食品と放射性物質をめぐる最近の状況について
平成24年10月9日現在
消費者庁
1.食品中の放射性物質の基準値
食品中の放射性物質については、平成23年3月から暫定規制値が適用され、暫定規制値を 下回っている食品は、健康への影響はないと一般的に評価され、安全性は確保されていたが、 より一層の安全・安心を確保するため、平成24年4月1日から新たな基準値が適用されてい る。(大豆は9ヶ月間の猶予措置あり。)
なお、米・牛肉については、6ヶ月間の猶予期間が終了し、平成24年10月1日から新たな 基準値が適用されている。
《詳しくはこちら》(消費者庁及び厚生労働省HP)
【消費者庁HP
【厚生労働省H
2.食品中の放射性物質の検査の状況等
(1)全 般
厚生労働省で定めたガイドラインに基づき、地方自治体が計画的に食品中の放射性物質の検 査を実施。今般の新たな基準値の適用にあわせて、より放射性セシウムが高く検出される可能 性のある品目の検査を重点的に実施できるようにするなど、ガイドラインを見直し。
地方自治体で実施された検査の結果は、厚生労働省でとりまとめのうえ、同省ホームページ で公表。また、農林水産省では、検査の結果を地域・時期・品目別に整理のうえ、同省ホーム ページで公表。
新たな基準値の適用以降、9月まで(平成24年4月1日~9月30日)に、113,509件の検 査が実施され、そのうち新たな基準値を超えたものは1,394件。
基準値を超えた食品は回収・破棄されるとともに、それが複数の市町村で確認された場合な どには、国(原子力災害対策本部)による出荷制限等により、市場に流通しないよう対応。
放射性セシウムの基準値
食品群 基準値(Bq/kg)
飲料水 10 牛乳 50
一般食品 100
乳児用食品 50
※基準値は放射性ストロンチウム、プルトニウム等を含めた値
(参考)放射性セシウムの暫定規制値 食品群 暫定規制値(Bq/kg) 飲料水
200
牛乳・乳製品 野菜類
500
穀類
肉・卵・魚・その他
(2)個別品目 ① 米
平成23年産については、収穫前の予備調査及び収穫後の本調査の2段階での放射性物質 検査等を実施。安全性が確保された地域の米のみが流通。
平成24年産については、農林水産省の「24年産稲の作付に関する方針」(平成24年2 月28日公表)等に基づき、作付制限等を実施。収穫期を迎えた地域から、随時検査されて いる。
② 野菜・果実
原則、出荷開始3日前から出荷初期段階で検査を実施。現在収穫期を迎えているものの ほとんどは、基準値以下。基準値を超過したものは、出荷制限又は出荷自粛。今後収穫期 を迎えるものについても随時検査される予定。
③ 原乳
クーラーステーション(原乳の冷蔵保管施設)又は牛乳工場ごとに検査を実施。 平成23年4月以降、新たな基準値を超える原乳はなし。
④ 牛肉
福島県、宮城県、岩手県、栃木県では、全頭調査又は全戸調査を行い、安全性を確認し た上で市場に流通。
平成24年3月23日以降9月までに、暫定規制値を超える牛肉はなし。 ⑤ 水産物(海、河川、湖沼)
主要品目・主要漁場において計画的に検査を実施。海では主に沿岸性魚種の一部が、河 川及び湖沼では天然魚の一部が基準値を超過。基準値を超過したものは、出荷制限又は出 荷自粛。
⑥ その他
・きのこ類、山菜類
原木しいたけ、野生きのこ及び山菜の一部が基準値を超過。基準値を超過したものは、 出荷制限又は出荷自粛。
・野生獣の肉
野生獣の肉(イノシシ、シカ、クマ)の一部が基準値を超過。基準値を超過したものは、 出荷制限又は出荷自粛。
※ 検査の結果は、厚生労働省でとりまとめのうえ、同省ホームページで随時公表。
また、農林水産省では、検査の結果を地域・時期・品目別に整理のうえ、同省ホームペー ジで随時公表。
《 検査結果の一覧はこちら 》
(出荷制限及び出荷制限解除を含む/厚生労働省及び農林水産省HP)
【厚生労働省HP】
出荷制限の状況はこちら
>出荷制限・摂取制限>現在の出荷制限・摂取制限の指示の一覧
【農林水産省HP】