ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 1
~ 特 集 ~
第
回法整備支援連絡会
国際協力部教官
関 根 澄 子
開催状況
)日 時 成 年 月 日 金)午後 時 分 午後 時 分
2)場 所 大阪中之島合同庁舎2階国際会議室
)次 第 後掲資料の プログ ム 参照
4)出席者 後掲資料の 第 回法整備支援連絡会参加者名簿 参照
2 本連絡会の概要
成 年 月 日,法務総合研究所と独立行政法人国際協力機構との共催 より,最
高裁判所,日本弁護士連合会,名古屋大学大学院法学研究科,同大学法政国際教育協力研究
センタ ,独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所及び財団法人国際民商事法セン
タ の後援を得 ,第 回法整備支援連絡会を開催し,多くの方々の御出席を頂きました。
懫 国の法整備支援も対象国 活動内容共 拡大 多様化し い とこ あり,今後ま
すます,国内外の様々 動き 関す 情報を共有し,関係機関の連携 協調を図 いくこ
と 重要と く ものと思わ ます。本連絡会 ,そのよう 情報共有の場を提供し,
懫 国の法整備支援の在り方を考え 契機と ことを目的とし 開催したもの す。
今回の連絡会 ,ベトナム民法の起草支援活動を一つのテ マとし 取り上 ました。
成 年 月,ベトナム社会主義共和国 おい ,2 年民法 国会 可決さ 成
立しました。ベトナム民法 対す 起草支援 ,懫 国 最も古く 行 きた起草支援
あり,2 年民法 成立したこと ,懫 国の法整備支援の大き 節目と もの
す。そこ ,懫 国の提供した知見や意見を,ベトナム 法省 のよう そし くし 立
法 反映したの という起草過程の検証と,同省 国会 提出した法案 対し, のよう
議論 さ , のよう 修正 加え たの という立法プロセ の検証を行い,懫 国
の起草支援の成果を評価す こと 有益と考え,テ マといたしました。講演者 ,法務総
合研究所 招へいしたホアン テ リエン 法省次官,日本側 起草支援を実施したベ
トナム民法共同研究会委員長 あ 森嶌昭夫財団法人地球環境戦略研究機関理事長 名古屋
大学名誉教授と,同研究会委員 あ 野村豊弘学習院大学法学部教授 お願いしました。
このほ ,懫 国 おけ 多様 法整備支援活動の実例とし ,杉浦一孝名古屋大学法政
国際教育協力研究センタ 長 ,古く アジア諸国の法制度研究 取り組むと共 ,培
「
の概要を御紹介いた きました。また,松尾弘慶應義塾大学大学院法務研究科教授 ,
民法整備支援という り口 ,法整備支援の意義や直面す 課題 つい 発表し いた
きました。
質疑応答や自由討論 おい も,活発 議論 繰り広 ,終了予定時刻を大幅 遅
盛況 した。
本稿 おきまし ,以上のよう 第 回法整備支援連絡会 おけ 御講演及び質疑応答
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 」
プログ
ム
ジ 本誌連絡会議事録) 13:30~13:45 開会あいさつ中井 憲治
法務総合研究所長···
6木下 俊夫
国際協力機構(JICA)社会開発部第一グル プ長
···
713:45~14:25 基調講演 ベトナム 「005 年民法典制定過程 おけ ベトナムと 日本の協力 つ
···
11Dr. Hoang The Lien
ホアン
テ
リエン)
ベトナム 法省次官
14:25~15:05 基調講演 ベトナム民法典の改正と日本の法整備支援
···
16森嶌 昭夫
財団法人地球環境戦略研究機関理事長,名古屋大学名誉教授 ベトナム民法改正共同研究会委員長
15:05~15:45 講演 ベトナム民法典の主要 改正点
···
21野村 豊弘
学習院大学法学部教授,ベトナム民法改正共同研究会委員
15:45~16:00 質疑応答
···
2616:00~16:15 休 憩
16:15~16:35 報 告 名古屋大学 よ 法整備支援活動の概要
···
31杉浦 一孝
名古屋大学法政国際教育協力研究センタ 長
16:35~16:55 報 告 法整備支援 おけ 民法整備支援の意義と課題
···
36松尾 弘
慶應義塾大学大学院法務研究科教授
16:55~17:25 質疑応答及び自由討論
···
4417:25~17:30 閉会あいさつ
···
49相澤 恵一
法務総合研究所国際協力部長17:30 閉 会
『
第7回法整備支援連絡会参加者名簿
番 属 氏
ベ ナム 法省 次 官
ベ ナム 法省
ベ ナム 法省国際協力局 席 専 門 官
在大阪ベ ナム総領事館 領 事
財団法人地球環境戦略研究機関 理 事 長 森 嶌 昭 夫
学習院大学法学部 教 授 野 村 豊 弘
古屋大学法政国際教育協力研究セン セ ン 長 杉 浦 一 孝
慶應義塾大学大学院法務研究科 教 授 松 尾 弘
今関貞 税理士事務 税 理 士 今 関 貞 夫
今関貞 税理士事務 田 口 貴 子
大江橋法律事務 弁 護 士 内 藤 加代子
大阪外国語大学大学院 大 学 院 生
大阪経済法科大学法学部 講 師 大 毅
大阪大学大学院高等 法研究科 教 授 田 辰 夫
大阪学院大学法学部 村 田 哲 夫
大阪刑務 国際対策室 逢 坂 俊 夫
大阪地方裁 裁 官 宮 崎 謙
大阪地方裁 総務課広報係 係 長 中 谷 玲 子
関西大学法科大学院 井 関 正 裕
きつかわ法律事務 弁 護 士 小 林 和 弘
慶應義塾大学大学院法学研究科 大 学 院 生 望 月 純
神戸大学大学院国際協力研究科 教 授 香 川 孝 三
神戸大学大学院国際協力研究科 大 学 院 生 本 村 みのり
神戸大学大学院法学研究科 助 手 河 村 有 教
神戸弁護士会 弁 護 士 渡 邉 悟 朗
最高裁 事務総局秘書課 秘 書 課 真 鍋 美穂子
最高裁 事務総局秘書課 主 任 事 務 官 田 隆
財団法人 平洋人権情報セン 研 究 員 野 澤 萌 子
財団法人 国際民商事法セン 学 術 評 議 員 星 野 英 一
財団法人 国際民商事法セン 事 務 局 長 小 林 清 則
財団法人 国際民商事法セン 事 務 局 次 長 松 村 泰 二
財団法人 国際民商事法セン 大 阪 連 絡 員 加 藤 武
財団法人 国際民商事法セン 法整備支援事務局 専 門 員 東 村 尚 子
財団法人 国際民商事法セン 研 究 員 鈴 木 佐和樹
財団法人 国際民商事法セン 松 本 茂 雄
日株式会社 法務部国内法務課 並 河 宏 郷
千葉地方裁 事 榊 原 信 次
東京合 法律事務 弁 護 士 櫻 木 和 代
東京国際大学 教 授 長 谷 敏 夫
東京大学大学院総合文化研究科 教 授 佐 藤 安 信
大阪弁護士会国際委員会 委 員 長 村 上 幸 隆
古屋大学大学院法学研究科 佐 分 晴 夫
古屋大学法政国際教育協力研究セン 助 教 授 宇田川 幸 則
古屋大学大学院法学研究科 助 教 授 姜 東 局
古屋大学大学院国際開 研究科 研 究 生 瀬 戸 裕 之
ブ ゴック ミン
チャン テ ヒエン ホアン テ リエン
ン ン
ン ッ ッ
役 職 等
担保取引 録局長
教授 弁護士 首席矯正処遇官
特 任用教授
法学研究科長
古屋大学大学院法学研究科 助 手 原 さちこ
古屋大学大学院法学研究科 大 学 院 生 中 山 顕
古屋大学大学院法学研究科 大 学 院 生 傘 谷 祐 之
古屋外国語大学総合教養学部 講 師 島 田 弦
日本 法書士会連合会 理 事 俣 野 真知郎
日本橋公証役場 公 証 人 小木曽 國 隆
日本弁護士連合会 国際室 国 際 室 長 大 谷 美紀子
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番 属 役 職 等 氏 名
日本貿易振興機構 経済研究 開 研究セン 次 長 作 本 直 行
日本貿易振興機構 経済研究 開 研究セン 法制度研究 プ 研 究 員 山 田 美 和
日本 好協会 鈴 木 正 貢
ベ ナム商工会議 日本代表事務 事 務 局 長 児 島 あ き
弁護士法人フ ン 代 表 弁 護 士 尾 近 正 幸
菱UFJ & ン ン 株 経済 社会政策部 主 任 研 究 員 国 松 麻 季
菱UFJ & ン ン 株 国際本部政策研究部 主 任 研 究 員 土 生 英
菱UFJ & ン ン 株 国際本部政策研究部 研 究 員 前 村 明佳子
中央大学大学院法務研究科 安 田 佳 子
立命館大学法科大学院 教 授 酒 井 一
立命館大学法学部 助 教 授 本 山 敦
大阪弁護士会 弁 護 士 塚 原 長 秋
早稲田大学比較法研究 長 木 棚 照 一
国際協力機構社会開 部第1 プ プ 長 木 下 俊 夫
国際協力機構社会開 部第1 プガバナン ン ム 岩 間 創
国際協力機構 第1部東南 第3 ム ム 長 野 博
国際協力機構国内事業部研修業務 プ 田 海 童
法務省大臣官 秘書課国際室 室 長 重 松 弘
法務省大臣官 法法制部 参 事 官 田 辺 泰 弘
法務省民事局 民 事 局 鳥 丸 忠 彦
高松高等検察庁 検 事 長 大 塚 清 明
台地方検察庁 検 事 田 中 嘉寿子
大阪入国管理局 局 長 高 橋 邦 夫
法務総合研究 長 中 井 憲 治
法務総合研究 国際協力部 部 長 相 澤 恵 一
法務総合研究 国際協力部 教 官 廣 上 克 洋
法務総合研究 国際協力部 教 官 丸 山 毅
法務総合研究 国際協力部 教 官 三 澤 あずみ
法務総合研究 国際協力部 教 官 関 根 澄 子
法務総合研究 国際協力部 吉 川 勉
法務総合研究 国際協力部 泉 野 智 彦
統括国際協力専門官 統括国際協力専門官 常任理事 弁護士
6
第
回法整備支援連絡会議事録
成 年 月 日 金)
時 分~ 時 分
開 会
会 三澤) 大変お待た いたしました。た いま 第 回法整備支援連絡会を開
会いたします。
本日の 会進行 ,私,法務省法務総合研究所国際協力部教官の三澤 務 ます。 う
よ しくお願い申し上 ます。
まず,開会 当たり,法務総合研究所長,中井憲治より御出席いた いた皆様方 あい
さつ申し上 ます。中井所長, う お願いいたします。
法務総合研究所長あいさつ
中井憲治
中井 皆さ ,こ ち 。法務省の中井 います。
本日 お忙しい中,皆々様 御参集いた き,本当 あり とう います。本日,遠く
ベトナム リエン 法省次官 御出席いた い おります。深く感謝いたしますととも ,
法務省を代表いたしまし 心 歓迎す 次第 あります。
法務省 , 成 年度 JICA 国際協力機構) との共催 より,国際民商事法センタ 等の御支援も得
まし ,法整備支援活動 関係す 方々 広くお集まり
いた い 本連絡会を開催し まいりました。この連絡
会の目的 ,法整備支援 関す 情報や意見を交換し,
そ より関係機関や関係者の方々の連携を 進し い
くもの いまし ,こ ま の皆様方の御協力 感
謝す 次第 あります。
法務省の民商事法分野 おけ 国際協力 , 成 年 4年)JICA よ 技術協力
の枠組みの下,ベトナムの法 専門家を日本 御招待し,研修を実施したこと 始まります。
以来,今日 至 ま の間,法務総合研究所 JICA,国際民商事法センタ ,学会,財界,
そし 実務法 の御協力を得,ベトナム, ンボジア, とい た東 アジアの国々,
さ ,ベトナムと同 く市場経済への移行という課題 直面し い ウズベキ タン,
アジア通 危機を経 グロ バリ ションの波 洗わ い イン ネシアとい た国々
広 おります。ベトナム, ンボジア おけ 民法,民事訴訟法等の法案起草作業のほ
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い とこ います。
懫 国の法整備支援活動 ,法務総合研究所の関 す もの 限 ず,全体とし その規
模 拡大し おりますし,その内容もますます充実し い と け おります。
その内容 つきまし ,本日,リエン 法省次官,また,ベトナム民法改正共同研究会
委員長 あります森嶌先生,同研究会の委員 あ 野村先生 そ 御紹介いた きま
す ,ベトナム おきまし ,懫 国初 の法案起草作業 結実いたしまし ,昨年,
改正民法 国会 おい 可決成立いたしました。誠 慶 堪えま 。
この法整備支援活動, 目 見え くい面も いまし ,その評価も短期的
難しい面もあ う と思います。近時,御案内のとおり,ODAの見直し 伴いまし
,法整備支援を含む ODA 全体 厳しい評価の対象と おり,こ ま も増し 効
果的,効率的 支援 強く求 おります。
また,法整備支援活動そ 自体も,そ 発展拡大す 伴いまし ,い い 課題
直面す よう おります。こ の課題を克服いたしまし ,相手国の期待 こたえ
,更 充実した支援内容や手法を考え,そ を実施す た ,こ ま の支援活
動の成果を振り返りまし ,今後の取組の理念,あ い 方針を検討す こと 必要
います。本連絡会 ,こうい た意味 の情報や意見交換を行うことをも目的とし ,開催
さ いた い おります。
今,申し上 たよう 観点 ,本日の連絡会の後半 おきまし ,杉浦先生 名古屋
大学 おけ 法整備支援活動を御紹介いた きますし,松尾先生 ,民法整備支援の意義
と課題 つい 御紹介いた く予定と おります。本席 御出席さ ました会場の皆様
方 も,こ 一連の議論 積極的 御参加いた き,本日の協議 活発 実り多いもの
ことを心 期待し い 次第 います。
終わり ,今回の連絡会を御支援いた い おります最高裁,日弁連,名古屋大学,日本
貿易振興機構アジア経済研究所,国際民商事法センタ を ,関係の方々 対し,改
深く感謝申し上 ますととも ,本日の連絡会 懫 国の関係者 よ 法整備支援活動の
更 発展 資す ものと ことを心 お祈りし,私のあいさつといたします。
あり とう いました。 拍手)
会 三澤) 続きまし ,JICA 国際協力機構社会開発部第一グル プ長木下俊夫様
あいさつを頂きます。よ しくお願いいたします。
国際協力機構社会開発部第一グル プ長あいさつ
木下俊夫
木下 こ ち ,た いま御紹介いた きました JICA 独立行政法人国際協力機構
の社会開発部 来ました木下 います。
この度 ,最高裁判所,日本弁護士会,名古屋大学,ジ トロアジア経済研究所,国際民
8
を得た上 ,法務省法務総合研究所及び JICA の共催 ,第 回法整備支援連絡会の開催
実現 きましたことを大変喜 しく思います。この場をお借りしまし ,現在の JICA
置 い 状況を簡単 紹介す ととも ,JICAの法整備支援の現状と課題,及び今後の
方向性,こ つい 若 時間を頂い ,述べさ いた きたいと思います。
まず最初 ,ODA全体の動向 つい 振り返 こと
始 たいと思います。
先ほ 中井所長の方 ありましたよう ,皆さ 御存
のとおり ODA 予算 年 ピ クを迎え ,そ
昨年度ま 実 約 %も削減さ い の 現実
あります。技術協力も例外 く,全体 4%ほ
削減さ き います。こうした極 厳しい状況の中
,JICAの予算 ここ 年間 %強と い ,比較的小さ 減少 ま います。
し し ,来年度こそ プ 転 の い と懫々,期待し いたわけ すけ
も,そ も わ ず,JICA の来年度予算も残念 ,非常 微減 あります ,
. %減と おります。ODA 予算の厳しい現状 ,日本政府の過去 年 わた 厳
しい財政事情及び国民のODAの効果的 使わ 方 対す 厳しい見方 背景 あります。 昨年実施さ た外交 関す 世論調査 ,ODA 関し,途上国の 困削減 真の
ズ 適合した支援を行うことを条件 ,約 割の人々 ODA 予算の現状維持や増 を求
い 一方 , 割強の人々 ,ODAの減 や廃 を求 い ことも明 き
います。こうい た厳しいODA全体の予算動向の中 ,2 年 月,JICA 新た
独立行政法人 衣 えいたしまし ,緒方新理事長の下,次の三つの重点政策を採用し ,
組織 人事改革や業務運営の合理化 取り組 き います。
まず 点目 ,現場主義 す。つまり,在外強化を行うこと 挙 います。2点目
,人間の安全保 の視点を入 こと。 点目 ,効果 効率性と迅速性の追求を行うこ
と。以上の 点 す。
第 番目の現場主義と 一体 ういうこと と言いますと,歴史,社会,文化 の異
相手側の真の ズを把握し 協力す こと,現地の諸条件や組織 制度を十分 把握し
協力 取り組む必要 あ こと ,援助の原点 あ 現場を重視す 姿勢のこと す。
この視点を推進す た ,在外事務所 権限を委譲し ,プロジ クトを運営す 在外事
務所の強化を推進し いくこと す。
第2番目の人間の安全保 の視点と , ,テロ,難民の発生,感染症の蔓延,今,鳥
インフルエン 起こ いますけ も,更 環境破壊,経済危機,災害 の恐怖や
困,飢餓,教育保健サ ビ の欠乏とい た 威 さ さ い 人々 対し,支援の方法
とし ,個人を保護す とい た上 のアプロ チ 加え , 威 対処す た 人々
自 選択行動す 能力を強化す という下 のアプロ チも併 対応す 必要 あ
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います。
第 番目の効果 効率 迅速性の追求と ,事業の一 の効果と効率性を追求し,手続の
簡素化 よ 意思決定の迅速化を 進し,簡単 言え コ ト フ マン をい 上
という観点 います。この観点 キ ワ とし 出 きますの ,成果主
義や戦略的 アプロ チの強化 あります。
次 ,JICA おけ 法整備支援の現状 つい 概略を述べたいと思います。
JICA おけ 法整備支援の礎 ,本日こ 基調講演を頂きます , 年ほ 前 開
始したベトナム法整備支援 係 重要政策支援 と,私 考え おります。現在ま ,JICA
法 始ま 国 くりとし ,法整備支援の 本柱,す わち立法 法制度の確立,法
の施行 運用のた の諸制度の整備,法 人材の育成という三つの観点 技術協力を実施
し います。
途上国 おけ 法整備支援の要望の背景 ,市場経済化,経済統合,WTOやAFTA ア
フタ) 考え ます。法の支配, 法改革 多数の政策的 ズ 挙 い
ますけ も,その要請の背景も時代ととも 変遤し き います。JICAの法整備支援案件
の 体的 取組を整理しますと,今ま のとこ 約 項目 まと こと 可能 と考え
おりまし ,近年,より一 の広域化,多様化 読み取 状況 き います。
最初 ,本日の ンテ マ あ ,民法や民事訴訟法を中心としたベトナム及び ンボ
ジアの二大法整備支援と人材育成。2点目 法 の基礎インフ あ 教科書やマ ュアル
の作成を通 行政組織の能力強化を目的とした の法整備支援。 点目 民事法
令及び行政法令の改善並び 倒産法の注釈作成を目的としたウズベキ タン法整備支援。4
点目 経済法や企業法整備を目的とした中国法整備支援。 つ目 刑事 法分野 おけ 支
援。こ 主 UNAFEI ナフ イ)と連携し 実施し い もの す。 つ目 復興支
援 おけ 法整備。こ ,懫々 協力 よ 復興活動と位置付けたもの すけ も,
例え アフ タン, レ チナ,イン ネシアのアチ への第三国研修事業 あり
ます。
以上の 項目 加え ,近年要望のあ 国とし ,イン ネシア,東チモ ル,モンゴル,
ミャンマ ,続々と法整備支援をし いた きたいという要望 あります。 お,法整
備プロジ クトの特徴を とつ付け加えますと,幅広い課題への中長期的 アプロ チ 必
要 あ ということ ,昨今議論 高ま い 戦略的 プログ ム援助の典型的 類型の
一つ い と懫々 位置付け います。更 法整備支援の特徴とし ,国の根 関
わ 政策 制度 くり支援 す ,長期的取組の必要性もあ と認識し おります。
以上のとおり,広域化,多様化す 法整備支援事業の実施 対し ,JICA 今直面し い
課題 つい ,若 触 さ いた きたいと思います。
まず 点目とし ,ち と正直 とこ を述べます。相手国のキャ シテ の不足
す。相手国の人材不足,組織 弱 あ ,歴史的経緯 より中堅 薄い。例え ンボ
ジア, ,法学教育や法 教育 もともと乏しい状態 の い し う 。
10
きますけ も言葉の問題 す。
番目, ナ 協調 関す 調整の難しさ。法 間の調整コ ト 高いこと。私も昨年度
ンボジアの民法と土地法の調整等 本当 投 出したく よう 思いを経験しました
け も, ナ 間調整 非常 難しいと思います。
4点目, ウンタ ト機関 複数のた 調整 大変 あ こと。 法省,最高裁,検
察,大学,法 養成機関等々,関係者, テ クホル 非常 多う います。
点目,本邦 おけ 実施支援体制,特 長期 専門家を出し いくこと 難し
い。い 日本 人を出 。
以上, 点の課題を述べました。こ 簡単 解消さ もの ありま ,創意
工夫,知恵を使え 解決 き い課題 いと思います。今回のこの会合 も,その一
環とし ,何 の形 この課題解消へのヒント あ ,非常 幸い あ と思います。
もう 点,付け加えますと,今後 JICA 取り組ま け い喫緊の課題とし ,
ここ 参加し お 関係機関,団体の諸先生方の指導 助言を け ,他の ナ
と比較し 優位性のあ 協力内容,懫々援助業界 こ を国際競 力と言 います ,
そ を踏まえた JICA 法整備支援の戦略的取組 係 基本方針を策定す こと 今,求
います。この基本方針 ,第一 優先対象地域,国を うす 。第二 法整備支援
分野 の優先対象事項 何 の 。第三 支援方法と実施体制を うす を盛り込む
必要 あります。
最後 ,昨年度 より協議さ い ODA再編のJICAへの影響 ま 分 いという
の 正直 とこ すけ も,日本の経験を生 すことの重要性,特 日本の知的分野支
援の重要性,効果的 効率的 援助の観点,コ ト フ マン いいこと,こうい た
観点 す と法整備支援 ますます重要視さ 有望 協力分野 あり続け の 間違い
いと私 思 おります。
今後とも,皆様の一 の御理解と御協力を心よりお願いしまし , あいさつと代えさ
いた きます。御静聴あり とう いました。 拍手)
会 三澤) うもあり とう いました。
御講演の前 お手元の資料を確認いたします。お手元 種類の資料 配布さ い
と存 ます。プログ ム,御参加の皆様の名簿,講演者の先生方のレジュ ,ベトナム民法
の仮訳,法整備支援活動年表 います。落 等 おあり した , う 国際協力部職
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 11
基調講演
ベトナム2 年民法典制定過程 おけ ベトナムと日本の協力 つい
ホアン テ リエン ベトナム 法省次官
会 三澤) そ ,御講演を頂きたいと思います。初 ベトナム 法省次官の
ホアン テ リエン氏 基調講演を頂きます。リエン次官, う 前方 お越しく さい。
リエン次官 法省法 研究所長 の要職を歴任さ た後, 法省次官 就任さ ,こ
の2 年民法典制定事業 も深く関 さ お ます。
本日 ,ベトナム2 年民法典制定過程 おけ ベトナムと日本 おけ 協力 つい
という演題 御講演を頂きます。通訳 大貫錦さ お願いし います。 お,大
貫さ ,リエン次官のレジュ の仮訳 も御協力いた い おります。併 御紹介申
し上 ます。
お,リエン次官の御講演 関す 御質問 つきまし , 時4 分より予定し お
ります質疑応答の際 お けいたしたいと存 ます。
そ ,リエン次官, う よ しくお願い申し上 ます。
リエン 御列席の皆様,こ ち 。
今回,ベトナム 法省の職員とし 来日しました ,まず昨今の日本政府 よ ベトナム
政府,ベトナム 法省 対す 御尽力と御支援 対し ,感謝の意を申し上 たいと思いま
す。
日本政府のベトナム政府 対す 御支援 ,非常 効
果的 ありました。ベトナムの経済発展のた の法 の
基盤整備 け く,今後の日本とベトナムの協力関係
も大き 土台をつく います。この協力 こ
年 ります ,こ ま 三つの段階を経 きました。
フ ズ 年 年ま ,フ ズ
2 年 2 2年ま ,そし ,フ ズ
,第 の段階 2 2年 今日ま 至 います。この 年間を総括し,私とし
次のよう 評価 き と思います。
まず,日本政府のベトナム政府 対す 協力の対象 拡大さ つつあります。最初 ,ベ
トナム側の ウンタ トとし ベトナム 法省 限 いました ,その後,ベト
ナム最高人民裁判所,ベトナム最高人民検察院,そのほ 幾つ のベトナムの大学も入 よ
う りました。協力の態様 豊富 り,また効果も上 き います。
日本政府 ,ベトナム政府 対し 法職員研修の協力をし いた きました。今日
ま ,ベトナムの法 家育成のた 2 回もの研修 行わ ました。短期間 の研修
多くのベトナム職員 来日しました。また,同時 長期の奨学金も頂き,長期の育成 も
職員 け よう います。懫々の 法省 け ,名古屋大学 人 いわゆ
1「
JICAの主催 よ ベトナム おけ 日本法のコ も成 し います。このコ の第
期生とし ,今年 名 卒業す こと ります。この大学生 日本語を勉強し きた者
す ,このコ 入り,日本の先生の指導の下 ,日本語 より日本法を勉強しました。
そし ,今度新しく 名を け入 ,ハ イ 同 く日本法のコ 開催さ ます。
近いうち 多くの日本法 精通す 人材 育成さ ,日本とベトナムの協力関係 寄 す
チ ム き よう ものと思います。
法 を育成す 国家 法学院 つい も日本 の支援を頂い おります。今のとこ ,
リキュ ムの枠組み JICA の支援の下 成立さ ました。日本の法 育成の経験 ベト
ナム 活用さ おります。
立法分野の中 も,日本政府 ベトナム政府 対し 大き 支援をし きました。正式
の集計 い すけ も,この 年間 い い 法 関す ワ クショップ
回ほ 主催さ ,重要 の法令の制定のた 寄 しました。例え ,民事訴訟法,
破産法,仲裁国会令,弁護士 関す 国会令,不動産登記法,判決執行法 挙 ま
す。
一連の法令の中 ,民法 協力の最大の象徴的存在といえます。日越両国の専門家 密接
連絡を取り合い,そし 非常 効率の良い法案起草作業 行わ た結果,民法 2
年 月 国会 成立し,今年の 月 日 施行さ よう りました。この新しい改正
民法典 , 年の民法典 代わ ものと ります。
そもそも,この 年の民法典の制定も,当時の森嶌先生の非常 貢献 あ た
こそ し得たもの す。 年こ ,森嶌先生 ベトナム い し ,貴重 御経
験を教え 下さり,懫々の民法制定 貢献し いた きました。た ,この民法典 その当
時の社会背景 合わ 制定さ たもの すの ,次第 新しい民法典の必要性 出 きま
した。当時のベトナムの社会 ,今と比べ と市場経済 対す 認識 ま 不十分 ,いわ
ゆ 計画経済の考え方も り残 いました。そのた ,当時 新しい考え方 一定の部
分 し 認 ま した。た し,そこ 現 た新しい考え方 ,2 年の民法
典 つ 基本的 前提と りました。
続きまし ,改正民法典制定のた ,日本の専門家 いた いた協力 つい ,お話
ししたいと思います。
改正民法典制定のた ,日本とベトナムとの間 共同研究会 設立さ ました。討論
や意見交換を行い,お互い 説得し合 ,共同研究会の統一的見解とし のコ ントを民
法典 反映さ きました。
共同研究会 検討した問題とし ,まず,2 年民法典 取り入 べき三つの大
き 基本的 概念 あります。
基本的概念のその ,この民法典 ,私法体系の基本法とし ,各主体の 等,自主,
自己合意,自己責任負担の原則 基 く関係を規 し け いというもの す。
こ ま ベトナムの法 ,い い 形態の取引を分け いました。例え 民法の隣
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の改正 より,そのよう すべ の形態の取引を一つの基本的 法 の中 取り込むこと
あります。この考え方 そ 新しいもの く, 年民法の中 も言及さ
いたこと す ,今回その考え方を民法典 入 よう 説得したの ,共同研究会の
労とし 挙 と思います。この考え け入 こと より,2 年の商
法の中の契約という章 く りました。また,2 年の民法の制定 よ ,いわゆ
商業仲裁 関す 国会令 効力 く りました。
二つ目の基本的概念というの ,各当事者の権利を尊重し け いということ
す。民事関係への国家の関 最大限 制限し け りま 。そこ , 年民
法 あ た,行政及びその手続 関す 規定の多くを削除しました。こ より民事取引
より開放的 り,市場経済の ズム マッチす よう ります。
番目の基本的概念とし ,長期的 安定を確保しつつ,国際化 もマッチす よう
民法典を制定す ことを目指しました。
以上 日越両方の統一的 見解とし の三つの基本的概念 あり,2 年民法を貫徹
す 考え方とさ ました。
次 ,2番目の問題 ,各当事者の民事取引の確立 対し ,その自由 つ自主的 約
束 優先的 反映さ け いということ す。要す 当事者間の約束 法 の
禁 い とこ 特 違反し け ,つまり国民とし 法 禁 い いこと あ
,民事取引 おい 何をし も大 夫ということ す。 年の民法典 も類似の規
定 あ たの す ,その規定 ,法 許し い の あ き と いましたの
,2 年民法典 原則 変更さ ました。
番目の問題とし ,民事関係の主体 関す とこ す。
年民法 四つの主体 あります。伝統的 主体と残りの二つ 特別 主体 す。伝
統的 主体とし 個人と法人 す。特別主体とし 世帯と組合 す。今回日本の専門家
,特別主体を削除し,個人と法人し 残すべき いということを強く提案さ たの
す ,残念 ベトナム 農業社会 ,世帯というの 非常 伝統的 経済単位と
い の ,2 年民法 も 年の民法と同 よう 引き続きそのまま四つの主体
を残しました。世帯と組合というの 非常 特殊性のあ 主体 の ,世帯や組合の権利と
義務,また その財産の処分 関す 詳しい規定 必要 す。そこ ,今回 そ の点
つい 詳しく規定しました。
4番目の問題とし ,財産と所有権 関す とこ す。
この点 ,共同研究会の間 も, り激しい議論 さ たとこ す。日本の専門家と
し ,所有形態 いわゆ 私人所有と共同所有の二つ す べきとの御意見のよう した。
年の民法の中 ,七つの所有形態の規定 入 おりました ,この点もベトナムの
所有 対す 考え方を反映す もの した。確 近代的 考え方を取り入 たいとこ
す ,ベトナムの社会の実態を否定す ことも き いの す。そこ ,七つの中の一つの
所有形態 け す ,混合所有を撤廃し,混合所有を共有と合併す こと しました。以前,
1『
態の主体を明確化す こと ります。
この所有形態 関し ,新しい民法 2点 新しく います。まず,全民所有形
態 国家所有形態 変更さ たこと す。私人所有,共有,政治組織,政治職業組織の所有
形態 そのまま維持さ います。もう 点 ,所有権の内容 関す 規定 より,す
べ の所有形態 同等 処遇さ よう たこと す。
そし ,所有権を公開す た 登記制度を開始し け りま 。今後,ベトナム
,不動産 関す 登記の法 を制定,施行す こと ります。
番目の問題とし ,契約の義務と民事債務履行の担保措置 あります ,こ 関し
,日本の専門家 い い コ ント ありました。
年の民法 ,いわゆ 質権というの ,動産し 対象とし 扱 いま した。
こ 対し,抵当の場合の対象 ,不動産という取り扱い いました。2 年民
法 ,この点を改 ,抵当も質もい 財産 対し も き よう ります。基本的
違いというの ,対象財産の占有を移転す の 否 という点 す。
保証 ,いわゆ 人的担保とし 位置 け こととさ ました。第三者 個々の財産
をも 担保す の く ,その人物自身 保証し け りま 。従前の財産
よ 保証行 というの ,第三者の財産 よ 質又 抵当 変更さ ます。
違約罰というの ,以前のよう 担保措置 く り,両方の合意 過 ま 。また
2 年民法典 ,財産の留置も担保措置とし 規定 ず,民事契約の履行編のとこ
規定す よう りました。
次 ,民事契約 関す とこ す ,ここ 最も2 年民法の思想 反映さ い
とこ す。日本の専門家の皆さ ,民事契約 け く ,契約全般とし ,い
場合 も使え よう したいというコ ント たの す ,や り民法典 すの ,
契約 そのまま民事契約とさ ました。た ,ベトナム も民事という概念 り拡大さ
よう り,今のベトナム おけ 民事 商取引も入 います。この部分 も,各
当事者の自由や,自主性を保 す た ,政府の介入を定 た規定 撤廃さ こと
りました。
このよう 規定の仕方 よ ,民事取引 より開放的 ります。民事取引の本質 あ
自由,自主性 の原則 正しく反映さ よう ります。
相続の部分 関し も,日本の専門家の皆さ のコ ント 沿 ,幾つ 修正 ありま
した。特 同時死亡の問題 す ,その中 , ち 先 死 の 特定 き い場合
同時点 死亡したとみ さ こと ります。こ よ 相続 よ 多くの問題を処
理す こと き よう ります。遺産の価値を計算す 際 ,遺産の分割の時点 お
け 価値 基 い 遺産の価値を計算す 方法を取り入 ました。
そのほ も両国の共同研究 統一的見解 至 たものもありました ,国会の場 説得
き たものもあります。例え 夫婦間の共同遺言の問題 す。日本の専門家いわく,
そ の財産 そ の人の処分 任 べきとのこと した ,国会を説得 きま
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 15
し も,改 こと きま した。
番目の問題とし ,土地使用権の移転 関す とこ す。
先ほ も申しましたよう ,民法典 民事関係の基本法 すの 土地 関し も民事取引
の部分のみ調整す べき あり,行政 つい のすべ の規定 土地法 移行しました。2
年民法典 土地使用権 関し 開放的 あ べきとさ ,例え ,土地使用権譲
渡 関す 土地の集中の統制の規定を撤廃しました。保証というの 人的担保 すの ,土
地使用権 よ 保証というのを撤廃しました。また,土地使用者の権利行使条件 関し
規定 ず,土地法 任 こと りました。以前の土地法 土地使用権の権利者 つ
の権利し く,そのた ,以前の民法 ,そ 沿 つの権利 つい の契約し
規定し いま した ,2 年の土地法 ,その権利 七つと拡大さ たの ,
2 年民法典 も同 よう 七つの形態の契約を規定す よう りました。
知的所有権と技術移転 関す とこ す ,日本の専門家の皆さ ,この部分のすべ
の規定を全部民法典 分離し,別の法 ,つまり知的所有権の法 や,技術移転の法
規定す べきという意見 ありました。た ,懫々とし ,この知的所有権と技術移転
も民事取引とし の性格 あ と認識し おりますの ,この分野 つい も一般的 民
事関係 つい そのまま民法典 維持します。現在,ベトナム国会 知的所有権 関す
法 と技術移転 関す 法 を制定し い 最中 す。
外国的要素のあ 民事関係, 外関係 つい , 条 ,例え 民事上の無能力や,
責任能力 制限さ たもの 関し 規定さ おり, 4条 ,死亡した人や失踪した人
の特定の規定 あります。そのほ , 条, 条, 条 ,相続開始,相続遺
産の分割,相続遺産 い場合の国家の相続権 適用す 法 ,外国的要素を持つ民事関係
対す 提訴とその時効 規定さ おります。
また,この第 編のいわゆ 民事関係 適用す 各規定 ,狭義の民事関係 対し 適用
さ け く,外国的要素を持つ経済,商業,労働,婚姻及び家族関係のすべ 適
用さ こと ります。
2 年の民法制定 つい 基本的 ことをお話ししました ,実際 ま い い
問題 あります。私 森嶌先生,野村先生とのお話の中 ,民法典というの ,社会の発展
の一段階を反映す もの あ と同時 ,一つの国の国民の文化をも反映し い もの と
感 おります。ベトナム ま 高い発展段階 く,また,こ ま のベトナム りの
文化の蓄積もあ の ,現時点 今のよう 形 し き いの す。また,新しいこと
を浸透さ ,長い時間を け 説得す こと 必要 す。共同研究 おい 統一的
見解 至 たこと も,国会の場 説得 き い場合 ,採用 き いの やむを得ま
。
ベトナム おい ,法 き も足りず,いわゆ 指導のた の下 文書を制定し
け りま 。日本 いうと,内鐑レベル,政府レベル,また 各関係省庁並び 地方
政府のレベルま あります ,下 文書 ,法 の意味をより明確 す た のもの ,法
16
い わけ す。この法 以下の文書の制定の際 ,日本の多くの専門家のコ ントも活
用 き よう と思います。
お手元 既 資料 いますの ,御覧 いた け と思います。簡単
すけ も,報告を終わりたいと思います。
この場をお借りしまし ,改 本当 好的 御協力いた きました日本の専門家の皆
さ 対し 感謝の意を述べ ととも ,今後とも引き続き御支援,御協力のほ をお願い
致しまし ,私の発表を終わ いた きたいと思います。
あり とう いました。 拍手)
会 三澤) リエン次官,大変内容のあ お話を取りまと 御講演いた き,本当
あり とう いました。
基調講演
ベトナム民法典の改正と日本の法整備支援
森嶌昭夫 財団法人地球環境戦略研究機関理事長 名古屋大学名誉教授
会 三澤) そ ,次 名古屋大学名誉教授,財団法人地球環境戦略研究機関理
事長 い し 森嶌昭夫先生 ベトナム民法典の改正と日本の法整備支援 という
演題 基調講演を行います。
ここ 御参集の方 皆さ 御存 と思います ,森嶌先生 日本の法整備支援の第一人
者 お ,ベトナム法整備支援の扉を開いた後,以後,ベトナム民法改正共同研究会の委
員長とし ,正しくベトナムの民法改正支援を牽引し こ た方 い し います。
,森嶌先生, う よ しくお願い申し上 ます。
森嶌 御紹介いた きました森嶌 います。
今日 ベトナム民法典の改正と日本のベトナム 対す 法整備支援 つい お話をさ
いた きます。
先ほ リエン次官 お話 いましたよう ,本日,議題と おりますの ,2
年民法典 す ,その前史といえ ものとし 年民法典 いますの ,
そこ お話をさ いた きたいと思います。
日本の法整備支援 年 始ま おりますの , 年民法典 制定さ た後 法
整備支援 始ま い の す ,先ほ リエン次官のお話 もありましたよう ,実 ,
私自身 その前 ,名古屋大学の関係 年民法典
の起草段階 関わ いた いたわけ す。私のレジ
ュ 2 年の民法典の改正と書きました ,法形
式的 ,2 年民法典 改正 く新民法の制
定 あります。し し,全体の構成も内容的も基本的
大き 変更 いま 。 す , 年民法と
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 17
こと き という意味 おい ,私 こ のよう 改正さ たの を明 す
との観点 , 改正 という言葉を使わ いた きました。
まず, 年民法典 のよう 制定さ た ということ す , 年 ベトナム
い い 点 近代化といいまし う ,法整備をしようということ ,最高裁判所や検察
庁や 法省の最高 部 集ま たの す ,当時 全く世情 定ま ず ,実際 何の作
業もや おりま した。そこ , 年の イモイ政策 ,社会的 も市場経済向
けの法整備を始 け いこと たわけ す。し し,実際 ,特 法
という面 市場経済化 始ま の 年代 入 あります。
民法の場合, 2年 初 起草 始ま わけ す ,当時 ソ連 崩壊し ロシ
ア共和国 き,そこ 民法典 くり 始ま ,そ をベトナムやその他の旧社会主義国
ま という形 法典 くり 始ま たわけ あります。ロシア共和国の民法典自身 色
濃く社会主義を残し おりまし ,完全 意味 の市場経済的 民法典 いという意味
,ベトナムの 年民法典もい い 点 計画経済的 ものを残し おります。
そ よりも と以前 ,中国 も法整備の問題 ありまし ,日本の法 家 物好き
す ,中国 も出掛け い 議論をし います。そのこ ,中国 民法と経済法と
う違うの という議論 ありまし ,懫々 ,経済法というの 金 良雄先生 おやり
いた独禁法 と り思 いたの す。とこ ,中国 いう経済法 全然違
い ,契約等のいわゆ 取引 関す 法 の け も,純然た 私法関係 く,
行政の関わ 計画経済の中 組み込ま た取引関係という意味 あ しいということ ,
お互いの食い違いの中 段々と分 きました。ベトナム おい も,そもそも懫々 考
え よう 意味 の 等 当事者間 おけ 自由 取引,自由 合意,そし 私的 自由
所有権という概念を前提とした民法という概念 社会 根付い い い。そういうとこ ,
年民法典の起草 始ま たの す。
リエン次官 当時, 法省法学研究所の所長 した。リエン次官を初 とす 皆さ 集
ま 議論す の す ,そもそもそういう概念の いとこ ,し も計画経済を色濃く
残したロシア共和国の民法典を下敷き し 議論さ の す。し も,中国 も同 し
た ,私たち ベトナム側の情報を十分 得 い い状態 ,ベトナム側の皆さ い い
疑問を,何の脈絡も く こ を う思う と言 く の す 。私 全然バッ
クグ ウン の知識 いの , ンと聞 ます ,先ほ の中国の経済法の話 あ
りま ,お互いの前提 全く違 い ,ベトナム側 出 く 質問の意味 し
り分 いまま答え という状況 した。
実 ,そ ベトナム側も事情 同 ,何を聞い い の 自分たち もよく分
いまま質問し い という状態 した。し し,繰り返しや い うち ,ベトナム側
私を信用す よう と,膝 談判 り,大臣 ,ベトナムの内幕,例え , こうい
うことを共産党の 部と議論す と,実 私 党の 部 怒 の 。 というよう こ
とも含 ,い い と話をし 下さり,実情 分 きました。そうす と,単 法的
18
融合さ いく という問題 浮 び上 きたの す。し も,法的概念そのもの
ま ベトナムの法 家の中 きりと根付い い い状況 年民法典を起草し け
いという問題点 分 きたの す。
し も民法典の構成を見 と,普通,民法典 含ま い知的財産権や国際私法,運送
契約,保険契約 ロシア共和国民法典 入 おり,ベトナム民法典 も採り入
おり,通常の民法理論 整理 き いわけ す。また,ベトナム ,土地所有権
基本的 国家の所有権 す。先ほ のリエン次官のお話 もありました ,国家の所有権の
ほ 党の所有権,軍隊の所有権,在郷軍人の所有権 もあり,こ の所有権 法的
のよう 意味を持つ く,そういう所有権を存在さ いと,軍人の団体 ま
いの す 。 す ,こ の所有権 法的 のよう 内容 の く,そう
いう所有形態を認 け いという事情 あ ,七つも つもの所有権 並 わ
け す。
そ ,先ほ 御説明 ありました世帯 つい も,世帯や組合 法的 主体と こ
と 構わ いの す ,そ その主体 うや 意思決定をす の , のよう し
世帯の構成員と り, のよう し 脱 す の つい の法的構成 全然 さ い
中 ,皆そう そう の という形 ,要す 社会主義的 ものとベトナム古来の
存在と ,近代的概念の名を借り 並 い わけ ,し も,そ を説明し い 御本人
たちもよく分 い。聞 方も, ういうコンテク ト その質問 出 く の
よく分 いの す。し も,最終的 示さ たベトナム語版の民法案第 4稿 つい ,
当時 JICA よ 支援 たもの す ,翻訳費 工面 きず,私の方 名古屋大
学の鮎京教授を通 翻訳者を し も い,自分の金 べく安く,間違 い もい
い と言 翻訳を依頼しました。 す , こ ういう間違い あ の ,向こう
理解 き い い の ,翻訳 間違え い の ,私 間違え い の 分 い
状態 ア バイ をし いくという手 りの状態 や いました。
そこ 大体見当 ついたの ,社会主義体制 市場経済 転換す とき ,そのた の
法 をつく ,基本的 所有,特 土地所有を のよう 位置付け の ,特 外資を
導入す とき 土地使用権を のよう 位置付け 問題 ということ す。そこ ,
年民法典 ,すべ の土地使用権 ,人民委員会 よ 裁量的 認 こと,い
う 人民委員会という党の機関 土地使用権を認可す あた 自分たちの 入源と
す こと 定 たわけ す。し も,その権利の内容を公開し いの す 。使用権の
有無や内容を聞き 行こうもの ,幾 持 きた者 け 教え や ,人 よ 判
断 違うや ,場合 よ 二重 使用権を認 や ,正 行政のうまみ,別の言葉 言
え わい の源泉とも り い状況 した。そういう状態の中 ,権利の体系とし の
民法典を定 ようということ あります。
そ ,計画経済の中 ,契約 計画 従 実行さ け いけま ,契
約を締結し執行しようとす 者,す わち代理人 ,授 さ た代理権 権限)の範囲と
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 19
効果 生 とした ,計画経済 計画 おり い く わけ す 。そうす と,国
といいます ,党とし ,相手方 ほ 善意 あ うと,元々し いけ いことを
す よう 者と取引したこと自体 よく いの あり,そのよう 第三者 保護 値し い,
いわゆ 市場経済 の取引の動的安全性 保護す 値し いと考え こと ります。
す ,私 法大臣と議論し, 法大臣 あ 程度理解し いた い も,大臣 党
説明しますと, お前 向 話をし い の と大臣 怒 , や り
た と言い 戻 こ の す 。そう と,結局,表見代理の規定 採
用さ ず,動的安全保護や善意者保護の規定 置 く しまうの す。
し し,私 ,ベトナム社会 自由 取引 存在 ず,その一方 計画経済や 党
というもの 存在す ことを考慮し も,外資を導入し,ベトナム 対外的 グロ バリ
ションの荒波 洗わ ようとす とき ,民法典や知的財産権 整備さ い いこ
と よ 生ず 不利益を考え ,い い と問題 残 い し も,や り民法
あ た方 よいと考えました。そこ ,リエン次官 も交え お話をし , いより
あ た方 いい い , きり定ま い 方 いい い と説明し きま
した。
そ も,私 ,そ ほ 早く国会 年民法の改正を決定す と思わ たの
す ,と く 年民法典 きました。し し,2 年,国会 民法を改正す
ことを決定したの す。そのとき,私 ,実際 のく い改正す の と伺 たの す ,
法省とし , 年民法典を制定したときの経験をお持ち す ,と もと もそ
ほ の大改正 き い ,やり い い と規定を動 し み とのこと した。ち
う そのこ ,ベトナム ア リ との間 テント等 関し い い 交 をす 中
,ち う 日本 や たよう ,ア リ 叩 いたの す ,対抗す
た の武器 いもの す ,その武器を作 け いけ いということ りまし
た。と く今あ 武器の中 不備 ものを少し も良くし い け ず,民法も
そのうちの一つとし 位置付けました。そし 日本 年 法整備支援を開始し いまし
た。JICAの法整備支援の開始 当た ,法務省 協力し も いました。このとき,ベ
トナム 日本 対し,法整備支援をし ほしい,その中 ,対外的 荒波 耐え とこ
ま いく う 分 い ,そういう能力をつけ いきたいという希望 あり,民法
典も十分 改正 い もし い ,今,狙 い とこ を改正し いこうと
りました。
その際, 支援第 期と第2期のこ ),私 ,まずベトナム社会 のよう 動い い
の ,法を のよう け い を知 こと 支援の前提と と考え,先ほ リエ
ン次官 お話しし,このレジュ も少し書い あ よう ,例え 不動産使用権や取引等
つい の実態調査を,極 小規模 ありました ,JICAの法制度整備の一環とし やり
ました。こういうこと ワ ル バンクや ADB 絶対 しま ,日本の法整備支援
の ク とこ とし や まい たの す。
「0
た ,学習院の野村教授 を始 とす 約 人の民法学者 ベトナム民法改正共同研究
会を作りました。こ もまた物好き 人遉 ,話を持ち け と,皆さ ,手弁当 大変熱
心 や く さいました。夜集ま ,そのうち ,あ いつ した ,テレビ会
議シ テムを使 ハ イの現地の専門家と議論す よう ,ベトナムと 2時間の
時差 あ もの す ,午後 時半こ 始 ,終わ と 時過 ,そ 更
話をし い と,JICAの事務所を出 の 時こ こともありました。先ほ リエ
ン次官 もお話 ありましたよう ,この会議 ,ベトナム側 い い とあ う
,こ う と疑問 出 く わけ す。リエン次官 ,私たち の提案 従 条
文案を直したとお し いました ,結局,修正さ た条文の方 多いの す ,確
私たち ,こうした う ,ああした う とい い と提案いたしました。た
し,私 も ,ア リ 他の ナ のよう ,そち の考え お しい こうし
と言 たこと 回もありま 。こういうい い 考え方 あり,その根拠 そ
こう あ と,い い と ルタナテ ブ 考え方を示すよう気を付け きました。
常 懫々 考え いたこと ,社会主義国 市場経済体制 移 とき ,一方 グロ バ
リ ションというもの あ ものの,社会 そ を け入 とき 摩擦 生 もし
い,そ を民法という法 のよう 解決し いけ の ということ す。解決のた
の道 を選択す の ,懫々 く ベトナム側 あ という タン を懫々 と き
ました。
そこ ,先ほ 木下さ お し いました ,ワ ル バンク 実施し い ル ル
ブ ロ のセミナ ,ワ ル バンク 自分たち 考え 法,ル ル ブ ロ
と こういうもの と言 く の ,私 常 ,ア リ の考え方 民主主義のすべ
いと反論し きました。ワ ル バンク し ADB し ,ア リ 常 自分た
ちの考え 正しいとい 押し付け く の す ,何 正しい 必ずしも明
い。ア リ の制度 ,あ 一つの制度 ありますけ も,正しい う というの
考え方 と思 います。そこ 選択す の その社会 属す 人たち あ ,私たち
の制度をそち も取り入 というわけ い いの す。こういう考え方 ,野村先生
や皆さ 方 ,そ 一生懸命 ュ を用意し く さいました。
そし ,結局, ういう点 改正さ たの , ういう点 変わ たの ということ ,
この後,野村先生 お話さ ます。私の元々の持ち時間 分 す , 分遅 始ま
たの ,この辺り 終わり しようとも思います ,私 少し けお話いたします。
2 年のベトナム民法典 ,基本的 ,先ほ リエン次官 お し たとおり
す。例え 取引の自由 , つ 法 の許す範囲 のみ認 い ,言わ 腰 引け
いたの す ,そ を取引の自由をより認 方向 変わ きたと感 ます。
そ ,所有権も 種類 け減 たと言わ ました ,所有そのものの規定 前より
す きりした感 あります。そ ,土地使用権 関し,行政規定や手続規定を土地法
移したこともあり,従来,民法の中 行政規定を私法規定 混在し いたとこ を,行政
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 「1
そ ,債権の概念,契約の概念のとこ ,本来, 年民法典制定の際 国会 理
解し も い整理すべき たとこ をあいまい まま 残し しま たもの ,幾つ す
きりしました。 年民法典制定のとき,当時のグエン ン ロック 法大臣と膝を
突き合わ 議論したものの,結局,大臣 や り た。お 怒 た。 と言
いたもの ,今 息を吹き返したというの 幾つ あります。 体的 こ
野村さ お話さ ますの ,この辺 野村さ バトンタッチをいたします。
総 言え ,社会主義国家 おけ 所有という概念 ま 残 います。し し,こ
先ほ リエン次官 お し たよう ,ベトナムも一歩ずつ変わりつつあ ということ
す。例え 善意者保護 も今のとこ 無理 け も,いず 市場経済 おけ 動的
安全 関す 規定も理解さ うと思います。少 くとも 法省の中 りそうい
う価値観 支持さ い よう 思わ います。
,あと 野村さ ,各論をよ しくお願いいたします。 うもあり とう いまし
た。 拍手)
会 三澤) 森嶌先生,大変あり とう いました。
この 年間のベトナム民法改正支援の理念や方針 つい ,大変分 りやすくお話し
いた きました上,時間配分ま お気遣いいた き, 会進行とし 心 御礼を申し上
ます。
講 演
ベトナム民法典の主要 改正点
野村豊弘 学習院大学法学部教授
会 三澤) 次 ,野村豊弘先生 ベトナム民法典の主要 改正点 という
演題 御講演を頂きます。野村先生 学習院大学法学部教授 い し り,大変御多忙
い し います ,森嶌先生と御一緒 長年 わたり,ベトナム民法改正共同研究会の委
員とし ,日本側 ベトナム 入 ,様々 助言をし お ました。
本日 幅広い民法典の分野の中 も,特 債務編 焦点を当 御説明いた きたいと思
います。
,先生, う よ しくお願い申し上 ます。
野村 学習院大学の野村 います。物好き お人好し ンバ の 人 い
ます。
先ほ リエン次官,そ 森嶌先生 も 体的 点 つい い い とお話 ありま
したの , べく重複し いよう お話したいと思います。最初 一般的 お話をし ,
その次 ベトナム民法の主要 改正点ということ ,先ほ 森嶌先生のお話 ありましたよ
う ベトナム民法改正共同研究会 人ほ や おります ,その中 そ 分
担し コ ントを書いたりし おりますの ,主とし 私 担当したとこ 体的 例
「「
この法整備支援 始ま 当初 ,特 民法典の内容 限定 ず ,ベトナム 法省と現
地ワ クショップを実施し きまし ,そのうち 段々と民法典の改正素案 つい 議論を
し,徐々 体的 改正の内容を固 いくという形 お手伝いをし きました。先ほ ロ
シア民法を模範 し いたというお話 ありました ,懫々のよう 日本 民法,あ い
法学を学 きた者の考え方 す と, り驚くこと 多く ,その点を一,二,最初
挙 おきたいと思います。
一つ ,レジュ 西洋法 おけ 法の階 性と書き
ました ,例え 日本 民法 私法の一般法とよく言
うわけ すけ も,商法と民法と ,民法 一般法
商法 特別法 あ という適用関係の優劣といいます
,そういう階 的 考え方 ,法学部 学 人間
と く常識的 事柄 す ,ベトナム 必ずし
もそうい た理解 いということ す。また,民法 ,
日本 も制定後 年を超え います ,その中 り抽象的 規定も多く,そ
つい ,法務省その他の省庁 所管し い 法 規定し,その下位 政令や省令 あり,
細 ル ル 下位の法規範 委 い こと 少 くありま 。し し,ベトナム
,民法 細 点ま 規定し い いと適用 き いということ よく言わ ます。例
え 日本の民法 すと 条 精神的損害 つい の慰謝料 つい 規定さ います ,
そこ 財産的損害を金銭 評価す ということ いいとし ,精神的損害を のよう し
金銭 評価す の つい ま 規定さ いま 。ベトナム も同 よう 条文
あります ,そ を計算す 方法 定 お ず,適用 き いの ,そのた 下位
の法令を作 ということ の す 。た ,下位の法令を作 とい も,民法全体 つい
施行令のよう ものを作 というと,必ずしもそう く,部分,部分 そ 関
係のあ 省庁,あ い 必要のあ 省庁 作 いくの ,体系 全く理解 き
いという形 います。 す ,民法典 け く ,ほ の法令も含 民法
というもの のよう い つい , 懫々も理解 き たわけ す。
もう一つ 裁判所の役割 す。ベトナム ,立法の権限 国会 あ の ,各条文の意
味を明 す 権限も国会 あり,裁判所 そ を適用す け あ という考え方 す
。こ も日本 現在行わ い ことと り違うの , べく解釈の余地の いよ
う 明確 条文を作 うという発想 あ わけ す ,実際 ,お手元の日本語訳のとお
り,抽象的 規定 少 く いの す。
レジュ ,その次 ベトナム 法省と国会と書きました。 法省の起草担当者との間
,数年間,ず とワ クショップを続け きましたの ,日本側 ンバ の考え い
とこ ベトナム 法省 り理解さ き い と思いますし,現 草案 り
そ 取り入 ました。し し,そ 法 た 国会を通 け
いの す ,最終的 法 とし 成立 ず,元 戻 たものも少 く いわけ ありま
ICD NEWS 第「7号 2006. 6) 「」
民法典 民事契約と経済契約という区別 あ ,民事契約 民事裁判所,経済契約 経
済裁判所と,異 裁判所 管轄権 あ たの す ,今回 ,そ を廃 す ということ
す。今日,配 い 資料 , 民事 という言葉 ほと 削除さ います ,ベ
トナム語の原文 全部残 い よう ,例え 債務や,取引,契約とい たもの ,す
べ 民事債務 民事取引 民事契約 と い の す 。
こ 結局, 法省とし ,民法 ,契約 契約 つき,私人間の契約一般を対象
す ということを十分 理解し い ものの,そ 必ずしも国会の け入 とこ
い いということ と思うの す。
また 年民法 すと2 条というとこ 民事債務という定義規定 あ ,2
いしそ 以上の当事者の間の民事債務の関係というもの つい 定義さ い ,この中
身 つい また後 ち と触 たいと思います ,そ を前提とし , 4条 民事
上の権利義務関係を生 さ たり,あ い 消滅さ たり,修正したりす 合意 民事契約
あ という定義規定 います ,こ 今度の新しい民法典 も同 よう 維持さ
います。
そ もう一つ,その例とし ,先ほ 森嶌先生も挙 おりましたけ も,
世帯という概念 ありまし ,2 年民法典の 条 定 おり,こ 法人
いものの民法の中 法的主体と定義さ い わけ す。法人 つい 別途規定
あります。法人と並 ,世帯と組合 も法主体性を認 わけ す。そし ,農地を農民
割り当 とき,農地 国家の全人民所有 いますの ,その使用権というものを
個人 く世帯 割り当 という仕組みをと い わけ す。こ 民法 規定 あ
と同時 土地法 も規定 あります。とこ ,先ほ 森嶌先生もお し いました
け も,世帯というものを法的主体とし 位置付け の あ ,その構成員 ういう
もの あ の ,構成員 変わ た う の ,あ い 世帯の所有物を処分す とき
のよう し 意思決定をし , のよう 契約を締結す の とい たこと 定
い く いの す ,全く明 い いわけ あります。こ も 法省
,こういう世帯というもの,そ 組合というもの 法主体性を認 いよう す
という案 たよう す ,最終的 そのまま残さ たとのこと す。た ,世帯 つい
,新しい2 年民法典の 条や 条 よ やや明確 たの い
と思 おります。以上 レジュ の というとこ す。
次 ,ベトナム民法の主要 改正点とし ,民法全体 つい 一言 けお話しし おきた
いと思います。本年 月 ,ベトナム民法共同研究会の各担当者 ,2 年民法典
つい ,そ 担当す 部分のコ ントを出す予定 おりまし ,そ すべ
そ え 全体 つい の評価 明 わけ す ,ここ く一般的 お話をし
おきたいと思うの す 。
もともとベトナム民法典というの ,行 規範的 色彩,あ い 倫理規範的 色彩
り強く ,日本の民法と り違 た点 います。
「『
誤や詐欺 よ 取引 よ 財産権 移動した場合 のよう 処理す の という規定
の す。 年民法典 ,詐欺をした者 財産を取得したとき ,この民事上の効
果とし ,国家 そ を す という規定 入 おりました ,2 年民法典
条 こ 削除さ こと りました。そういう意味 ,行 規範的 ,あ い
倫理規範的 側面 やや是正さ い の い と思 おります。
2 年民法典 ,まず最初 民事法の分野 おけ 基本法とし の位置付けとし 総
則 あり,その 章 民法典の任務と効力,2章 基本諸原則と いまし , 章
条ま ,そ 2章 条ま す ,こ 基本法とし の位置付けというものを
り明 し おります。 年民法典 前文というの あ たわけ すけ も,
今回 その前文 く ,その代わり 第 章 設け たの と思います。この章
民法典の任務と効力とし ,例え 条 ,日本語版 この 民法典の任務と調整範囲
と おります ,基本的 私人間の権利義務関係 あ こと 読み取 よう 条文
おります。
そ ,こ もリエン次官,あ い 森嶌先生の講演の中 も触 おりましたけ
も,2番目 ,知的財産権や技術移転関連の規定 民法 削除さ 特別法 移さ
たこと す。こ ,ベルヌ条約やベトナムとア リ との間の貿易協定等を反映した内容
おり,中央大学の佐藤教授 中心 担当し い とこ あり,私 中身 つい
門外漢 すの ,省略したいと思います。
もう一つ ,第 編 ,海外的要素を持つ民事関係とし ,主とし 国際私法準拠法 関
す 規定 り整備さ まし ,こ 学習院大学の神前教授 分担し い とこ
います。
以上 全体的 話 ありまし ,次 個別的 のよう 点 変わ たの つい お話
します。レジュ 債務法総則と書きました ,ここ 民事債務の概念の明確化とし ,
2 条という民事債務の定義規定 あります。先ほ も少し触 ました ,従来,
年民法 ,債務 す債務と さ 債務の2つ けを定 いました。し し,2
年民法の2 条 よ と, え 債務というものも含ま こと り, り明確
たの い と思います。
2番目 債務不履行責任と不法行 責任の明確化ということ す。債務編の最初のとこ
民事責任というもの 出 きます ,債務不履行責任と不法行 責任と 必ずしも明確
分 おりま 。例え , 年民法の 条,こ 2 年民法
条 ります ,その第 項,こ 債務不履行責任と不法行 責任との両方 適用さ
規定 す ,加害者の過失責任 推定さ おり,債務不履行責任のみ ず不法行 責
任 つい も,加害者 過失の いことを証明し い限り責任を免 いと おります。
ジ トロ 刊行さ い 年民法典の解説書 ,この過失の挙証責任 ,先進
性とし 高く評価さ い の す ,不法行 とい もい い タイプ ありますの
, フ ルト ル ルとし 過失責任を推定し よいの というの ,必ずしもそう単純