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第3意見書 過去の発言等/沖縄県

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Academic year: 2018

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(1)

1

第 3 意 見 書

平 成

27

10

21

(2)

2

目 次

第 1 総 論 ... 5

1 「 其 ノ 埋 立 ガ 環 境 保 全 及 災 害 防 止 ニ 付 十 分 配 慮 セ ラ レ タ ル モ ノ ナ ル コ ト 」 の 意 義 ... 5

2 本 件 承 認 は 知 事 意 見 に 基 づ い て 審 査 さ れ る べ き も の で あ る こ と .. 11

3 沖 縄 県 に お け る 審 査 基 準 及 び 審 査 結 果 ... 13

⑴ 本 件 承 認 に 至 る 経 緯 ... 13

⑵ 審 査 基 準 及 び 審 査 結 果 の 内 容 ... 14

4 小 括 ... 19

第 2 各 論 ( 各 審 査 項 目 に つ い て ) ... 19

1 生 態 系 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 .1 9 生 態 系 【 4 分 冊 中 の 4 】) ... 19

⑴ 辺 野 古 周 辺 地 域 の 生 態 系 の 価 値 ... 19

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 23

⑶ 検 証 ... 23

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 53

2 海 草 藻 場 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 .15 海 藻 草 類 【 4 分 冊 中 の 3 】) ... 54

⑴ 海 草 藻 場 の 価 値 ... 54

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 55

⑶ 検 証 ... 56

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 71

3 ジ ュ ゴ ン に つ い て( 環 境 保 全 図 書 6 .16 ジ ュ ゴ ン【 4 分 冊 中 の 4 】) ... 72

(3)

3

⑵ 検 証 ... 73

⑶ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 10 6

4 ウ ミ ガ メ に つ い て( 環 境 保 全 図 書 6 .13 海 域 生 物【 4 分 冊 中 の 3 】)

... 10 7

⑴ ウ ミ ガ メ の 保 全 の 必 要 性 ... 10 7

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 10 8

⑶ 検 証 ... 10 8

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 12 1

5 サ ン ゴ に つ い て( 環 境 保 全 図 書 6 .1 4 サ ン ゴ 類【 4 分 冊 中 の 3 】)

... 12 2

⑴ サ ン ゴ の 保 全 の 必 要 性 ... 12 2

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 12 4

⑶ 検 証 ... 12 5

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 14 3

6 埋 立 土 砂 に よ る 外 来 種 の 侵 入 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 . 19 生 態 系

【4 分 冊 中 の 4】) ... 14 4

⑴ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 14 4

⑵ 埋 立 土 砂 の 使 用 と 外 来 種 問 題 ... 14 6

⑶ 検 証 ... 15 1

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 16 1

7 航 空 機 騒 音 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 . 3 騒 音 【 4 分 冊 中 の 2 】)

... 16 2

⑴ 航 空 機 騒 音 の 生 活 と 健 康 へ の 影 響 ... 16 2

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 16 3

⑶ 検 証 ... 16 6

(4)

4

8 低 周 波 音 に つ い て( 環 境 保 全 図 書 6 .5 低 周 波 音【 4 分 冊 中 の 2 】)

... 21 8

⑴ 低 周 波 音 の 意 義 及 び 影 響 ... 21 8

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要 ... 21 9

⑶ 検 証 ... 22 0

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と ... 22 7

第 3 承 認 に 至 る 審 査 過 程 の 問 題 点 に つ い て ... 22 8

1 知 事 意 見 の 「 不 可 能 」 と い う 見 解 に つ い て ... 22 8

2 環 境 生 活 部 長 意 見 の 位 置 付 け に つ い て ... 22 9

3 本 件 審 査 過 程 の 合 理 性 を 判 断 す る に あ た っ て の 視 点 に つ い て ... 23 1

4 審 査 過 程 の 検 証... 23 2

⑴ 県 に よ る 審 査 形 式 ... 23 2

⑵ 審 査 項 目 及 び 別 添 資 料 の 概 略 に つ い て ... 23 3

⑶ 別 添 資 料 記 載 内 容 の 検 証 ... 23 4

5 小 括 ... 24 4

(5)

5

第 1 総 論

1 「 其 ノ 埋 立 ガ 環 境 保 全 及 災 害 防 止 ニ 付 十 分 配 慮 セ ラ レ タ ル モ

ノ ナ ル コ ト 」 の 意 義

公 有 水 面 埋 立 法 ( 以 下 、「 法 」 と い う 。) の 第 4 条 1 項 第 2 号 は「 其 ノ 埋 立 ガ 環 境 保 全 及 災 害 防 止 ニ 付 十 分 配 慮 セ ラ レ タ ル モ ノ ナ ル コ ト 」 と 定 め て い る ( 以 下 、「 2 号 要 件 」 と い う 。)。

平 成 2 7 年 7 月 1 6 日 付 の 普 天 間 飛 行 場 代 替 施 設 建 設 事 業 に 係 る 公 有 水 面 埋 立 承 認 手 続 に 関 す る 第 三 者 委 員 会「 検 証 結 果 報 告 書 」( 以 下 、「 検 証 結 果 報 告 書 」 と い う 。) は 、 2 号 要 件 の 意 義 に つ い て 、「 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 は 免 許 (承 認 )の 要 件 と し て ,「 其 ノ 埋 立 ガ 環 境 保 全 及 災 害 防 止 ニ 付 十 分 配 慮 セ ラ レ タ ル モ ノ ナ ル コ ト 」 を 要 求 し て い る 。

上 記 要 件 の う ち ,本 件 で は 特 に「 環 境 保 全 」に つ い て「 十 分 配 慮 」 し た と 認 め ら れ る か が 重 要 で あ る 。

(6)

6

対 す る 措 置 が 適 正 に 講 じ ら れ て い る こ と で あ り ,そ の 程 度 に お い て 十 分 と 認 め ら れ る こ と 」( ハ ン ド ブ ッ ク ・ 42 頁)とされている。 「港湾行政の概要」(6-57 頁 ) も 同 内 容 で あ る 。

なお,便覧で は,「近年における 埋立て を取り巻く社会 経済 環境の 変化に即応し, 公 有 水 面 の 適 正 か つ 合 理 的 な 利 用 に 資 す る た め , 特 に 自 然 環 境 の 保 全 , 公 害 の 防 止 , 埋 立 地 の 権 利 処 分 及 び 利 用 の 適 正 化 等 の 見 地 か ら 」( 実 務 便 覧・211 頁 )2 号 要 件 の 審 査 に あ た っ て は ,「 埋 立 て そ の も の が 水 面 の 消 滅 ,自 然 海 岸 線 の 変 更 ,潮 流 等 の 変 化 ,工 事 中 の 濁 り 等 に 関 し ,海 域 環 境 の 保 全 ,自 然 環 境 の 保 全 , 水 産 資 源 の 保 全 等 に 十 分 配 慮 さ れ て い る か ど う か に つ き 慎 重 に 審 査 す る こ と 」( 実 務 便 覧 ・ 214 頁 ) と さ れ て い る 。

(7)

7

埋 立 を 取 り 巻 く 社 会 経 済 環 境 は 、時 代 と と も に そ の 様 相 を 異 に す る 。環 境 保 全 措 置 が 、具 体 的 に「 十 分 と 認 め ら れ る か 」ど う か は 、判 断 時 点 に お け る 環 境 保 全 を め ぐ る 社 会 情 勢 を 考 慮 し て 判 断 さ れ る べ き も の で あ る 。

(8)

8

全 上 の 支 障 を 防 止 す る た め の 規 制 を 講 じ な け れ ば な ら な い と す る 。

さ ら に 、 1997 年 に は 、 環 境 影 響 評 価 法 が 制 定 さ れ 、 2008 年 に は 生 物 多 様 性 の 価 値 と 重 要 性 を 指 摘 す る 生 物 多 様 性 基 本 法 が 制 定 さ れ る に 至 っ た 。

こ の よ う に 、環 境 及 び 環 境 保 全 に つ い て の 価 値 ・ 重 要 性 は 、時 代 と と も に 大 き く 変 化 し て き た 。上 記 環 境 法 制 の 発 展 か ら も わ か る 通 り 、高 度 経 済 成 長 期 を 経 て 、深 刻 な 公 害 問 題 を 経 験 し た こ の 数 十 年 の 間 に 、社 会 の 環 境 に 対 す る 意 識 や 環 境 保 全 に 求 め る 水 準 は 相 当 に 高 く な っ て き て い る の で あ る 。

し た が っ て 、法 に お け る「 十 分 配 慮 」と の 要 件 を 充 足 す る か 否 か は 、環 境 保 全 に つ い て の 現 在 の 社 会 水 準 を 踏 ま え た 、慎 重 な 判 断 が な さ れ な け れ ば な ら な い 。

(9)

9

し か し な が ら 、不 確 実 性 が 伴 う こ と か ら 事 後 調 査 の 内 容 等 に つ い て も 審 査 し た も の で あ り 、県 は「 不 確 実 性 を 排 除 す る こ と を 求 め 」 て は い な い 。 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 主 張 は 、 何 を も っ て 、県 が 不 確 実 性 の 排 除 を 求 め た と し て い る の か 明 ら か で は な い 。

ま た 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 の 「 十 分 配 慮 」 と は 、 ・ ・ ・ 環 境 が 保 全 さ れ な い 可 能 性 が わ ず か で も 存 在 す る か 否 か を 問 題 と す る も の で は な い 」と 主 張 す る 。

(10)

10

し 、 同 号 の 要 件 該 当 性 を 認 め た も の で あ る 。」 と し て い る が 、 県 と し て は 、専 門 家 で 構 成 す る 第 三 者 委 員 会 の 検 証 結 果 の 報 告 を 受 け 、当 該 報 告 も 踏 ま え 、要 件 に 該 当 し な い 取 消 う べ き 瑕 疵 が あ る と 判 断 し た も の で あ る 。

さ ら に 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「 前 知 事 は 、 本 件 埋 立 事 業 に 係 る 工 事 中 の 環 境 保 全 対 策 等 に つ い て 、「 実 施 設 計 に 基 づ き 環 境 保 全 対 策 、環 境 監 視 調 査 及 び 事 後 調 査 な ど に つ い て 詳 細 検 討 し 県 と 協 議 を 行 う こ と 。」 と の 留 意 事 項 を 設 け 、 当 該 環 境 保 全 対 策 等 の 実 効 性 を 期 す こ と が で き る よ う 配 慮 し て い る 。」 と す る 。

(11)

11

に 留 意 事 項 を 附 し た も の で あ る と 考 え ら れ る 。

つ ま り 、環 境 保 全 対 策 等 の 実 効 性 を 期 す こ と が で き る よ う な 留 意 事 項 を 附 さ ね ば な ら な い ほ ど 、環 境 保 全 対 策 等 が 曖 昧 で あ っ た と い う こ と で あ る 。ま た 、承 認 段 階 に お い て も な お 環 境 保 全 対 策 等 の 内 容 が 曖 昧 で あ っ た に も か か わ ら ず 、留 意 事 項 を 付 す こ と で 埋 立 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 の 要 件 に 該 当 す る と し た 判 断 自 体 、審 査 過 程 を 実 質 骨 抜 き に す る も の で あ り 合 理 性 を 欠 く 。

2 本 件 承 認 は 知 事 意 見 に 基 づ い て 審 査 さ れ る べ き も の で あ る こ

(12)

12

第 2 4 条 は 、 「 第 二 十 二 条 ( 免 許 等 を 行 う 者 等 へ の 送 付 ) 第 一 項 各 号 に 定 め る 者 は 、 同 項 の 規 定 に よ る 送 付 を 受 け た と き は 、 必 要 に 応 じ 、政 令 で 定 め る 期 間 内 に 、事 業 者 に 対 し 、評 価 書 に つ い て 環 境 の 保 全 の 見 地 か ら の 意 見 を 書 面 に よ り 述 べ る こ と が で き る 。こ の 場 合 に お い て 、第 二 十 三 条 の 規 定 に よ る 環 境 大 臣 の 意 見 が あ る と き は 、こ れ を 勘 案 し な け れ ば な ら な い 。」と し て い る 。

本 件 に つ い て い え ば 、 第 2 4 条 の 書 面 は 、 平 成 2 4 年 3 月 2 7 日 、 沖 縄 県 知 事 が 沖 縄 防 衛 局 に 対 し 提 出 し た 知 事 意 見 、 第 3 3 条 第 3 項 に い う 「 評 価 書 の 記 載 事 項 」 は 、 平 成 2 4 年 1 2 月 1 8 日 付 同 局 が 提 出 し た 補 正 評 価 書 を 指 す 。

(13)

13

た 疑 問 が 審 査 手 続 き に お い て 解 消 さ れ た か 否 か が 、 本 件 審 査 に 瑕 疵 が な い か を 判 断 す る に 当 た っ て 重 要 と な る も の で あ る 。」と 指 摘 す る 通 り 、知 事 意 見 に よ っ て 示 さ れ た 疑 問 点 ・ 問 題 点 が 、 承 認 段 階 に お い て 、 「 環 境 保 全 を 図 る こ と が 不 可 能 」 で は な い と 言 え る 程 度 に 解 消 さ れ て い る か 否 か は 、県 の 判 断 過 程 の 合 理 性 の 有 無 を 判 断 す る に つ い て 重 要 な 視 点 で あ る 。

3 沖 縄 県 に お け る 審 査 基 準 及 び 審 査 結 果

⑴ 本 件 承 認 に 至 る 経 緯

沖 縄 県 は 、 平 成 6 年 1 0 月 1 日 か ら の 行 政 手 続 法 の 施 行 に 伴 い 、 建 設 省 及 び 運 輸 省 通 知 に 基 づ き 、「 公 有 水 面 埋 立 免 許 の 審 査 基 準 」 ( 以 下 「 本 件 審 査 基 準 」 と い う 。 ) を 定 め た 。 本 件 承 認 手 続 き の 審 査 も 、 本 件 審 査 基 準 に 従 い 行 わ れ た 。

(14)

14

を ま と め て 、以 下 、「 本 件 審 査 結 果 書 」と い う 。)を 添 付 し て 、 承 認 決 裁 回 議 書( 以 下「 本 件 決 裁 回 議 書 」と い う 。)を 起 案 し 、 こ れ を 回 議 に 付 し た 。 そ し て 、 翌 日 の 平 成 2 5 年 1 2 月 2 7 日 、 沖 縄 県 知 事 は 、「 本 件 審 査 結 果 書 」 に 基 づ き 、 本 件 審 査 基 準 を 具 備 し て い る と 判 断 し 本 件 承 認 に 至 っ た 。

⑵ 審 査 基 準 及 び 審 査 結 果 の 内 容

本 書 面 は 、2 号 要 件 に つ い て 論 ず る と こ ろ 、本 件 審 査 結 果 書 に お け る 環 境 保 全 に 関 連 す る 審 査 事 項 は 、1 号 要 件 の 審 査 事 項 ( 1 ) 及 び ( 7 ) 、 2 号 要 件 の 審 査 事 項 ( 1 ) な い し ( 4 ) で あ る 。

上 記 各 関 連 審 査 事 項 に つ い て 、 本 件 承 認 手 続 き に お い て は 、 本 件 決 裁 回 議 書 別 紙 の 通 り 、い ず れ も「 適 」と 判 断 さ れ て い る 。 各 審 査 事 項 の 内 容 及 び 「 適 」 と の 理 由 は 、 以 下 の 通 り で あ る 。

ア 1 号 要 件 審 査 事 項 (1) ( 埋 立 て に よ り 地 域 社 会 に と っ て 生 活 環 境 等 の 保 全 の 観 点 か ら み て 現 に 重 大 な 意 味 を も っ て い る 干 潟 , 浅 海 , 海 浜 等 が 失 わ れ る こ と に な ら な い か ) に つ い て

(15)

15

止 , 網 漁 業 が 禁 止 さ れ る な ど の 制 限 が 既 に 行 な わ れ て い る 水 域 で あ る 。ま た ,埋 立 に よ る 海 域 の 消 滅 に よ り ,水 質 の 悪 化 な ど は 予 測 さ れ て い な い 。さ ら に ,埋 立 施 行 区 域 に 共 同 漁 業 権 を 有 す る 名 護 漁 業 協 同 組 合 か ら は 埋 立 て の 同 意 を 得 て い る 。

こ の よ う な 状 況 か ら 判 断 す る と ,地 域 社 会 に と っ て 生 活 環 境 等 の 保 全 の 観 点 か ら み て 現 に 重 大 な 意 味 を も っ て い る 干 潟 等 が 失 わ れ る こ と に は 該 当 し な い も の と 考 え ら れ る 。」

イ 1 号 要 件 審 査 事 項 (7) ( 埋 立 地 の 用 途 か ら 考 え ら れ る 大 気 , 水 ,生 物 等 の 環 境 へ の 影 響 の 程 度 が 当 該 埋 立 て に 係 る 周 辺 区 域 の 環 境 基 準 に 照 ら し て 許 容 で き る 範 囲 に と ど ま っ て い る か ) に つ い て

(16)

16

な お , こ れ ら の 予 測 の 前 提 と な る 工 法 , 対 策 等 を 確 実 に 実 施 さ せ る た め に は , 留 意 事 項を附すことが望ましい。」

ウ 2 号 要 件 審 査 事 項 (1)( 護 岸 ,そ の 他 の 工 作 物 の 施 工 に お い て , 周 辺 の 状 況 に 対 応 し て , 生 活 環 境 へ の 悪 影 響 , 水 質 の 悪 化 , 有害 物 質 の 拡 散 , に ご り の 拡 散 , 水 産 物 等 へ の 悪 影 響 , 大 気 汚 染 , 騒 音 , 振 動 , 植 生 ・ 動 物 へ の 悪 影 響 , 自 然 景 観 へ の 悪 影 響 , 文 化 財 ,天 然 記 念 物 等 へ の 悪 影 響 ,交 通 障 害 等 の 防 止 ,そ の 他 環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し た 対 策 ( 護 岸 等 の 構 造 の 選 定 , 作 業 機 器 の 選 定 ,工 事 工 法 の 選 定 ,資 材 等 の 運 搬 の 手 段 及 び 経 路 ,そ の 他 ) が と ら れ て い る か ) に つ い て

「 護 岸 , そ の 他 の 工 作 物 の 施 工 に お い て , 別 添 資 料 の と お り , 現 段 階 で 取 り 得 る と 考 え ら れ る 工 法 ,環 境 保 全 措 置 及 び 対 策 が 講 じ ら れ て い る こ と か ら ,環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し た 対 策 が と ら れ て い る と 認 め ら れ る 。

な お ,こ れ ら の 工 法 ,対 策 等 を 確 実 に 実 施 さ せ る た め に は ,留 意 事 項 を 附 す こ と が 望 ましい。」

(17)

17

質 の 悪 化 , 有 害 物 質 の 拡 散 , に ご り の 拡 散 , 水 産 生 物 等 へ の 悪 影 響 ,粉 塵 ,飛 砂 ,悪 臭 ,害 虫 等 の 防 止 そ の 他 環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し て い る 工 法( 施 行 順 序 ,護 岸 等 の 構 造 の 選 定 ,土 砂 等 の 採 取 , 運 搬 , 搬 入 方 法 , 覆 土 等 ) が と ら れ て い る か ) に つ い て

「 埋 立 て に 用 い る 土 砂 等 の 性 質 に 対 応 し て ,別 添 資 料 の と お り , 現 段 階 で 取 り 得 る と 考 え ら れ る 工 法 , 環 境 保 全 措 置 及 び 対 策 が 講 じ ら れ て い る こ と か ら ,環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し た 対 策 が と ら れ て い る と 認 め ら れ る 。

な お ,こ れ ら の 工 法 ,対 策 等 を 確 実 に 実 施 さ せ る た め に は ,留 意 事 項 を 附 す こ と が 望 ましい。」

(18)

18

の 手 段 及 び 経 路 の 選 定 ,土 取 場 跡 地 の 保 全 ,そ の 他 )が と ら れ て い る か ) に つ い て

「 埋 立 土 砂 等 の 採 取 ・ 運 搬 及 び 投 入 に お い て , 別 添 資 料 の と お り ,現 段 階 で 取 り 得 る と 考 え ら れ る 工 法 ,環 境 保 全 措 置 及 び 対 策 が 講 じ ら れ て い る こ と か ら ,環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し た 対 策 が と ら れ て い る と 認 め ら れ る 。

な お , こ れ ら の 工 法 , 対 策 等 を 確 実 に 実 施 さ せ る た め に は , 留 意 事 項 を 附 す こ と が 望 ましい。」

カ 同 審 査 事 項 (4)( 埋 立 て に よ り 水 面 が 陸 地 化 す る こ と に お い て , 周 辺 海 域 の 海 流 ,潮 流 の 変 化 等 か ら 生 ず る 水 質 の 悪 化 ,水 産 生 物 へ の 悪 影 響 , 異 常 堆 砂 , 異 常 洗 掘 , 航 路 泊 地 等 の 埋 没 等 の 防 止 , そ の 他 環 境 保 全 に 十 分 配 慮 し た 対 策( 埋 立 区 域 の 位 置・面 積・法 線 ・ 護 岸 等 の 構 造 の 選 定 , 埋 立 て に 関 す る 工 事 の 方 法 の 選 定 , そ の 他 ) が と ら れ て い る か ) に つ い て

(19)

19

ら れ て い る と 認 め ら れ る 。

な お , こ れ ら の 工 法 , 対 策 等 を 確 実 に 実 施 さ せ る た め に は , 留 意 事 項 を 附 す こ と が 望 ましい。」

4 小 括

2 号 要 件 を 充 足 す る と の 判 断 に 至 る た め に は 、2 号 要 件 の 現 代 的 意 義 に 照 ら し 、環 境 保 全 に つ い て「 十 分 配 慮 」さ れ て い る 必 要 が あ る 。沖 縄 県 に よ る 審 査 に よ れ ば 、い ず れ も 本 件 審 査 基 準 に 照 ら し 「 適 」 で あ り 2 号 要 件 を 充 足 す る と の 判 断 で あ る 。

以 下 で は 、検 証 結 果 報 告 書 の 検 証 方 法 に 従 い 、主 要 項 目 に 着 目 し て 、沖 縄 県 に よ る「 適 」と の 判 断 に 瑕 疵 が な か っ た か 検 討 す る 。

第 2 各 論 ( 各 審 査 項 目 に つ い て )

1 生 態 系 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 .1 9 生 態 系 【 4 分 冊 中 の

4 】)

⑴ 辺 野 古 周 辺 地 域 の 生 態 系 の 価 値

(20)

20

環 境 省 は 、 絶 滅 の 恐 れ の あ る 野 生 生 物 ( 動 植 物 ) に つ い て 、 「 レ ッ ド リ ス ト 」 を 作 成 し 公 表 し て い る 。 レ ッ ド リ ス ト で は 、 絶 滅 危 惧 の カ テ ゴ リ ー と し て 、保 全 の 必 要 性 の 高 い 順 に 、絶 滅 危 惧 Ⅰ 類 ( C R + E N )、 絶 滅 危 惧 Ⅱ 類 ( V U )、 準 絶 滅 危 惧 ( N T ) の 3 区 分 に 分 類 し て い る 。

(21)

21

魚 類 の ほ か 、ミ ナ ミ コ メ ツ キ ガ ニ と い っ た 甲 殻 類 、シ マ カ ノ コ 、 マ ン グ ロ ー ブ ア マ ガ イ な ど の 底 生 生 物 な ど レ ッ ド リ ス ト 掲 載 の 生 物 が 多 数 生 息 し て い る 。さ ら に 、大 浦 湾 西 深 部 の 砂 泥 地 は 、 詳 細 な 生 息 地 が 知 ら れ て い な か っ た オ キ ナ ワ ハ ナ ム シ ロ や 新 種 の 甲 殻 類 な ど 特 異 的 な 生 物 群 と 希 少 種 が 分 布 す る な ど 、サ ン ゴ 礁 の 発 達 す る 琉 球 列 島 の 中 に あ っ て 極 め て 特 異 な 生 物 相 を 有 す る 。

イ 辺 野 古 周 辺 地 域 が 貴 重 な 自 然 環 境 と し て 評 価 さ れ て い る こ と

(22)

22

の 記 述 に お い て は 、「 藻 場 、 干 潟 、 サ ン ゴ 礁 な ど の 浅 海 域 の 湿 地 は 、規 模 に か か わ ら ず 貝 類 や 甲 殻 類 の 幼 生 、仔 稚 魚 な ど が 移 動 分 散 す る 際 に 重 要 な 役 割 を 果 た し て い る 場 合 が あ り 、科 学 的 知 見 を 踏 ま え 、こ の よ う な 湿 地 間 の 相 互 の つ な が り の 仕 組 み や 関 係 性 を 認 識 し 、 残 さ れ た 藻 場 、 干 潟 や サ ン ゴ 礁 の 保 全 、 相 互 の つ な が り を 補 強 す る 生 物 の 住 み 場 所 の 再 生 ・ 修 復 ・ 創 造 を 図 っ て い く こ と が 必 要 で あ る 」と さ れ 、そ の 重 要 性 が 強 調 さ れ て い る 。生 物 多 様 性 国 家 戦 略 2 0 1 2 - 2 0 2 0 に お い て は 、ジ ュ ゴ ン に つ い て 、「 引 き 続 き 、 生 息 環 境 ・ 生 態 等 の 調 査 や 漁 業 者 と の 共 生 に 向 け た 取 組 を 進 め る と と も に 、種 の 保 存 法 の 国 内 希 少 野 生 動 植 物 種 の 指 定 も 視 野 に 入 れ 、情 報 の 収 集 等 に 努 め ま す 」と さ れ 、 そ の 保 全 が 急 務 と な っ て い る 。

(23)

23

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要

「 環 境 保 全 に 関 し 講 じ る 措 置 を 記 載 し た 図 書 」( 以 下 「 環 境 保 全 図 書 」 と い う 。) に は 以 下 の 通 り 記 載 が あ り 、 そ の 重 要 性 が 確 認 さ れ て い る 。

海 域 生 態 系 に お い て 3 , 0 9 7 種( 環 境 保 全 図 書・6 - 1 9 - 1 - 1 8 頁 , 表・6 . 1 9 . 1 . 1 . 8 )、陸 域 生 態 系 に お い て 植 物 1 , 9 9 5 種 、動 物 3 , 8 5 8 種 の 合 計 5 , 8 5 3 種( う ち 重 要 種 3 7 4 種 )が 確 認 さ れ て い る( 環 境 保 全 図 書 ・ 6 - 1 9 - 2 - 9 0 頁 , 表 ・ 6 . 1 9 . 2 . 1 . 4 3 )。 こ の よ う に 事 業 実 施 区 域 周 辺 は 生 物 種 が 多 様 な 地 域 で あ る( 環 境 保 全 図 書 ・ 3 - 6 2 ~ 1 2 3 頁 )。

⑶ 検 証

ア 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て

(24)

24

地 5 0 0 」 に 選 定 さ れ 、 現 に 、 厳 格 な 保 護 を 図 る べ き 地 域 と さ れ て い る 。

審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 が 、こ の よ う な 極 め て 重 要 な 自 然 環 境 を 有 す る 辺 野 古 崎・大 浦 湾 を 事 業 実 施 区 域 と す る た め に は 、本 件 事 業 の 必 要 性 、国 内 に お い て こ の 地 域 を 選 定 し て 事 業 を 実 施 す る こ と の 必 要 性・適 切 性 、仮 に 事 業 を 実 施 す る 場 合 の 環 境 保 全 策 の 内 容・実 効 性 等 、環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て 、 具 体 的 に 明 ら か に さ れ な け れ ば な ら な い 。 し か し な が ら 、審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 は 、最 終 的 に 、

「 事 業 者 と し て 実 行 可 能 な 範 囲 で 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ る こ と と し て い る こ と か ら も ,県 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て は 適 切 に 評 価 し て い る も の と 考 え て い ま す 。」 と 述 べ る の み で あ る 。

(25)

25

て い な い と 言 わ ざ る を 得 な い 。

こ の 点 、第 三 者 委 員 会 も 以 下 の 通 り 述 べ 、そ の 問 題 点 を 指 摘 し て い る 。

ア 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て

上 記 の 事 業 実 施 区 域 周 辺 の 生 態 系 の 重 要 性 に 照 ら し , 沖 縄 県 は 当 初 か ら 懸 念 を 示 し て い た 。

(ア) 知 事 意 見

ま ず , 知 事 意 見 〔 法 第 2-2-(2), 条 例 第 2-1-(3)〕 は , 本 件 事 業 に つ い て , そ も そ も 「 国 又 は 地 方 公 共 団 体 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に 係 る 検 討 に つ い て , 当 該 事 業 実 施 区 域 及 び そ の 周 辺 域 が , 「自然環境の保全に関する指針(沖 縄 島 編 )」に お い て ,海 域 に つ い て は ,「 自 然 環 境 の 厳 正 な 保 護 を 図 る 区 域 」 で あ る ラ ン ク Ⅰ と , 埋 立 土 砂 発 生 区 域 の 大 部 分 の 区 域 に つ い て は ,「 自 然 環 境 の 保 護・保 全 を 図 る 区 域 」 で あ る ラ ン ク Ⅱ と 評 価 さ れ て い る こ と が 考 慮 さ れ て い な い こ と か ら , 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 が 図 ら れ て い る と の 評 価 は 適 切ではない。」と指摘した。

(26)

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環境 配慮 指 針 」 及 び 「 圏 域 別 環 境 配 慮 指 針 」 に 記 載 さ れ て い る 環 境 保 全 の 基 準 又 は 目 標 と の 整 合 性 に つ い て 評 価 を 行 っ て お り , 事 業 者 と し て 実 行 可 能 な 範 囲 で 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ る こ と と し て い る こ と か ら も , 県 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て は 適 切 に 評 価 し て い る も の と 考 え て い ま す 。」 と 述 べ る の み で あ る 。

す な わ ち , 本 件 事 業 実 施 予 定 区 域 の 自 然 環 境 の 重 要 度 に 照 ら せ ば , そ れ で も 本 件 事 業 が 必 要 で あ り , か つ 国 内 に お い て こ の 地 域 を 選 定 し て 事 業 を 実 施 す る こ と が 適 切 か ど う か , ま た 仮 に 実 施 す る と し て も そ の 重 要 性 を 踏 ま え た 保 全 策 が 講 じ ら れ る か , に つ い て 具 体 的 に 答 え る べ き と 思 わ れ る が , 事 業 者 側 か ら そ の よ う な 対 応 が な さ れ て い な い 。

(イ) 環 境 生 活 部 長 意 見

(27)

27

こ れ に 対 し て 事 業 者 は , 同 指 針 に お け る 評 価 を 十 分 認 識 の 上 実 行 可 能 な 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ , 整 合 性 は 図 ら れ る と し た 。 そ し て , 埋 立 土 砂 発 生 区 域 か ら の 土 砂 採 取 に つ い て は , 必 要 な も の と し , 準 備 書 段 階 ま で は 施 工 性 を 考 慮 し て 広 域 か ら 必 要 土 量 を 採 取 す る と し て い た が ,地 形・周 辺 状 況 , 地 形 標 高 , 既 存 施 設 , 既 存 道 路 と の 関 係 や 赤 土 流 出 防 止 対 策 等 の 環 境 保 全 を 考 慮 し , 必 要 最 小 限 の 約 30h a に 抑 え る こ と と し た と す る 。 ま た , 飛 行 場 施 設 に 係 る 用 地 ご と の 必 要 面 積 に つ い て は , 本 件 埋 立 必 要 理 由 書 に 記 載 し た と お り と し , 海 上 部 分 が で き る 限 り 最 小 と な る よ う 配 慮 し た と す る( 3 次 質 問 等回答別紙1の1項)。

こ の 事 業 者 の 回 答 は , 環 境 生 活 部 長 意 見 が 対 象 地 域 の 保 全 の 必 要 性 に 照 ら し て 事 業 の 最 小 化 に つ い て 具 体 的 に ど の よ う に 最 小 化 し た の か を 尋 ね た も の で あ る の に 対 し ,た だ 最 小 化 し て い る と 述 べ る の み で あ っ て , 最 小 化 と 評 価 で き る の か ど う か に つ い て 何 ら 応 答 し て い な い 。

( 検 証 結 果 報 告 書 : 56 頁 -57 頁 )

(28)

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(29)

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絡 の 別 紙 1 の 1 )と 回 答 し て い る 」こ と を も っ て 、本 件 埋 立 て に 係 る 環 境 保 全 措 置 は 、沖 縄 県 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て 配 慮 さ れ た 上 で な さ れ た も の で あ る こ と が 明 ら か で あ る と 結 論 づ け る 。

し か し な が ら 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 が 知 事 意 見 や 環 境 生 活 部 長 意 見 に 対 し 、上 記 の よ う な 回 答 を し た こ と に よ り 、何 故 、「 本 件 埋 立 て に 係 る 環 境 保 全 措 置 は 、沖 縄 県 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て 配 慮 さ れ た 上 で な さ れ た も の で あ る こ と が 明 ら か 」 と い う こ と に な る の か 不 明 で あ る 。 回 答 の 内 容 は 、「 事 業 者 と し て 実 行 可 能 な 範 囲 で 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ る こ と と し て い る 」、「 県 の 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 に つ い て は 適 切 に 評 価 し て い る も の と 考 え て い ま す 。」と い っ た 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 意 見 表 明 に 過 ぎ ず 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 主 張 は 、実 質 的 な 根 拠 を 欠 く 。

(30)

30

び 環 境 影 響 評 価 書 に 対 す る 知 事 意 見 等 を 勘 案 し 、事 業 者 の 実 行 可 能 な 範 囲 で 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ る こ と と し た 結 果 、 環 境 保 全 へ の 配 慮 は 適 正 で あ り 、 環 境 保 全 の 基 準 又 は 目 標 と の 整 合 性 も 図 ら れ て い る と 判 断 し た も の で あ る( 環 境 保 全 図 書 9 - 1 ) 。 」 と 主 張 す る 。

し か し な が ら 、「 事 業 者 の 実 行 可 能 な 範 囲 で 最 大 限 の 環 境 保 全 措 置 を 講 じ る 」 と の 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 自 身 に よ る 意 見 表 明 の 結 果 、 「 環 境 保 全 へ の 配 慮 は 適 正 」 で あ り 、 「 環 境 保 全 の 基 準 又 は 目 標 と の 整 合 性 も 図 ら れ て い る 」と の 判 断 に つ な が る の か は 明 ら か で は な い 。 や は り 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 主 張 は 、 実 質 的 な 根 拠 を 欠 い て い る と 言 わ ざ る を 得 な い 。

イ 事 業 計 画 の 規 模 に つ い て

(31)

31

そ し て 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 と し て は 、 埋 立 面 積 等 の 事 業 計 画 の 規 模 に つ い て 、対 象 地 域 の 自 然 環 境 の 価 値 の 重 要 性 に 照 ら し 、 必 要 最 小 限 で あ る こ と を 、 具 体 的 な 根 拠 と と も に 示 さ な け れ ば な ら な い は ず で あ る 。

し か し な が ら 、上 記 環 境 保 全 施 策 と の 整 合 性 の 箇 所 で 述 べ た と 同 様 、 こ の 点 に つ い て も 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 か ら 、 何 ら 具 体 的 な 回 答 を 得 ら れ る こ と は な か っ た 。

こ の 点 、 第 三 者 委 員 会 は 以 下 の 通 り 述 べ 、 そ の 問 題 点 を 指 摘 し て い る 。

イ 事 業 計 画 の 規 模 に つ い て

(32)

32

な お ,知 事 意 見〔 法 第 1-1-(1)等 〕で も ,V 字 型 滑 走 路 の 優 位 性 と 埋 立 規 模 の 比 較 均 衡 を 踏 ま え , 環 境 影 響 の 回 避 ・ 低 減 が 最 良 の 計 画 で あ る と し た 検 討 経 緯 を 明 ら か に す る こ と が 必 要 と 指 摘 さ れ て い た 。

( 検 証 結 果 報 告 書 : 57 頁 -58 頁 )

審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 は 、埋 立 面 積 な ど の 事 業 規 模 の 最 小 化 に つ い て は 、 「 飛 行 場 施 設 に 係 る 用 地 ご と の 必 要 面 積 に つ い て は 、埋 立 必 要 理 由 書( 添 付 図 書 -1 )に 記 載 し た と お り で す が 、 埋 立 区 域 に つ い て は 、 現 在 提 供 さ れ て い る キ ャ ン プ ・ シ ュ ワ ブ の 陸 上 部 分 を 活 用 す る と と も に 、 飛 行 場 施 設 等 の 配 置 に つ い て 、 周 辺 集 落 へ の 影 響 や 米 軍 の 運 用 上 の 所 要 を 踏 ま え 、 海 上 部 分 が で き る 限 り 最 小 と な る よ う 配 慮 し た も の で す 。 」 ( 平 成 25 年 12 月 10 日 付 け 事 務 連 絡 の 別 紙 1 の 1 ) と 回 答 し て い る と こ ろ で あ り 、 「 ・ ・ ・ 最 小 化 と 評 価 で き る の か ど う か に つ い て 何 ら 示 し て い な い 。 と の 指 摘 に は 当 た ら な い 。 」 と 主 張 す る 。

(33)

33

つ い て 何 ら 示 し て い な い こ と に 変 わ り は な い 。 例 え ば 、 M V 22 の 大 き さ を 示 し た 上 で 、 こ れ を 格 納 す る た め に は 最 低 限 ど の 程 度 の 大 き さ が 必 要 で あ る 、 と い っ た よ う な 具 体 的 な 議 論 が あ っ て 初 め て 最 小 化 で あ る か 否 か の 評 価 が 可 能 に な る も の と え い る が 、こ の よ う な 必 要 面 積 の 算 定 根 拠 は 示 さ れ て い な い こ と か ら 、 「 最 小 と な る よ う 配 慮 し た 」 と い う の は あ く ま で 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 意 見 ・ 主 張 に す ぎ ず 、 根 拠 を 欠 く 。

ウ 辺 野 古 地 域 と 大 浦 湾 の 価 値 、 特 徴 の 評 価 に つ い て

事 業 実 施 区 域 の 価 値 を 適 切 に 評 価 す る た め に は 、 自 ず と 、 他 の 海 域 と の 比 較 を 行 う こ と が 検 討 さ れ て し か る べ き で あ る 。 他 の 海 域 と 比 較 し て 初 め て 、 当 該 地 域 の 固 有 の 生 態 系 の 特 徴 や 価 値 の 評 価 が 明 ら か に な る と い え る か ら で あ る 。

(34)

34

湾 地 域 の 生 態 系 の 特 徴 ・ 価 値 が 、 適 切 に 把 握 さ れ た と は い え な い 。

こ の 点 、 第 三 者 委 員 会 は 以 下 の 通 り 述 べ 、 そ の 問 題 点 を 指 摘 し て い る 。

ウ 辺 野 古 海 域 と 大 浦 湾 の 価 値 , 特 徴 の 評 価 に つ い て

(ア) 知 事 意 見

知 事 意 見 〔 法 第 2-3-(1), 条 例 第 2-2-(1)〕 は , 辺 野 古 海 域 と 大 浦 湾 の 価 値 , 特 徴 に つ い て 他 の 海 域 と の 比 較 を 行 う こ と も 指 摘 し ,評 価 書 で は 適 切 な 分 析 が さ れ て い な い こ と を 指 摘 し た 。

こ れ に 対 す る 事 業 者 の 見 解 は , 「 調 査 結 果 等 に よ り 十 分 解 析 さ れ て い る も の と 認 識 し て い る 」 と い う に と ど ま っ て い る 。

(イ) 環 境 生 活 部 長 意 見

(35)

35

し か し , こ れ ら 環 境 保 全 図 書 は , 単 に 現 地 調 査 結 果 を 列 挙 し た に 過 ぎ ず , 他 の 海 域 と 比 較 し た 固 有 の 生 態 系 の 価 値 , 特 徴 は 評 価 さ れ て い な い 。

こ の 点 に つ い て 、 審 査 担 当 者 が 、 辺 野 古 周 辺 の 生 態 系 全 体 の 価 値 に つ い て ど の 程 度 評 価 で き て い た か に は 疑 問 が あ る 、 ま た 、 本 件 埋 立 区 域 内 が 立 入 禁 止 区 域 で あ っ た こ と に つ い て 環 境 面 か ら の 評 価 も 不 十 分 で あ る 。 ( 中 略 )

( 検 証 結 果 報 告 書 : 58 頁 )

審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、 「 環 境 保 全 図 書 で は ・ ・ ・ 事 業 の 実 施 に 伴 い 生 ず る 環 境 の 変 化 等 を 解 析 し て い る と こ ろ で あ り 、 「 単 に 現 地 調 査 結 果 を 列 挙 し た に 過 ぎ ず 」と の 指 摘 は 当 た ら な い 。」 と 主 張 す る 。

し か し な が ら 、 例 え ば 、 「 類 型 別 生 態 系 の 特 徴 」 ( 環 境 保 全 図 書 p.6-19-1-125) に お い て は 、 「 特 徴 」 と し な が ら も 、 内 容 は 、 「 オ カ ヤ ド カ リ 類 が 優 先 的 な 種 類 と し て 確 認 さ れ ま し た 。 」 と い う よ う に 、 調 査 結 果 を 記 載 し て い る に す ぎ な い 。

(36)

36

査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、 「 「 他 の 海 域 と の 比 較 」 の 意 図 す る こ と が 定 か で は な い が 、 一 般 に 海 域 が 異 な れ ば 、 そ こ に 生 息 す る 生 態 系 は 異 な る も の で あ る こ と ・ ・ ・ に 鑑 み れ ば 、 か か る 指 摘 は 当 を 得 な い 。 」 「 他 の 海 域 と の 比 較 に よ る 評 価 を 行 う に せ よ 、 本 事 業 で 実 施 し た 現 地 調 査 と 同 等 の 精 度 を 有 す る 調 査 結 果 が な け れ ば 比 較 す る こ と は 不 可 能 で あ る ほ か 、 さ ら に 、 比 較 す る 対 象 に よ り 評 価 が 異 な る な ど 、 適 正 な 評 価 は 全 く 期 待 で き ず 」 と す る 。

し か し な が ら 、他 の 海 域 と の 比 較 は 、「 固 有 の 生 態 系 の 価 値 」、 「 特 徴 」 を 評 価 す る た め の も の で あ り 、 他 と 比 較 し た 相 対 的 な 評 価 を 行 う こ と な く 、 当 該 地 域 の 価 値 、 特 徴 を 把 握 す る こ と は で き な い 。 こ れ は 、 単 に 調 査 結 果 を 比 較 す る と い う こ と を 指 摘 し て い る わ け で は な い 。 他 と 比 較 す る こ と な く 、 1 地 域 だ け の 調 査 結 果 に よ る 絶 対 的 な 評 価 で は 、 当 該 地 域 の 価 値 、 特 徴 を 把 握 す る こ と は で き な い 。 例 え ば 、 160 セ ン チ メ ー ト ル の 身 長 が 高 い の か 、 低 い の か 、 平 均 的 な の か 、 と い っ た 評 価 は 、 他 者 と の 比 較 に お い て わ か る こ と で あ る 。

(37)

37

を 把 握 ・ 評 価 す る に あ た っ て の 根 本 的 な 視 点 を 欠 い て い る こ と を 露 呈 す る も の で あ り 、 「 環 境 保 全 図 書 に お い て は 、 当 該 海 域 の 特 徴 を 現 地 調 査 で 得 ら れ た 結 果 等 を 基 に 客 観 的 に 解 析 等 を 行 っ た も の で あ る 。 」 と の 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 結 論 に 何 ら 根 拠 が な い こ と は 明 ら か で あ る 。

エ 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 生 態 系 の 評 価 の 問 題 点

( ア )生 態 系 に つ い て の 審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 の 評 価 に つ い て は 、① 定 量 的 評 価 が な さ れ て い な い こ と 、② 生 物 相 互 間 の つ な が り ・ 影 響 に つ い て の 考 慮 が 不 十 分 ・ 不 適 切 で あ る こ と 、③ 対 象 区 域 の 分 類 が 不 適 切 で あ る こ と 、④ 多 様 な 生 物 相 へ の 予 測 が 示 さ れ て い な い こ と 、 と い っ た 問 題 点 が あ る 。

(38)

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的 な 評 価 が 示 さ れ な い こ と と な り 、お よ そ 評 価 自 体 を 行 う 意 味 が 損 な わ れ る と い っ て も 過 言 で は な い 。

な お 、対 象 に よ っ て は 、定 性 的 評 価 の 手 法 を と ら ざ る を 得 な い 場 合 も あ ろ う 。「 公 有 水 面 の 埋 立 て 又 は 干 拓 の 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 の 項 目 並 び に 当 該 項 目 に 係 る 調 査 , 予 測 及 び 評 価 を 合 理 的 に 行 う た め の 手 法 を 選 定 す る た め の 指 針 , 環 境 の 保 全 の た め の 措 置 に 関 す る 指 針 等 を 定 め る 省 令 」( 平 成 十 年 六 月 十 二 日 農 林 水 産 省 ・ 運 輸 省 ・ 建 設 省 令 第 一 号 ) も 、 第 8 条 2 項 に お い て 、「 前 項 第 一 号 に 規 定 す る 予 測 の 基 本 的 な 手 法 に つ い て は 、定 量 的 な 把 握 が 困 難 な 場 合 に あ っ て は 、定 性 的 に 把 握 す る 手 法 を 選 定 す る も の と す る 。」 と し て 、 定 性 的 評 価 を 行 う 場 合 を 全 く 否 定 す る も の で は な い 。こ の 点 は 審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 も 指 摘 す る と こ ろ で あ る 。

(39)

39

定 量 的 な 把 握 の 仕 方 は 、 必 ず し も 、「 確 立 さ れ 、 か つ 、 本 事 業 に 適 用 可 能 な 数 理 モ デ ル 」が あ る 必 要 は な い 。例 え ば 、食 物 連 鎖 に お い て は 、各 栄 養 段 階 に つ い て 、餌 と な る 植 生 の 現 存 量 を 定 量 的 に 示 し 、そ れ が 事 業 の 実 施 に よ っ て ど の よ う に 変 化 す る の か を 示 し た 上 で 、上 位 種 へ の 影 響 に つ い て 予 測 す る な ど の 手 法 も 考 え ら れ る と こ ろ で あ る 。そ の た め 、そ の よ う な 手 法 の 検 討 も な し に 、 単 に 、「 確 立 さ れ 、 か つ 、 本 事 業 に 適 用 可 能 な 数 理 モ デ ル 」 が な い と い う こ と は 、定 量 的 な 把 握 を 行 っ て い な い こ と の 理 由 に は な ら な い 。

(40)

40

こ と を も っ て 生 態 系 の 機 能 が 変 化 し な い と い う よ う な 予 測 に は 根 拠 が な い と 指 摘 す る も の で あ る と こ ろ 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 回 答 は 、当 該 指 摘 の 趣 旨 を 正 面 か ら 捉 え た も の に な っ て い な い 。

(41)

41

影 響 は 、他 の 種 々 の 生 物 に も 影 響 を 与 え る の で あ る 。し た が っ て 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 に お い て は 、各 生 物 に 対 す る 調 査・評 価 だ け で は 不 十 分 で あ り 、生 態 系 相 互 の つ な が り に つ い て の 調 査 ・ 評 価 は 不 可 欠 で あ る 。

し か し な が ら 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 に よ る 生 態 系 に つ い て の 評 価 は 、 極 め て 不 十 分 な 内 容 で あ っ た 。

審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「 生 態 系 の 機 能 と 構 造 に つ い て の 解 析 が 不 十 分 で あ る な ど の 指 摘 に は 理 由 が な い 」と 主 張 す る 理 由 と し て 、「 多 く の 生 物 種 や 群 集 は 、 辺 野 古 崎 か ら 松 田 地 先 に 広 が る 海 草 藻 場 の 広 い 範 囲 に 分 布 し て お り 、代 替 施 設 本 体 の 存 在 に よ っ て 海 草 藻 場 の 一 部 が 消 失 し て も 、周 辺 海 域 に お け る 海 域 生 物 の 群 集 や 共 存 の 状 況 に 大 き な 変 化 が 生 じ な い 」と 予 測 し た こ と を あ げ る 。

(42)

42

現 知 事 は 、こ の よ う な 予 測 自 体 が 誤 っ て お り 、解 析 が 不 十 分 で あ る と 指 摘 す る も の で あ る 。

ま た 、海 域 生 態 系 と 陸 域 生 態 系 と の 関 係 に つ い て 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「 ・ ・ ・ 合 計 で 2 0 2 種 が 生 活 史 の な か で 河 川 と 海 域 を 往 き 来 す る 種 と し て 記 録 さ れ ま し た 」( 環 境 保 全 図 書 6 - 1 9 - 3 - 5 )な ど に つ い て 記 載 し て い る と こ ろ で あ り 、海 域 生 態 系 と 陸 域 生 態 系 と の 関 係 に つ い て 検 討 が 不 十 分 で あ る と の 指 摘 は 理 由 が な い 。」 と 主 張 す る 。

(43)

43

へ の 影 響 や 、陸 域 と 海 域 を 往 き 来 す る 生 物 の 陸 域 に お け る 生 息 場 所 や 、海 域 に お け る 回 遊 場 所 が 変 化 す る こ と に よ っ て 、こ の よ う な 種 に そ の よ う な 影 響 が 生 じ る の か に つ い て 、予 測 ・ 評 価 す る 必 要 が あ る 。 こ の よ う な 観 点 か ら 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 解 析 は 不 十 分 で あ る と 指 摘 す る も の で あ る 。

( エ ) ③ 対 象 区 域 の 分 類 が 不 適 切 で あ る こ と に つ い て 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「 河 川 生 物 を 項 目 と し て 分 け る か 否 か で 、 そ の 予 測 ・ 評 価 が 代 わ る も の で は な い 。」 と 主 張 す る 。 し か し な が ら 、 生 物 は 、 各 々 生 息 適 地 が あ り 、 陸 域 、 海 域 、

河 川 域 と い っ た 区 分 を 適 切 に 行 い 、各 々 の 生 態 系 の 特 徴 、各 々 の 生 態 系 間 の つ な が り な ど を 把 握 す る こ と に よ り 、各 々 の 生 態 系 の 価 値 も 変 わ る 。こ の よ う な 観 点 か ら 、現 知 事 は 、生 態 系 区 分 と し て 分 け る こ と で 、特 徴 、価 値 な ど を 適 切 に 把 握 す る 必 要 が あ る と い う こ と を 述 べ て い る も の で あ る 。生 態 系 を ど の よ う な 範 囲 で 区 分 し 、各 々 の 関 係 を よ り 詳 細 に 把 握 す る か に よ っ て 、 影 響 の 予 測 ・ 評 価 は 変 化 す る も の で あ る 。

(44)

44

あ る が 、審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、サ ン ゴ 類 の 移 植 先 に つ い て 、「 … 移 植 先 の 案 を 図 示 し て い る と こ ろ で あ り 、「 移 動 先 が 具 体 的 に 示 さ れ て い な い 」 と の 指 摘 は 事 実 誤 認 で あ る 。 」 と 主 張 す る 。

し か し な が ら 、 移 植 先 は 、 広 い 範 囲 で し か 示 さ れ て お ら ず 、 具 体 的 に ど の 場 所・地 点 に 移 植 す る の か に つ い て は 示 さ れ て い な い 。 ま た 、 具 体 的 な 移 植 方 法 ( 時 期 、 移 植 対 象 種 、 移 植 数 、 移 植 方 法 な ど )も 示 さ れ て い な い 。こ の よ う な 広 い 範 囲 で も っ て 示 し て い る も の は 、 到 底 「 具 体 的 」 と は 言 え な い 。

ま た 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、 サ ン ゴ の 移 植 に 関 し て は 、 「 … 有 識 者 研 究 会 に お い て も 討 議 が な さ れ た 」 と す る 。

(45)

45

っ て い る こ と 自 体 が 、サ ン ゴ や 海 草 類 の 移 植 に 関 す る 専 門 家 が い な い こ と を 示 し て い る 。

次 に 、 海 域 生 物 の 機 能 変 化 に つ い て 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、「「 … ま た 、各 生 態 系 の 持 つ 機 能( 生 物 生 産 機 能 、 生 物 の 共 存 機 能 、 浄 化 機 能 ) が 変 化 し 、 十 分 な 機 能 を 維 持 で き な い 可 能 性 も 考 え ら れ ま す 」と 記 載 す る な ど 、生 態 系 の 機 能 に つ い て 適 切 に 予 測 し て お り 」 と 主 張 す る 。

し か し な が ら 、こ の よ う な 文 言 で の 評 価 は「 予 測 」で は な い 。 当 該 地 域 の 生 態 系 が も つ 生 物 生 産 機 能 は 具 体 的 に ど う い っ た も の で 、そ の 機 能 の ど こ が ど の よ う に 変 化 す る の か を 予 測 す べ き で あ っ て 、「 十 分 な 機 能 を 維 持 で き な い 可 能 性 も 考 え ら れ ま す 」 と い っ た も の は 、 単 な る 推 測 に 過 ぎ な い 。 こ の よ う な 推 測 は 、 ど の よ う な 事 業 に お い て も 、 調 査 を 行 う ま で も な く 、 誰 で も 推 測 で き る こ と で あ り 、こ う し た こ と を も っ て「 適 切 に 予 測 」 し て い る と は 言 え な い 。

(46)

46

エ 事 業 者 の 生 態 系 等 の 評 価 の 問 題 点

(ア) 定 量 的 評 価 を し て い な い こ と

事 業 者 は , 辺 野 古 海 域 等 の 生 態 系 に つ い て , 食 物 連 鎖 を 示 し た り , 生 態 系 機 能 を ま と め る な ど し て い る ( 環 境 保 全 図 書 ・ 6 - 1 9 - 1 - 1 1 8 頁 , 6 -19 - 1 - 1 2 5 頁 , 6 - 9 - 1 - 1 3 1 頁 , 6 - 9 -1 - 1 38 頁 )

し か し , こ れ ら の 評 価 は い ず れ も 定 性 的 で あ っ て 定 量 的 で は な い 。 近 時 の 環 境 評 価 は 定 性 的 で は な く , 定 量 的 に す べ き で あ る 。

す な わ ち , 平 成 9 年 の 環 境 影 響 評 価 法 の 制 定 に 伴 い 定 め ら れ た 「 公 有 水 面 の 埋 立 て 又 は 干 拓 の 事 業 に 係 る 環 境 影 響 評 価 の 項 目 並 び に 当 該 項 目 に 係 る 調 査 , 予 測 及 び 評 価 を 合 理 的 に 行 う た め の 手 法 を 選 定 す る た め の 指 針 , 環 境 の 保 全 の た め の 措 置 に 関 す る 指 針 等 を 定 め る 省 令 」 ( 平 成 十 年 六 月 十 二 日 農 林 水 産 省 ・ 運 輸 省 ・ 建 設 省 令 第 一 号 ) 第 2 5 条 は , 次 の と お り 定 め , 環 境 影 響 評 価 項 目 に か か る 予 測 の 手 法 と し て 定 量 的 評 価 を 求 め て い る 。

「( 環 境 影 響 評 価 の 項 目 に 係 る 予 測 の 手 法 )

第 二 十 五 条 事 業 者 は 、 対 象 埋 立 て 又 は 干 拓 事 業 に 係 る 環 境

(47)

47

条 に 定 め る と こ ろ に よ る ほ か 、 次 の 各 号 に 掲 げ る 予 測 の 手

法 に 関 す る 事 項 に つ い て 、 そ れ ぞ れ 当 該 各 号 に 定 め る も の

を 、当 該 選 定 項 目 の 特 性 、事 業 特 性 及 び 地 域 特 性 を 勘 案 し 、

当 該 選 定 項 目 に 係 る 評 価 に お い て 必 要 と さ れ る 水 準 が 確

保 さ れ る よ う 選 定 し な け れ ば な ら な い 。

一 予 測 の 基 本 的 な 手 法 環 境 の 状 況 の 変 化 又 は 環 境 へ

の 負 荷 の 量 を 、 理 論 に 基 づ く 計 算 、 模 型 に よ る 実 験 、 事 例

の 引 用 又 は 解 析 そ の 他 の 手 法 に よ り 、 定 量 的 に 把 握 す る 方

法 ( 以 下 略 )」

本 件 で も 、各 種 の 個 体 数 や 現 存 量 を 示 す 、種 間 の 関 係 の 程 度 を 示 す 、各 機 能 を 定 量 的 に 示 す な ど し て 、定 量 的 評 価 を す べ き で あ る 。

事 業 者 の 評 価 は 、定 性 的 評 価 に と ど ま り 、定 量 的 評 価 を し て な い 結 果 、抽 象 的 な 調 査 、解 析 に と ど ま り 、具 体 的 な 解 析 に つ な が っ て い な い 点 が 大 き な 問 題 で あ る 。

(48)

48

対 す る 定 量 的 な 予 測 に 困 難 な こ と か ら ,環 境 保 全 措 置 を 講 じ る と と も に , 事 後 調 査 を 行 う こ と と し ま す。」 と し てい る が , 事 業者 が 行った 調査 から 情報 はある もの と思 われ ,ま た 事 例 が 存 在 し な い の で あ れ ば 独 自 に 研 究 し て 評 価 す べ き で あ り ,定 量 的 評 価 が で き な い こ と の 理 由 と は な ら な い 。

環 境 保 全 図 書 ( 6-19-2-191 頁 等 ) で は ,「 造 成 に 伴 い 改 変 を 受 け る 草 地 ・ 湿 地 や 樹 林 等 (平 地 ), 干 潟 に お い て , 生 態 系 の 機 能 の う ち ,生 物 資 源 の 生 産 機 能 や 生 物 多 様 性 及 び 遺 伝 子 の 多 様 性 の 維 持 ,有 機 物 生 産 機 能 ,酸 素 (O₂)の 供 給 や 二 酸 化 炭 素 (CO₂)の 固 定 等 の 物 質 循 環 機 能 , 表 土 の 安 定 や 地 下 水 の 涵 養 等 の 緩 衝 機 能 の 一 部 が 衰 退 す る 可 能 性 が あ り ま す 」と し て い る が ,そ の よ う に 予 想 す る の で あ れ ば , そ の 変 化 の 程 度 に つ い て 定 量 的 な 調 査 を 実 施 し , 必 要 に 応 じ て そ の 対 策 を 講 じ る べ き で あ る 。

こ の 点 に つ い て は ,審 査 担 当 者 も 定 量 的 評 価 を す べ き と い う 視 点 が 十 分 で は な か っ た 。

(イ) 生 態 系 と 生 態 系 の つ な が り に つ い て の 評 価 の 問 題 点

(49)

49

海草類,サンゴ類 が 大 き く 変 化 し な い と 考 え ら れ る た め , 生 態 系 を 構 成 す る 他 の 要 素 , 干 潟 の 機 能( 物 質 循 環 ,生 物 の 共 存 ,環 境 保 全 ) も 変 化 し な い と 考 え ら れ ま す 。 」 と し て い る 。 海 草 類 , 珊 瑚 類 が 変 化 し な い と の 評 価 も 問 題 で あ る が ,生 態 系 と 生 態 系 の つ な が り の 関 係 の 評 価 も 問 題 で あ る 。全 体 と し て シ ス テ ム が ど の 程 度 変 化 す る か を 評 価 す る こ と が 機 能 評 価 で あ り ,機 能 が 変 化 し な い と い う 予 想 に は 根 拠 が な い 。 ま た 変 化 し な い と す る の で あ れ ば , 定 量 的 評 価 を す べ き で あ る 。

(50)

50

析 す べ き で あ る 。

同 図 書( 6-19-3-1 頁 )以 下 で は ,海 域 生 態 系 と 陸 域 生 態 系 と の 関 係 に つ い て の 記 載 が あ る 。同 箇 所 の 相 互 作 用 が あ る と い う の は そ の と お り で あ る が , 近 年 , 生 態 系 の つ な が り に つ い て の 議 論 ・ 研 究 が 盛 ん に 行 わ れ て い る の で ,十 分 に 文 献 調 査 を 行 い , そ の 意 味 に つ い て の 解 析 を す べ き で あ る 。複 合 し た 大 き な 生 態 系 の 存 在 が 意 味 す る も の ,複 数 の 生 態 系 が 近 隣 に 存 在 し て 相 互 に 関 わ り を 持 っ て い る 内 容 と 意 味 な ど に つ い て 詳 細 に 検 討 す べ き で あ る が , 十 分 と は 言 え な い 。

こ の 点 ,前 述 同 様 ,参 考 に す べ き 科 学 的 な 情 報 が 多 く な い と の 理 由 で 十 分 な 解 析・評 価 を 行 っ て い な い こ と は 問 題 で あ る 。参 考 事 例 は 存 在 し う る 。参 考 事 例 が 多 く な い 場 合 で あ っ て も ,い く つ か の 事 例 を 参 考 に 独 自 に 調 査・解 析 を 実 施 す べ き で あ る 。( 中 略 ) (ウ ) 対 象 区 域 の 表 現 等 の 問 題 点

(51)

51

る よ う 指 示 さ れ て い る が , こ れ に し た が っ た 分 類 が な さ れ て い な い 。

上 記 の よ う な 分 類 の 誤 り が あ る 結 果 , そ の 記 述 に も 形 式 的 な 誤 り が 生 じ る 結 果 と な っ て い る 。例 え ば「 陸 域 植 物 へ の 濁 水 の 影 響( 光 合 成 及 び 呼 吸 阻 害 ) の 低 減 を 図 る 」 等 の 表 現 が あ る が , こ れ は 河 川 域 植 物 の こ と を 言 っ て い る に も か か わ ら ず 陸 域 植 物 と な っ て し ま っ て い る 。

ま た , 水 生 昆 虫 類 を 陸 生 動 物 で 集 計 し て い る が , 陸 域 と 河 川 は 全 く 別 の 生 態 系 と と ら え る べ き で あ る か ら 別 々 に 集 計 す べ き も の で あ る 。

(エ) 多 様 な 生 物 相 へ の 影 響 の 予 測

(52)

52

全 図 書 ・ 6-19-1-160 頁)。

こ の 点 , 環 境 生 活 部 長 意 見 〔 4-(2)〕 が , イ ン ベ ン ト リ ー 調 査 に よ り 海 洋 生 態 系 に つ い て 多 種 多 様 な 生 物 相 が あ る こ と が 示 さ れ て い る こ と に つ い て 事 業 実 施 が ど の よ う な 影 響 を 及 ぼ す か の 予 測 が 示 さ れ て な い と し た と こ ろ , 回 答 は , 重 要 種 に つ い て 予 測 ・ 評 価 を 行 っ た , 環 境 保 全 図 書 第 6 章 6.19 で 取 り ま と め た よ う に , 水 の 濁 り , 水 の 汚 れ 等 の 項 目 に 予 測 し て い る と 述 べ て い る の み で あ っ て , 具 体 的 な 回 答 が な い ( 3 次 質 問 等 回 答 別 紙 4-(2))。(中略)

オ 別 添 資 料

上記の よう な問 題点 がある にも か か わ ら ず , 審 査 結 果 で は 「 適 」 として いる 。 そ の 内 容 を 見 て み る と , 確 か に 上 記 指 摘 事 項 に 対 し ,別 添 資 料 に お い て は ,後 述 4 以 下 に 指 摘 し て い る 事 項 を 除 い た 生 態 系 保 全 に 関 わ る 審 査 結 果 に つ い て 多 数 の 項 目 の 記 載 は あ る 。

(53)

53

性 の 評 価 や , 事 業 に よ る 影 響 の 予 測 は 何 ら 明 ら か に さ れ て い な い 。

こ の た め , こ の 区 域 の 生 態 系 の 価 値 と の 比 較 に お い て , 当 該 事 業 を 実 施 す る こ との必 要性 ,許 容性 につい て何 も検 討が なされ ていな いま ま,「適 」との判 断 が な さ れ る こ と に な っ て い る 点 が 問 題 で あ る 。

( 検 証 結 果 報 告 書 : 60 頁 -67 頁 )

⑷ 法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 要 件 を 充 足 し な い こ と

2 号 要 件 に い う 「 十 分 配 慮 」 に つ い て の 判 断 は 、 審 査 に 用 い ら れ た ハ ン ド ブ ッ ク に よ れ ば 、①「 問 題 の 現 況 及 び 影 響 を 的 確 に 把 握 」 し た か 、 ② 「 こ れ に 対 す る 措 置 が 適 正 に 講 じ ら れ て い る 」 か 、 ③ そ の 程 度 が 「 十 分 と 認 め ら れ る 」 か ど う か に よ る も の と さ れ て い る ( 以 下 、 各 審 査 項 目 に つ い て も 、 ハ ン ド ブ ッ ク ① ~ ③ の 要 件 を 下 位 基 準 と し て 検 討 す る 。)。

(54)

54

題 点 ) は 、 い ず れ も 、 ① 「 問 題 の 現 況 及 び 影 響 を 的 確 に 把 握 」 要 件 を 充 足 し て い な い と 言 わ ざ る を え な い 。そ し て 、そ も そ も ① の 要 件 を 充 足 し て い な い と な れ ば 、②「 こ れ に 対 す る 措 置 が 適 正 に 講 じ ら れ て い る 」か 、③ そ の 程 度 が「 十 分 と 認 め ら れ る 」 か 、い ず れ の 判 断 も 行 い 得 ず 、こ れ ら の 要 件 を 充 足 し て い る と も 言 え な い 。そ れ ゆ え 、生 態 系 に つ い て 、1 号 要 件 審 査 事 項 ( 7 ) 及 び 2 号 要 件 審 査 事 項 ( 1 ) な い し ( 4 ) に「 適 」と の 判 断 は 誤 り で あ る 。

し た が っ て 、 生 態 系 に つ い て 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 が 示 し た 補 正 評 価 書 の 内 容 は 、法 第 4 条 第 1 項 第 2 号 の「 十 分 配 慮 」 と の 要 件 を 充 足 し な い 。

2 海 草 藻 場 に つ い て ( 環 境 保 全 図 書 6 .1 5 海 藻 草 類 【 4 分 冊

中 の 3 】)

⑴ 海 草 藻 場 の 価 値

(55)

55

ス ト )に お い て 、準 絶 滅 危 惧 種 に 指 定 さ れ て い る ボ ウ バ ア マ モ 、 リ ュ ウ キ ュ ウ ア マ モ 、リ ュ ウ キ ュ ウ ス ガ モ 等 で 構 成 さ れ る 海 草 藻 場 が 広 が り 、 環 境 省 が 「 日 本 の 重 要 湿 地 5 0 0 」 と し て 選 定 し て い る 。

当 該 海 域 水 底 で 、海 草 類 が 群 落 状 に 生 育 す る 場 所 を い う 海 草 藻 場 は 、国 の 天 然 記 念 物 に 指 定 さ れ て い る ジ ュ ゴ ン の 餌 場 で あ る こ と は も と よ り 、水 質 を 浄 化 す る 機 能 や 底 質 を 安 定 化 す る 機 能 を も っ て お り 、生 物 の 繁 殖 場 、生 育 場 と し て の 重 要 性 が あ る こ と も 知 ら れ て い る 。こ う し た さ ま ざ ま な 機 能 に よ り 、海 草 藻 場 は 、 微 小 動 物 か ら 大 型 の 貝 、 カ ニ 、 エ ビ 、 ナ マ コ 、 魚 類 な ど に 至 る 様 々 な 生 物 の 共 存 を 可 能 に し て 、生 物 の 多 様 性 を 育 ん で い る 。

海 草 藻 場 は 、 ま さ に 、 辺 野 古 地 先 海 域 ・ 大 浦 湾 の 生 物 多 様 性 を 根 底 に て 支 え て い る も の で あ る か ら 、そ の 存 在 価 値 は 高 く 保 全 の 必 要 性 も 極 め て 大 き い 。

⑵ 環 境 保 全 図 書 の 概 要

(56)

56

リ ー フ 内 の 比 較 的 静 音 な 水 域 に 分 布 し 、辺 野 古 地 先 、大 浦 湾 奥 部 、安 部 の 湾 内 、ギ ミ 崎 の 東 側 に お い て 比 較 的 被 度 が 高 い 箇 所 が み ら れ ま し た 。」 と 記 載 さ れ 、 事 業 対 象 区 域 と な り 海 面 が 消 失 す る 区 域 に お い て 、そ の 海 草 藻 場 の 被 度 が 高 い 範 囲 が 集 中 し て い る こ と が 明 ら か に さ れ て い る ( 環 境 保 全 図 書 6 - 1 5 - 97 頁 、 図 - 6 . 1 5 . 1 . 3 1 )。

⑶ 検 証

ア 消 失 す る 海 草 藻 場 に 対 す る 評 価

海 草 藻 場 が 、 多 種 多 様 な 生 物 の 餌 場 と な っ て い る こ と か ら 、 広 大 な 範 囲 で 海 草 藻 場 が 消 失 す る こ と に よ り 、 そ う し た 生 物 へ 甚 大 な 影 響 を 与 え る こ と は 想 像 に 難 く な い 。 し か し な が ら 、 こ の 点 に つ い て の 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 の 予 測 ・ 評 価 は 、 極 め て 具 体 性 を 欠 い て お り 、 明 ら か に 誤 っ た 記 載 も 見 ら れ る 。

こ の 点 に つ い て の 詳 細 は 、 以 下 、 第 三 者 委 員 会 が 述 べ る 通 り で あ る 。

(57)

57

(ア) 予 測 評 価 に つ い て

事 業 対 象 区 域 に は 広 大 な 海 草 藻 場 が 存 す る と こ ろ ,埋 立 に よ っ て 直 接 こ れ ら の 海 草 藻 場 が 消 失 す る こ と は 明 白 で あ る 。

知 事 意 見 〔 法 第 3-12-(3)〕 は , 消 失 す る 海 草 藻 場 の 面 積 は , 嘉 陽 , 安 部 で ジ ュ ゴ ン が 餌 場 と し て い る 面 積 に ほ ぼ 匹 敵 す る こ と , ジ ュ ゴ ン の 生 息 域 に 関 し 大 浦 湾 の 重 要 性 が 指 摘 さ れ て い る こ と に つ い て 考 慮 し た 予 測 ・ 評 価 が な さ れ て い な い と し て い る 。

(58)

58

機 能 を 把 握 す べ き で あ る が , そ れ が な さ れ て い な い 。

(イ) 事 業 者 の 明 ら か に 誤 っ た 考 え 方 が 示 さ れ た 箇 所

さ ら に , 事 業 者 の 海 草 藻 場 に 関 す る 既 述 に つ い て 明 ら か な 誤 り が あ り 看 過 で き な い 点 が あ る 。

す な わ ち ,環 境 保 全 図 書( 6-19-1-150 頁 )は「 海 草 藻 場 内 で は 種 々 の 生 物 が 共 存 し て お り , あ る 生 物 種 や 群 集 が 生 息 し な く な る と , こ れ と 共 存 し て い た 種 類 に 影 響 が 発 生 す る 可 能 性 が 考 え ら れ ま す 。 し か し , 代 替 施 設 本 体 の 埋 立 域 に 集 中 し て 生 息 し て い る 生 物 種 や 群 集 は み ら れ ず , 多 く の 生 物 種 や 群 集 は , 辺 野 古 地 先 か ら 松 田 地 先 に 広 が る 海 草 藻 場 の 広 い 範 囲 に 分 布 し て い ま す 。 こ の こ と か ら , 代 替 施 設 本 体 の 存 在 に よ っ て 海 草 藻 場 の 一 部 が 消 失 し て も , 周 辺 海 域 に お け る 海 域 生 物 の 群 集 や 共 存 の 状 況 に 大 き な 変 化 は 生 じ な い と 予 測 さ れ ま す 。」(下 線 部 当 委 員 会 )と し て い る 。

し か し , 上 記 の 記 載 は い わ ば , 事 業 実 施 区 域 周 辺 に 他 に 藻 場 が 存 在 す る か ら , 事 業 実 施 区 域 部 分 の 消 失 は 問 題 な い , と す る も の で あ っ て , 明 ら か な 誤 り で あ る 。

(59)

59

に 対 す る 姿 勢 に 疑 問 を 生 じ さ せ る 。 ( 中 略 ) ( 検 証 結 果 報 告 書 : 76 頁 -77 頁 )

審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 は 、予 測 評 価 に つ い て 、「 ・・・ 主 要 な 6 種 の 海 草 の 生 育 状 況 を 記 載 し て い る と こ ろ で あ り 、「 ・・ ・ 重 要 性 に 照 ら し た 回 避・低 減 策 に つ い て 検 討 さ れ て い な い 。」、「 種 ご と の 状 況 が 明 ら か に な っ て い な い 」と の 指 摘 は 事 実 誤 認 で あ る 。」 「 環 境 保 全 図 書 ( 6-19-1-110~ ) に お い て は 、 ジ ュ ゴ ン や ウ ミ ガ メ 類 以 外 の 生 物 に 対 す る 海 草 の 利 用 状 況 に つ い て ・ ・ ・ 生 育 ・ 生 息 状 況 を 記 載 し て い る と こ ろ で あ り 、「 海 草 帯 の 機 能 を 把 握 す べ き で あ る が 、 そ れ が な さ れ て い な い 」 と の 指 摘 も 事 実 誤 認 で あ る 。」 と 主 張 す る 。

(60)

60

の よ う な 種 が ジ ュ ゴ ン の 主 な 餌 と な っ て い る の か な ど の 重 要 性 を 把 握 し た 上 で 、埋 立 区 域 の 回 避 ・ 低 減 を 検 討 す べ き で あ る が 、 そ の よ う な 検 討 は な さ れ て い な い 。 さ ら に 、 海 草 類 の 移 植 に つ い て も 、「 今 後 、 専 門 家 の 指 導 ・ 助 言 を 得 つ つ 実 施 に 向 け た 検 討 を 行 う 」と し て い る だ け で 、移 植 方 法 は 具 体 的 に 示 さ れ て お ら ず 、 ま た 、「 実 施 に 向 け た 検 討 を 行 う 」 と し て 、 移 植 そ の も の を 実 施 す る の か ど う か も 不 明 な ま ま で あ る 。

次 に 、明 ら か に 誤 っ た 考 え 方 が 示 さ れ た 箇 所 が あ る 旨 の 指 摘 に つ い て 、審 査 請 求 人・執 行 停 止 申 立 人 は 、か か る 指 摘 は 、「 環 境 保 全 図 書 の 記 載 内 容 を 曲 解 し た も の で あ る 。 」 と 主 張 す る 。

し か し な が ら 、 審 査 請 求 人 ・ 執 行 停 止 申 立 人 に よ る 、「 事 業 実 施 区 域 周 辺 に 他 に 藻 場 が 存 在 す る か ら 、事 業 実 施 区 域 部 分 の 消 失 は 問 題 な い 。 」 と す る 予 測 ・ 評 価 自 体 が 前 述 の と お り 間 違 い で あ り 、 こ の こ と を 「 曲 解 」 と す る こ と 自 体 、 当 該 予 測 ・ 評 価 に つ い て 科 学 性 が な い こ と を 示 し て い る 。

イ 消 失 す る 海 草 藻 場 に つ い て の 代 償 措 置

参照

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