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■第16号 2004年07月号 法務省:ICD NEWS

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(2)
(3)

特 集

各国法整備支援の状況

法整備支援の課題と今後の発展

法務総合研究所

国際協力部長 田 内 正 宏

1 法整備支援の歩

アジアの開発途上国 ,経済活動の基盤と 近代的 法制度を整備す た に日本に

対し ,その支援を求 たことか , 国の学者・実務家や国の関係機関 法整備支援

に取 組 始 十年余 経過した。法務省も,1994年か ,ベトナム,カンボジア,

ラオス アジア諸国に対す 法整備支援に取 組 ,対象国も,その後,イン ネシア,

ウ ベキスタンにま 拡大し た。

その間,法整備支援活動 ,ベトナム,カンボジア,ラオス等 , CA 国際協

力機構 の法整備支援プロジェクトとし 実施さ うに ,立法支援,人材育成支

援等の分野に い ,明確 目標を設定し,具体的 成果を目指す うに った。支援の

対象機関も,こ の国の司法省のほか,裁判所,検察,法曹養成校等を含 うに っ

た。

今回,ICD NEWS ,各国の法整備支援の状況を振 返 ,今後の課題を検討す た

,カンボジア,ベトナム,ラオス,イン ネシア,ウ ベキスタンのほか, CA長

期専門家の派遣さ い モンゴルも含 ,各国の法整備支援の状況を特集した。

2 法整備支援のいく かの成果と新しい試

カンボジア ,2 年 月に日本の学者・実務家の英知を集 た民法・民事訴訟

法両草案 完成し カンボジア政府に引 渡さ 成果を上げ,今後 法 の成立や付属

法令の整備に向けた支援に取 組 予定 あ 。また,カンボジア ,法 を実施す

法曹の人材不足 深刻 あ ,両法 の成立を視野に入 ,こ を適 に運用

裁判官等法曹の育成 課題と っ い 。日本弁護士連合会 ,2 年度か カン

ボジア の弁護士教育と法的扶助制度の確立に向けた支援を開始し い ,法務総合研

究所 ,2 年11月に開校した王立司法官職養成校に け 裁判官・検察官の養

成に対す 支援を行うた ,国際協力部教官を短期専門家とし 本年1月 か 半年間に

わた 同校に派遣しその準備をし あ 。

ベトナム ,2 4年 月に日本 支援をした破産法・民事訴訟法 成立した。い

ず の法 も公布・官報掲載に っ 初 法文の全容 明 かに の ,いま の

程度日本側のコメント 反映さ い のか正確に 把握 い状況 あ ,民事訴

(4)

野心的 ものと っ い う あ 。同 く 国 支援に力を入 い 改正民法

に い ,近い将来,改正作業の完成と国会の通過 見込ま い 。他方,ベトナム

に い も,2 年11月の首相決定 ベトナム国家司法学院 統一法曹養成校

設立さ ,法務総合研究所 ,日本の司法研修所等の協力を得 ,プロ ラム・

教材作成等の ウハウを移転す 支援を行い あ 。同時にベトナムの裁判の質を高

た に ,その判決書を論理的 分か やすいものとす こと 必要 あ との考えか

,判決書を改善す た のプロジェクトを実施し い 。

ラオス ,法整備支援の態勢 必ずしも強力 もの い ,法務総合研究所か

派遣さ い CA長期専門家 中心と っ ,判決書の改善のほか,民商事法の教

科書作成,法令集・判例集の整備,検察マニュアル作成 を行い ,ラオス人 自

民商事法等を教え こと う 講師の養成,全体的 法 知識・素養の向上を図

っ い 。特に民商事法の教科書作成 ,ラオス民商事法の体系的 構築を視野に入

た野心的 活動を行っ い 。た し,いか ,支援す 側の人材の制約か 十分

活動 い い 。

イン ネシア ,和解調停制度を中心に,効率的 民事紛争解決制度をテ マに国際

研修を実施し た ,今年 月に行わ た研修 ,参加者か ,調停センタ

の都市 実験的に実施さ い との報告 あった。イン ネシアの民事裁判 ,裁判

官に 和解勧告 必要的 あ 旨の規定 あ ,裁判官 ,単に和解の機会を与

え け ,和解成立に向けた努力 何も さ ず,和解・調停 効に機能し

こ かったといわ い 。しかし ,イン ネシア人 ,元来, 和的 紛争解決

”Musyawarah mufakat”と呼 い 。 を社会の伝統文化とし し い の ,訴

訟に い も 和的解決の方策とし ,和解の在 方を発展さ こと 効 あ うと

考え い 。また,イン ネシア ,司法改革 熱心に進 ,日本側も日弁

連か 派遣さ い CA企画調査員 中心と っ ,最高裁判所規定集の改訂等

更に貢献 いか,検討 さ い 。イン ネシア ,し し 汚職の存在 指

摘さ ,そ の ず,恣意的 裁判進行,裁判官への 力等も指摘さ ,

こ を解決す に の う 支援 効 あ のか,支援の在 方に工夫 必要 あ

モンゴル ,法 や法制度の面に い も,外国 ナ の支援に パッチワ クの

う 様相を呈し ,そのた ,法制度 急激 発展を遂げ い うに見え ,そ

の実,重大 問題を い といわ い 。同国に ,日弁連か CA長期専

門家 派遣さ ,裁判公開・判例公開 を目標とした活動をし い ほか,商取引法

の制定に向け のプロジェクト立上げに向けた作業を行っ い 。

また,ウ ベキスタンに CA短期専門家 相次い 派遣さ ,倒産法実務や民

(5)

今後の展望

法整備支援 ,立法支援に始ま ,現在に い も,その重要性に変わ こと い。

カンボジア民法・民事訴訟法の うに草案 完成し,また,ベトナム破産法・民事訴訟法

の うに法 成立したことの成果 大 い。この分野 の成果 ,学者を中心とした専

門家の貢献に負っ い 。ラオス も,民商事法の体系化を視野に入 た支援を実施し

い たいとこ あ ,支援す 側の人材不足か ,まずもっ 十分 支援態勢の構築

必要 あ 。

他方,こうした新しい法 の普及 今後必要と と思わ し,新しい法 を運用

す た の法曹の養成も必要と っ く 。三ヶ月章博士 ,その著 法学入門 昭和

7年,弘文堂 に い ,日本の西欧法 の歴史を振 返 , 外来の規範を動かし,

不慣 機構と手続を運用す 人間の養成,いわゆ 人 く ということ 一番 ず

かしい問題 あった と述べ い 。現在,法務総合研究所 取 組 い アジア

の開発途上国 の法曹養成 人 く も,法曹養成のた の教材作成,起案の手引,訴

訟の進行方法,書式の統一,判例の意義 ,様々 課題を取 上げ,何 相手国にとっ

益 のかを考え ,試行錯誤を繰 返し 進 い 。三ヶ月先生の御指摘の

と ,難しい問題 あ の 失敗に終わ 試 もあ う ,成 した試 を蓄積し い

(6)

ベトナム

法務総合研究所国際協力部

教官 丸 山 毅

1 経緯

ベトナム ,19 年に イモイ 新 政策を掲げ,そ ま の中央計画経済か

市場経済体制への転換を目指し 制度改革に乗 出し,市場経済原理に則った法制度整備

を推し進 ,1992年に新憲法,199 年に新民法を制定した。しかし,ベトナム

長くソ連邦の法体系に強く影響さ いたた ,市場経済 必要とす 基礎的 法原理や

法体制を理解 人材に乏しく,199 年こ 同国司法省 森嶌昭夫 古屋大学教授

当時,現在 財団法人地球環境戦略研究機関理事長 に要請し 同省職員を主対象とす

民法ワ クショップを始 たほか,1994年こ , 国に対し 法整備支援を要請

した。こ を っかけとし ,199 年12月か JICA 国際協力機構 のODA予算

に ベトナム法整備支援プロジェクト 開始さ た。

同プロジェクト・フェ 1 199 年12月~1999年12月 に い ,司

法省をカウンタ パ ト機関とし 同省職員の立法能力向上を目標とし, 国か 弁護

士1 を長期専門家とし 派遣した。フェ 2 1999年12月~2 年 月

カウンタ パ ト機関を司法省,最高人民裁判所,最高人民検察院の 機関に拡大し,

立法作業支援,民法改正研究支援,人材育成支援をプロジェクト目的とした。また,フェ

2当初に長期専門家とし 国か 検事1 ,弁護士1 ,JICA職員1 業務調

整 を派遣し いた ,その後,裁判官1 追加派遣さ た。2 年7月に開始し

たフェ に い ,カウンタ パ ト機関とし 更にハ イ国家大学を追加し,民

法,民事訴訟法 の民事法令の起草支援,及び法曹養成・判決書標準化・大学 の日本

法講義の の要素か 成 人材育成支援の のスキ ムに 支援を行っ い 。

フェ の長期専門家 ,2 4年 月現在 検事1 ,裁判官1 あ ,

近い将来に弁護士1 ,業務調整専門家1 を追加派遣予定 あ 。ベトナム法整備支援

プロジェクトの活動を日本国内か 支え たの ,長期専門家の出身 体 あ 法務省,

最高裁判所,日本弁護士連合会のほか,上記森嶌理事長を始 とす 学者 ル プ あ 。

上記プロジェクトのほか,法務省に い 2 1年か 最高人民検察院との間 専門

家交換プロ ラムを開始し,毎年1回ず 職員を相互に派遣し ,ベトナム検察院 取

組 い 司法改革等に い 研究や協議を 続し い 。そのほか, 古屋大学に い

,毎年ベトナム国家機関 留学生を け入 ,司法省,国家と法理論研究所 を

カウンタ パ ト機関とし 現地セミナ を開催す の活動を続け い 。

2 現状と問題点

(7)

ず,法令起草作業に追わ い 。近隣の途上国と比較す と,立法作業に携わ 官

僚の数と質 優 い と感 ,現実の立法作業 遅 気味 あ ,ベトナム

法 分野 の人材 不足し い と言わ を得 い。ベトナム法整備支援プロジェク

ト 起草支援対象とした法令のうち,民事訴訟法に い 吉村徳重九州大学 誉教授を

委員長とす 日本側部会 ,処分権主義・弁論主義の原則 多く反映さ うに草

案に対す コメントを提出し,企業再生と清算の各手続 を網羅す 野心的 法 あ

破産法に い ,谷口安 京都大学 誉教授を中心とす 日本側 ル プ 草案にコメ

ントをした。両法 ,立法スケジュ ルのと 2 4年 月に国会 可決成立し,こ

の次に国会通過を期待さ い 主要法令 改正民法 あ 。ベトナム司法省 改正民法

起草作業に全力を注い , 国もその支援に 一層力を入 い 。

ベトナム政府 ,上記人材不足の問題に対し ,近時,法曹人材養成を一元的に担当す

国家司法学院を正式に設立す 人材育成に力を入 始 た。また,最高人民裁判所

,現職裁判官の能力を向上さ ,判決書の内容を分か 易く説得力に富 ものに改善す

ことに力を入 始 た。こ 時機を得た動 あ , 国 こういったベトナム

の取組を支援し うとし い 。

人材育成の うに長い時間を要す 活動を効果的・効率的に実施す に ,長期的 展

望に基 い 具体的 実行可能 計画を策定し,その計画に基 い 活動を実行し

結果をモニタ し,当初の計画に逐次修正を加え いくこと 望ましい。しかし ,

ベトナム側機関 ,計画の策定と実行に難 あ と言わ を得 い。例え ,上記フェ

の1年目に い ,法令起草支援の年間計画をほと 策定 かったし,計画し

いたワ クショップ ベトナム側機関の都合 直前にキャンセルさ た ,日程変更を

余儀 くさ のケ ス あった。今後も繰 返しベトナム側に対し ,支援活動の

具体的 計画策定とその実行 大 あ ことの理解を求 いく必要 あ 。

今後の方針及び活動

上記プロジェクト・フェ に い ,法令起草支援のタ ットとし 民法,

民事訴訟法,破産法,知的財産関係法令,不動産瘡記法,担保取引瘡録法令,判決執行法,

国家賠償法 を規定し,こ 法令の ラフトを検討しコメントを作成す 日本側部会を

設置した。民法起草支援 ,前述した森嶌昭夫理事長を委員長とす 民法部会 その任

にあたっ い 。ベトナム司法省 改正民法草案を2 年 月~ 月の国会 通過さ

たい方針 あ ,草案作成作業 こ か 来年 月こ ま にかけ 山場を迎え 。日

本側 ,逐次適 コメントを提供す た ,現地に駐在す 長期専門家を中心にベトナ

ム側の起草作業の進行状況をモニタ し, ラフトを随時入手し 翻訳す 民法部会

のコメント作成作業 滑に進 う協力体制をとっ い 。

人材育成支援に い ,法曹養成支援,判決書標準化支援,大学 の日本法講 支援

の三 の活動 予定さ い ,このうち法曹養成支援に い 司法研修所教官を中

(8)

事 を委員長とす 日本側部会 設置さ ,そ 現地に駐在す 長期専門家と

協力し ベトナムへの支援活動を行っ い 。ベトナム 取 組 始 た人材育成の

動 を加速す にあた ,まず求 の 人材育成の現場に必要不可欠 教材を供給

す こと あ う。人材育成支援の三 の活動のいず に い も,日本側 教科書やマ

ニュアル の教材作成を計画の一部に取 込 予定 あ 。

,ベトナムに い , 国のほか,アメ カ,カナ ,EU諸国,UNDP 国連

開発計画 ,IBRD 国際復興開発銀行,いわゆ 世界銀行 ,ADB アジア開発銀行

の ナ 法整備支援活動を行っ ,従前 ナ 間の情報交換や連携 行わ

た ,2 年9月に UNDP, ンマ ク,スウェ ン 基金を拠出し ,ベト

ナム政府の2 1 年ま の法整備戦略を推進す マルチラテラル・スキ ムに 支援

を開始した。この支援を け ,ベトナム政府 近い将来,法整備分野の戦略を定 公

表し,その戦略に沿っ 今後の具体的 制度整備に着手す 見込 あ 。した っ ,

国の うに 国間援助を 続す ナ に い ,同戦略の公表を待っ その内容

を吟味し,他の ナ との協調を今ま 以上に意識し ,自 の支援計画を構築す

(9)

カンボジア

法務総合研究所国際協力部

JICA

カンボジア短期派遣専門家

教官 三 澤 あず

※文中の機関 ,肩書 現在のもの あ 。

1 経緯

カンボジア ,197 年代以降,長い抗争と混乱の歴史を し,その中 司法制

度や裁判制度も弱体化した。特に197 年か 1979年ま 続いた ル・ ト政

権 知識層 徹底的に虐殺さ ,法 家もその例外 く,生 延びた裁判官

数 に過 かったといわ い 。1991年,パ 和 協定 成立し,199 年

に UNTAC 国連カンボジア暫定統治機構 管理の 民主的総選挙 実施さ ,

カンボジア うやく 和と再建へと歩 始 た。選挙の結果,シア ク現国王の

息子ラナ ット氏 率い フンシンペック党と旧政権を主体としたカンボジア人民党

に 連立政権 発足し,同年,カンボジア王国憲法 制定さ た。

この憲法 ,立憲君主制,民主主義,市場経済を掲げ,統治機構に関し 三権分

立制度 採用さ た。裁判官の不足を補うた ,教師等 新たに裁判官に任命さ た

ものの,彼 十分 法学教育を け 機会を持た いまま,裁判実務に携わ け

ず,しかも裁判官の判断の基礎と べ 法 整備さ かったた ,類

似事例 あ のに裁判官に っ 判断 大 く異 裁判実務の混乱 生 ,司

法制度 国民の信頼を得 に 程遠い状況 あった。

そこ ,裁判官,検察官,弁護士,司法省職員等の能力向上を図 た ,199

年か ,JICA 国際協力機構 に 支援の枠組 ,カンボジア法曹を対象とす

日本の法制度を紹 ・研究す た の国別特設研修 法務総合研究所に っ 実施さ

た。また,199 年に ,カンボジア王国司法省の要請に ,森嶌昭夫

財 地球環境戦略研究機関理事長を団長とす 事前調査団を派遣し カンボジア政

府に対す 支援要望調査を行う し 協議を重 ,その前後に四本健 古屋経済

大学助教授及び桜木和代弁護士 JICA 短期専門家とし カンボジア司法事情を調

査す し,カンボジア司法省をカウンタ パ トとし ,民法及び民事訴訟法案

の起草を支援す ことに合意した。

1999年 月,両草案の起草を中心とした法整備支援プロジェクト JICA 重要

政策中枢支援の一環とし 開始さ た。日本側 ,支援方針を検討す 機関とし ,

上記森嶌氏を委員長とす 国内支援委員会を創設し,その に同氏を部会長とす 民

法作業部会,竹 守夫駿河台大学学長を部会長とす 民事訴訟法部会の両作業部会を

設置した。こ 委員会及び作業部会に ,民法学者及び民事訴訟法学者に加え,法

務省,最高裁判所,日本弁護士連合会か も委員やオ バ 派遣さ た。一方,

カンボジア側 ,裁判官を中心とす 起草ワ キン ル プを結成し,そ に対応

(10)

安田佳子弁護士 派遣さ ワ キン ル プの活動を指導し,日本側との橋渡

し役を務 た。

また,カンボジアに い ,199 年に弁護士法 制定さ た ,弁護士の育

成と教育 順調 く,弁護士の不足 深刻 あった。そこ ,2 年度か

カンボジア王国弁護士会支援プロジェクト 開始さ ,矢吹公敏弁護士 日本弁護士

会国際室長 を中心とし ,日弁連 カンボジア王国弁護士会をカウンタ パ トと

し,弁護士教育と法的扶助制度の確立に向けた支援を開始した。

2 現状と問題点

カンボジア ,か フランス植民地 あ ,大陸法系の民法及び民事訴訟法 制

定さ いた時代 あった。その う 経緯 あ た ,日本に 法整備支援 開

始さ 以前,フランス政府支援に カンボジア相続法草案及び民事訴訟法草案

存在し いた。しかし ,こ の法案 フランスの法学者に っ フランス語

の 起草さ ,しかもその内容 カンボジアの実情に合致し い の問題を抱え

,立法化の目処 立っ い かった。

この う カンボジアの経験を踏まえ,日本に 支援に い ,カンボジアの

実情を十分に踏まえ 国際評価に堪え得 草案を目指すこと,日本側とカンボジア

側と 双方向的 議論を尽くし,クメ ル語に 草案を完成さ こと 目標とさ

た。

こうし 4年以上にわた ,延べ12 回を超え 日本側作業部会,延べ 回以

上の現地ワ クショップに け 議論 行わ た結果,カンボジア民法及び民事訴訟

法のクメ ル語版及び日本語版 完成し,2 年に閣僚評議会 日本の内閣に相

当す 。 に提出さ た。

両草案 ,日本法に類似し も,カンボジア独自の物権 規定さ た ,口頭

弁論期日の前に弁論準備手続期日 必要的に指定さ ,カンボジアの実情やこ

ま の裁判実務を十分に踏まえたもの あ ,カンボジア政府か 高く評価さ ,

各 ナ の関心も高い。

しかし ,両草案の立法化ま に 課題も残さ い 。その一 ,両草

案と他の法 又 法案との矛盾や抵触 あ 。カンボジア ,省庁 とに様々

ナ の支援を け 法 案を起草し ,法体系の整合性 損 わ 危険

大 い ,そ を調整す プロセス 十分 い。加え ,こ ま ナ の間

も支援対象 あ 法案間 の調整 さ こ かった。 ま ,カンボジア政府

及び ナ の双方に問題 あったの あ 。した っ ,今後 ,カンボジア政府及

び他 ナ と積極的に協議を行う必要 あ ,民法及び民訴法草案に関連す 分野

,土地法や担保取引法草案,商事裁判所法草案等との間 十分 調整を図っ いく

必要 あ 。

また,カンボジアも他の発展途上国と同 く,法 制定さ たにもかかわ ず,

そ 適正に適用・実施さ いという問題を抱え ,その主要因 ,裁判官を

始 とす 法曹 質,量ともに不足し い こと あ 。そこ ,両草案の立法化を

(11)

幸い,長期間にわた 両草案の起草作業を通 ,カンボジア側ワ キン ル プ

のメンバ あ 裁判官数 著しい進歩を遂げ い 。彼 ,両草案を深く理解

し い け く,両草案 立法化さ た暁に 訴訟運営の手法や判決書をも改善

したいとし ,日本の要件事実論に興味を示し,そ を含 日本の訴訟実務に学び

たいと希望し い 。こ の能力と意欲とを兼 備えた人材をコアとし ,今後 ,

更に優秀 法曹の人数を増加さ け い。

そこ ,2 年11月,裁判官及び検察官の養成を主た 目的とした王立司法

官職養成校 開校し, の第1期研修生に対し,インタ ンシップを含 2年間

の訓練プロ ラム 実施さ い 。しかし ,常勤講師 ず,現職の裁判

官及び検察官 本業の合間に講義を行っ ,カ キュラムや教材も整備さ い

い の課題を抱え い 。

前述した日弁連 弁護士会支援プロジェクトに い ,2 2年7月,弁護士

養成校 開校し,弁護士の卵 あ 研修生に対し,1年間の研修プロ ラム 実施さ

い ほか,併設さ た ガル・ク ニックに い ,研修生 弁護士の指導の

,法 相談に携わ という,教育と法的扶助を兼 た意欲的 取組 さ い 。

同校 ,財政的困難を抱え も,現在,第2期生約7 に対す 研修 行わ

い 。

今後の活動

2 4年4月,JICA とカンボジア司法省との間 ,カンボジア法整備支援フェ

2に関す 議定書 締結さ ,起草プロジェクト 文 ,両草案の立法化と

施行に向け 新た 局面を迎えた。

前述のと ,両草案 閣僚評議会に提出さ ,現在,その に設置さ た法 家

委員会 法案の文言・内容に 審査を行う機関 に い ,民訴法草案の審議 終

了し,民法草案の審議 行わ ,以後,省庁間協議を経 国会に提出さ ,審

議 行わ 予定 あ 。

こ 審議過程に い ,司法省 所管官庁とし 両草案の立法趣旨等を説明し

け ず,そのた に 司法省担当職員の両草案に対す 理解を深化さ と

ともに,説明資料を充実さ け い。そこ ,日本側両作業部会とカンボ

ジア側ワ キン ル プの共同作業に 逐条解説を起草中 あ 。こ 審議資

料と か く,将来,いわゆ コンメンタ ルとし 広く用い こと

期待さ ,カンボジア側 ,カンボジア法制度とクメ ル語に詳しい坂野一生長期

専門家を中心に,週2回のペ ス 作業 進 い 。

また,起草した民法及び民訴法 制定後に実質的に機能す た に ,戸籍,公証

人,供託,判決執行等の各種制度 整備さ 必要 あ た ,こ に対す 支援の

第一歩とし 人事訴訟法案の起草作業 開始さ た。

さ に,民法及び民事訴訟法 適正に運用さ ,国民に信頼さ 民事裁判制度を

確立す た に ,裁判官,検察官及び弁護士等の人材育成 急務 あ ,起草プロ

ジェクトに い 現職裁判官等を対象とした両草案に関す セミナ を開催す ほか,

(12)

検討さ ,2 4年前半,当職 短期専門家とし ,調査及びプロジェクト

形成のた 同養成校に派遣さ た。また,弁護士会支援プロジェクトも 続の見込

あ 。

カンボジア ,長期間にわた 内戦や紛争に ,社会資源のほと 破壊さ ,

ロか 国家を再建し け い,いわゆ スト・コンフ クト国家の典型

あ ,近隣のベトナムやラオスと 異 った問題を し い 。このた ,整備さ

べ 制度や社会基盤 多く,法制度に い も同様 あ 。

した っ ,カンボジア法制度 整備さ ま に 相当の時間を要す の あ ,

(13)

ラオス

JICA

ラオス法整備支援プロジェクト

長期派遣専門家 小 宮 由 美

1 経緯

ラオス人民民主共和国 ,19 年の新経済メカニ ム政策の導入後,従来の中央計

画経済に代わ 市場原理に基 く経済活動を推進す 政策への転換を開始し,以後市場経

済体制への移行を目指す諸政策 実施さ い 。しかし政治的に 社会主義体制を

堅持し ,司法・立法関係機関の幹部の多くも社会主義諸国 の法学教育を け い

ことか ,市場経済体制へ向けた経済社会経済制度の変革の歩 極 遅く,法制度

整備の方向性も明確に 定まっ い い。

この う 状況の ,ラオス政府の支援要請に基 ,2 年か 法務総合研究所

総務企画部,2 1年度か 同部の活動を引 い 同所国際協力部 , 続的に

JICA 短期,長期専門家を派遣し 現地調査,プロジェクト形成を行った。この間,学会,

弁護士会等の協力を得 数回の現地セミナ を開催し,日本に い もラオスの司法・立

法関係者を対象に7回にわた 国別特設研修実施し た。2 年 月2 日に,

JICA とラオス政府との間 R/D 締結さ ,司法・立法関係者の法 基礎能力の向上を

目的とす 技術協力プロジェクト 開始さ た。

2 現状と問題点

1 プロジェクトの活動と現状

当プロジェクト ラオス司法省,最高人民裁判所及び最高人民検察院の 機関をカウン

タ パ ト機関とし,司法省 民法教科書,商法教科書,法 辞書及び法令検索 タ

ベ スの作成,最高人民裁判所 法 集,判決起案マニュアル及び判例集の作成,最高

人民検察院 検察実務マニュアルの作成,また,司法省を中心とす 全カウンタ パ

ト機関の共同事業とし 民商法の講師養成に取 組 い 。

ラオスの民商事関連法 ,財産法,契約法,事業法といった単行法形式を取っ ,

その多く 199 年代に IBRD 国際復興開発銀行,いわゆ 世界銀行 を とす

英米系の外国 ナ の支援に っ 相次い 立法さ た。内容的に 社会主義法的特徴

を残し ,形式的に ,米国の判例を条文の形に再構成し まと た米国コモンロ の

Restatementに似た部分もあ ,不十分,非体系的 条文規定 目立 ,様々 法体系

の要素 意識さ いまま取 込ま い 。近年 ラオス人自 の手に っ 立法,法

改正作業 さ い ,場当た 的 改正作業に加え,部分的に ナ の意向 強く

反映さ ことか ,法 間や条文間 規定に重複やそ 生 た ,実体法的規定,手

続法的規定,組織法的規定 混在した す ,各法 の構成 更に崩 傾向にあ ,

(14)

民法,商法の教科書作成作業 実務家養成のた の教材制作を直接の目的とし い ,

執筆メンバ 各国の法制を調査し,ラオス法と比較し整合性を考え 教科書にまと

作業の過程 ,自 現在のラオス法の問題点に気付 , 良い法制を模索す こと

を期待し ,もっ 関係者の立法能力の向上を図 ことを意図し い 。そのた ,

教科書作成ワ キン ル プに対し 各国法制の情報,特に法 体系の点 優 い

大陸法系の情報を提供す ことを心 け ,こ ま に日本民法典の全条文をラオ

ス語に翻訳し 司法・立法関係者に配布したほか, イ 民法,フランス民法等の条文資

料も提供し い 。

民法分野 ,松尾弘慶應義塾大学教授に2 年度の2回の現地セミナ 及び2回

の本邦研修に講師とし 御参加いた いたほか,本年 月の現地セミナ も講師を務

いた く予定 あ 。プロジェクト発足以来,松尾教授に 続,一貫した比較民法の

講 を実施し いた い い ,その影響力 極 大 く,ラオス側教科書執筆メン

バ 民法典や日本の法制に関す 関心,知識を急速に深 い 。現在,執筆メンバ

パン クテン様式に則っ ラオス民事法を構成し直し,条文 不十分 部分に い

海外法制 も紹 し 民法教科書を書 進 い 。

商法分野 ,2 年 月に 中野俊一郎神戸大学教授,行澤一人同大学教授に現

地セミナ 講師を務 いた ,その後の本邦研修にも 続的に御協力いた い い 。

本年 月の現地セミナ に 須網隆夫早稲田大学教授を講師に迎え,WTOやFTA等国際

取引の公法的規制に い の知識を補充す 予定 あ 。商法教科書執筆メンバ ,単

にラオスの法 や省令を解説す け く,市場主義経済体制 商法 担う役割や今

後ラオス 整え べ 商事法制のあ 方ま を視野に入 教科書執筆に取 組

い 。

また,当プロジェクト 作成し い 民商法分野の法 辞書 ,ラオス語法 用語のラ

オス語に 定義集 あ ,ラオス初の取 組 と 。ラオス法 条文上法 用語の定

義 明確 く,学術的研究や判決に け 解釈も進 い い。そのた ,法 に

同 意味に異 単語を使う,逆に と の単語をあま に多義的に使う,ということ

繁に見 。法 辞書作成 ラオスの法 用語の統一化へ向け 大 貢献 期待さ

,同時に最も困難 作業 もあ 。法 用語の定義に何かの概念を持ち込 た に

,新たにラオス語を作 け いことも多く,言語 近似し い タイ語の法

辞書 を参考にし ,最適 定義の選定,決定に日々悩 い 。

前述の う 法 間の条文内容,法 用語の不統一の問題を改善す ことを意図し ,

当プロジェクト 検索エンジン機能の付いた法令 タベ スを開発し い 。完成の

暁に 法案審査を担当す 司法省職員,中央各省庁の法案起草担当者,国会職員にも活用

方法を習得さ 法令 タベ スの普及を図 ,統一性のあ 立法を側面支援す 予定

あ 。

最高人民裁判所に対す 支援 ,裁判官の実務能力の向上を目的とし い 。手始 に

(15)

した。こ ま 地方の裁判官に 法 条文 行 渡っ ず,裁判官 検察官に法 条

文を借 裁判を行った ,当事者に訴状に法 条文を添付さ た し 対処し ,

今回の法 集の配布に この状況 当面 劇的に改善さ ず あ 今後ラオス側

新法や改正法を こま 自力 配布 か 課題 あ 。 ,途上国にあ ち

成果物の横流し を防止す た , 端の郡裁判所に至 ま 個々の職員の法 集の

領サインを提出さ ことを徹底し い 。

また,裁判官の実務能力向上に直接貢献す 教材とし ,一審判決起案マニュアルを作

成中 あ 。本年7月,元大阪高等裁判所部総括判事の井関正裕関西大学法科大学院特別

任用教授と関根澄子法務総合研究所国際協力部教官を現地に迎え民事第一審判決書起案セ

ミナ を実施し,一審判決起案マニュアルの作成を支援し いた く予定 あ 。ラオス

判決の様式さえ裁判所に っ まちまち あ ,事実認定や判決理由の内容も明確

いた , 訴率 非常に高い。ベトナム判決改善支援の御経験を す 井関教授に ,

ラオスの現状に合わ も 明確 透明性の高い判決書の構成を御提案いた い

,こ を基にラオスの判決様式の統一と内容の向上を是非とも実現したい。

判例集に い ,2 年度のワ キン ル プ向け本邦研修 もテ マとし

取 上げたものの,ラオス側 判例公開の意義をま 十分に認識 ずにい 。今後ラオ

ス側と協議を続け 実施の可否を見極 い たい。

,ラオス最高裁支援に関し ,タイ中央知的財産及び国際通商裁判所の Vichai

Ariyanuntaka副所長判事を中心に,タイ司法界か も力強い支援をいた い い 。Vichai

判事に 2 年9月に実施したカウンタ パ ト 機関に タイ司法機関視察の実

現に奔走いた いたほか,本年 月に 刑事一審判決起案セミナ の講師も務 いた

いた。タイ最高裁判所長官か も御理解を賜 ,本年1月に ラオス最高人民裁判所判事

のタイ裁判官研修への参加 実現したほか,現在タイ スト国を務 ASEAN

LAW ASSOCIATION を通 近隣諸国の司法関係者との交流を取 持っ いた い い

。ラオス・タイの2国関係 政治的外交的に 微妙 問題を残し い ,タイ 地域

先進国に成長す 間に経験した様々 法 分野 の困難や努力 ,ラオスにも大いに参考

に もの あ 。また,タイ ラオスにとっ 最大の投資国 あ た ,両国間の経済

紛争解決に向けた司法協力 今後重要に っ こ う。当プロジェクト タイ司法界との

関係を取 持ったことに対し ラオス司法関係機関の高官か 深い感謝 示さ い 。

最高人民検察院に対し ,検察実務マニュアル 組織・人事,捜査編 作成に対す

支援活動を実施し い 。2 年11月に ,山 輝年法務総合研究所国際協力部教

官 当時 を講師に招 ,マニュアル執筆のた の現地セミナ を実施し,本年 月に

そのフ ロ アップとし JICA-Netを活用した遠隔講義を実施した。今後 マニュアルを

実務に 益 ものとす た ,地方 の検察官か の ア ン やセミナ を通し

内容を充実さ いく予定 あ 。

民商法の講師養成に い ,司法省の民商法教科書執筆メンバ に加え,最高裁,検

(16)

試行的 セミナ を実施す 。教科書の第1版 完成す 2年目終盤か 本格的 講師養

成に取 組 予定 あ 。

2 プロジェクト実施上の問題点

<日本側実施体制の問題>

現地専門家 当職及びプロジェクト調整員の2 体制 あ ,法 専門家一人 カウ

ンタ パ ト 機関に け 多分野,多数の活動を指導し く ず,非常に無理

あ 体制 あ 。部会制を採用し い いた 日本国内の専門家に 支援体制 確立さ

い わけ く,短期専門家の投入に関し も現地専門家 自 企画し日本の専門

家に個別に交海をし 現地に誘致をし け いこと し し あ 。活動報告書

作成を含 日本に向け の業務やロジ業務 多す ,現地専門家 本来行うべ カウンタ

パ トに向け の活動時間をほと 取 い状態 生 い 。

分野別に見 と,民法 松尾教授 ,判決指導に い 井関教授 積極的に関わっ

く さっ ,検察マニュアルに関し 山 輝年国際協力部教官 当時 に進捗を大

いに助け いた いた。商法分野に い ,会社法や 価証券法,国際取引法 ,細

分化さ た分野 とに多くの先生方か 御指導をいた い い ,こ を総括し,同

時に,商法の役割や各国法制の比較 商法総論 と も言うべ 内容を教え 人

材を求 い 。

本邦研修の持ち方も検討 必要 あ 。2 年度 2回の国別特設研修を実施した

,1回目 プロジェクト開始前の方法を踏襲し,プロジェクトに直接関係し い い多

数の政府職員を対象とした一般的内容の研修を行った。この種の研修 ,現地専門家の送

出しの手間 大 い反面,成果とし 計測す こと 困難 分野 あ 。2回目 ワ キ

ン ル プ向けの研修 あった ,カウンタ パ ト機関と活動の数 多いことか 複

数機関を対象に複数のテ マを扱わ を得ず,十分 研修時間 取 かった上,成果

の活用に い 研修実施機関と現地専門家との連携 十分 かった。本年度 こ

の点を改善し,現地の活動と本邦 の研修 機的に ンクす う努力し い た

い。

また,プロジェクト形成上の問題 実施段階にも影響し い 。そもそもの PDM 法

曹の一般的 底上げに力を注 ,教科書等の成果を中心に考えたもの かったことに

加え,プロジェクトの開始ま に時間 かかったことか ,他 ナ に同様の活動を先に

実施さ しまった。そのた 目標とす 法 教科書や実務マニュアル ,広く深い内容

のもの 求 ことに った。当プロジェクトの投入と成果のアンバランス 生

い う関係者に 現状を理解いた , 一層の積極的 関与と業務分担を 願いした

い。フェ 2を実施す 場合 ,支援対象の選択と集中を行い,現地及び本邦 のプロ

ジェクト実施体制を確立した上 臨 べ あ う。

<ラオス側の問題>

支援に対す ラオス側カウンタ パ トの 容能力 ,以 の理由か 高いと 言え

(17)

ス,タイ,ベトナム 数多くの ナ 個々別々に支援を展開し ,アメ カも参

入を検討し い 。現在,法整備支援分野 の ナ 調整 さ ず,個々の ナ

そ の支援方針に基 い 活動し い 。その結果,ラオス側カウンタ パ ト

機関の優秀 職員 一人 複数 ナ を同時に担当す ,あ い 同 時期に複数 ナ

同 う テ マ セミナ を企画す ということ 生 ,明 かに支援過多,

支援重複の状態 見 取 。また,優秀 職員に 各省庁の本来業務や党の 事も集中

し ,海外や地方への出張も多い。ワ キン ル プの中心的メンバ に ,定期

的指導 こ か,顔を合わ のもやっとという状態 あ 。

現地の翻訳業者の不足も深刻 ,本邦研修前に多数の成果物を一斉に英訳す 時 業

者 パンク状態に 翻訳 間に合わ い。また,法 の専門性を持った翻訳者 ほと

い いの ,業者のいい加減 翻訳を現地専門家 長時間かけ 修正し く

い。幸い現在の現地専門家 ラオス語 業務 の 何とか っ い ものの,今後

現地専門家 交 す 不十分 通訳・翻訳を通 事を をえず,業務効率の面

問題 生 こと 予想さ 。法 分野の支援 他分野と比較し 言語に負う比重

非常に高いた ,通訳・翻訳の人材 育っ い い国に い ,長期専門家候補者 派

遣前に十分に現地の言語を学習 う 派遣制度の整備 必要 あ 。

カンボジアの うに法 を ロか 作 場合と比べ と,ラオス の法整備支援 す

に存在す 法 を前提とし け い ,前述の う 言語の問題か ,法 のま

とも 翻訳 揃っ ず,ラオス法の研究も十分に行わ たわけ い。今フェ

ラオス法の英訳・和訳を ち と整備し,将来のラオス法整備支援の礎と

したい。

当プロジェクト ,日本に 法 の起草・改正の支援を経 いまま教科書やマニュア

ルを作成し い ,結果的に問題の多い不十分 内容のラオス法 の普及,強化を助け

ことに い うにし け い。今後,教科書,マニュアル作成の過程 ,

司法・立法関係者に け近代法のエッセンスを伝え,彼 自身 ラオス法の問題に気

付 ,将来彼 その知見を け立法や実務に生か うに か,そこ 当プロ

ジェクトの真の成否の分か 目と言え う。

今後の方針及び活動

プロジェクト1年目 ,PDM修正を含 日本側のプロジェクト実施体制の再構築と,ラ

オス側各カウンタ パ トの作業チ ムの立ち上げに精力を傾注し,比較的良い形 プロ

ジェクトの滑 出しを迎え ことに成 した。ラオス側カウンタ パ トの意欲 高く,

各教科書,マニュアルの執筆 ,少 いもの も12 頁,多いもの 頁のボ

ュ ムにま 達し い 。短期専門家の先生方に 現地,本邦を通 続的にプロジェク

トに関わっ いた い い こと ,ラオス側と互いに 顔の見え 人間的交流 進 ,

日本の法 知識,技術を移転す 上 基盤と 信頼関係を形成す こと た。ラオ

(18)

気,オ ナ シップ 極 高いと評価さ い の , とえにこ の短期専門家の

方々の真摯 取 組 の賜 あ 。

プロジェクト2年目の本年 ,もっ 知識・技術の移転に力を注 べ 年 あ 。本

邦研修の実施機関 あ 法務総合研究所, 古屋大学,また,現地 の指導を御担当いた

く短期専門家の先生方に ,引 続 強力 御支援を 願いす とともに,JICAに対し

現地専門家 技術移転に集中 ことを可能にす 実施体制の確立・強化のた の

対策を求 い たい。

プロジェクト最終年 あ 年目 ,2年目ま に作成した教科書やマニュアル,法令

タベ ス等の 上げを行い ,こ を使っ 知識の普及に当た 講師を育成す

ことに活動の重心を移し いく。また,そ 成果物 プロジェクト終了後も 続的に

活用さ う 制度,体制作 をラオス側に働 かけ いくことも必要 あ 。

ラオス ,司法・立法の基本的機能の確立に向けた努力と同時に, ロ バル化 進

国際情勢に対応す た の現代的 課題にも取 組ま く い。しかし人口

万人のこの国に 能 政府職員も少 く,市場経済化を支え 法制度改革に対す 政府

機関幹部の問題意識や理解 決し 高いと いえ い。当プロジェクト 日本民法典,

本邦研修や現地セミナ の報告書等,様々 法 関連情報をラオス語 印 配布し,ラオ

ス司法・立法関係者や政府幹部の意識向上に努 た ,この活動をさ に一歩進 ,

本年 月の民商事法セミナ 期間の1日を利用し ,ラオス法整備支援の方針に関す 関

係機関幹部との協議会を実施す こととした。この機会に松尾教授,須網教授,当職か

関係機関の幹部職員にラオスの 良い法制度の構築に向けた提言を行い,将来の日本に

ラオス法整備支援の方向性をラオス側関係機関幹部と共に も あ 。

,当プロジェクト JICA-Net を活用した遠隔講義や国特研修の現地への中 ,

CD-ROMに 汎用的視聴覚教材の開発,現地セミナ の契約ベ ス の実施,第三国研

修の実施や第三国専門家の活用 ,法整備支援の手法の多様化にも積極的に取 組

い 。こ の成果 将来の法整備支援活動の更 発展と充実に貢献す こと

(19)

イン

ネシア

JICA

イン

ネシア企画調査員

弁護士

石 努

1 経緯

イン ネシア ,17世紀後半か 続いたオラン 植民地時代を脱し 194 年に独

立し,その後スカル 政権時代,スハルト政権時代を経 ,199 年にいわゆ 開発独

裁 終了し 民主化の道を歩 い 。イン ネシア ,歴史的,社会的 背景に根差

す脆弱 司法制度に対す 国内外か の信頼 極 く,民主的 公正 社会 く の

た に,また,投資環境整備のた に司法改革 重要 課題と っ い 。199 年以

降,4次の憲法改正を含 ,憲法裁判所設立,商事特別法廷や人権特別法廷の設立,

級裁判所に対す 司法行政権の法務人権省か 最高裁判所への移管,反汚職委員会の設立

こ ま 実施さ ,また,こ か 司法委員会,汚職特別法廷の設置,全国的 統

一弁護士組織の結成 法 上予定さ い 。イン ネシアに け 司法改革 ,民

主化過程に け 司法権の位置付けに関す ものか 効率的 裁判 所 運営のた の技

術的 ものま ,大小様々 改革を含 い 。

上記のと 重要 課題と位置付け 司法改革に取 組 た ,イン ネシア政府

か 日本に対す 支援の要請 あ ,2 2年1月及び2 年1月に JICA 調査団

派遣さ 各2週間 ,日本か のイン ネシアに け 司法改革に対す 支援 開始さ

い 。具体的に ,2 2年度及び2 年度に い ,イン ネシアか 司法

関係者十数 裁判官,検察官,弁護士,法務人権省職員 を招い ,日本・イン

ネシア司法制度比較研究セミナ 行わ い 。2 4年度に テ マを 効率的

民事紛争解決制度 に絞っ ,や 司法関係者十数 を日本に招い 同セミナ 開催

さ た。また,2 2年12月に , 刑事司法に け 司法改革とその課題 をテ マ

とし ,JICA,UNAFEI,イン ネシアの共催 ,法曹関係者百 超を招い 現地セミナ

行わ ,2 年1 月に 最高裁判所裁判官 及び法 家1 を招い ,和解

調停制度に関す セミナ 行わ た。イン ネシア 最高裁判所に け 未済事件数

1万 千件にも上っ ,和解調停制度を機能さ ,その中 事件を解決し,上告

事件数を減 すことに っ 最高裁判所 の未済事件の解消を目指し い 。2 年

9月か ,イン ネシアの司法制度,司法改革の現況 の調査,支援計画や具体的案

件の検討 を目的とし ,日本弁護士連合会の協力に ,筆者 JICA 企画調査員と

し ジャカルタに派遣さ い 。

2 現状と問題点

イン ネシアに け 司法改革に対し ,日本か 上記のと の協力 行わ

(20)

定,具体的 プロジェクトの発掘形成のた の調査,検討 現在も続け い 。もっ

とも,その間イン ネシアと日本の間 上記の協力を含 様々 司法交流 近年行わ

2 年 月に イン ネシア最高裁判所長官も外務省,JICAの招へい

訪日 ,本格的 協力に向け 両国の司法関係者の間 相互の司法制度に い か の

情報 蓄積さ た。

イン ネシア ,現在,憲法裁判所,最高裁判所,法務人権省,検察庁,弁護士会,

反汚職委員会 の司法関連機関 そ 改革に取 組 い 。第 次憲法改正

2 1年11月 に っ 設立 定 た司法委員会も,その設置に向け の立法

2 4年7月に行わ た。上記の司法関連機関の中 も,最高裁判所 級裁判所に

対す 司法行政権の移管を け 司法制度の要の地位を占 ことと ,包括的 現状

分析と改革計画 あ ル プ ントを作成し 最も積極的に改革に取 組 姿勢を見

い 。 ル プ ント ,最高裁判所改革,人事管理改革,財務改革,職員研修制度改

革,司法委員会法草案の 分冊 構成さ い 。日本とし ,その う 最高裁判所

に 改革案実行に対す ものを中心とし ,公正か 効率的 司法制度の強化に向け ,

手続整備,制度構築,人材育成 の分野 支援し いくことを検討し い 。

イン ネシア ,日本 法整備支援を行っ た幾 かの国々と 異 ,資本主義に

大陸法系の法制度 一応存在す こと,司法機関も様々 問題を抱え も機能

し い こと,欧米留学経験者を含 一定の人材 存在す こと か ,日本か

の司法改革支援に い こ ま と 違った対応 求 。法制度,司法機関,人

材とあ 程度のもの 現時点 存在す けに,一か 作 上げ もかえっ その改

革や支援 難しいとこ もあ 。一定の人材を す 現地 NGO と協力し 支援を行うの

効 場合もあ う。最高裁判所の上記 ル プ ントもIMF,アジア財団 の支援

を け 現地NGO LeiP の協力に 作成さ い 。

他国 も同様の事情 あ う ,イン ネシア の司法改革支援に け 問題点とし

ナ コ ィネ ション 挙げ 。イン ネシア の司法改革に対し ,世界銀

行,IMF,アジア開発銀行,アジア財団,AusAID,EU,オラン ,パ トナ シップ

Partnership for Governance Reform in Indonesia ナ の資金拠出に 設立さ た現地

NGO の機関 支援を行っ い 。こ の機関か の支援 ,特に改革に積極的

最高裁判所に対し ,また,技術支援に 易い特定の分野に対し 集中す 傾向 あ

。例え ,最高裁判所の判例公開制度の充実に対し 既に複数の機関 支援を予定し

い 。重複した支援を避け た にも,また,相互に影響す プロジェクトを調整す た

にも ナ コ ィネ ションの必要 あ う ,現在のとこ 定期会議 の活動

組織さ ず十分 連絡 取 い と 言え い。

今後の方針及び活動

本年度実施さ た 効率的 民事紛争解決制度 にテ マを絞ったセミナ 2 年

(21)

同制度を整備し 効果的 運用を行え 人材を育成す こと 重要 課題と っ ,

本セミナ の中 も和解調停制度 主要 テ マとし 取 上げ い 。2 年

度に実施さ 本セミナ ,参加者と日本の専門家との対話を通 改革のた の提

言 作成さ 予定と っ い 。

現地に い も,前項記載のと ,最高裁判所に対す ものを中心とし 支援を行

うこと 検討さ い 。最高裁判所 上記 ル プ ントを作成済 ,作業部会を立

ち上げ その実施に取 組もうとし ,日本を含 支援国も同作業部会に ル

プ ント実施を支援し いくこと 想定さ い 。もち ,最高裁判所以外の司法関

連機関に対し も,最高裁判所への支援に関連し 又 適 案件に い 支援を実施す

こと 検討さ い 。

具体的 プロジェクトとし ,最高裁判所制定の規定集改訂支援 検討さ い 。

オラン 植民地時代に 外国人に適用さ 民事訴訟法 Rv と現地人に適用さ 民事

訴訟法 HIR ジャワ島とマ ラ島に適用,RBg そ 以外の地域に適用 別個

あ 裁判所も別個 ,後者 極 簡潔 内容 あった ,その後者 現在ま 承,適

用さ い 。民事訴訟法に 簡潔 規定しか含ま い いた ,最高裁判所 裁判所

運営及び裁判手続のた に規定集を制定し,裁判官 同規定集を参照し 職務を遂行し

い 。とこ ,イン ネシア 裁判所職員の恣意的 裁判進行 問題とさ 担

当裁判官決定への当事者の 入,期日に け 恣意的 呼出順序,判決書交付・書証閲覧・

相手方呼出 に非公式手数料の支払要求,民事保全の濫用 ,そ そもそも手続

規定 不十分か 不適 内容 あ ことに原因の一端 あ と考え 。した っ ,

手続の整備を目的とし 裁判所の規定集改訂 の支援を行うこと 検討さ い 。民

事訴訟法自体の改正も必要と認識さ い ,法 の改正に 国会 の審議を経 必要

あ ,その可能性や時期に い 現在のとこ 不明 あ 。さ に,手続 整備さ

も最終的にそ を運用す の 人 あ の ,人材育成に対す 支援 必須 あ ,

規定集を改訂す け く,人材育成を目的とし 改訂版を使用し 幾 かの都市 裁

判(所)運営に関す 研修を実施す ことを検討し い 。

また,弁護士会に関し 今年か 来年にかけ 大 動 予想さ 。イン ネシア

,政治の干海を けたこともあ ,弁護士会 現在複数存在し 競合状態にあ 。こ

のまま 弁護士の自治,自 期待 いた ,昨年,弁護士法 制定さ 来年4

月ま に全国的 統一弁護士組織を結成す こと 定 た。現在ま のとこ ,統一

組織結成のた の作業部会 弁護士瘡録制度を開始し 瘡録弁護士数 約14, ,

弁護士倫理規定を作成した。日本とし も統一弁護士会 連合会 の結成に向け ,その

(22)

ベキスタン

法務総合研究所国際協力部

教官 工 藤 恭 裕

1 経緯

永 くソ連邦の一部を構成し いたウ ベキスタン ,大陸法に源を す ソ連法系の

確固た 法体系及びそ を運用し た実績を す 上,ソ連邦崩壊前に ,ベトナム

社会主義国か 多数の留学生をタシケント国立大学法学部等に け入 中央ア

ジアの法学教育の中心地 もあ ,司法,法 界の人材も豊富 あった。しかし ,

1991年にソ連邦か 独立した後,経済取引を 進し市場経済化を推進す た に多数

の法令を制定したものの,長期間にわた 染 いた計画経済的思考か 抜け出すこと

ず,制定さ た法令自体にも問題 含ま い 運用面 の深刻 問題をかかえ

い 。

その う 状況 ,1999年11月に ,ウ ベキスタン共和国司法大臣 当時

か ,在ウ ベキスタン日本大使館中山恭子大使 当時 に対し,日本に 法整備支援

への期待 表明さ た。

こ を け ,日本側 ,JICA短期専門家を派遣し 現地セミナ を開催す した

上,市場経済化に向けた法整備支援の重要性及び必要性に鑑 ,2 2年度か 経済取

引を 進す 法制度に関連したテ マを毎年定 ,毎年一回の国別特設研修を法務総合

研究所国際協力部に い 実施す こととしたほか,民法典の改正に向けたプロジェクト

策定のた 古屋大学大学院法学研究科市橋克哉教授を始 とす 同大学を中心とす 学

界か の専門家数 JICA短期専門家とし 派遣さ た。

2 現状と問題点

現在のとこ ,法整備支援に関す 活動 プロジェクト化さ ず,言わ プロジ

ェクトを立ち上げ た の準備試行期間 あ 。

国別特設研修に い ,2 2年度 中小企業関連法,2 年度 土地制度及

び担保制度をテ マにそ 実施した。2 4年度の第 回目の研修か ,具体的

プロジェクトに げ た の研修を目指すこととし,まず,2 4年2月に ,遠

藤賢治早稲田大学教授及び本職 JICA 短期専門家とし 派遣さ ,ウ ベキスタン法制

度の調査及び関係各機関との協議に臨 。

その結果,同年1月か 施行さ い 改正破産法に ,経済裁判所 そ を経済裁

判所総会の議題とす 運用上の問題点を抱え い ことを認識す に至 ,そ に対

す 日本の支援を求 た。以上の状況を踏まえ ,両専門家と同時期に派遣さ い

た JICA 大阪国際センタ 業務課鍋田肇課長代理 現業務第三チ ム主査 を団長とす

(23)

性を検討し,経済裁判所に け 倒産法関連書籍の作成及び研修カ キュラム策定を視野

に入 ,2 4年度国別特設研修 ,経済裁判所を主 対象機関とし ,倒産法をテ

マに実施す こととし,ウ ベキスタン側とその旨の合意を結 。

他方,民法典改正に向けた活動に い ,短期専門家とし 赴任した市橋教授及び伊

藤知義専門家 海学園大学法学部教授 を中心とし ,ウ ベキスタン民法典の和訳や

日本民法のロシア語訳,現地の法 家を集 たウ ベキスタン民法典の問題点等を検討す

研究会 を実施し た。しかし ,ウ ベキスタン側との問題認識の共 や対

象機関の特定 課題とし 残っ い 。

最後にウ ベキスタンに特 の問題点を指摘し たい。法 ,まさに概念や定義

命の学問分野 あ ,法整備支援に い ,通訳又 翻訳に関わ 悩 もの

あ ,ウ ベキスタンに関し ,さ に問題 複雑 あ 。というのも,ウ ベキス

タン ,公用語 あ ウ ベク語とロシア語 並行し 使用さ い か あ 。こ

ま ,法整備支援に い ,法 用語や法 資料 不十分 ウ ベク語を使用す 場

合にもロシア語の参照 避け いことか ,重複した作業を避け た にも研修

の活動 ロシア語に 実施し た。しかし,近年の脱ロシア語政策のた に,ウ

ベキスタン国内 年々ウ ベク語 多く使用さ うに ,通訳及び翻訳に ,

両方の言語に い の能力 要求さ 始 ,その条件に合う 能 通訳者を確保す

こと 喫緊の課題 あ 。

今後の方針及び活動

ウ ベキスタン ,法令や法制度 一応整備さ ,さ に法 家の能力に い も,従

前か 法整備支援の対象とし たベトナムやカンボジア 東南アジアの体制移行国に

比べ 優 い 。しかし他方, 年道 自由主義経済の経験を す ベトナム

と異 ,7 年以上にわたっ 社会主義経済システムに基 く経済運営に頼っ たウ

ベキスタン ,市場経済に移行した資本主義国を 乗っ い ,市場経済に対す

理解に い ,無知や思い込 か く 誤解 ま ま 多く,しかも,自 の法制度や

能力に い 自信を持 あま ,かえっ そ 現状の認識及び評価を誤 危険さえ

あ 。そのた ,法制度整備を支援す に当たっ ,一方的に日本の制度の紹 や知識

の教授か 始 の く,ウ ベキスタン側のプライ を保ち ,自 の問題点

に気付く うに導くこと 必要 あ 。

倒産関連の活動に い ,大阪地方裁判所倒産部及び大阪大学法科大学院池田辰夫教

授に協力し いた い い 。本年7月に ,同教授,JICA大阪特別嘱託 田道敬氏及び

田内国際協力部長 JICA 短期専門家とし 派遣さ ,倒産法制に関す 詳細 調査を実

施したほか,1 月に予定さ い 国別特設研修に向けた協議を実施した。そし ,こ

の国別特設研修 ,7月の調査及び調査結果を踏まえ 実施す 予定 あ ,そこ 同

教授を中心とした学界か の講師及び大阪地方裁判所倒産部を中心とした実務家講師を招

(24)

参加型計画手法を活用し ,研修員の問題意識を醸成す う努 こととし い 。

他方,民法典改正に向けた活動 ,2 年 月ま の予定 JICA 短期専門家とし

派遣さ た三重大学人文学部樹神成教授 ,前任者に引 続 民法改正に向けた研究会

等を実施し い ほか,司法省内に設置さ た法 問題検討の作業部会にも正式委員とし

参加し,提言,助言を行い ,プロジェクト化に向けた準備を行う予定 あ 。

以上の うに2系統の活動 あ ,プロジェクト 成立し い いこともあっ ,

長期専門家 不在 ,現在派遣さ い のも樹神短期専門家一人 あ ,法整備支援に

け 現地の人的 ソ ス 不足し い こと 否 い ,こ ま も当部の丸山教官

古屋大学のウ ベキスタン民法典の和訳作業に協力し,倒産法関連 の短期専門家の

現地調査の際に ,滞在中の伊藤教授及び樹神教授に御協力いた いた。さ に,国別特

設研修に い も,ウ ベキスタンか 多数の留学生を け入 い 古屋大学を訪問

し,同大学教授に 講義を設け の協力関係を築い ,今後ともプロジェ

クト化に向け 具体的 活動に い も協力し いくこと 必要 あ 。

,法整備支援にの 向け た活動 い ,タシケント法科大学に い ,

古屋大学大学院法学研究科及び同大学法政国際教育協力研究センタ CALE との共同

事業とし ,日本語に 法学教育の準備 開始さ ,この成果 通訳者の確保

(25)

モンゴル

JICA

モンゴル法整備支援計画長期派遣専門家

弁護士 田 邊 正 紀

1 経緯

モンゴル ,日本の約4倍の国土の中にわずか約2 万人の国民 生活し い の

あ ,しかもそのうち半数 遊牧生活を送っ い 一方,約9 万人 首都ウランバ

トルに集中し い 。1992年に社会主義か 脱却し新憲法を制定した後,こ ま に

本以上の法令を急速に制定し た ,そのほと 外国か 最先端の法 を盲

目的に移植したの あ た ,各法令間に多数の矛盾 存在し ,また,新設さ

た法 を運用 人材 ほと い い。

JICA ,2 1年に法整備支援を目的とした現状把握の調査を行った後に暫く 活動

を中断し いたものの, 古屋大学を中心とし 土地所 法,NPO法に関し の研修を実

施し,2 年 月, 古屋大学法学部加賀山茂教授と当職 ,JICA短期専門家とし ,

支援計画策定のた の調査に赴いた。この調査に ,現行の担保執行法制度に い ,

債権者側も債務者側も 効に機能し い いという認識を持っ い こと 判明し,さ

に同年 月に土地所 法施行 迫っ い にもかかわ ず,土地の利用権と担保権の調整

に関す 法 まったく整備さ い い状態 明 かと った。この う 現状認識を

前提とし ,モンゴル法務内務省副大臣か の担保制度を含 た商事分野に け 支援の

要請を総合考慮した結果,機能不全に陥っ い 担保執行法制度の改革を手始 とし ,

最終的に 商取引法の制定を視野に入 たプロジェクトを立ち上げ ことを支援計画の柱

とす ことと った。こ を け ,2 4年 月か JICA 長期専門家とし ,当職

モンゴル法務内務省に派遣さ ことと ったもの あ 。

2 現状と問題点

モンゴル ,す に様々 ナ 活動し い 。裁判改革・裁判官教育・裁判情報

の分野 USAID アメ カ開発援助庁 ,民法を始 とす 民事法関連の立法及び一般

市民に対す 法学教育 の分野 GTZ イ 技術協力公社 ,国立法 センタ 建

設援助 IBRD 国際復興開発銀行,いわゆ 世界銀行 ,弁護士教育 ABA アメ カ

法 家協会 ,その他にもUNDP 国連開発計画 ,ソロス財団,ア ナウア 財団

単発的に活動し ,担保執行法制定 EBRD 欧州復興開発銀行 活動を開始す

予定と っ い 。JICA以外の日本の機関とし , 古屋大学法学部 モンゴル国立

大学法学部と学術交流協定を締結し ,2 年 月に施行さ た土地所 法に関す

研究を中心に支援を行っ ,留学生の け入 も積極的に行っ い 。この うに

ナ 間 支援分野の争奪戦といっ も良い う 状況 存在す こともあ ,モンゴルの

(26)

しかし ,以 の う 重大 問題を抱え い 。第1に,法 関連情報 まった

く公開さ い いこと 挙げ 。例え ,モンゴル ,日本と同様の不動産瘡記制

度を し,しかも瘡記に公信力を認 い にもかかわ ず,不動産瘡記 ,原則とし

所 者の同意 け 閲覧も謄写もす こと い。また,憲法にも裁判所法にも

裁判 公開す と規定さ い ,実際に 裁判所長や裁判長 の許可 け

傍聴す こと ず,許可 いこともし し あ 。さ に,判決の閲覧に至

っ ,原則禁止と言っ い状態 あ ,判決 国民の目 か,法 家の目に触

こともほと い う 状態 あ 。この問題 ,社会主義時代の 情報 国家 管

理す もの という考え方か 抜け いうちに,い 最新のプライバシ ,個人

情報,企業情報の保護という考え方 流入したこと,法 家の間に不正 蔓延し,こ を

公開さ たく いという強い思い あ こと,裁判所とマスメ ィア 対立関係にあ こと

複雑に絡 合っ 生 い と考え 。第2に,先進国 長年積 上げ た

基礎的 法制度を踏襲す こと く,最先端の法制度の を導入し しまっ い こと

挙げ 。先ほ も紹 した ,先進国 ,長年の努力の結果,情報公開に関す 法制

度を確立した上 ,その修正とし プライバシ 保護や個人情報保護制度を導入し い

,モンゴル ,確立さ た情報公開制度 存在し いにもかかわ ず,プライバシ

権 憲法 保護さ ,個人情報保護法 日本に先行し 施行さ い 。また,刑事司法

の分野 ,刑事訴訟に け 犯罪被害者の当事者とし の関与権 保証さ ,犯罪被害

者補償法の整備 進 い にもかかわ ず,被告人に 無罪の推定 働かず,国選

弁護制度も存在し い。さ に,市場経済を導入し 1 年程度しか経過し ず,未

十分にその考え方 浸透し い と 言い難い状況の中 ,競争制限的に作用す 不公

正競争防止法,消費者保護法 先行し 施行さ い 。こ 最新の制度 ,保護法益

明快 かえっ 従前の社会主義の考え方に合致し い 部分 多いことに加え,モンゴ

ル側 ,こ 分野に関し最新の制度を し い という自負 あ ことか ,本来こ

の基礎と べ 法制度の導入に対す 積極的 姿勢 ほと 見 い。第 に,

法 関係者の能力 極 乏しいことに加え,職務に対す 真摯 態度 見 いこと

挙げ 。例え ,立法担当者 あ 許可法を立法す に当た 許可基準の判断に全

く必要の い提出書類を定 た ,あ 事項に関す 法 の存否を尋 も回答者に

答え 異った という う 状況 あ 。また,弁護士 裁判に遅 来 こと もと

,公判中に携帯電話 話し いた ,中 す 裁判官 いた 裁判 緊張感の い

ものに っ しまっ い 。こ 社会主義時代の教育と公務員 市民のた に働い

い という考え方の欠如のほか,当該職務か 正当 報酬を得 い いことも原因 あ

と考え 。

今後の方針及び活動

前述のと ,当職 ,長期専門家とし 派遣さ 所期の目的 ,担保執行法の改正

(27)

発銀行に依頼す 意向を表明した。こ ,欧州復興開発銀行 その保 す モ ル担保

法を基礎に短期間のうちに資金と人材を投入し 調査を行い担保法改正を完了さ プラ

ンを持っ い ことと担保法改正完了後に同行か の多額の融資を け ことを期待

し のこと あ 。理由 うあ ,こ に 当初の計画 頓挫す ことと ,今年

度の活動計画を大 く変更 を得 い状況と った。

そこ ,前述の情報の閉鎖性と裁判実務の状況に着目し 本年度の活動計画の主眼とし

,裁判公開,判例公開を掲げ こととした。具体的 到達点とし ,誰も 許可 く裁

判を傍聴 状態を作 出すことと判例集の出版を予定し い 。活動形態とし ,法

廷の入 口に傍聴自由の掲示を行うこと,傍聴規則・閲覧規則の策定,裁判報道の充実,

判例集の編さ ,判例研究ワ クショップの開催 様々 ものを模索し い ,裁判

情報の公開に対す 最高裁判所の抵抗 大 いことや,そ カウンタ パ トをいず

の機関にすべ か の問題か ,具体化に 時間を要す という状態 あ 。

人材育成に関し ,法務省の に設置さ た国立法 センタ 法曹三者に対す 研

修の中心的役割を担っ ,USAID 及び GTZ こ を支援し い 。JICA とし ,

この研修対象と っ い い法務省職員に対し 立法能力向上のた のセミナ を行う予

定 あ 。

長期的 課題とし ,モンゴル側か 強い要請のあ 商取引法の制定 挙げ 。

モンゴル ,2 年 月に改正民法 施行さ た ,GTZの支援 改正作業 行わ

たこともあっ , イ 法の強い影響を け 権利者の保護を重視す あま 取引

の安全を保護す 規定 ほと 見 いことや,多くの契約類型に書面主義,公証主

義を採用す ,大量の取引を簡易,迅速に行う必要 あ 商取引に利用す に わ

不利 内容に っ い 。そこ ,モンゴル側担当者とともに商取引法制定の社会的

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