LT
✉✉ ✉✉R6
Manual(試作版)
For all IC-R6 lovers
Version 0.21
2016/04/10
目 次
1 まえがき 1
2 LT-R6 の概要 2
2.1 LT-R6 の特徴 . . . 2
2.1.1 マルチプラットホーム . . . 2
2.1.2 ICFファイル対応. . . 2
2.1.3 データの編集機能. . . 2
2.1.4 CI-Vインターフェイスを通 じたIC-R6との通信機能 . 2 2.1.5 編集機能と通信機能の連携 . 2 2.2 LT-R6 のインストールと起動 . . . 3
2.3 LT-R6 の起動オプション . . . 3
2.4 LT-R6 の終了 . . . 3
3 画面表示 4 3.1 画面の構成 . . . 4
3.1.1 タイトルバー . . . 4
3.1.2 MENUバー . . . 4
3.1.3 主画面 . . . 4
3.1.4 ファン ク ション キ ー 設 定 バー(暫定). . . 5
3.1.5 ステータスバー . . . 5
3.2 主画面 . . . 5
3.2.1 バンクチャネル編集タブ . . 5
3.2.2 バンクチャネル詳細タブ . . 6
3.2.3 メモリーチャネル編集タブ . 6 3.2.4 プログラムスキャン設定タブ 7 3.2.5 オートメモリーライトチャ ネルタブ. . . 7
3.2.6 共通設定タブ . . . 7
3.2.7 情報タブ. . . 7
3.2.8 無効周波数表示 . . . 7
4 メニュー 8 4.1 ファイル(FILE)メニュー . . . 8
4.2 編集(EDIT)メニュー . . . 8
4.3 表示(DISP)メニュー. . . 8
4.4 CI-V&IC-R6メニュー . . . 9
4.5 その他(HELP)メニュー . . . 11
5 LT-R6 の操作 11 5.1 Drag & Drop . . . 11
5.1.1 外部アプリとのDrag & Drop 11 5.1.2 バンクチャネルへのDrop . 12 5.2 Copy & Paste . . . 12
5.3 CI-V . . . 12
5.3.1 CI-Vを通じたIC-R6 のモ ニター . . . 12
5.3.2 CI-Vを通じたIC-R6 の操 作(制御) . . . 12
5.3.3 IC-R6のメモリーのダウン ロード . . . 13
5.3.4 編集データのIC-R6へのア ップロード機能 . . . 13
5.3.5 CI-V関連のエラーに関する 処理 . . . 13
5.3.6 IC-R6のメモリーデータと の照合(verify) . . . 13
5.4 ファンクションキーの設定について (暫定) . . . 13
A LT-R6 のインストールと実行 A-1
A.1 JAVAの実行環境 . . . .A-1 A.2 jSSC通信ライブラリー . . . .A-1 A.3 LT-R6のインストール (Windows) A-2 A.3.1 LT-R6 . . . .A-2 A.3.2 jSSC通信ライブラリー. . .A-2 A.3.3 LT-R6 の起動 . . . .A-2 A.3.4 起動オプション . . . .A-2 A.4 LT-R6のインストール (Mac OS X) A-2 A.4.1 JAVA . . . .A-2 A.4.2 LT-R6 . . . .A-2 A.4.3 jSSC . . . .A-3 A.4.4 起動オプション . . . .A-3 A.4.5 制限事項. . . .A-3 A.5 LT-R6のインストール (Linux) . .A-4 A.5.1 JAVA . . . .A-4 A.5.2 LT-R6 . . . .A-4 A.5.3 jSSC . . . .A-4 A.5.4 起動オプション . . . .A-4
B IC-R6 のスキャン機能について B-1
B.1 スキャン機能の全体像 . . . B-1
B.2 VFOスキャン . . . B-1 B.3 メモリースキャン . . . B-1 B.4 メモリーチャネル . . . B-1
C ICFファイルのフォーマット C-1
1
まえがき
LT-R6 は ICOMのIC-R6 のためのメモリー
データ編集、モニター、制御ソフトです。LT-R6
はWindows、Mac OS X、Linux(開発中)で動 かすことが出来ます。
メモリーデータ編集機能はICOMのクローニ
ングソフトCS-R6相当の機能を持っており、
CS-R6が扱う.icfファイルを読み書きする事ができる
とともに、Drag & Dropなど幾つかの編集機能を
を追加しています。またCI-V通信を使ってIC-R6
のメモリーデータを読み書きすることもできます。
さらにCI-V通信の副産物としてIC-R6 のリ
アルタイムモニター、制御機能を追加しています。
IC-R6は少ないスイッチ類に機能が押し込めら
れ操作が結構面倒です。そこで主な使い方は22あ
るバンク毎に目的を決め、それに見合った周波数 を登録しておき、必要に応じてバンク内をスキャ
ンさせる事だと思います。残念ながらCS-R6はこ
のような使い方に見合うバンクチャネルの編集機 能が弱く、買ってはみたものの使い勝手に納得で
きません。例えばバンク数22の制限を超えられ
る、つまりバンク単位で内容を簡単に入れ替えら れる編集機能が欲しいと感じました。そこで、そ んな使い方に見合うようなバンクチャネルの編集 を持ったソフト作成に挑戦する事としました。
プログラムの名前は当初編集機能のみだったた め「ICF–Editor」としていましたがその後、思い
ついた機能を追加していった結果、CI-Vインター
フェースを通じたIC-R6 と直接通信、IC-R6をモ
ニターし制御する機能等も組み込み、もはやエディ
タの範疇を越える仕様となったため名前をLT-R6
(Light Tool for the IC-R6 )に変更しました。
その後個人的に興味があったMac OS X版や
Linux版にも挑戦しました。
作者の使い方はエアバンドに限られているの で、IC-R6 を使いこなすという意味では機能的に 不十分な所もあるかもしれません。また個人での デバッグには限界があるので要望や質問、バグレ
ポートは大歓迎です。下のコンタクト欄か、LT-R6
のHELP⇒ Aboutに記載のメールアドレスまで お送り下さい。また、ソフトの現状(アップデー ト履歴)はダウンロードページか配布フォルダ内 のChangelog.txtをご覧下さい。
< 動作条件 >
LT-R6 はJAVA8 の実行環境がインストール されたWindowsPC、Mac OS X、Linux等で動き
ます。
またCI-Vを通じてIC-R6 と通信を行う場合
は別途jSSC通信ライブラリーが必要です。この
jSSCは次のプラットホームで動きます(詳しくは
jSSCのドキュメントを参照してください)1。
OS CPU
Windows x86, x86-64
Mac OS X x86, x86-64, PPC, PPC64 Linux x86, x86-64, ARM
Solaris x86, x86-64
表 1: jSSC2.8がサポートするプラットホーム
さらにCI-V通信にUSB–シリアル変換ケーブ
ルを使う場合は、OSにそれに対応したドライバー
がインストールされ、シリアル通信ポートが使え
る状態にある必要がありますので2、変換ケーブル
メーカーのホームページ等で確認してください3。
LT-R6は手持ちのネットブック(ATOM N280, 1.66GHz)やRaspberry Pi2でも負荷数%程度(ア クティブモニター実施時)で軽く動きます。
< 謝 辞 >
本 プ ロ グ ラ ム を 作 成 に 当 た り .icf ファ イ ル の 内 部 構 造 に つ い て モ リ ク マ ノ ー ト
1
新しく発売されたRaspberry Pi 3は64bitのARMプ
ロセッサを使っているため、現バージョンのjSSCが動作す
る保証はありません。
2
OSによってCOMnnや/dev/tty.usbserialxxxみたいな 名前になっている筈です
3
筆者の自作した秋月電子の変換モジュール(FTDI社の
チップを使用)を使ったケーブルでは、WindowsやLinux
(raspbian)にはドライバーはインストール済みでしたがMac OS X10.7ではドライバーを新たにインストールする必要が
( http://www2.tokai.or.jp/mrnkmzu/ ) を参考にさせて頂きました。有用なデータを公開 されたモリクマノートの作者に感謝します。
また Mac OS X 版の作成に当たっては、 「serapyh の日記」の 2010 年 6 月 22, 24 日
の情報が大いに参考になりました。さらに
de-veloper.apple.comに加えてstackoverflow.comや
moomoohk.GitHub.ioの情報が有用でした。この 場を借りて感謝します。
< 制限事項 >
LT-R6 は善良な作者が個人的趣味で作成した
もので、勉強を兼ねてJAVA及びそのグラフィッ
クライブラリーであるSwingで記述しています。
LT-R6の著作権は作者に帰属します。無線愛好者
はLT-R6を無料で自由に使う事が出来ますが、作 者はLT-R6 の動作について何ら保証するもので はなく、LT-R6を使う事によって生じる如何なる 不具合・損害も補償しないので、その旨ご理解の うえ利用をお願いします。
LT-R6は作者の手持ちプラットフォームである 32ビット版Windows7、Windows10(ATOM)、
Raspberry Pi2上のLinux (Raspbian)、及びMac OS X 10.7 Lionでテストしています。
LT-R6はJAVAが実行できる環境があればプ ラットフォームに依存せず動作する筈ですが、こ れは動作を保証するものではありません。
< コンタクト >
バグや要望など作者への連絡は、次のメールア
ドレスにお願いします。なお、(at)や(dot)は
それぞれ@や . に置き換えてください。
icfeditor(at)yahoo(dot)co(dot)jp
2
LT-R6
の概要
2.1
LT-R6
の特徴
IC-R6は、ICOM IC-R6用クローニングプロ グラム(CS-R6)が保存する設定データ(.icfファ イル)を編集するためのプログラムとして開発し、 その後機能を拡張しました。
IC-R6の特徴は以下の通りです。
2.1.1 マルチプラットホーム
LT-R6 はJAVAで記述しており、JAVA-VM
がサポートされていて、また作者が動作確認出来 る次の3種のプラットホームで動作させることが 出来ます。
• Windows • Mac OS X • Linux
2.1.2 ICFファイル対応
• ICFファイルの読み書きが可能
• フレーム(画面)にICFファイルをDropす
ることでそのファイルを読み込む
• 任意のICFファイルの内容と編集中のデータ
とを比較(照合)する機能
2.1.3 データの編集機能
• メモリーチャネルからバンクチャネルへの
Drag & Drop
• ExcelやNotePad等の外部アプリとの間で相 互にDrag & Drop
2.1.4 CI-Vインターフェイスを通じたIC-R6 との通信機能
• IC-R6 のCI-Vトランシーブ機能がONの場 合にIC-R6が勝手に「つぶやく」受信周波数 や受信モードを表示する機能(パッシブモニ ター機能)。
• IC-R6をモニター(リアルタイム表示)する のに、IC-R6に問い合わせコマンドを送りレ スポンス(応答)を表示するアクティブモニ ター機能。
• パッシブモニターした周波数を記録し、サマ
リーを表示する機能。
• ファンクションキー(F1∼F12)を押す事で
IC-R6に対応する制御コマンド(周波数や受 信モード)を送る機能。
2.1.5 編集機能と通信機能の連携
• IC-R6がつぶやいた(パッシブモニターした)
周波数について、それと一致するメモリーデー タ(チャネル番号とメモリーネーム)を併せ て表示
• パッシブモニターした周波数と一致するメモ
• 編集画面に表示されているメモリーチャネル・ バンクチャネルをダブルクリックすることで、
IC-R6をその受信周波数に合わせる機能⇒航
空機の追跡が楽!!
• IC-R6からメモリーをダウンロード4
して編 集機能へ取り込む機能。
• 編集中のデータとIC-R6のメモリー内容を比
較する照合機能(ベリファイ機能)。
2.2
LT-R6
のインストールと起動
LT-R6 のプラットホーム毎のインストール及
び起動方法は付録Aを参照してください。
2.3
LT-R6
の起動オプション
LT-R6には、次の起動オプションがあります。
-A アクティブモニターモード(CI-V起動
時にアクティブモニターをONとしま
す)
-JP 日本語モード(可能な範囲で日本語の
メッセージを表示します)
-P comport CI-Vの通信ポート名を指定すること
で、CI-Vを起動するときポート名を選
ぶ必要が無くなります(comportには、
例えば「 COM4 」等のポート名を半角
文字で指定します)。
-FK ファンクションキーの編集画面を表示
します。この機能は「表示メニュー」で も変更できます。
-F ffff,mm -Fの後に周波数(単位はMHz)と受
信モード(AM ,FM,WFMの何れか)を
コンマで区切って書く(複数可能)こ とで、ファンクションキーに値を設定
できます。値はF1からF12まで順に設
定されます。 -F の後には一切スペー
スは入れないでください。
-L lnf Look & Feel(ウィンドウのスタイル) を設定します。これを指定しない場合 はプラットフォーム毎の規定値がデフォ ルトとして使われます。作者の環境で はLook & Feelには表2の選択が可能 でした(がうまく機能しないものもあ
りました)。選択は例えば ‘-LMetal’
のように記述しますが、JAVA-VMに
実装されていない場合は無視されます。 各々がどう見えるかはネットで調べて ください。
-Verbose より多くのメッセージを出すようにし ます。どんなメッセージを出すかは適 宜見直していきます。
4
クローニングという言葉は個人的にピンと来ないので本
説明の中では使い慣れた(IC-R6を対象とした)アップロー
ド・ダウンロードを使います。
lnf名 Win Mac Linux
Metal ○ ○ ○
Nymbus ○ ○ ○
CDE/Motif ○ ○ ○
Windows ○ — —
Windows Classic ○ — —
Mac OS X — ○ —
GTK+ — — ○
表2: 選択出来るLook & Feelの例
WindowsやLinuxの場合、起動オプションは コマンドラインのパラメータとしてプログラムに 渡します。これを変更したい場合は起動スクリプ ト内のコマンドラインをテキストエディタで編集 します。
set LTR6OPT=-JP #Windowsの場合
例えば、COM4ポートを指定する場合、次の
ようにします。
set LTR6OPT=-JP -PCOM4
ファンクションキーの設定は、例えば次のよう にします。
set LTR6OPT=-JP -FK -F119.1,AM,,,119.4,AM
この場合、F1とF3に値が設定され、F2はク
リアーされます。
具体的には、配布フォルダに含まれる「 コマ
ンドラインでのCOMポートの指定法.txt 」を参
照ください。
なお、Mac OS Xの場合起動オプションの設 定はテキストファイルを編集することで行います。
具体的には付録A.4.4項を参照してください。
2.4
LT-R6
の終了
WindowsやLinuxの場合LT-R6 は「ファイ
ル」メニューの中の「終了」を選ぶかˆQを押す
か、画面右上のクローズボックス(x )をクリッ
クする事で終了できます。
OS Xの場合、アプリケーションメニューの
「Quit」を選ぶかcommand-Qを押す事で終了で
そのとき編集中のデータが残っている場合は保 存を促すダイアログが立ち上がります(読み込み 専用モードの場合を除く)。
3
画面表示
以下Windows版のLT-R6 を例に説明します。 他のプラットホームは、各々に応じて適宜読み替 えてください。
LT-R6が立上がると、次のようなフレーム(画
面)が表示されます(幾つかの欄にはデモ的な目 的で値を初期設定していますが、特段の意味はあ りません)。
図 1: 立ち上げ時の画面例
このフレーム内にICFファイルをドロップする
ことで、そのファイルを読み込むことが出来ます。
ファイルをドロップしたとき、保存されていな い編集中のデータがある場合は次のようなポップ アップが立上がり、データを書き出すかどうか照 会します。
3.1
画面の構成
フレームは図2のようにタイトルバー、メニ
ューバー、主画面切り替えタブ、主画面(窓)、及 び下部に表示されるファンクションキー編集バー
(オプション)、CI-Vのステータスバーで構成さ
れます。
図2: 画面の構成
3.1.1 タイトルバー
タイトルバーの角括弧の中には編集中のファイ ル名が表示されます。もし、読み込み専用モード でファイルを読み込んでいる場合は角括弧の右側
に‘r/o’と表示されます。また、その右に‘*’が
表示されている場合は編集中のデータが保存され ていない事を表します。
3.1.2 MENUバー
LT-R6 にはタイトルバーの下にメニューバー
があり、図3のように5つのメインメニューがあ
ります。個々のメニューの詳細は、第4節で説明
します。
図3: メニューバー
なお、Mac OS Xの場合、メニューは個々のウ
インドウではなく画面の上の方に、そのアプリが 選択されている場合に表示されます。
3.1.3 主画面
主画面は、7つのタブで表示内容を切り替える
ことが出来ます。各々が別の機能を持っています。
各タブで表示される画面については3.2項で説明
3.1.4 ファンクションキー設定バー(暫定)
画面は次のようになっており、F1∼F12の各
ファンクションキーに設定する周波数を直接編集 できます(受信モードは編集できません)。また、 現在の所undoやDrag & Dropには対応していま せん。保存機能もありません。これらは今後の課 題と考えています。
図4: ファンクションキー設定バー
ファンクションキーの設定は、受信モードの設
定を含めて2.3項のコマンドラインオプションか
らも行えますので、固定的に割り当てるならコマ ンドラインオプションをお使いください。なお、
F10はSwingが特別な処理に使っている様で、押
しても機能しませんので、F10を押したい場合は
CI-V& IC-R6メニューのF1. . .F12サブメニュー
の中から選択してください。
3.1.5 ステータスバー
ステータスバーには通信ポート名の他、メッ セージやモニター内容、各種進捗状況をそのとき の状況に応じて表示します。次の例はアクティブ モニター時のものです。
図 5: ステータスバー(アクティブモニター時)
3.2
主画面
主画面の各タブで表示される副画面について 説明します。
3.2.1 バンクチャネル編集タブ
この画面ではバンクチャネル及びメモリーチャ
ネルのチャネル単位(単数或いは複数)の編集機能
を提供します。
画面は左右2つの表が表示されていますが、左 がバンクチャネル表、右がメモリーチャネル表で あり、それぞれ簡略に(一部の項目を)表示して います。
図6: バンクチャネル編集
左側のバンクチャネル表は、左側のタブで表示 するバンクを切り替えることが出来ます。また表 の下にあるラジオボタンで上書きモードと挿入・ 繰上モードを切り替えることが出来ます。挿入・ 繰上モードでは、選択したバンクチャネルを消去
(DEL)したとき、同じバンク内のそれ以下のチャ
ネルが繰り上がります。また挿入時に下方にオー バーフローが起きる場合は確認のダイアログを表 示します。
右側のメモリーチャネル表は左側のタブで100
チャネル毎に表示を選択できるほか、ALLのタブ
を選ぶと全1300チャネルを纏めて表示します5。
表の下にあるラジオボタンでは表示フィルタを選 べます。表示フィルタは、バンクにマップされてい
ない(未バンク、Free)、バンクにマップ済み(バ
ンク済、Used)、周波数が設定されている(全デー
タ、Valid)、全1300チャネル(全チャネル、All) から選べます。なお、バンクにマップされていな いチャネルのデータは青文字で表示します。
バンクチャネルおよびメモリーチャネルは行
(チャネル)単位のDrag & Dropが出来ます。
バンクチャネルは仮想的なチャネルで、0∼
1299のメモリーチャネルにバンク名のタグを付け
た(マッピングした)ものを、バンク名の順に並べ て表示させているだけです。すなわちバンクチャ ネルはメモリーチャネルの見せ方を変えているだ けです。
従って、1つのメモリーチャネルを複数のバン クチャネルにマッピングすることができません。ま たメモリーチャネルと対応しない独立したバンク チャネルを作ることもできません。もしバンクに
5各タブで表示される範囲を便宜的に「チャネルグループ」
マッピングされたメモリーチャネルを消せば、対 応するバンクチャネルも同時に消えてしまいます。
編集操作は基本的にDrag & Dropで行いま
すが、ドラッグ元(Source)とドロップ先
(Desti-nation)にそれぞれバンクチャネル(BANK)、メ
モリーチャネル(MEM)、外部アプリ(EXT)を
選べますので、操作には7通りのパターンがあり
ます。
MEM⇒ BANK メモリーチャネルをバンクチャ
ネルにマッピングする最も基本的な操作です。 そのメモリーチャネルがすでにマッピング済 みの場合は、そのマッピングはキャンセルさ れ、対応するバンクチャネルも消去されます。 マッピングの結果、すでにマッピング済みの バンクチャネルが上書きされる場合も既存の マッピングはキャンセルされます。
BANK⇒ BANK バンクチャネルの内容を別の
バンクチャネルにコピーします。ただしバン クチャネルは、データの元となるメモリーチャ ネルをマッピングしたものなので、先ずチャ ネルグループ内の最も番号の小さい空きメモ リーチャネルに新たにデータを割り当て、そ れをバンクチャネルにマッピングします。
EXT⇒ BANK 外部アプリからのデータを、チ
ャネルグループ内の最も番号の小さい空きメ モリーチャネルに新たにデータを割り当て、 それをバンクチャネルにマッピングします。
MEM⇒ MEM メモリーチャネルの内容を、別
のメモリーチャネルにコピーします。ただしバ ンクの割り当てはコピーされません。コピー 先のチャネルにすでにデータがある場合は上 書きはされず、チャネルグループ内の最も番 号の小さい空きチャネルにコピーされます。
BANK⇒ MEM バンクチャネルの内容をメモ
リーチャネルにコピーします。コピー先のチャ ネルにすでにデータがある場合は上書きはさ れず、チャネルグループ内の最も番号の小さ い空きチャネルにコピーされます。
EXT⇒ MEM 外部アプリからのデータをメモ
リーチャネルにコピーします。コピー先のチャ ネルにすでにデータがある場合は上書きはさ れず、チャネルグループ内の最も番号の小さ い空きチャネルにコピーされます。
BANK・MEM⇒ EXT データを外部アプリに エクスポートします。
このほか、選択したバンクチャネルやメモリー
チャネルをDELキーで消去することも出来ます。
3.2.2 バンクチャネル詳細タブ
バンクチャネルの内容一覧です。左のタブでバ ンクを切り替えます。バンクに名前を付けるとタ ブはバンク名表示になります。
この画面は表示のみで編集は出来ません(行単
位のDragは可能)。
図7: バンクチャネル詳細
3.2.3 メモリーチャネル編集タブ
メモリーチャネルの編集画面です。左のタブで チャネルグループを選ぶ事ができます(チャネル
グループは100チャネル毎に分かれていますが、
ALLを選ぶと全1300チャネルが1つのグループ
です)。バンクチャネルにマッピングされていない メモリーは青文字、マッピングされているのもの は黒文字で表示しています。
この画面は、バンクチャネル(Bnk#)以外の
列の編集及び行単位のDrag & Dropが可能です。
行を選んでDELキーを押すか、または 周波数 欄に0を入力すると、そのチャネルは消去されま す。もしそのチャネルがバンクにマッピングされ ている場合は、同時にそのバンクチャネルも消去 されるので注意して下さい。
例えば、メモリーチャネル1がバンクA01に
マッピングされているとき、メモリーチャネル1 を消去しようとすると次のような確認を要求され ます。
複数のチャネルを選択し、DELを押すことで、
纏めて消去することも可能です。
3.2.4 プログラムスキャン設定タブ
プログラムスキャン、プログラムスキャンリン ク、プログラムスキャンリンク名の設定を行いま
す。低い方の周波数(LowF)に0を入力すると、
その行の設定は消去されます。
PL0∼PL9はプログラムスキャンリンクを
表します。下段でPL0∼PL9にそれぞれ名前(プ
ログラムスキャンリンク名)を設定することがで
きます。 この画面のテーブルは編集及びDragが
可能です。
図9: プログラムスキャン設定
3.2.5 オートメモリーライトチャネルタブ
オートライトメモリーチャネルの表示を行いま す。周波数順にソートして表示、又は従来の順番 の表示が切り替え可能です。
この画面は表示のみで編集は出来ません(Drag
は可能)。
図10: オートメモリーライトチャネル
3.2.6 共通設定タブ
各種共通設定項目、バンク名称、バンクリンク スキャン、コメントの設定がを行えます。各種共 通設定項目のうちデフォルト(初期値)には*印 を付けています。
図11: 共通設定
スキャンの設定はわかりにくいので、Bの「
IC-R6 項のスキャン機能について」を参考にしてく
ださい。
3.2.7 情報タブ
LT-R6のコンソール画面であり、パッシブ/ア
クティブモニターの結果やCI-Vのメッセージを
表示するほか、ユーザの指示に従って統計情報や、
編集内容とファイルやIC-R6との比較の結果等を
文字情報で表示します。
3.2.8 無効周波数表示
す)。メモリーチャネルやバンクチャネルでこの無
効周波数を指定した場合は、LT-R6は周波数を赤
色で表示します。
図12: 無効周波数表示
なお、LT-R6 は無効周波数を赤色表示します が、それ以外に特別な処理は行っていません(扱 いは他のと周波数と同じです)。
4
メニュー
メニューバーには、次のように5つのメインメ ニューがあります。以下、順次各メニューの内容 を説明します。
4.1
ファイル
(FILE)
メニュー
図13: ファイルメニュー
お決まりのメニューです。ファイルを「読み込 み専用」で開くと「上書き保存」が出来なくなり
ます。これは誤ってCtrl-Sで上書きしてしまうの
を防ぐ為です。読み込み専用でファイルを開いた
場合は、タイトルのファイル名の横に「r/o」と表
示します。
「ファイルとの照合」では、指定したファイル の内容と編集中の内容とを比較します。比較した 結果は情報タブに表示されます。
図 14: 読み込み専用モード
4.2
編集
(EDIT)
メニュー
図15: 編集メニュー
お決まりのメニューです。表示ではコピーや貼 り付けがイネーブルになっていませんが、キーボー ド操作からはメモリーチャネルやバンクチャネル
に対するコピー(Ctrl-C)、貼り付け(Ctrl-V)の
機能を使うことが出来ます。またオートライトメ モリーチャネルからのコピーもできます。
4.3
表示
(DISP)
メニュー
図16: 表示メニュー
パッシブモニター周波数の表示/更新/消去、 周波数順のメモリチャネル・バンクチャネル一覧 表示、及びオートライトメモリーチャネルを周波 数順にソートするかどうかを指定できます。
「パッシブモニターした周波数を表示・記録」
機能をONにすると、パッシブモニターした(
IC-R6 がつぶやいた)周波数を記録します。記録は
編集中のメモリー内容とは別に保持されるので、
更になっても消去されません。モニターの記録を 消去したければ、「モニター記録の消去」を行って 下さい。
記録した周波数は「モニター記録の要約」で情 報タブに次のように回数とともに表示されます。 この場合、編集中のデータに一致するものがあれ ば、そのチャネル番号とメモリーネームを併せて 表示します。
===== [[ Summary of Monitoring ]] ===== 119.100000 MHz - 404 [114: TT-AP1 ]... 119.400000 MHz - 305 [121: TT-APR ]... 120.800000 MHz - 227 [110: TT-DE2 ]... ===== [[ End of Summary ]] =====
パッシブモニターした周波数は編集中の画面で
次のように黄色のバックグラウンドで表示(
High-lighting)するので、どのチャネルが使われている か判ります。
図17: ハイライト表示
表示の更新は、使っているJAVAライブラリー
(Swing)の関係でリアルタイムにはならない事も
あるので、最新の情報に更新したい場合は適宜
Re-freshしてください。また、メモリーチャネル/バ ンクチャネルを編集した場合も、検索用の内部テー
ブルを更新するためにRefreshしてください。
「周波数順のメモリーチャネル一覧」は、結果 が情報タブに例えば次のように表示されます。
118.025000 MHz [904 (C04) TWR1 ]... 118.100000 MHz [104 (A04) TT-TW1 ]... 118.200000 MHz [007 (B07) AA-TW1 ]... 118.225000 MHz [102 (A02) TT-GN1 ]...
すなわち周波数の後にメモリー番号、バンク チャネル、メモリーネームの組が登録されている だけ表示されます。
「周波数順のバンクチャネル一覧」は、結果が 情報タブに次のように表示されます。
121.500000 MHz [A16: TT-AP3 ]... 121.600000 MHz [B05: AA-RA1 ]... 121.625000 MHz [H01: TT-N ]... 121.650000 MHz [B00: AA-CL1 ]...
すなわち周波数の後にバンクチャネル、メモ リーネームの組が登録されているだけ表示されま す。
「ファンクションキー設定を表示」は、ファン
クションキー設定バー表示のON/OFFを切り替
えます。
4.4
CI-V&IC-R6
メニュー
CI-V通信によるIC-R6 との連携を制御しま
す。jSSCライブラリーが正しくインストールされ
ていない場合は、このメニューはdisableとなり選
択出来ません。
図18: CI-V&IC-R6メニュー
「CI-Vを起動」すると、最初に次のような通
信ポート選択画面が表示されますので、CI-Vで使
うポートを指定して下さい。モニターがスタート します。
或いは「CI-Vポートの選択」か起動オプショ
ンで予めポート指定することもでき、その場合は この選択画面は表示さず直接スタートします。
図19: CI-Vポートの選択
「高速モード」のチェックを入れておくとアッ
プロード/ダウンロード時に38.4Kbpsで通信しま
す。チェックがないと通常の9600bpsになります。
メニューではパッシブモニターとアクティブモ ニターが選択できます。「アクティブモニター」を
ONにすると、IC-R6 が接続されている場合には
波数、受信モード、Sメータ値がほぼリアルタイ
ムに表示されます(IC-R6との間の通信が正常に
行われている場合)。
図 20: ステータスバー(アクティブモニター時)
パッシブモニターの場合は次のような表示にな ります。
図21: ステータスバー(パッシブモニター時)
即ち、周波数と同時に該当するメモリーチャ ネルの番号とメモリーネームを併せて表示します (編集中のデータがある場合)。ただし、メモリー チャネルの番号とメモリーネームはモニターをス タートした時点のものです。なお、データが更新 されないまま10秒ほど経過すると色を薄くする ようにしています。
図22: ステータスバー(10秒経過後)
「F1. . .F12」サブメニューは次のようになって
おり、F1∼F12キーを押すのと同じ効果がありま
す。ただしF10キーは反応せず(JAVAで横取り
されているため)このサブメニューでしか選べま せん。
図23: ファンクションキーサブメニュー
「PC<<R6」メニューでIC-R6 のメモリーを ダウンロードし、編集機能に渡すことができます。 ダウンロード中は、進行状況を次のように表示し ます。
図24: ステータスバー(ダウンロード時)
ダウンロードが正常に終了し、編集機能にデー タが渡されると同時にモニター機能に戻ります。 高速モードではエラーとなる場合は、通常の
スピード(High Speed CI-Vのチェックマークを
外す)を選択して下さい。通常のスピードではダ ウンロードに1分20秒程度かかります。 なお、
エラーとなった場合は一旦ダウンロードをOFFに
し、再度挑戦してして下さい。
「 IC-R6との比較 」メニューはIC-R6 のメ モリーをダウンロードし、編集中の内容と比較し ます。ダウンロード中は進捗を次のように表示し ます。
図25: ステータスバー(照合時)
照合の結果検出された相違は情報 タブにテキ スト形式で表示します。編集中の内容は変更され ません。
「PC>>R6」メニューで編集中のデータを
IC-R6にアップロードします。アップロードを選択す
ると先ず次のダイアログで確認します。
図 26: アップロード確認
進捗状況は次のようにステータスバーに表示 します。
図27: ステータスバー(アップロード時)
アップロードが正常に終了した場合は、次の
メッセージを表示し、電源のOFF-ONを促します
【注意】アップロード機能は転送失敗時のメモリー
のクリアーを避けるためDisableの状態で公開し
図 28: アップロード正常終了
4.5
その他
(HELP)
メニュー
VerboseMessagesをONにするとメッセージを
多く表示するようになります(-Verboseオプショ
ンと同じ動作です)。
図29: その他メニュー
「LT-R6 について」を選択すると次のような
画面を表示視します。下の方にLT-R6 がそのと
き動作してるJAVAについての情報が表示されま
すので、通信ライブラリーのチェックに使って下 さい。
5
LT-R6
の操作
5.1
Drag & Drop
LT-R6は、表の複数の行を選んでDragし、目
的とする場所に(可能な場合は)Dropすることが
出来ます。行の選択は、次のように行います。
[1行を選ぶ] · · · その行でクリックする。
[連続する複数行を選ぶ] · · · 最初の行でクリック
し、マウスボタンを押したまま最終行ま でドラッグする。或いは、最初の行でク
リックした後、最後の行をShiftキーを押
しながらクリックする。
[連続しない複数行を選ぶ] · · · Ctrlキーを押しな
がら、選択する行それぞれをクリックする。
選択した行はハイライトして表示されます。選
択された行はDrag & Dropすることが出来ます。
LT-R6は、Dropされるデータをチェックし、有効
な場合のみDropを受け付けます。複数行をDrop
する場合は、全ての行が有効である必要がありま す。
Swingの特性上1行のDrag & Dropでも選択 とドラッグで各1回、計2回のクリックを必要と し、表計算ソフトの同じ操作と比べると若干もど かしいかもしれません。
5.1.1 外部アプリとのDrag & Drop
LT-R6 は 、テ キ ス ト エ ディタ( メ モ 帳 、
Notepad等)やExcel等の外部アプリとデータ交
換が出来ます。このときデータはtsv(タブ分離)
形式で渡され、Excel等にそのままDropするこ
とができます。逆に、外部アプリからLT-R6 へ
Drag & Drop することも出来ます。LT-R6 は、
Dropされるデータをチェックし、有効な場合の
みDropを受け付けます。複数行をDropする場
合は、全ての行が有効である必要があります。
これを応用し、例えばExcelでチャネルのグ
ループを複数管理しておき、目的に応じて組み合 わせてIC-R6 に設定するような使い方が出来ま す。
【注意】一般的なアプリではDrag & DropはMove
(移動)の動作となりますが、LT-R6はバグ等で誤
にしています。しかし、外部アプリの動作はLT-R6
から変更できないので、外部アプリからLT-R6
へDropした場合はMoveの動作となり、元の
データが消えてしまいます。これを避けるために はCtrlキーを押しながらDrag & Dropしてくだ さい。
5.1.2 バンクチャネルへのDrop
バンクチャネルはメモリーチャネルに別の名 前を付けたものです(これをマッピングと言いま す)。当然、あるメモリーチャネルの値(周波数 など)を変えると、マッピングされたバンクチャ ネルの値も変わることになります。このことは、
IC-R6の取扱説明書のP28の図が参考になるかも
しれません。
バンクチャネルの設定は、メモリーチャネルを バンクチャネルにマッピングする作業になります。
LT-R6ではバンクチャネル編集窓でメモリーチャ
ネルからバンクチャネルへDrag & Dropすること
で、この作業を行います。
外部アプリからバンクチャネルにDropする場
合、対応するメモリーチャネルが存在しないので、
単純にはうまく行きません。LT-R6ではこれを解
決するために、空いているメモリーチャネルに値 を書き込み、それをバンクチャネルにマッピングす るようにしています。値を書き込むメモリーチャ ネルは、バンクチャネル編集窓でメモリーチャネ ル(右)側の選択されているタブのなかの番号の 最も小さい空きチャネルを選びます。もし空きが ないとエラーとします。
なお、LT-R6 内部からのDropか外部アプリ
からのDropかは、プログラミング上は判断でき
ません。LT-R6 ではDropした内容をチェックし、 該当するメモリーチャネルが存在する場合に内部
からのDropと判断しています。これは便宜的な
処理なので、期待したのとは別の結果になるかも しれません。
5.2
Copy & Paste
LT-R6 にはCopy & Paste機能があり、(メ ニューは有効になっていませんが)キーボードの
Ctrl-CやCtrl-Vを使って外部アプリとの間、或い
はメモリーチャネルやバンクチャネルの間でCopy
& Pasteができます。オートライトメモリーチャ
ネルはCopyのみできます。
Copy & PasteはDrag & Dropのように機能
します。
5.3
CI-V
5.3.1 CI-Vを通じたIC-R6 のモニター
LT-R6 は2つのモニター機能を有します。ア クティブモニター機能とパッシブモニター機能で
す。アクティブモニター機能は積極的にIC-R6に
コマンドを送りレスポンスを取得する機能で、パッ
シブモニター機能はトランシーブ機能がONのと
きにIC-R6 がつぶやく(ブロードキャストする)
内容を取り込む機能です。LT-R6ではアクティブ
モニター機能にはパッシブモニター相当の機能を 含みます。
アクティブモニター機能 IC-R6 にコマンドを送
り、返ってくる応答を解析表示します。IC-R6
から取得する情報は受信周波数、受信モード、
Sメータ値です。
パッシブモニター機能 トランシーブ機能が ON
の場合、IC-R6は何かイベントがあると勝手
に(CI-V上で)つぶやきます。つぶやく情報
は周波数と受信モードで、つぶやきの契機と なるイベントは、(経験的に)ユーザの操作や スキャン時に信号を受信した時などです。
LT-R6 は、このつぶやきを解析表示します。
つぶやいた周波数と同じ周波数がLT-R6 で
編集中のメモリーチャネルに存在する場合は そのメモリーチャネル番号とメモリーネーム を併せて表示します。また、編集画面のその メモリーチャネルをハイライト表示(バック グラウンドを黄色で表示)します。
さらに、モニターした周波数とモニターした 回数を周波数順に整理して情報タブに表示す る機能を設けました。表示メニューのほか、
Ctrl-Fでも実行する事が出来ます。
5.3.2 CI-Vを通じたIC-R6 の操作(制御)
CI-VがONのとき、メモりーチャネル、バン
受信モード)をIC-R6 に設定する事ができます。
ただし、受信モードがAutoの場合は受信モード
の設定は行いません。
IC-R6 がスキャン中にこの操作を行うと、ス キャンは止まります。再びスキャンを再開したく てもLT-R6 から制御できないので、IC-R6 を操 作してスキャンを再開してください。
5.3.3 IC-R6 のメモリーのダウンロード
「CI-V& R6」メニューの「 PC<<R6」サブメ ニューで実行します。高速モードでエラーが起き
る場合は「High Speed CI-V」のチェックマークを
外して通常の速度で再挑戦して下さい。
なお、IC-R6がデータを送り始めた場合は、途
中で止まりません(止め方が分かりません)。途 中でエラーになった場合でも最後まで待って下さ い(高速モードで20秒、通常のスピードで1分 20秒ほどかかります)。
5.3.4 編集データのIC-R6 へのアップロード 機能
アップロード機能も実装していますが、作者以 外の環境での動作は保障できません。もしバック アップ・リカバリー手段を持たない方が実行し途
中でエラーとなった場合、IC-R6 のメモリーは全
クリヤーされ手作業では容易に回復が困難な状況 に陥ります。
そのため公開版ではアップロード機能を
Dis-ableにしています。もし別途リカバリ手段をお持
ちの場合など全クリアーされても問題ない場合は 個別に相談に応じますので「まえがき」のページの
コンタクト欄、或いはLT-R6 でHELP→About
に記載のメールアドレスまで遠慮無く連絡をくだ さい。
5.3.5 CI-V関連のエラーに関する処理
IC-R6 は、自分が送出するデータを自ら監視
しており、何かエラーを発見すると5個のJAM
コード(0xFC)を送出します。LT-R6 は、JAM
コードを受けて、直前の受信メッセージを取り消 すようにしました(これで周波数等の化けがかな り少なくなる筈です)。
また、メモリーのダウンロードでは、通信異常 で強制終了するほかは、チェックサムエラーの検 出処理を行っていますが、チェックサムエラーで 強制終了するようにはしていません。最終的に全 データを受信できたかどうかで判断しています。
5.3.6 IC-R6 のメモリーデータとの照合(ver-ify)
IC-R6のメモリーデータと編集中の内容を照合 します。LT-R6は先ずIC-R6からメモリーデータ をダウンロードし、次に編集中の内容と比較しま す(このとき編集中の内容は一切変更しません)。
IC-R6 のメモリーデータには作業領域が含ま れているらしく、何も操作していなくてもダウン ロードする度に内容の一部が変わります。また消 去したチャネルのデータの残骸も内部に残ってい ますが、無効な状態になっており、これを比較し ても意味がありません。
従ってLT-R6は編集項目毎の比較を行います。 つまり編集項目以外のデータが変わっていても検
知しません。またLT-R6は内部で設定内容を整合
させている部分があるため、変更したと思ってい ない設定内容の変更が検知されることがあるかも しれません。
いずれにしても、新しく解析できた内容は順次
LT-R6 に組み込んでいきます。
5.4
ファンクションキーの設定について(暫
定)
CI-VがONのときファンクションキー(F1∼
F12)を押すかサブメニューから選ぶことで、キー
に設定された周波数設定コマンドと受信モード設
定コマンドを送ってIC-R6 を制御する事が出来ま
す(JAVAで特別な設定がされているF10キーは
除きます)。
ファンクションキーに値を設定するには2つの
方法があります。直接編集する方法と、コマンド ラインオプションです。直接編集では周波数のみ 編集できます。コマンドラインオプションは「概 要」を参照してください。
ファンクションキーの値の設定では今のところ、
なお、IC-R6 がスキャン中にこの操作を行う と、スキャンは止まります。再びスキャンを再開
したくてもLT-R6から制御できないので、IC-R6
< 付録 >
A
LT-R6
のインストールと実行
LT-R6の実行にはLT-R6のほか次のソフトウ ェアが必要になります。
1. JAVA8の実行環境(JRE)· · ·LT-R6 はJAVA
で記述しておりJAVAのclassを纏めた.jar形
式のファイルとして配布します。従ってこれを
実行するために別途JAVAの実行環境(JRE)
が必要です。
2. jSSC通信ライブラリー· · ·バージョン0.20以 降のLT-R6でシリアル(CI-V)通信を行うた
めにはjSSC通信ライブラリーが必要です。
このほかCI-V通信にOPC-478等のUSB-シリ
アル変換ケーブルを使う場合は、OSにそのケー
ブルに対応したドライバーがインストールされて いる必要があります。
とくにICOMのOPC-478はWindowsのドラ
イバーしか提供されていないため、Windows以外
のプラットフォームには使えません。Windows以
外のプラットフォームを使う場合は変換ケーブル に使ってあるチップ及びプラットフォームに対応 したドライバーが入手可能な物を選ぶ必要があり ます6。
【注意】配布するLT-R6のファイル名はバージョ ンアップに伴い変わりますので以下に書いた名前 はマニュアル作成当時のものです。実際には最新 のものをお使いください。
A.1
JAVA
の実行環境
LT-R6の実行にはJAVAの実行環境(JRE)が
必要です。お使いのPCにJAVAの実行環境(JRE)
がインストールされていない場合は、そのプラッ
トフォームに適合する最新のJAVA(現在JAVA8)
をインストールして下さい。
なお、プラットホームによっては32bit版か64
ビット版かを選択する必要があると思いますが、 適合するならどちらでも構いません。
JAVAは例えば次のサイトにあります。
6筆者は
FTDI社のFT232RLを使った秋月電子の製品を
使っており、3つのプラットフォームに対応できています
https://java.com/ja/download/
A.2
jSSC
通信ライブラリー
CI-Vを通じてIC-R6と通信を行うには別途通
信ライブラリーが必要です。LT-R6 0.20以降はフ
リーの通信ライブラリーであるjSSCライブラリー
を使います。
jSSCは、対応している全てのOSやCPU用
のモジュールを1つに纏めてあるので、ユーザに
選択肢は無く、単に最新のバージョン(現時点で
2.8.0)をダウンロードするだけで済みます。
jSSCは、例えば次のURLからダウンロード
出来ます。
https://github.com/scream3r/
java-simple-serial-connector/releases
ダウンロード後zipファイルを解凍し、中にあ
る jssc.jar ファイルをJAVAのクラスパス(class
path)の通っているディレクトリの何れかに格納
します。プラットフォーム毎の場所は例えば次の ようになります。
・Windows → · · ·Y=jreY=libY=extY= ・Linux → · · · /jre/lib/ext/ ・OS X → /Library/Java/Extensions/
【注意】jSSCライブラリーはJAVAのクラスパス
の通ったディレクトリ中に置いておく必要があり ます。LT-R6 は立ち上げ時にjSSCが見つからな
いと次のポップアップで警告するとともに、CI-V
メニューをディスエーブル(disable)にします。
JAVAをバージョンアップしてCI-Vが動作しな
くなった場合はjSSCライブラリーの場所をチェッ
クしてみてください。
LT-R6 が使っているJAVAのバージョン及び
在処は「その他」⇒「LT-R6について」で表示され
るポップアップの下の方に次のように表示します。
もしjSSCが正しい場所に置かれている場合は
OSの種別とjSSCのバージョンも併せて表示し
A.3
LT-R6
のインストール
(Windows)
A.3.1 LT-R6
LT-R6は、zip形式のファイルとして配布しま す。このファイルをダブルクリックする等で解凍 してLT-R6のプログラムを含むフォルダをそのま ま取り出し、任意の場所に置いて下さい。
その中のLT-R6.batファイルをダブルクリック
すると起動出来ます(JAVAが正しくインストー
ルされていることが前提です)。
A.3.2 jSSC通信ライブラリー
ダウンロード後zipファイルを解凍し、中にあ
るjssc.jarファイルをJRE下の次のディレクトリ
(フォルダ)に格納します。
· · ·Y=jreY=libY=extY=
使っているJREの場所は「その他」→「LT-R6
について」で表示されるダイアログの下の方に絶 対パスで表示されています。
A.3.3 LT-R6 の起動
LT-R6 は、次の何れかの方法で起動すること が出来ます
• LT-R6のフォルダにある LT-R6.bat ファイ ルをダブルクリックする。
• LT-R6.batのショートカットを作成してデス クトップなど任意の場所に置き、それをダブ ルクリックする。
• 前項のショートカットに.icf ファイルをド
ロップする(この機能はWindowsのみ確認
済み)。
何れの場合も先ず.batコマンドを実行するた
めのDOS窓が立ち上がり、splash(写真)が表示
された後、LT-R6 が立ち上がります。
DOS窓はLT-R6 が終了するまで表示された ままですが、任意の時点で右上のクローズボック
ス(x )をクリックすることで強制的に閉じる事
もできます。DOS窓を閉じてもLT-R6 の実行に
何の影響もありません。
A.3.4 起動オプション
起動オプションを設定するにはLT-R6.batファ
イルをテキストエディタで編集してください。具 体的には次のシェル変数の何れかを編集します。
set LTR6 OPT=-JP -A
set LTR6 FK=-FK -F119.1,AM,...
Windowsのシェル変数の書式はLinuxと似た ようで違う部分がありますので注意してください。
• Windowsのシェル変数はsetコマンドで設定 します。
• Windowsでは ‘=’ の右側にスペースがあっ ても引用符‘"’で括りません。
• Windowsのシェル変数を引用する場合は、シ
ェル変数の両側を ‘%’で括ります。
A.4
LT-R6
のインストール
(Mac OS X)
A.4.1 JAVA
OS Xは単にJREをインストールしたたけで
は必要なパスが通らずダブルクリックで起動でき ません(OS XのJREはAppletをサポートする
のが目的のようです)。サイズは大きくなりますが
JDK(JAVA Development Kit、実行用JREを含
んでいる)をインストールするか、或いは自分の
.bash profile を編集してJREにパスを通すか、又
はパスの通っているディレクトリからJREへのリ
ンクを張る等してください。
パスの通し方、リンクの張り方はネットで検索 すると出てきます。
A.4.2 LT-R6
LT-R6-0.21-10Apr2016-osx.dmg.zipファイルを
ダウンロードし、ダブルクリックしてください。フ ァイルが解凍され LT-R6-0.21-10Apr2016-osx.dmg
が作成されます。LT-R6-0.21-10Apr2016-osx.dmg
さらにディスクイメージをダブルクリックする と中身が表示されます。
開いたら中身のLT-R6-0.21.appフォルダを取
り出し起動ディスクのアプリケーション(
/Appli-cation )フォルダの中に入れてください(拡張子
.app は表示されないかもしれません)。
うまく行けば .icf ファイルがシステムに認識
されるようになります。 .icf ファイルは次のよ
うなアイコンで表示される筈です。
うまく認識されない場合は再起動してみてく ださい。
アプリケーションフォルダに入れたLT-R6-0.21
をダブルクリックすればLT-R6 は起動できます。
必要に応じて LT-R6-0.21 をDockに入れるかエ
イリアスを作り好きな場所において起動してくだ さい。
OS XではアプリケーションをBundleという
形で実装します。Bundleの正体は実行に必要な
ファイル類やフォルダを納めたフォルダですが、
Finderによってアプリケーションのように表示さ
れています。LT-R6 もBundleです。
【注意】OS X 10.8 で導入されたGatekeeperで怪 しいソフトとして実行をブロックされるという情
報があります。じっさい10.7上でも警告が出て本
当に実行するか確認を求められます。
環境がないので検証出来ませんが、Gatekeeper
の設定変更、或いはCTRLキーを押しながらク
リックし実行する等で回避できるようです。もし
ブロックされた場合はお試しください。
A.4.3 jSSC
jSSCライブラリのjarファイルjssc.jar は起動
ディスクのライブラリ→Java→Extentionsフォ
ルダに入れてください。絶対パスは次の通り。
/Library/Java/Extensions/
ここにはJAVAのクラスパスが通っているの
で一旦セットすればJAVAのバージョンアップに
よって場所を変える必要はありません。
A.4.4 起動オプション
OS Xでは起動オプションはファイル化しまし
た。アプリケーションフォルダに入れたLT-R6を
開き(コントロール+クリックで表れるメニュー から「パッケージの内容を表示」を選択)、その 中のContentsフォルダ にあるltr6Option.txtファ イルをテキストエディタで編集してください。
オプションは1行に1つずつ、左右に余分なス
ペースを入れずに記入してください。なお ‘#’で
始まる行や空白行はコメントとして無視されます。
A.4.5 制限事項
現在の所、OS X版では以下の制限事項があり
ます。解決法は研究中です。
1. アイコン、DocKやエイリアスに対するICF
ファイルのDropやダブルクリックには対応
していません。 起動はしますが同時にファイ ルを読み込む機能は実装出来ていません。
2. LT-R6のフレーム(窓)に対するファイルの
DropはDrop先にあるコンポーネントによっ
て機能しない場合があります。
3. Macがスリープ状態になった場合、復帰後に
LT-R6 がハングアップすることがあります。
スリープさせる場合はその前にCI-VをOFF
にしてください。もしLT-R6がハングアップ
した場合はOS Xのアクティビティモニター
を使って強制終了してください。
4. LT-R6はMac OS X 10.7 Lionでテストして います。それ以外のバージョンでの動作は検
証できていません。とくにOS X 10.6以前で
5. Macintosh独自のアプリケーションメニュー は次のようになります。すなわち「ファイル」
→「終了」と、「その他」→「LT-R6 につい
て」はアプリケーションメニュー「LT-R6」に
移ります。
A.5
LT-R6
のインストール
(Linux)
元々Linux自体にはファイル種別を拡張子で表 すような流儀はありません。ただ、アプリケーショ ンによってはファイル名の末尾を拡張子的に扱っ
ているものもあり、たとえばC言語で書いたソー
スファイルは.cを付けるのが一般的ですが、これ
はコンパイラの仕様です。
しかしGUI環境では例えばOS X のように
GUIに合わせてダブルクリックで動作するような
何らかの「味付け」が成されている可能性が考え
られます。またLinuxのディストリビューション
やGUI環境にはいくつかの種類がありますが、作
者はその違いを理解していません。
従って以下は作者の使っている環境(
Rasp-berry Pi2 ModelB + Raspbian)上での例を説明 します。他の環境でお使いの場合は適宜その環境 に合わせてください。
A.5.1 JAVA
JAVAはお使いの環境に合うものをダウンロー
ドし、インストールしてください。
A.5.2 LT-R6
LT-R6-0.21-10Apr2016-linux.tar.gzファイルを ダウンロードし、ダブルクリック等で解凍して
ください。ファイルが解凍されると
LT-R6-0.21-10Apr2016-linuxフォルダが作成されます。このフ ォルダを任意の場所に置いてください。
フォルダの中にあるLT-R6.shファイルをダブ
ルクリックすることでLT-R6を起動出来ます。も
し LT-R6.sh ファイルに実行許可が設定されてい
ない場合は実行を許可してください。コマンドで
設定する場合は次のようにします( $はコマンド
プロンプトです)。
$ chmod +x LT-R6.sh
A.5.3 jSSC
jSSCライブラリの jarファイル jssc.jar は
JAVAのclasspathが通っている場所に置く必要
があります。ここでは代表的な2通りの方法を紹
介します。
[方法1] · · ·/jre/lib/ext フォルダ中に置く
これまでにも紹介してきた方法です。 jssc.jar
はJRE中のlib→extフォルダに入れてください。
JREの在処はLT-R6を起動しメニュー「その他」 →「LT-R6 について」で表示されるダイアログ の下の方に表示しています。
. . ./jre/lib/ext/
この場合、JAVAをバージョンアップした場合
は、 jssc.jarファイルを新しいJREに移す必要が あります。
[方法2]LT-R6 のフォルダ中に置く
LT-R6 のフォルダ中に置きます(JAVA の
classpathを通しています)。この方法だとJAVA
をバージョンアップしても大丈夫ですが、LT-R6
をバージョンアップした場合はjssc.jarファイルを
新しいフォルダに移すことになります。
A.5.4 起動オプション
起動オプションを設定するにはLT-R6.shファ
イルをテキストエディタで編集してください。具 体的には次のシェル変数の何れかを編集します。
LTR6 OPT="-JP -A"
LTR6 FK="-FK -F119.1,AM,..."
• Linuxのシェル変数の設定では、Windowsの
ように頭に‘set’は付けずいきなりシェル変
数名を書きます。
• Linuxでは‘=’の右側にスペースがある場合、
そこで切られないよう全体を引用符‘"’で括
ります。
• シェル変数を引用する場合、シェル変数を
‘{ }’で括りの頭に‘$’を付けます。もしシェ
ル変数を他の文字と連結する必要がない場合
B
IC-R6
のスキャン機能について
B.1
スキャン機能の全体像
IC-R6 のスキャン機能は複雑で初めての人に はマニュアルを読んでも容易には理解できません が、全体像は以下のようになっています。
主スキャン (プライオリティスキャン)副スキャン メモリーチャネル指定
メモリースキャン OFF
OFF
VFO メモリーチャネル指定 メモリースキャン
OFF
VFOスキャン メモリーチャネル指定 メモリースキャン
表B.1: IC-R6のスキャン機能
IC-R6のスキャンは主スキャン7
と副スキャン (プライオリティスキャン)で構成され、副スキャ ンは5秒毎に主スキャンに割り込んで行われます。
副スキャン(プライオリティスキャン)は主ス
キャンがVFO(手回し)またはVFOスキャン時
のみ行うことができ、副スキャンはメモリー指定 またはメモリースキャンを行うことができます。
副スキャンにVFOを指定できないことが ポイン
トです。
実際にはこれに加えて、BEEP機能やオート
メモリーライト機能をオプションで選択出来るよ
うになっています。(IC-R6は、数少ないボタンや
つまみにこれらの機能を盛り込んでいるため複雑 な操作を要求されます)
B.2
VFO
スキャン
VFOスキャンは次の4種(全37)の中から選
べます。
• 全周波数(ALL)
• バンド指定(BAND)
• プログラムスキャン(PROG 0∼24)
• プログラムリンクスキャン(P-LINK 0∼9)
バンド指定(BAND)スキャンを選ぶ場合は別
途バンドの選択が必要です。
7
主スキャンは副スキャンに対する言葉として使っていま すのでスキャンしない場合やダイヤル手回しスキャンも含み ます
• BC(1M)バンド
• 5Mバンド
• 50Mバンド
• FM放送(76M)バンド
• AIR(118M)バンド
• 144Mバンド
• 300Mバンド
• 430Mバンド
• 800Mバンド
• 1200Mバンド
B.3
メモリースキャン
メモリースキャンは次の4種(全25)の中から
選ぶ事が出来ます。
• 全メモリーチャネル(M-ALL)
• 全バンク(B-ALL)
• バンク指定(BANK A∼Y)
• バンクリンク(B-LINK)
バンク指定ではA∼Yの中の1つのバンクを
選びます。バンクリンクスキャンでは、バンクリ
ンクスキャンがONになっているバンクのみ(複
数可)がスキャン対象となります。
B.4
メモリーチャネル
メモリーチャネルは0∼1299と思われがちで
すが、スキャンで指定るメモリーチャネルには実
は次のようにプログラムスキャンの設定項目(50)
やオートライトメモリーチャネル(200)もこれに
含まれますので、全部で1550あります。
• メモリーチャネル(0∼1299)
• プログラムスキャンの周波数設定(00A/00B
∼24A/24B)
• オートライトメモリーチャネル (AW000∼
AW199)
プログラムスキャンの周波数設定は、数字がプ
ログラムスキャンの番号、Aが下限周波数、Bが
C
ICF
ファイルのフォーマット
ICFファイルの構造について説明します。
C.1
ICF
ファイルの構造
CS-R6が読み書きするICFファイルはテキス トファイルであり、テキストエディタで中身を見
ることができます。ICFファイルは次のような構
造をしています。
ヘッダー部 データ部
ファイルの中には、1行目を除き任意の場所
(行)に ‘#’で始まるコメント行を挿入すること
ができます8。
C.1.1 ヘッダー部の構造
CS-R6が書き出すICFファイルのヘッダーは
4行ですが次に示す最初の1行が重要(たぶん識
別子)で、これが欠けるとCS-R6 で読み込みエ
ラーとなります(この数字はモデルの番号を表し
ているようです)。
32500001
CS-R6 は第2∼4行に次のコメントを出力し ます。
#Comment= #MapRev=1 #EtcData=0003
最初の #Comment= の右にはデータ部の中に
あるコメントと同じものが追加されます。3,4行目
の意味はよくわかりません。
C.1.2 データ部の構造
データ部は1766行あります。各行は16進文字
38文字より構成され次のような構造です。
AAAALLaabbccddeeffgghhiijjkkllmmnnoopp
8
コメント行を挿入できるという意味は、そのファイルを
CS-R6 で読み込み可能(読んでもエラーにならず正常に読
み込める)という意味です
AAAAが最初のデータ(この例では aa)が格納
されるアドレスです。 LL はデータのバイト長で
‘10’(10進数に直すと16)に固定されています。
aa...ppがデータで2文字で1バイトを表し、32
文字(16バイト分)あります。
データ部をデコードすると、データは全部で 0x6e60バイト(28256バイト)になります。アッ
プロード/ダウンロードではこのデータを丸ごと、
別途定められた手順に従ってIC-R6 との間で転送