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復旧・復興への歩み(平成30年1月発行版).pdf 復旧・復興の歩みパンフレット-復旧・復興のあゆみ-復興に向けての取り組み-復興情報-釜石市

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全文

(1)

岩手県釜石市

復旧・復興の歩み

たわまずくっせず

(2)

 震災以降、継続した温かいご支援に心から感謝申し上

げます。

 このパンフレットは、東日本大震災からの復興に向けて

の取り組みをまとめたものです。ご覧頂きまして、釜石市の

取り組みにご理解賜れば幸いに存じます。

(3)

目次

CONTENTS

被災〜復旧・復興 6 年間の出来事

… ……… 1 〜 6

釜石市復興まちづくり基本計画

……… 7 〜 8

住まいの再建

……… 9 〜 10

1. 復興公営住宅の整備 2. 宅地の整備

産業(なりわい)の再生

……… 11〜18 1. 商工業者の再建

2. 水産業の再生

3. 釜石港の復旧・復興状況 4. 復興道路の整備

5. 企業立地の状況

6. 再生可能エネルギー(海洋エネルギー・風力)

にぎわいと交流の創出

… ……… 19 〜 24 1. 東部地区・中心市街地再生の取り組み(フロントプロジェクト1)

2. 道の駅「釜石仙人峠」

3. 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」橋野鉄鉱山 4. ラグビーワールドカップ 2019™ 釜石開催に向けて

安心安全なまちづくり

… ……… 25 〜 30 1. 復興を内包した地域包括ケアの取り組み

2. 復興公営住宅での自治会設立支援 3. 学校等建設事業の概要

4. 安心できる子育て環境づくり 5. 東日本大震災の検証

6. 釜石市震災メモリアルパークの整備

未来の希望を創るまちづくり

……… 31 〜 39 1. 釜石市オープンシティ戦略

2. 釜援隊

3. 釜石ローカルベンチャー推進事業 〜…地域おこし協力隊の導入…〜 4.…シェアによって地域課題を解決する街「シェアリングシティ」 5. 釜石○○会議 〜…“ 行動する市民 ” を発掘・応援!…〜 6.…Airbnb との連携による民泊事業の推進

7. 高校生に対するキャリア教育「釜石コンパス」 8. 釜石市スマートコミュニティ構想

9. 釜石市空き家バンク

10. 教育機関・金融機関等との連携 11. 危機対応学の取り組み

12. 持続可能な三陸地域を

(4)

発 生 日 時 平成23年3月11日(金)、14時46分頃  震   源 三陸沖(牡鹿半島の東南東130km付近) 規模/震度 マグニチュード9.0/震度6弱(市内中妻町)

第 一 波 3月11日14時台 −119cm 最 大 波 11日15時21分  9.3m

※気象庁(釜石港湾合庁の痕跡等から推定した津波の高さ)

【参考】公益社団法人土木学会東日本大震災特別委員会 総合調査団資料

9.2m(釜石湾平田漁港付近・浸水高) 19.3m(両石湾両石漁港背後地・遡上高) 15.4m(大槌湾釜石東中学校近くのがけ・遡上高)

Ⅰ.

被災〜復旧・復興6年間の出来事

震災からの出来事

①人的被害

●死亡者数:1,064人

(行方不明者数152人、関連死認定者数106人含む) ⃝避難者数:市内避難9,883人(H23.3.17最大)        内陸避難 633人(H23.5.9最大) ……… ②家屋被害 

⃝住家数16,182戸のうち4,704戸が被災(29%) ※被災の内訳(全壊2,957戸、大規模半壊395戸、  半壊304戸、一部損壊1,048戸)

……… ③産業関係

⃝市内全事業所2,396事業所のうち浸水範囲の事業所  数1,382事業所(全体の57.7%)

⃝漁業関係:市内3漁協の漁船1,734隻のうち1,692  隻が被災(97.6%)

平成23年3月14日(月)

自衛隊による遺体捜索と道路確保の瓦礫撤去

地震の概要

津波の概要

釜石市の被災状況

3月11日 東日本大震災発災 3月12日 無料バス運行開始 3月13日〜 がれき撤去作業開始 3月14日 災害ボランティアセンター設置 3月17日 仙人峠道路通行規制解除

3月18日 住宅相談、生活相談窓口をシープラザに開設 3月23日 市内保育所の再開

4月 1日 ガソリンスタンド通常供給再開 4月 6日 JR釜石線運転再開 4月11日 かまいしさいがいエフエム開局 4月11日 生活再建支援相談窓口設置/

り災・被災証明発行開始 4月21日 仮設住宅入居開始/昭和園

4月14日〜26日 市内各小中学校新年度授業再開 5月 6日 天皇・皇后両陛下ご訪問

5月 6日 拾得物(思い出の品)公開開始 5月12日〜 3月 4日 復興まちづくり懇談会の設置 5月26日〜12月 2日 復興まちづくり委員会の設置 6月11日 震災から3ヵ月の黙祷

6月11日 復興釜石新聞創刊 6月26日 合同慰霊祭(浜町) 7月 1日 唐丹児童館(幼児)の再開 7月12日 断水解消(被災地以外) 7月23日 釜石湾コンテナ定期航路開設 8月 1日 生活支援相談員配置 8月 1日 ワンコインバスの運行開始 8月 4日 釜石第2魚市場が再開 8月 4日 釜石漁連製氷工場が一部再開

18月10日 仮設住宅サポートセンターの設置

18月15日 追悼盆踊り(鵜住居)

18月26日 復興天神15商店街完成…県内第1号

19月21日 鵜!はまなす商店街完成

19月23日 震災6ヵ月・合同慰霊祭

19月25日 復興祈願祭(鵜住居) 10月11日 岩手大学三陸復興推進本部

「釜石サテライト」を設置 10月11日 岩手県水産技術センター仮復旧 10月17日 鵜住居地区医療センター開設 10月23日 釜石復興イベント/「たちあがろう釜石」 11月 7日 青葉公園商店街完成

12月 7日 平田パーク商店街完成

12月 9日 「津波記憶石」除幕式/根浜海岸 12月12日 釜石はまゆり飲食店街完成

(5)

平成23年3月16日(水)栗林小学校体育館の避難所を市長が訪問 平成23年3月11日(金)15時40分 浜町避難道路から津波襲来を見ている避難者

平成23年3月15日(火) 災害対策本部を鈴子町の シープラザに移動

平成23年3月17日(木)

第二次緊急消防援助隊が遠野市の雪道を進行 平成23年3月16日(水)

自衛隊による物資受入、シープラザ駐車場

被災〜復旧・復興6年間の出来事

12月22日 環境未来都市に指定

12月22日 「釜石復興まちづくり基本計画 スクラムかまい し復興プラン」の策定

12月31日 釜石復興の鐘 除幕式

11月16日 唐丹小学校/仮設校舎で授業開始

11月17日 唐丹中学校/仮設校舎で授業開始

11月21日〜22日

釜石復興イベント/希望の光ムーブメント

12月19日 唐丹児童館(学童)/仮設施設で再開

12月26日 釜石港湾口防波堤復旧工事着工

12月27日 鵜住居小学校/仮設校舎で授業開始

13月11日 仮設団地に支援連絡員を配置

13月19日 鵜住居児童館/仮設施設で再開

13月11日 東日本大震災犠牲者追悼式 かまいし復興の祈り

13月17日 釜石仏教会 合同法要

13月31日 鵜住居復幸祭

14月16日 釜石東中学校/仮設校舎で授業開始

14月14日〜 5月12日 薬師公園桜まつり再開

14月16日 かまいしまるごとコミュニティバスが運行開始

14月25日 青葉ビル リニューアルオープン

17月11日 「津波記憶石」建立/唐丹町本郷地区

17月26日 かみなかフェスタの復活

17月28日 生活ご安心センター設置

18月15日〜 1月10日

地権者連絡会・復興まちづくり協議会の開催

18月11日 三陸海の盆/鎮魂・納涼花火大会 10月10日 にこにこバスが運行開始

11月22日 新浜町魚市場一部竣工式典/殺菌冷海水製 造装置の竣工式典

11月3日〜4日 再生かまいし産業まつり 11月14日 釜石花巻道路/釜石〜釜石西

「即年着工」起工式

1月19日〜20日

釜石復興イベント/希望の光ムーブメント

12月18日 会報「鵜住居復興新聞」第1号を発行

13月11日 東日本大震災犠牲者追悼式/ かまいし復興の祈り 第2回

13月18日 唐丹小白浜海岸防潮堤災害復旧工事着工

13月27日 上中島町に復興公営住宅竣工…市内第1号

14月11日 釜石・大槌地域産業育成センター業務再開・開所

平成24年

(6)

震災からの出来事

平成25年2月10日(日)

北九州市との連携協定締結 平成25年3月11日(月)東日本大震災犠牲者追悼式

4月14日 釜石市球技場リニューアルオープン 4月19日〜 地権者連絡会・復興まちづくり協議会の開催 5月11日 岩手大学三陸復興推進機構

釜石サテライト新設オープン 岩手大学三陸水産研究センター併設 5月15日 三陸沿岸道路/釜石山田大槌町区間で

着工式

5月15日 上中島復興公営住宅第1期の入居開始 5月18日 平田地域復興祭

6月02日 大町ほほえむスクエアオープン 8月04日 釜石はまゆりアクアスロン 8月10日 鵜住居に仮設追悼施設完成 8月10日 鵜住居地区防災センター/

犠牲者追悼式、復興花火

8月16日〜18日 SHIBUYA109 KAMAISHI開店 9月07日 釜石よいさ復活

9月08日 釜石市郷土芸能祭復活 9月17日 橋野鉄鉱山世界遺産推薦決定

09月22日〜23日 釜石まるごと味覚フェスティバルが復活 11月02日 皇太子・同妃両殿下ご訪問

11月04日 鵜住居川鮭ふ化場再建 落成式

11月10日 橋野鉄鉱山インフォメーションセンターオープン 12月20日 花露辺復興住宅竣工

02月02日 新春 韋駄天競争

03月23日 第4回釜石復興全国虎舞フェスティバル

04月01日 釜石消防署新庁舎が完成

04月05日 三陸鉄道南リアス線が運行開始      (4月6日に南北リアス線全線開通)

04月12日 JR釜石線でSL運行開始

06月08日 釜石百人会議

07月18日 尾崎白浜コミュニティー番屋が完成

08月03日 釜石はまゆりトライアスロン大会

09月09日 吉浜釜石道路荒川トンネル着工 10月17〜19日 釜石まつり

10月31日 ラグビーワールドカップ2019大会に立候補 12月05日 タウンポート大町グランドオープン

02月14日 釜石シーウェイブストップリーグ昇格へチャレンジ

03月02日 ラグビーワールドカップ2019開催都市に決定

04月01日 幼保連携型認定こども園「かまいしこども園」開設

04月21日 道の駅「釜石仙人峠」オープン

04月26日 釜石さくら祭(唐丹町)

04月30日 唐丹地区学校等建設工事起工式

06月21日 釜石○○会議〜チャレンジ報告会〜

07月05日 橋野鉄鉱山が世界遺産への登録決定

07月 釜石市震災メモリアルパーク整備基本計画の策定

08月01日 橋野鉄鉱山世界遺産登録記念フォーラム 祝賀会を開催

08月02日 釜石はまゆりトライアスロン国際大会

09月 応急仮設団地集約化計画(第2次)案まとまる 11月15日 ラグビーカフェ釜石(シープラザ釜石内)プレオープン

平成26年

平成27年

平成25年3月27日(水) 上中島復興公営住宅Ⅰ期竣工 平成24年6月26日(火)

議場で東部地区復興計画の住民説明会を開催 平成24年7月1日(日)唐丹町本郷地区、住民94名の教訓を刻む 平成24年10月20日(土)釜石まつり「曵船」、青出浜から魚河岸へ 平成23年4月3日(日)

(7)

11月20日 KAMAISHIコンパス

(高校生に対するキャリア教育授業)スタート 12月23日 釜石情報交流センターオープン

01月09日 チームスマイル・釜石PITグランドオープン

01月29日 釜石高校硬式野球部

21世紀枠で春の甲子園出場決定

03月19〜21日 Meetup Kamaishi

04月01日 岩手大学農学部食料生産環境学科 水産システム学コース設置

04月29日 ラグビーカフェ釜石(シープラザ釜石内) グランドオープン

06月30日 旧釜石鉱山事務所リニューアルオープン

07月11日 空き家バンク開設

08月02日 岩手三陸連携会議発足

09月04日 釜石大観音「恋人の聖地」モニュメント除幕式

09月〜10月 希望郷いわて国体、オープンウォータースイミン グ・トライアスロン・ラグビーフットボール(7人制) 競技を釜石で開催

10月23日 「道の駅釜石仙人峠」来場者100万人達成 11月03日 Airbnbと「観光促進に関する覚書」締結

01月27日 釜石漁火酒場かまりばグランドオープン

02月 唐丹小学校・唐丹中学校新校舎での学習スタート

03月18日〜20日 Meet up Kamaishi 2017の開催

04月 岩手大学大学院総合科学研究科 地域創生専攻(修士課程)設置

04月 鵜住居小・釜石東中学校新校舎での学習スタート

04月 鵜住居幼稚園新園舎での保育スタート

05月16日 新釜石市魚市場供用開始

05月08日〜22日 尾崎半島林野火災

08月06日 釜石オープンウォータースイミング2017根浜

09月03日 釜石はまゆりトライアスロン国際大会

平成28年

平成29年 これから

被災〜復旧・復興6年間の出来事

平成26年4月5日(土)

三陸鉄道(南リアス線)が運行開始 (4月6日に南北リアス線全線開通) 平成25年9月7日(土)

3年ぶりの復活「釜石よいさ」 平成25年11月10日(日)橋野鉄鉱山インフォメーションセンター 開所式

平成26年8月3日(日) 釜石はまゆりトライアスロン大会 平成26年4月12日(土)

JR釜石線でSL運行開始

平成26年12月5日(金) タウンポート大町グランドオープン

平成26年6月8日(日) 釜石百人会議

平成27年7月5日(日)

橋野鉄鉱山が世界遺産への登録決定 平成27年3月2日(火)

ラグビーワールドカップ2019開催都市に 決定

平成30年

02月09日 市制施行80周年記念式典

02月10日 近代製鉄発祥160周年記念フォーラム

09月 釜石市防災市民憲章(仮称)制定 平成30年度

 釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)完成予定  釜石市震災メモリアルパーク(仮称)供用開始  復興道路・復興支援道路開通予定

 JR山田線が三陸鉄道として全線開通予定 平成31年9月20日〜11月2日

 ラグビーワールドカップ2019TM開催

09月30日〜10月15日Meetup Kamaishi 2017 Autumnの開催 12月06日 ㈱LIFULL、楽天LIFULL STAY㈱と

「空き家の利活用を通じた地域活性化連携協定」締結 12月08日 釜石市民ホールTETTO開館

(8)

●復興道路の整備進捗

平成27年12月5日(土) 東北横断自動車道 釜石秋田線(遠野〜宮守間)開通式 平成28年11月29日(火)

三陸沿岸道路 吉浜釜石道路 唐丹第2トンネル貫通

平成28年10月27日(木) 東北横断自動車道 釜石秋田線 釜石道路

定内トンネル貫通 平成28年6月30日(木)

旧釜石鉱山事務所リニューアルオープン

平成29年4月23日(日)

市立唐丹小学校・市立唐丹中学校校舎完成記念式 平成28年1月29日(金)

釜石高校硬式野球部 春の甲子園出場決定

平成29年4月10日(月) 市立鵜住居幼稚園竣工式

平成29年9月30日(土)〜10月15日(日) Meetup Kamaishi 2017 Autumn 平成29年4月22日(土)

市立鵜住居小学校・市立釜石東中学校校舎完成記念式

平成29年1月27日(金)

釜石漁火酒場かまりばグランドオープン

平成28年9月4日(日)

釜石大観音「恋人の聖地」モニュメント除幕式

平成29年9月23日(土)

釜石港ガントリークレーン供用開始式 平成28年10月23日(日)

「道の駅釜石仙人峠」来場者100万人達成

平成29年11月17日(金)

(9)

釜石市の主な復興事業の進捗状況は以下のとおりです。

室浜地区造成宅地

全体整備計画

2,584(区画・戸)

 都市再生区画整理事業

1,056区画

 防災集団移転促進事業

125区画

 漁業集落防災機能強化事業

87区画

 復興公営住宅

1,316戸

用地買収の進捗状況

仮設住宅の集約見込

0 500 1,000

自力再建の進捗状況

被災〜復旧・復興6年間の出来事

復興事業の進捗

-整備地区 4地区

-対象区画数 1,056区画

H27年度末 (93区画)

H28年度末 (439区画)

H29年度末 (975区画)

H30年度末 (1,056区画)

-被災世帯数  4,077(※)

-H29年度(1月末) 再建済世帯数 1,415世帯

   市外・県外に再建

   市内(被災時と別の地区)に再建    市内(被災時と同じ地区)に再建

※東日本大震災で被災し、生活再建支援金の

 「基礎支援金」申請済み世帯数。(長期避難区域含む)

-整備地区 11地区

-対象区画数 125区画

H27年度末 (42区画)

H28年度末 (100区画)

H29年度末 (125区画)

-整備地区 10地区

-対象区画数 87区画

H27年度末 (26区画)

H28年度末 (46区画)

H29年度末 (85区画)

H30年度末 (87区画)

-整備地区 22地区

-全体整備予定数 1,316戸

H27年度末 (462戸)

H28年度末 (1,016戸)

H29年度末 (1,214戸)

H30年度末 (1,316戸)

-買収予定面積 1,020,836㎡ -買収面積

H27年度(2月末) 891,436㎡

H28年度末 1,020,836㎡

-H23年8月 3,164戸

H29年度末 2,143戸

H30年度末 2,059戸

H31年度末 309戸

都市再生区画整理事業の進捗状況

防災集団移転促進事業の進捗状況

漁業集落防災機能強化事業の進捗状況

復興公営住宅の進捗状況

100% 100% 100% 42% 92% 100% 80% 34% 98% 100% 100% 87% 30% 53% 9%

0%    50%  100%

0%    50%  100%

0%    50%  100% 0%    50%  100%

0%    50%  100%

0%    50%  100%

(10)

Ⅱ.

釜石市復興まちづくり基本計画    

〜スクラムかまいし復興プラン〜

1 新たな津波災害対策の構築

2 人口減少・少子高齢化への対応

3 交流人口の拡大への対応

4 産業の再生と雇用の場の確保

5 安心できる暮らしの確保

6 次世代に継承する取組の展開

7 地域を支える人材の確保

8 地域資源を生かしたまちづくりの展開

【目指すべき釜石の将来像】

三陸の大地に光輝き希望と笑顔があふれるまち釜石

基本理念:

次世代に誇りうるまちを創ること

基本姿勢:

撓た わまず屈せず

基本方針:

1 災害に強い都市構造への抜本的転換 2 この地で生き続けるための生活基盤の再建 3 逆境をバネとした地域経済の再建

4 子どもたちの未来や希望の創造

1

暮らしの安全と環境を重視したまちづくり

2

絆と支え合いを大切にするまちづくり

3

生活の安心が確保されたまちづくり

4

人やもの、情報の交流拠点づくり

5

ものづくり精神が息づくまちづくり

6

強く生き抜く子どもを育てるまちづくり

7

歴史や文化、スポーツを活かしたまちづくり

『12のスクラムプラン』7つの基本目標を具体化し、復興を支える主要施策

①生命優先の減災まちづくりの推進(多重防御による津

波対策の推進)…防波堤・防潮堤等の整備、避難誘導体

制の整備、防災意識の高揚

②住まいとコミュニティの再構築…災害公営住宅の整

備、安全な居住地の確保、仮設住宅での生活支援

③主要公共施設設の再配置と土地利用…消防庁舎、市庁

舎等の再配置、積極的な土地利用の展開

④創造的エネルギー対策の推進…再生可能エネルギー

の活用と普及、スマートグリットの展開、LNG(液化天然 ガス)供給基地化の推進

⑤生活の安心ネットワークの構築…保健・医療・福祉・介

護機能の向上と連携

⑥新産業と雇用の創出…被災企業の復旧支援の推進、

特性を生かした新産業の創出

⑦三陸交通ネットワークの形成…三陸縦貫自動車道及び

東北横断自動車道釜石秋田線の早期整備、JR山田線、 三陸鉄道の早期復旧

⑧食を支える地域産業の展開…魚のまちの復活(水産業

の6次産業化)、魚市場機能の整備

⑨商業と交流空間の機能的展開…新たな商業拠店空間

の整備、浜のにぎわい交流空間の整備、沿道型物産販売 所の整備

⑩震災メモリアル伝承事業の推進…震災メモリアルパー

クの整備

⑪新機能で地域を支える学校の整備…小・中学校の同一

敷地内への併設及び機能の強化

⑫将来の希望を創る個性的な取り組みの推進…橋野高

炉跡の世界遺産登録へ向けての取り組み、国際的なス ポーツ大会の開催

■復興支援地域

【中妻地域・小佐野地域・甲子地域・栗橋地域】 →暮らしの正常化を最優先に生活の安定化や活 性化に向けた取り組みの推進

震災を乗り越

える地域づく

りの推進

■被災地域

【鵜住居地域・東部地域・平田地域・唐丹地域】 →暮しの再建を最優先に各種復興事業を展開

基本目標

(11)

釜石市復興まちづくり基本計画    

〜スクラムかまいし復興プラン〜

釜石市復興まちづくり基本計画

■策定趣旨

 釜石市復興まちづくり基本計画(以下「本計画」という。)は、東日 本大震災(以下「震災」という。)による被災地域の早期復興と新し いまちづくりに向け、市民、事業者、民間における様々な団体及び行 政が共通の認識を持って取り組むための「まちづくりのビジョン」と、 これを具体化するための「施策」をまとめたものです。

 この策定過程においては、委員会、懇談会やワークショップなど 様々な会議を実施し、多くの市民をはじめ、関係者の参画のもとで計 画をまとめることに努めてきました。

 この震災による甚大な被災状況の中から、一日も早い復旧、復興を 実現し、今を生きる世代にとっては安全・安心のもとで暮らしやすく、 また未来に誇れるまちを次代を担う世代に継承できるよう、市民が一 丸となって取り組んでいくため、「スクラムかまいし復興プラン」とし て策定しました。

■性格及び役割

 本計画は、釜石市のまちづくりの指針となる総合計画が未策定であ ることから、今後のまちづくりの基本的な方向性を示す総合計画に準 ずる役割をもつ計画として策定しました。

 また、施策の推進にあたっては、市民、事業者及び行政それぞれが 果たす役割を明確にし、協働のもとでのまちづくりを推進する際の目 安としています。

 一方、国や県に対しては、本計画における施策への理解を求め、そ の促進を図るための役割をもっています。

 さらに、今後の復旧、復興に向けては対話と協調のもとで、特に、被 災した地域の実情を考慮し対応していくことが大切であり、本計画は その基本となるものです。

■計画期間

 本計画は、これまでに経験したことのない深い悲しみから立ち上が り、これからのあり方を展望しながら、当市の新たな光を見出し、復興 を実現していくための期間として、平成23年度を初年度とし、向こう 10年間を計画期間として定めています。なお、計画期間については、 できるだけ早期の復興を果たしていくため、できるだけ短期間に対応 する必要があります。今後は、国や県の復興に向けた具体的な取組な どを踏まえながら、前期3年、中期3年のそれぞれに中間目標を定め、 一日も早く「復興宣言」を出せるよう、計画した施策や事業を適宜前 倒し、可能なものから実施します。

次世代に誇りうる取り 組みにより地域の新た な自立を目指す STEP2

釜石市復興まちづくり基本計画 スクラムかまいし復興プラン骨子 (7 月 11日)

復興まちづくり基本計画(10年)

平成23〜32年度

応急・前期(3年)

平成23〜25年度

被災状況に応じた取り 組みによる復旧復興

中期(3年)

平成26年〜28年度

希望や可能性を追求し た取り組みによる復興

後期(4年)

平成29〜32年度

■策定の流れ

STEP1

釜石布復興まちづくり基本方針 (平成23年4月11日)

STEP5

釜石市復興まちづくり基本計画 スクラムかまいし復興プラン策定 (12 月 22 日)

・パブリックコメント

STEP4

釜石市復興まちづくり基本計画 スクラムかまいし復興プラン【案】

STEP3

(12)

Ⅲ.

住まいの再建

1 復興公営住宅の整備

施工区分 団地数 全体戸数 発注済発注率 完成済完成率

釜石市 集 合 21 755 755 100.0% 702 93.0%

戸 建 18 188 188 100.0% 163 86.7%

岩手県 集 合 8 373 373 100.0% 349 93.6%

合  計 47 1,316 1,316 100.0% 1,214 92.2%

 全整備予定戸数は岩手県での整備戸数を含め1,316戸。平成29年 度末には、全体戸数の92%に当たる1,214戸の整備が完了し、平成 30年度には全ての住宅が完成する見込みです。

コミュニティづくりを促進するための集会室の設置や、ゆるやかな見守りを意識した仕切りのないバルコニーの設置など、 コミュニティケアに配慮した公営住宅整備を住民とともに実現しています。

上中島Ⅱ期復興公営住宅(平成27年2月竣工)

完成時期と建設場所

完成済み

上中島地区Ⅰ期・野田地区・花露辺地区・大石地区・平田地区・箱崎白浜地区・上中島地区Ⅱ 期・尾崎白浜地区・唐丹町片岸地区・小白浜地区(長屋)・鵜住居地区(日向)・小白浜地区(集 合)・荒川地区・本郷地区・大町1号・天神町・只越3号・大只越1号・室浜地区・只越1号・大渡・ 只越4号・箱崎地区(横瀬)・大町4号・只越2号・大町2号・箱崎地区(上前)・鵜住居中心部 (集合1号)・鵜住居中心部(戸建①)・箱崎地区(野川前・前田)・根浜地区・片岸町地区(集 合)・大町3号・大町5号・桑ノ浜地区・松原地区・鵜住居中心部(集合2号)・鵜住居中心部(戸 建②-1)・嬉石第一・嬉石第二・鵜住居中心部(戸建②-2)・大只越2号・片岸町地区(戸建) H30年 4月 両石地区(集合)

5月 只越5号・両石地区(戸建①) 10月 両石地区(戸建②)

12月 浜町

(13)

2 宅地の整備

住まいの再建

 市内4地区で実施している都市再生区画整理事業は、対 象区画数1,056区画に対して、平成28年度末の完成区画数 は、全体の42%、439区画、平成29年度末には、全体の 92%となる975区画が完成予定、平成30年度末には、全 区画の整備が完了する予定です。

 市内15地区で実施している防災集団移転促進事業及び 漁業集落防災機能強化事業は、対象区画数212区画に対し て、平成28年度末での完成区画数は146区画、平成29年 度末には210区画が完成予定、平成30年度末までに全区 画が完成する予定です。

地区 事業名

区画整理事業、 津波復興拠点整備事業

防災集団移転促進事業

漁業集落防災機能強化事業

※防災集団移転促進事業には漁業集 落防災機能強化事業を合わせて実 施する地区を含む

※津波復興拠点整備事業は東部、鵜 住居地区のみ

※水海地区は都市公園事業のみ

都市再生区画整理事業

●都市計画区域内の地域で、道路・公園などの公共施設や 皆さんの土地を安全で利便性の高いものにするために、 公共施設の整備改善や土地の区画形質の変更・集約化を 行います。

防災集団移転促進事業

●災害の危険の恐れがある地域から住宅を移転するため に、高台や造成地などの住宅団地を整備します。

●移転元の土地は住宅地としては利用不可となっています。

漁業集落防災機能強化事業

●漁業集落において、安全安心な居住環境を確保するため の地盤かさ上げ、生活基盤や防災安全施設の整備等を実 施します。

津波復興拠点整備事業

●被災した地域の復興を先導する拠点とするため、住宅、 公益施設、業務施設等の機能を集約させ、安全な市街地 を整備するため、都市施設を整備します。

住宅の再建が進められている根浜地区

(14)

0 50 100 150 200 250 300 平成30年1月末現在

グループ補助金 修繕補助金 全壊補助金 家賃補助金 仮設店舗保有数

252 76

47 26

208

H23.2H23.3H23.6H23.9H23.12H24.3H24.6H24.9H24.12H25.3H25.6H25.9H25.12H26.3H26.6H26.9H26.12H27.3H27.6H27.9H27.12H28.3H28.6H28.9H28.12H29.3H29.6H29.9H29.12 雇用保険受給者実人数

本 再建 54 3

再建中 3 2 業 30 2

居中 12 3

自 再建希望 47 6 定 4 8

業 12 7

ント 居希望 34 9

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

18 21 24 26 2 626 2 396 1 635 1 890 0.2 0.6 1.0 1.8 2.2 0 400 800 1,200 1,600 2,000 1.4

有効求人倍率

0 50 100 150 200 250 300 平成30年1月末現在

グループ補助金 修繕補助金 全壊補助金 家賃補助金 仮設店舗保有数

252 76

47 26

208

H23.2H23.3H23.6H23.9H23.12H24.3H24.6H24.9H24.12H25.3H25.6H25.9H25.12H26.3H26.6H26.9H26.12H27.3H27.6H27.9H27.12H28.3H28.6H28.9H28.12H29.3H29.6H29.9H29.12 雇用保険受給者実人数

本 再建 54 3

再建中 3 2 業 30 2

居中 12 3

自 再建希望 47 6 定 4 8

業 12 7

ント 居希望 34 9

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000

18 21 24 26 2 626 2 396 1 635 1 890 0.2 0.6 1.0 1.8 2.2 0 400 800 1,200 1,600 2,000 1.4

有効求人倍率

0 50 100 150 200 250 300 平成30年1月末現在

グループ補助金 修繕補助金 全壊補助金 家賃補助金 仮設店舗保有数

252 76

47 26

208

H23.2H23.3H23.6H23.9H23.12H24.3H24.6H24.9H24.12H25.3H25.6H25.9H25.12H26.3H26.6H26.9H26.12H27.3H27.6H27.9H27.12H28.3H28.6H28.9H28.12H29.3H29.6H29.9H29.12

雇用保険受給者実人数

本 再建 54 3

再建中 3 2 業 30 2

居中 12 3

自 再建希望 47 6 定 4 8

業 12 7

ント 居希望 34 9

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 18 21 24 26 2 626 2 396 1 635 1 890 0.2 0.6 1.0 1.8 2.2 0 400 800 1,200 1,600 2,000 1.4

有効求人倍率

0 50 100 150 200 250 300 平成30年1月末現在

グループ補助金 修繕補助金 全壊補助金 家賃補助金 仮設店舗保有数

252 76

47 26

208

H23.2H23.3H23.6H23.9H23.12H24.3H24.6H24.9H24.12H25.3H25.6H25.9H25.12H26.3H26.6H26.9H26.12H27.3H27.6H27.9H27.12H28.3H28.6H28.9H28.12H29.3H29.6H29.9H29.12

雇用保険受給者実人数

本 再建 54 3

再建中 3 2 業 30 2

居中 12 3

自 再建希望 47 6 定 4 8

業 12 7

ント 居希望 34 9

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 18 21 24 26 2 626 2 396 1 635 1 890 0.2 0.6 1.0 1.8 2.2 0 400 800 1,200 1,600 2,000 1.4

有効求人倍率

0 50 100 150 200 250 300 平成30年1月末現在

グループ補助金 修繕補助金 全壊補助金 家賃補助金 仮設店舗保有数

252 76

47 26

208

H23.2H23.3H23.6H23.9H23.12H24.3H24.6H24.9H24.12H25.3H25.6H25.9H25.12H26.3H26.6H26.9H26.12H27.3H27.6H27.9H27.12H28.3H28.6H28.9H28.12H29.3H29.6H29.9H29.12

雇用保険受給者実人数

本 再建 54 3

再建中 3 2 業 30 2

居中 12 3

自 再建希望 47 6 定 4 8

業 12 7

ント 居希望 34 9

0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 18 21 24 26 2 626 2 396 1 635 1 890 0.2 0.6 1.0 1.8 2.2 0 400 800 1,200 1,600 2,000 1.4

有効求人倍率

Ⅳ.

産業

(なりわい)

の再生

1 商工業者の再建

(中心市街地東部地区の復興状況)

●経済センサスにおける事業所数の推移

※H21全事業所数2,396事業所うち浸水範囲の  事業所数1,382事業所(全体の57.7%)

●再建支援の状況

●雇用の状況

●平成30年度までの集中復興支援策

平成28年度から平成30年度までの3年間を被災事業者の「集中復興支援期間」と位置づけ、市独自の支援策を講じ重点 的に再建を支援しています。

・中小企業再建支援補助金 ……… 既存補助金対象外の事業者向け(1/2補助:上限100万円) ・テナント施設整備費補助金 ……… テナントオーナー向け(1/4補助:上限3,000万円)

・中小企業振興資金融資 ……… 再建資金を借入する事業者向け(利子補給の拡充1%⇒2%)

●仮設店舗入居者の状況(平成29年12月末現在)

●再建状況調査

○入居率63.9%(入居133区画/全体208区画)  ※実数132事業者 うち被災126事業者 被災した事業者のうち半壊以上の

(15)

新釜石市魚市場の 竣工・供用開始

大型漁船の

誘致・受入に向けた製氷機能 の竣工・供用開始

●水産物物流拠点の確保

製品保管機能の確保及び地域からの物流ネットワークの 再構築により、産地からの安全安心な水産加工品の安定 供給と販路の拡充が期待されています。

○整備地:釜石市嬉石町(釜石警察署跡地) ○整備事業者:エア・ウォーター物流(株) (平成26年9月稼働開始)

2 水産業の再生

●新魚市場等水産業拠点の整備

 水産業の拠点となる新魚市場整備と大型漁船にも対応した製氷施設の整備を進め、 平成29年度から供用を開始しています。

●魚市場背後区域への加工機能集積・強化

 新魚市場背後地への水産加工機能の誘導、新規整備により、これまで当市水産業の課題とされてきた買受機能の強化、拡充を 図り、水揚増強、釜石産水産物のブランド化、雇用の拡大等、水産経済活動の活性化による「魚のまち」釜石の復興を図ります。  既に稼働を開始していた2社とあわせ、平成29年度は新たに2社の工場が稼働し、現在まで4社が稼働しております。

●魚市場の水揚推移

 主力漁業である秋鮭を中心とした定置 網漁業の水揚回復と、秋刀魚棒受網漁業 を中心とした廻来漁船による水揚増強が 今後の課題となっています。

産業(なりわい)の再生

水産業の拠点・新魚市場 (平成29年5月供用開始)

新浜町地区に整備の製氷貯氷給氷施設 (平成29年4月稼働開始) (整備主体:釜石市漁業協同組合連合会)

(株)伊藤商店

(東前町 平成29年4月稼働開始) (新浜町 平成29年8月稼働開始)平庄(株) (浜町 平成28年3月末稼働開始)岩手罐詰(株) (浜町 平成28年4月稼働開始)釜石水産物商業協同組合

0 7,500 15,000 22,500 30,000

0 1,000 2,000 3,000 4,000

20 21 22 23 24 25 26 27

( )

( )

28 19 584 16 295 16 127 8 211 9 800 9 230 13 710 10 202 7 125

3 459

2 599 2 758

1 487 1 682 1 934

2 602

1 769 1 694

(16)

3 釜石港の復旧・復興状況

湾口防波堤復旧状況

港湾取扱貨物量の状況

●平成23年3月11日の東日本大震災で、未曾有の危機に瀕した釜石港も、復興需要に後押しされる形で利用と復旧整備が 進み、今日に至っては、一部の貨物を除き、概ね震災前水準の利用状況を取り戻しています。

●平成25年の港湾取扱貨物量は、釜石製鐵所が銑鋼一貫体制に終止符を打った平成元年以降最大となる、250万トン超を 記録しました。

●湾口防波堤および公共ふ頭の復旧整備が進む につれ、釜石港および周辺地域における産業 経済活動が活発になってきています。

人口/港湾取扱貨物量/製造品出荷額の推移

平成29年12月1日現在

(17)

産業(なりわい)の再生

進む国際流通拠点化

●東日本大震災から4ヵ月後、平成23年7月、国際コン テナ戦略港湾の京浜港と釜石港をむすぶ、国際フィー ダーコンテナ定期航路が開設されました。

●平成29年のコンテナ取扱量は、一昨年のような建 設発生土輸送などの復興特需には恵まれなかった ものの、一般貨物の取扱いでは過去最高となる、 3,724TEUを記録することができました。

●また、釜石港で輸出入サービスを行うコンテナ船社が 3社に増えたことで貿易の選択肢が広がり、あらゆる 貨物を、タイムリーに全世界と輸出、輸入できる利便性 が、今後、新たな投資を呼び込むものと期待されます。

●平成29年11月17日、「上海(中国)「寧波(中国)」「釜山

(韓国)」と釜石港を、週一便、かつ、ダイレクトで結ぶ外貿 コンテナ定期航路が開設されました。

●岩手県内に工場、物流倉庫を構える企業、さらには、第一次 産業群が少なからず上海を含む東アジア諸国と貿易を行っ ており、釜石港外貿コンテナ定期航路、上海ダイレクトサー ビスが、岩手県経済発展の一翼を担うものと期待されます。

●国際フィーダーコンテナ船が大型化する傾向にあること、 コンテナ取扱量が増大していること、さらには、外国船社 が運行する大型コンテナ船が寄港することを踏まえ、岩 手県は釜石港へ、県下初となるガントリークレーンを整備 しました。

●平成29年9月23日、約100人の関係者が参列し、供用開 始式が執り行われ、早速、同日、コンテナ荷役に供されま した。

●コンテナ荷役機能の大幅な向上により、コンテナ物流の さらなる拡大が期待されます。

※TEU(Twenty feet Equivalent Unit)とは?

 20フィートコンテナ換算個数。20フィートコンテナ1個を1TEU、40フィートコンテナ1個を2TEUとして、コンテナ  取扱量をこの数値の合計で表示する。

釜石港コンテナ取扱量の推移

ガントリークレーン供用開始

(18)

4 復興道路の整備

 平成23年11月、当市の悲願であった三陸縦貫自動車道(復興道路)及び東北横断自動車道(復興支援道路)の未着工全区 間が事業化され、東日本大震災からの復興に向けたリーディングプロジェクトとして、現在、平成30年度中の開通に向けて、国 において事業が着々と進められております。

※三陸国道事務所担当 ※南三陸国道事務所担当

※岩手河川国道事務所担当

八戸JCT

(19)

●工事進捗状況について

南三陸国道事務所が工事を担当する区間のうち、市内では三陸沿岸道 路の「吉浜釜石道路」「釜石山田道路」、東北横断自動車道釜石秋田線 「釜石道路」の全区間において工事が順調に進められております。 復興道路等の工事進捗状況は、南三陸国道事務所のホームページでご 覧いただけるほか、市役所市民課及び各地区応援センター等で配布し ている工事チラシでご覧いただけます。

産業(なりわい)の再生

※事業中のIC、JCT、トンネル、橋梁等の名称はすべて仮称

④ 唐丹第1高架橋 ① 松倉地区の盛土工事

【県立釜石高校の川向。奥は(仮称)釜石西IC方面】

① ②

③ 釜石中央IC周辺

【甲子川と小川川の合流部付近】

② 釜石JCT~定内トンネル

【手前の橋はJCTの立体交差をするための橋】

工事が進む東北横断自動車道釜石秋田線と三陸沿岸道路

(20)

エア・ウォーター物流(株)

5 企業立地の状況

 当市では、震災前、誘致企業12社が操業していました が、そのうち6社が津波被害を受けました。被災した6社の うち4社が再建操業したものの、2社が撤退しています。  震災以降、SMC㈱釜石工場の工場拡張や地場企業の新 設のほか、新たに当市に進出した誘致企業は7社で、現在の 誘致企業数は16社(うち15社が操業中)、総従業員数は約 1,600名となっています。

 また、当市は、釜石自動車道(東北横断自動車道釜石秋 田線)及び三陸縦貫自動車道の結節点という地理的優位性 や、1港4船社サービス体制となり、飛躍的に向上した釜石 港の利便性を生かしながら、さらなる企業立地、地域産業 の活性化に取り組んでまいります。

●誘致企業一覧表

企業名 主な製品等 立地協定

(株)プラシーズ釜石工場 プラスチック製品 S63年度

SMC(株)釜石工場 空気圧機器 H元年度

釜石飼料(株) 配合飼料 H2年度

(株)エヌエスオカムラ 金属製家具 H3年度

同和鍛造(株)釜石事業所 鍛造品、珪酸ソーダ H7年度

(株)大和化成研究所釜石工場 DNA、白子核タンパク H9年度

(株)グランバー釜石工場 菓子類 H11年度

(株)ガルバート・ジャパン めっき鉄線・鋼線 H16年度

ムゲンシステム(株)釜石環境技術センター 廃プラスチック油化装置 H17年度

双葉精密(株) 金型用部品 H18年度

双日食料水産(株) 水産加工品 H24.2.14

釜石ヒカリフーズ(株) 水産加工品 H24.3.22

エア・ウォーター物流(株)釜石低温センター 水産加工品の物流 H24.12.10

トリナ・ソーラー 太陽光パネルの物流 H26.9.29

福山通運(株) 運送業 H27.7.21

麻生(株) 加工食品 H28.6.13

【参考】誘致企業以外の新設

(株)津田商店 (株)エスピージーフコク

岩手缶詰(株) ホクモウ(株)

イオンタウン釜石 (有)中村家商品センター

日本通運(株)

(21)

産業(なりわい)の再生

拡張計画

●事業主体 (株)ユーラスエナジーホールディングス ●立地場所 和山牧場を中心とする高原地帯

●定格出力 114,000kW(2,000kW×57基) ●配置基数 釜石市42基、遠野市9基、大槌町6基 ●運転開始 現在、早期の完成を目指し、関係機関と       調整中

●海洋再生可能エネルギー実証フィールド

 平成27年4月に内閣官房総合海洋政策本部事務局から、釜 石沖が海洋再生可能エネルギー実証フィールド(別図)として選 定されました。

●波力発電技術の開発

 釜石・大槌地域産業育成センターや東京大学をはじ めとする研究機関が、平成26年12月からNEDO委託 事業により、リニア式波力発電装置の研究開発を進め ています。平成30年2月には、岩手県補助事業で製作し た浮体構造物の洋上設置試験を実証フィールド沖合サ イトにおいて行う予定です。

●岩手県海洋エネルギー産業化研究会

 平成27年12月には、岩手県海洋エネルギー産業化研究会を 設立し、会員への情報提供や勉強会を重ね、地元企業による新 規参入など海洋系の産業創出に向けた取組みを進めています。

6 再生可能エネルギー(海洋エネルギー・風力)

●事業主体 (株)ユーラスエナジー釜石 ●立地場所 和山牧場を中心とする高原地帯

●定格出力 42,900kW(1,000kW×42基、900kW×1基) ●配置基数 釜石市17基、遠野市12基、大槌町14基

●風車概要 三菱重工製、3枚翼プロペラ型、全高98m ●運転開始 平成16年12月

風力

釜石広域ウインドファーム

実証試験サイト等の 配置イメージ

別図 海洋再生可能エネルギー実証フィールド海域

※この航空写真は  震災前のものです

湾内サイト

組立・保守・ 試運転

湾口サイト

波力: 小規模試験

沖合サイト

風力、波力:

本試験 (変電所)候補地サブステーション

釜石駅 釜石市役所

平田地区 釜石湾

公共ふ頭

釜石港

新日鐡住金㈱ 釜石製鐵所 魚市場

泉地区 尾崎

湾口防波堤

海洋エネルギーの取組み

地元企業により 製作された浮体構造物

(全長11m、重量3t)

浮体構造物(中間ブイ)

(22)

Ⅴ.

にぎわいと交流の創出

1 東部地区・中心市街地再生の取り組み(フロントプロジェクト1)

大町復興住宅4号棟

復興公営住宅

■店舗数:13店舗 ■オープン:平成29年1月

釜石漁火酒場かまりば

釜石漁火酒場かまりば

■延床面積:約6,900㎡ ■設備概要

 ホールA(客席定員 838席)  ホールB(客席定員 218席)  ギャラリー(110㎡)、  スタジオ3室、会議室(33㎡) ■開館:平成29年12月

釜石市民ホール

釜石市民ホール TETTO

(テット)

■収容台数  472台

(身障者対応4台) ■構造

 鉄骨造5層6段 (耐火構造)

釜石大町駐車場

釜石大町駐車場

タウンポート大町 ■事業者:釜石まちづくり株式会社 ■オープン:平成26年12月

タウンポート大町

南側広場 ■整備面積:南側広場 約2,300㎡       北側広場 約1,000㎡ ■供用開始:南側広場 平成27年7月       北側広場 平成29年11月

市民広場

大型商業施設

釜石大町駐車場

タウンポート大町

釜石漁火酒場かまりば

市民広場 南側広場

北側広場

釜石市民ホール TETTO

復興公営住宅

復興公営住宅

釜石情報交流センター

A

 フロントプロジェクト1 は、多くの公共公益施設が被災した釜石 東部地区において、津波復興拠点整備事業を導入し、防災機能、 都市機能を有する公共公益施設を整備するとともに、商業・文化・ 情報交流の拠点を形成し、にぎわい創出の核とすることを目的とし た事業です。

(23)

 釜石情報交流センターは、気軽に訪れることが

でき、地域の情報に触れ合える「市民の交流と活動

の拠点」として、今後整備する釜石市民ホールとと

もに地域文化の発展を支え、賑わいと交流を創出

する施設です。

 オランダ王国大使館及び(株)ディック・ブルーナ・ジャパンの協 力の元、オランダ人の絵本作家・グラフィックデザイナーのディッ ク・ブルーナが描くうさぎの絵本の主人公“ミッフィー”をテーマとし た釜石オリジナルのカフェです。

lllustrations Dick Bruna © copyright Mercis bv, 1953-2016 www.mify.com

 一般社団法人チームスマイルとのネーミングライツ契約により、 釜石情報交流センター多目的集会室には「チームスマイル・釜石 PIT」という呼称が付きます。

 「チームスマイル・釜石PIT」は、エンターテインメントを通じた 復興支援活動を行う拠点として、アーティストのライブや映画上映 会などが開催されます。

1 東部地区・中心市街地再生の取り組み(フロントプロジェクト1)

2 道の駅「釜石仙人峠」

地域特産品コーナー(水産加工品や地元名菓、地酒等)と市内農家が 生産した農産物や農産加工品の直売コーナーを設けて販売。秋には 甲子地域中心に生産されている甲子柿の販売も行います。

●開業日/平成27年4月21日 ●施設概要

名称/道の駅「釜石仙人峠」 愛称/アユ躍る清流と甲子柿の里 位置/釜石市甲子町第7地割155番4

   (甲子町関沢地区 国道283号と仙人峠道路交差点に隣接) 敷地面積/約4,700㎡(道路部分含めると約5,600㎡)

建物/多目的棟(地域特産品・農産物などの展示販売、    飲食休憩コーナー、道路・観光情報提供)

   トイレ棟(24時間利用可 男性用・女性用各7基、多目的トイレ1基)

●名称/釜石情報交流センター

●供用開始/平成27年12月

●所在地/釜石市大町1丁目1番10号

●延床面積/約970㎡

●ラウンジ(約200㎡)

●会議室 2室(16席、12席)

●ワークスペース(12席)

●市民スタジオ(約31㎡)

●多目的集会室(チームスマイル・釜石PIT)

●飲食提供施設(ミッフィーカフェかまいし)

地域特産品・農産物展示販売コーナー

チームスマイル・

釜石PIT

ミッフィーカフェ

かまいし

施設概要

施設内容

釜石情報交流センター

A

(24)

3 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」橋野鉄鉱山

 「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、幕末から明治期の製鉄・ 製鋼、造船、石炭産業といった重工業分野における急速な産業化の道程を時間軸に沿っ て証言する 8 エリア 23 資産(現役の工場施設を含む)によって構成されています。  日本が西洋地域以外で初めて、しかもわずか半世紀という極めて短期間のうちに、 産業国家としての地位を確立したことは、奇跡とも呼ばれる世界史的意義を持つ出来 事であり、技術や産業、社会経済に関わる世界の歴史的発展段階において、特筆すべ きまれな事象です。

 構成する資産は、国内の 8 県 11 市に立地し、地理的に分散していますが、群とし て全体で世界遺産価値を持つ、1 つの資産(いわゆるシリアルノミネーション)として、 世界遺産に登録されました。

 橋野鉄鉱山は、日本に現存する最も古い高炉をはじめ、鉄鉱石の採掘から製錬まで の全ての工程を示す遺跡で、石組の高炉 3 基や水路、御日払所などの初期の近代製鉄 業の遺構が、自然豊かな森林や川に囲まれた美しい景観とともに所在しています。  橋野鉄鉱山は、幕末における幕府や雄藩の西洋技術の導入と強いつながりを持ち、 後の官営八幡製鐵所の完成に至る近代製鉄の流れの発端となっています。

 釜石での製鉄は、盛岡藩士・大島高任が、安政 4年12月1日(1858年1月15日)に、日本で初 めて高炉法による鉄の連続生産に成功したことに 始まります。

 当時の製鉄の様子を物語る橋野鉄鉱山が、平成 27年7月に、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・ 製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として、世界 遺産に登録されました。

●平成27年7月 世界遺産登録 橋野鉄鉱山

製鉄・製鋼

明治日本の

産業革命遺産

造船

石炭産業

「明治日本の産業革命遺産」と釜石

一番高炉

三番高炉

近代製鉄の父

(25)

高炉出銑

運搬

3 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」橋野鉄鉱山

①萩【山口県】萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所跡、大板山たたら製鉄遺跡、萩城下町、松下村塾、 ②鹿児島【鹿児島県】旧集成館(反射炉跡、機械工場、旧鹿児島紡績所技師館)、寺山炭窯跡、 関吉の疎水溝、③韮山【静岡県】韮山反射炉、④釜石【岩手県】橋野鉄鉱山、⑤佐賀【佐 賀県】三重津海軍所跡、⑥長崎【長崎県】小菅修船場跡、三菱長崎造船所第三船渠、同ジャ イアント・カンチレバークレーン、同旧木型場、同占勝閣、高島炭坑、端島炭坑、旧グ ラバー住宅、⑦三池【福岡県・熊本県】三池炭鉱(宮原坑、万田坑、専用鉄道敷跡)、三 池港、三角西港、⑧八幡【福岡県】官営八幡製鐵所(旧本事務所、修繕工場、旧鍛冶工場)、 遠賀川水源地ポンプ室

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業

(8エリア、23構成資産)

採掘

高炉断面図

高炉場(模型)

橋野鉄鉱山 橋野鉄鉱山全景

にぎわいと交流の創出

露天掘りで鉄鉱石を採掘する様子。

採掘した鉄鉱石を牛や人が運ぶ様子。

高炉から鉄を取り出す様子。

1

2 5 3

4

(26)

事業区分 概算費用(百万円) 概算見通し

敷地造成など(盛り土・排水・公園整備・上下水道整備など) 1,650 復興交付金(震災復興特別交付税含む)

サブグラウンドなど 330 国土交通省社会資本整備総合交付金

常設スタンド・グラウンドなど 910 日本スポーツ振興センターtoto助成

480

岩手県は仮設分に応分の負担(調整中) さらなる財源なども模索

仮設スタンド・仮設施設など 500

その他(基本設計委託費、山側民有地移転補償調査費) 30

合計 3,900

■復興を加速し、希望の創造と未来の可能性を追求 する取り組みとして、釜石市復興まちづくり基本 計画に掲げる将来像「三陸の大地に光輝き、希望 と笑顔があふれるまち釜石」の実現に向けて開催 します。

■新日鐵釜石ラグビー部日本選手権7連覇の「ラグ ビーのまち」釜石での開催は、震災復興のシンボ ルとして、未来に誇れるまちの次世代への継承、 沿岸被災地の活性化、岩手スポーツ界のさらなる 飛躍発展の契機となります。

 ラグビーワールドカップ2019™開催を見据え、国際感覚の形成や 外国人受け入れ態勢の構築を図り、国際交流を推進するため、語学指 導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)を活用して平成28年 7月から国際交流員を任用しています。

●活動内容

・英語ボランティアの育成サポート ・市民、職員等への英語指導

・外国人受け入れ環境、インバウンド創出のコーディネート支援 ・外国人来訪者などへの対応

・印刷物、サイト等の情報発信の英語表記指導

4 ラグビーワールドカップ2019™釜石開催に向けて

「釜石市ラグビーこども未来基金」申込書を郵送、FAX、メール等 でお送りください。

申込書は釜石市ホームページ→ラグビーワールドカップ2019推 進室からダウンロードできます。

釜石市総務企画部ラグビーワールドカップ2019推進室 tel.0193-27-8420

釜石市ラグビーこども未来基金

お申し込み

【開催前】ラグビーワールドカップ2019TMへの活用

⃝フィールド造成、スタジアム建設等の施設整備

⃝開催に係る国内外へのPR・周知活動

⃝気運、おもてなしの醸成、ボランティア等養成 【開催後】ラグビーを活用したまちづくり

⃝競技場施設の改修・維持管理

⃝ワールドカップ開催記念事業・イベント等の開催

⃝ラグビー関連事業、若年層の国際交流、人材育成等  スタジアム施設を活用した事業

⃝(仮称)鵜住居復興広場を活用した事業等

使

ラグビーワールドカップ 2019

TM

釜石開催の意義

2019年を見据えた国際交流員任用

市民への 英語指導の様子

(27)

釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)整備基本設計業務

<凡例> 管理ゲート フェンス 仮設トイレ 仮設手洗い

観客動線 運営動線 選手動線 メディア動線 VIP 動線 敷地境界線

本設スタンド 仮設スタンド 選手・運営・VIP メディア 仮設建物

プレミアム チケットエリア

プレミアム チケットエリア

セキュリティエリア メディアエリア

エントランス広場

鎧坂橋 観客入場ゲート

恋の峠 観客入場ゲート

ゲートA ゲートB

メイングラウンド

サブグラウンド

テレビコンパウンド 倉庫

売店 売店

運営本部 ドーピングコントロール室 個室・宴会場

売店 運転手

控室

プロトコールラウンジ VIP 場内放送

コメンタリーコントロール室 セレモニー

関係者控室

ベニューメディアセンター ・フォトグラファー作業所

VIP WC 車寄

一般チケットエリア 一般チケットエリア

一般チケットエリア

整備車両

セキュリティエリア

scale:1/800

N

バックスタンド

サイドスタンドW サイドスタンドE 4,932席

2,960席 2,960席

メインスタンド 5,172席

・フィールドに近く臨場感ある観覧席配置とする。 ・一般エリアとホスピタリティの高いプレミアムチケッ

トエリアを分離する。

・メインスタンドにアクセスしやすい構内通路を2層化 し利便性を向上する。

Ⅳ 建築計画 Ⅳ−4 スタジアム計画 Ⅳ−4−1 スタジアム全体(RWC 開催時)

■アジア初、強豪国以外初の日本開催

(1)開催時期 2019(平成31)年9月20日(金)〜11月2日(土) (2)参加チーム 20チーム(国・地域)

(3)試合形式

  ①予選プール(9/20〜10/12)

   (40試合)5チーム×4プール(総当たり戦)   ②決勝トーナメント(10/19〜11/2)(8試合)    準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝(全48試合) ■2015年イングランド大会経済効果推定4,200億円 ■外国人来訪者約40万人

■釜石では予選プール2試合が開催される  9月25日(水)14:15 キックオフ プールD   フィジー VS ウルグアイ

 10月13日(日)12:15 キックオフ プールB  アフリカ地区1位 VS 敗者復活予選優勝チーム

 ラグビーワールドカップ2019™釜石開催の成功と盛り上げに向 け、釜石ラグビーの文化と伝統、ラグビーワールドカップの情報発信 と気運醸成の拠点となるラグビーカフェ釜石を開設しています。ラグ ビーに触れ親しみながら気軽に憩える交流空間として、ラグビー観戦 等のパブリックビューイングや、国際交流員などによる英会話教室等 を開催するほか、チケット販売をサポートする相談窓口業務を実施し ながら2019年への盛り上がりに向けた各種事業を展開します。 ●場 所:シープラザ釜石2階西側フロア(釜石市鈴子町22-1) ●開設日:土日祝日10:00〜17:00

●内 容:

・ラグビーを通じた国内外交流に関連するグッズ、パネル等の展示 ・ラグビー体験コーナー(ボール投げ、キック、トライフォト) ・休憩、交流スペース(テーブル、椅子、ドリンクサーバー、無料Wi-Fi) ・ラグビーワールドカップ2019TM気運醸成イベント開催

・市内外イベント会場での出張展示ブース設置

 「釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)」の着工式が、平成29年4月27 日に釜石市鵜住居町で行われました。式典には、約100人の関係者が 参加し、地元幼稚園児による虎舞や、釜石シーウェイブスの選手による 模擬プレーの披露も行われ、工事の安全と大会の成功を祈願しました。 ■完成期日:2018(平成30)年7月末(予定)

■施工業者:大成建設・新光建設特定共同企業体

■本設観客席:約6,000席

■仮設観客席:約10,000席〈本設・仮設計 約16,000席〉

にぎわいと交流の創出

1 名  称  釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)

2 施設概要

 ■敷地の場所 鵜住居運動公園区域内

        (旧鵜住居小・釜石東中跡地含む釜石市鵜住居町         第18、19地割地内)

 ■敷地の面積 約90,000㎡

 ■施設の用途 球技競技場、本設観客席、仮設観客席、         関係諸室等

3 スタジアム整備のコンセプト

①三陸被災地のスポーツ施設不足を解消し、県民が集い、スポー ツを楽しめる。

②国際・国内スポーツ大会、合宿はじめ各種多様なイベント開催 ができる。(音楽・芸術・国際交流等)

③常設設備を利用して医療福祉目的の健康体力つくり施設とし て有効活用できる。

④震災の記憶と防災の知恵を体感体験できる。

⑤ラグビーV7・ラグビーワールドカップレガシー(遺産)を体感 体験できる。

⑥釜石フィールドミュージアムを構成。(自然環境、歴史文化を野 外活動として学習体験)

ラグビーワールドカップ2019

TM

概要

ラグビーカフェ釜石

会場の概要

釜石鵜住居復興スタジアム(仮称)

ラグビーカフェでのバブリックビューイングの様子 スタジアム建設状況(2018年1月)

(28)

Ⅵ.

安心安全なまちづくり

1 復興を内包した地域包括ケアの取り組み

民間事業者との「見守り協定」の締結

ご近所支えあい復興事業

こころのケア

かまいし健康チャレンジポイント事業

 地域包括ケアによるまちづくりは、医療・介護・予防・生活支援・住まいを柱とし、子育て支援から高齢者等のこころのケ ア、住民同士の支え合い活動や健康づくり、さらには、復興公営住宅の自治会設立及び地域との交流支援など、復興を内包 した「釜石版地域包括ケアシステム」の構築を推進します。

●日常的に住民と接することが多い事業者等が、普段の業務を行う なかで、住民の異変に気付いた場合、市に情報提供をしてもらう ことにより、迅速な支援につなげていく試みとして、「見守り協 定」を締結しています。

●復興公営住宅への入居や自立再建による新たなコミュニティの構築や人口 減少・高齢化により、被災者や高齢者等を取り巻く環境が大きく変化して います。

●高齢者等が住み慣れた地域で最後まで自分らしく暮らしていくためには、 地域での支え合いが重要となってきます。

●地域住民が生活支援や介護予防、認知症ケア等の継続的な担い手にな り、高齢者等が地域で支え合いながら自立した生活を送ることができる よう、住民主体の支え合い活動を支援する「ご近所支えあい復興事業」を 行っています。

 東日本大震災は、市民の心身に多大な影響を及ぼしています。市では、専門機関と連携して、こころの健康づくりに関する 普及啓発を行う一次予防、こころに関する相談等の二次予防、遺族支援等の三次予防を重層的に実施し、こころのケアに取 り組んでいます。

●一次予防(一般住民への普及啓発等)

 ゲートキーパー養成講座やこころのセミナーなどを開催し、こころの健康問題に関心を持つ人を増やし地域全体で見守る 意識を醸成しています。

●二次予防(相談や訪問等の支援)

 こころの相談窓口の周知を図り、保健師が随時相談対応するほか電話相談を開設して相談対応しています。 ●三次予防(精神疾患患者への対応や遺族支援等)

 震災等により大切な人を亡くした人が分かち合うことによりこころの健康回復を目指すグリーフケア・サロンを開催してい ます。

参照

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