極的に参加しま

す。

□ ポイ捨ては絶対にしません、させません。また、⾒つけたごみは拾

い、ごみを捨てられない環境をつくります。

生物多様性

・自然環境

の保全

□ 地域の自然や公園等、⾝近な緑を⼤切にします。

□ 緑化活動等に積極的に参加します。

動植物の保

護及び管理 □ ⾝近な自然の動植物等に興味を持つとともに、むやみに採取したり

傷をつけたりしません。

□ 外来生物等を遺棄したり、逃がしたりしません。

自然とのふ

れあいの推

□ 地域、学校等を通じ、⾝近な環境について学びます。

□ 自然観察会、体験会等に積極的に参加し、⼭や河川、海岸等の自然

との正しいつきあい方を学びます。

⼤気、⽔等

の保全

□ 排⽔ネットの利⽤や合成洗剤の利⽤の削減、油汚れの拭き取りな

ど、生活排⽔の環境負荷低減に努めます。

□ 迷惑な騒音等を出さないように気をつけます。

原⼦⼒災害

からの環境

回復

空間線量モ

ニタリング

及び除染

□ 放射線に対する正しい理解に努めます。

環境に配慮した⾏動を実践するための指針・⾏動(抜粋)

【市民】

(13)

再生可能エネル

ギー利⽤の推進

□ 太陽光や太陽熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーを利⽤した機

器の導入、研究、開発を進めます。

省エネルギー対

策の推進 □ ISO14001 やエコアクション 21 などの環境マネジメントシステ

ムを導入し、自らの環境負荷を適切に把握します。

□ エコドライブの徹底や効率的な配送システムの構築、低公害⾞などの

購入等に努めます。

環境負荷の少な

い都市空間の形

□ 業務⽤⾞両などについて、低公害⾞への段階的な移⾏を検討します。

また、排気ガスの排出抑制などのため、公共交通機関(バス、タクシ

ー)の待機中のアイドリングストップの実施を推進します。

□ 敷地内の緑化による暑さ対策や温室効果ガスの吸収源対策などによ

り、エネルギー消費の抑制可能な環境の形成を推進します。

発生抑制を主眼

とした3Rの推

□ 廃棄物の発生抑制、再使⽤、再生利⽤、分別を徹底します。

□ 備品などはできるだけ⻑く使⽤するとともに、購入する際は再使⽤や

再生利⽤が可能なリサイクル商品を選びます。

発生した廃棄物

の適正処理 □ 廃棄物の処理は法令などを遵守し、野外焼却や不適切な保管は⾏いま

せん。

□ 産業廃棄物の処理は産業廃棄物管理票制度に基づき、処理経過を明確

にします。

まちの美化と不

法投棄の防止 □ 事業所周辺の美化活動などを積極的に⾏います。

□ 地域の美化活動などに積極的に参加し、連携を図ります。

生物多様性・自

然環境の保全

□ 化学肥料や農薬の使⽤をできるだけ減らすなど、土壌等への環境負荷

を低減します。

□ 所有する林地等は、間伐等を⾏い、適切な管理に努めます。

動植物の保護及

び管理 □ ペット等を販売する際には、飼い方や逃げ出した場合のリスク等につ

いて、適切な情報提供を⾏います。

□ 敷地内の植栽等にあたっては、在来植物への影響を考慮します。

□ 管理する敷地内への鳥獣等の進入防止策を講じます。

自然とのふれあ

いの推進 □ 従業員やその家族が自然に親しむ機会が得られるよう配慮します。

⼤気、⽔等の保

□ 汚染物質の排出について関係法令等を遵守するとともに、処理施設等

の適切な整備、管理を⾏います。

□ 公害防止協定等に基づき、汚染物質等の排出削減に努めます。

空間線量モニタ

リング及び除染 □ 放射線に対する正しい理解に努めます。

【事業者】

(14)

計画を着実に推進し、めざしていく環境都市像「人と自然が共生するまち 循環都市い

わき」の実現を図るためには、市⺠、事業者及び市などあらゆる主体が適正な役割分担の

下、お互いに連携・協⼒しながら自主的かつ積極的に環境の保全に取り組んでいく必要が

あります。

市では、計画の実効性を高めるため、「協働」、「支援」、「率先」の観点から、各主体が自

主的かつ積極的に活動していくための体制整備(仕組みづくり)を進めていきます。

PLAN 計 画 ACTION 見 直 し

見直し結果の計画

及び施策への反映

点検・評価結果を踏まえた、方針 及び施策内容などの見直し・再検討

(環境調整会議)

DO 実 行 CHECK 点 検

パートナーシップによる

取組みの推進

指標などを活用した、施策の進捗 状 況 及 び 目 標 の 達 成 状 況 な ど の 点 検・評価

(環境審議会)

年次報告書の作成・公表

事業者

市民

民間団体

計画の進⾏体制及び進⾏管理のフロー

計画推進の仕組み

現状と課題及び施策体系

○市⺠、事業者及び市が協働すること によって、より効果的な対策を講じ ることが可能となることや、あるい は協働しなければ解決できない問題 もある

○市⺠一人ひとりや事業者の環境に対 する関心と理解を深め、意欲を具体 的な⾏動につなげるための支援

○市自らの一事業者・一消費者として 率先した環境配慮

1 協働による環境保全

⑴ 各主体との協働

⑵ 各主体間の連携

⑶ 関係機関との連携

2 環境配慮活動に対する支援

⑴ 環境情報の収集及び提供

⑵ 環境教育・環境学習の推進

⑶ 環境に配慮した市⺠活動の促進

⑷ 環境に配慮した事業活動の促進

3 市の率先した環境配慮

⑴ 環境配慮⾏動の推進

⑵ 公共施設の整備・管理運営などにおける

環境配慮

⑶ 職員の環境配慮意識の向上

⑷ 庁内の体制整備

(15)

基本目標の達成に向けた施策の取組み状況や、施策を実施することによって生み出され

る成果を「環境指標」として、その点検・評価を実施します。環境指標は、明確な点検・

評価を⾏うため、できる限り定量的かつ継続的に把握できるデータを⽤います。

また、透明性のある点検・評価を⾏うため、施策の取組み状況については、毎年、報告

書にとりまとめ、公表します。

環境指標は、次のように各施策の体系ごとに設定しています。(主な環境指標のみ掲載)

項目 環境指標 基準値

(平成26年度)

目標値

(平成32年度) 単位 備考

低炭素社会づく り

太陽光発電導入量 15,221 28,000 kW 累計値 家庭から排出される市⺠一人

あたりの温室効果ガス排出量 1.77 1.75 t-CO2/年 平成17年度 基準値は 造林事業実施面積 15,007.70 17,289.80 ha 累計値

循環型社会づく り

一人一⽇当たりのごみ排出量 1,067 950 g/人・⽇

産業廃棄物排出量 3,371 3,367 千t/年 基準値は平成25年度 目標値は平成31年度 クリンピー応援隊参加者数 5,440 5,600 人/年

自然共生社会づ くり

野生動植物等調査種類数 0 25 種 累計値

自然体験型イベントの開催数 22 30 回/年

汚⽔処理人⼝普及率 83.0 94.0 % 原⼦⼒災害から

の環境回復 年間追加被ばく線量が1mSv

以下となる地点の割合 98.2 100.0

推進

ISO14001・エコアクション

21 認証取得事業所数 75 85

こどもエコクラブ会員数 847 2,700 人 累計値 森林ボランティア活動等参加

者数 626 1,000 人/年

市役所等における電気使⽤量 93,779 89,091 千kWh/年

参考指標

市内全体からの温室効果ガス

排出量 3,664.4 3,545.7 千t-CO2/年 平成17年度基準値は 市役所等からの温室効果ガス

排出量 121.8 115.8 千t-CO2/年

環境指標による点検・公表

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環境ラベルの例

エコマーク

ライフサイクル全体を考慮 して環境保全に資する商品を 認定し、表示する制度です。

ISOの規格(ISO14024)に 則った我が国唯一の第三者 認証によるタイプⅠ環境ラベル制度です。幅広 い商品(物品、サービス)を対象とし、商品の 類型ごとに認定基準を設定、公表しています。

カーボンフットプリントマー ク

商品やサービスの原材料 調達から廃棄・リサイクルに 至るまでのライフサイクル 全体を通して排出される温 室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサ ービスに分かりやすく表示する仕組み。LCA(ラ イフサイクルアセスメント)手法を活用し、環 境負荷を定量的に算定しています。

低排出ガス車認定 自動車の排出ガス低減 レベルを示すもので、自 動車製作者の申請に基づ き国土交通省が認定して いる制度です。

再生紙使用マーク 古紙パルプ配合率を示 す自主的なマークです。 上図の場合、古紙パルプ配合率100%再生紙を 使用しています。

ごみ減量化推進国民会議(現 3R活動推進フ ォーラム)で定められたものです。

識別表示マーク

PETボトル 紙製容器包装 プラスチック製容器包装

資源の有効な利用の促進に関する法律に基づいて表示される、分別回収を促進するためのマー クです。消費者が容易に分別できるよう、材質や成分その他分別回収に必要な事項を、マーク等 の決められた様式で表示することが義務付けられています。

「環境ラベル」とは、「製品やサービスの環境側面について、製品や包装ラベル、製品説明書、技術報告、 広告、広報などに書かれた文言、シンボル又は図形・図表を通じて購入者に伝達するもの」を、幅広く指す 用語です。ある環境ラベル(マーク)が付いている商品は、そのラベル制度の認定基準を満たしていること を表しています。より環境に配慮した商品を選びたい場合は、マークに添付されている詳しい情報などを見 て確認してください。

出典 環境省ホームページ

いわき市環境基本計画(第二次)一部改定版 概要

平成28年3月

編 集 いわき市 生活環境部 環境企画課

〒970-8686

いわき市平字梅本21番地

電話:0246-22-1111(代表)

0246-22-7528(直通)

ファクス:0246-22-7599

市ホームページ http://www.city.iwaki.lg.jp

参照

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