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第二次草加市環境基本計画素案(概要)

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Academic year: 2018

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第二次草加市環境基本計画(案)

概要版

平成 2 7 年 1 2月

(2)

1.第二次草加市環境基本計画の目的

今日の環境問題は、ごみの増加、大気汚染、水質汚濁、騒音・振動、ヒートアイランド現象、 自然の喪失といった身近な問題から、地球温暖化による気候変動などの地球規模の問題に至るま で多岐にわたります。

私たちは、日々刻々と変化している社会や経済の状況を踏まえながら、かけがえのない環境を 未来の世代に引き継いでいかなければなりません。

本市では、平成 1 2 年5月に「草加市環境基本条例」を制定し、平成 2 2 年 3 月に『草加市環 境基本計画(第3版)』を策定し、平成 2 7 年度を目標年次として環境像「人と自然が共に生きる まち そうか」の実現を目指して、環境保全と創造のための施策に取り組んできました。

今回、東日本大震災以降の社会環境の変化や新たな環境課題に対応し、より現状に即した計画 とするために見直しを行い、『第二次草加市環境基本計画』として、環境保全と創造に関するさら なる取り組みを推進していきます。

2.第二次草加市環境基本計画の位置づけ

本計画は、草加市環境基本条例第8条に基づき策定するもので、2 1 世紀半ばを展望し、環境 に関する市の施策の方向を示すとともに、市民・事業者・市の環境保全のための取り組みの指針 を明示するものです。

本計画は、草加市環境基本条例の基本理念と第四次草加市総合振興計画に示す本市の将来像を 環境面から実現するための計画であり、市の環境関連計画においては最上位に位置づけられます。 また、『草加市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)』と『草加市生物多様性地域戦略』を包含 した計画として位置づけます。

【本計画の位置づけ】

3.第二次草加市環境基本計画の期間

(3)

4.環境像

本計画は、「草加市環境共生都市宣言」及び「草加市環境基本条例」の基本理念の達成に向けて、

人と自然が共に生きるまち そうか

を目指すべき環境像とします。

【環境像】

「人と自然が共に生きるまち そうか」

・「人」とは:「市民、事業者、行政の三者」と「人間の衣食住に関わるすべての活動」を 表します。

・「自然」とは:「草加の自然のシンボルである綾瀬川をはじめとする河川や水路等の水辺、 田んぼ、屋敷林、公園などのみどり、生きもの」を表します。特に、「河川の水質汚濁」 や「みどりの減少」などは、現在、草加の負の存在であり、これをうるおいとやすらぎの ある環境に再生したいという願いを込めています。

・「共に生きる」とは:「三者相互及び市民同士、事業者同士など人と人の交流」と「人々 の生活環境と自然環境の共存」を意味し、これらが一緒に生きていくことや調和すること を表します。

5.環境目標

本市の目指すべき環境像を実現するための環境目標は、次のとおりです。 【環境目標】

環境目標1

水環境の保全と創造

環境目標2

身近な自然の保全と創造

環境目標3

低炭素社会の推進

環境目標4

生活環境の保全

(4)

6.環境施策の総合体系

環境像 人と自然が共に生きるまち そうか

第四次 基本構想 快適な環境 ∼環境にやさしい水とみどりのまちをつくる

総合振興計画 環境目標 環境施策の柱 取組方針

水とみどりの まちづくり

水環境の保全

・水質浄化対策の推進 ・親水空間の保全

水環境の

保全と創造

水質浄化対策の推進

河川浄化対策の推進 公共下水道の推進

親水空間の創造・ 維持管理の推進

多自然川づくりの推進 河川環境の維持管理の推進

環境との共生

環境を守り育てる

・低炭素型まちづくり ・循環型社会の構築 ・自然共生型まちづくり

身近な自然の

保全と創造

生きものと共生する まちづくりの推進

自然環境の調査

生物の生息・生育環境の保全 生きものとふれあえる空間の創造

みどりの保全と創出

公園整備や公共用地の緑化推進 民有地内の緑化対策の推進 緑化活動への支援

低炭素社会の

推進

省エネルギー・ 創エネルギーの推進

温室効果ガス排出量削減対策の推進 資源・エネルギーの有効活用の推進 再生可能エネルギーの活用の推進 低炭素型まちづくりの推進

3R(発生抑制・再使用・ 再生利用)の推進

ごみの減量化と分別収集の普及、啓発

環境にやさしい消費者の育成・支援 リサイクルの推進

気候変動適応策の推進 気候変動に伴う適応策の検討

生活環境の

保全

公害防止対策の推進

公害防止対策の推進 監視・測定体制の充実

快適なまちなみの形成

環境美化対策の推進 まちなみ景観の向上

環境に

配 慮 し た 行 動 の 実践と拡大

学校・地域における 環境教育・環境学習の推進

学校における環境教育の推進 地域における環境学習の推進

環境に配慮した行動 及び生活の実践

(5)

7.環境施策の展開

1.水環境の保全と創造

環境施策の柱1−1:水質浄化対策の推進

草加のシンボルである綾瀬川をはじめ、多くの河川や水路は、急激な都市化等により水質の汚 濁が進んでいましたが、水質汚濁防止法に基づく排水規制や公共下水道等の排水処理施設の整備 推進により、全般的に改善傾向にあります。

引き続き、より一層の水質改善を目指し、国及び県と協調した水質浄化対策や、生活排水対策 及び工場・事業所の排水対策に関する周知・指導等、河川の浄化対策を実施していきます。

環境施策の柱1−2:親

空間の創造・維持管理の推進

親水空間の創造に関しては、国や県と協働し、綾瀬川及び葛西用水などの河川環境整備を実施 してきました。引き続き、多自然川づくりについて国や県に要望を行っていくとともに、河川環 境整備が完了している河川については、適切な維持管理及び補修を行っていきます。

また、市民が水辺に親しめる機会の提供を目的とする親水空間を利用したイベントや河川清掃 活動等を継続するとともに、より多くの市民の興味を引きつける活動内容を立案し、河川環境の 保全活動への参加率を高めていきます。

2.身近な自然の保全と創造

環境施策の柱2−1:生きものと共生するまちづくりの推進

本市は、都心のベッドタウンとしての地理的条件や市街地の発展過程から、身近な自然が減少 しています。今後は、自然環境の現状を把握した上で、生物の多様性を保全・活用するための施 策の充実を図ります。

また、市民が自然に親しめるよう、自然観察イベント等の取り組みの実施や、ビオトープ等の 適切な維持管理を実施します。

環境施策の柱2−2:みどりの保全と創出

本市は、建物密度の高い市街地が形成され、用地の確保が容易ではないことから、新たな公園 の整備がなかなか進まない状況にありますが、引き続き、公園やビオトープ等の整備を着実に推 進し、自然とのふれあいの場、やすらぎの場の創出に努めます。

また、屋敷林をはじめとする既存の緑を守るとともに、公共用地内の緑地確保、開発事業等に 伴う緑化を推進し、市内のみどりを保全・創出していくとともに、市民による緑化活動を支援し ます。

3.低炭素社会の推進

環境施策の柱3−1:省エネルギー・創エネルギーの推進

東日本大震災後、市民・事業者の省エネルギーに対する行動様式が大きく変化し、節電等の取 り組みは日常的な習慣として定着してきました。しかしながら、家庭及び事業所からの温室効果 ガス排出量は依然として増加傾向にあるため、これまでの取り組みに加え、より削減効果の高い 取り組み行動の定着に向けた支援を実施します。

(6)

環境施策の柱3−2:3R (発生抑制・再使用・再生利

)の推進

ごみ減量を含む3R の推進については、市民・事業者への普及啓発活動により、ごみの総排出 量及び市民 1 人当たりの可燃ごみの排出量が減少傾向にあります。今後も、より一層のごみ減量 に向けて、ごみの発生抑制(リデュース)と再使用(リユース)の2R の推進に主眼を置きなが ら、市民・事業者への普及啓発活動を実施していきます。

また、マイバッグの持参が普及してきていることから、これらの取り組みを継続するとともに、 今後は、事業者に対する包装の簡素化や市民に対するマイバッグ持参をさらに推進するなど、レ ジ袋削減に向けた普及啓発活動についての取り組みを充実させます。

環境施策の柱3−3:気候変動適応策の推進

IP C C 第5次評価報告書によれば、可能な限りの温暖化対策を施した場合でも、地球の平均気 温は上昇すると予測しており、気候変動による影響は避けられない状況になっています。

そのため、これまでの温室効果ガスの発生抑制のための「緩和策」の一層の推進に加えて、気 候変動の影響に対する「適応策」を講じていく必要があります。

気候変動の影響は様々な分野に及ぼしますが、本市においては健康安全面での対策や浸水被害 への対策等を推進していきます。

4.生活環境の保全

環境施策の柱4−1:公害防止対策の推進

生活環境を保全するため、法令等に基づく事業所・工場等への指導・許可、立ち入り検査の実 施のほか、騒音・振動の発生防止に向けた取り組みを実施するなど、引き続き、環境基準の達成 及び市民の満足度向上に向けた取り組みを実施していきます。

環境施策の柱4−2:快適なまちなみの形成

魅力的で快適なまちなみを形成・維持していくために、ごみのポイ捨て防止などまちの美化に 関する市民意識の高揚、廃棄物の不法投棄の発生抑止や、「草加市景観計画」等に基づく、開発行 為等における景観への配慮等の取り組みを実施していきます。

5.環境に配慮した

動の実践と拡

環境施策の柱5−1:学校・地域における環境教育・環境学習の推進

次世代における環境問題解決の担い手となる児童・生徒への環境教育について、なお一層の充 実を図るため、学校単位で身近な環境問題やエネルギー問題などに関する教育の取り組みを推進 します。

地域における環境学習については、引き続き、学校と地域が連携した幅広い世代を対象とした 環境教育・環境学習の活性化を図ります。また、より多くの市民の興味を引き付ける活動内容の 立案や、市民が参加しやすい工夫等の改善策を講じながら、環境学習会やイベントにより、環境 学習の充実を図るとともに、活動参加率の向上を目指します。

環境施策の柱5−2:環境に配慮した

動及び生活の実践

環境に配慮した行動及び生活の実践と定着に向けて、市民・事業者に対する適切な情報提供を 行うとともに、市民・事業者の自主的な環境に配慮した活動に対する支援を行います。

(7)

8.重点プロジェクト

本計画に基づく環境施策のうち、特に重点的に取り組むべき施策を「重点プロジェクト」とし て位置づけ、市民・事業者・市の協働による取り組みを推進していきます。

なお、本プロジェクトは、次回の中間見直しまでに短期的に推進する取り組みとし、環境変化 に合わせて見直しします。

重点プロジェクト1: 省エネ・緑化による低炭素化の推進

【草加市地球温暖化対策実

計画(区域施策編)

(1)プロジェクトの目的

温室効果ガス排出量のさらなる削減のために、これまで行われてきた節電等の省エネ行動の実 践から一歩進み、家庭においては冷暖房・給湯機器等の高効率化や、事業所においては設備運転 の大幅な見直しといった、削減効果の高い取り組みを促進します。

また、まちの低炭素化のために、市民・事業者・市による緑化を促進します。 【草加市の温室効果ガスの削減目標(案)】

(2)プロジェクトの内容

重点プロジェクト2:

物多様性の保全と活

【草加市

物多様性地域戦略】

(1)プロジェクトの目的

わたしたちの衣・食・住をはじめとする日常の生 活は、自然や生物の多様性を基盤とする生態系から 得られる恵みに支えられています。

生 物多 様 性 の保 全 と 活用 に 向け た 取 り組 み は多 岐にわたりますが、まずは、生物多様性を「知る」 ための取り組みを重点的に進め、生物多様性に対す る市民や事業者の理解の促進を図ります。

なお、本プロジェクトは、「草加市生物多様性地 域戦 略 」の 第一 歩 とな る 取り 組 みで す。 市 内に 生 息・生育する動植物についての生きもの調査をとお して、情報の共有や市民意識の向上を図りながら、 多くの生きものが生息する多様な環境をめざし、内 容を充実させていきます。

(2)プロジェクトの内容

平成 3 5 年度(20 23 年)までに平成 1 7 年度(20 0 5 年)

市内の温室効果ガス総排出量を 2 2 %削減する

(市⺠⼀⼈当たりに換算すると 2 4 %削減)

・家庭における省エネ行動の促進

・事業所における省エネ行動の促進

・緑化による、まちの低炭素化の推進

【草加市生物多様性地域戦略の枠組み】

・水とみどりのネットワークの形成

(8)

重点プロジェクト3:埼玉エコタウンプロジェクトの推進

(1)プロジェクトの目的

本市は、埼玉県が太陽光パネルなどの設置費用を一部補助し、街ぐるみでエコ化を進める「埼 玉エコタウンプロジェクト展開エコタウン」に選定されました。

谷塚西口地域(谷塚西口町会・谷塚南町会)を重点実施街区として、県と連携、協力しながら プロジェクトを展開します。再生可能エネルギーの導入による創エネや徹底した省エネ化、家庭 用蓄電池による蓄エネの導入などによって、既存の戸建て住宅のスマートハウス化を集中的に進 めるとともに、市独自の事業を実施し、その成果を全市へ広げていきます。

(2)プロジェクトの内容

9.計画の進

管理

(9)

1 0 .

策定経過と今後のスケジュール

平成26年12月5日∼12月31日 事業者アンケート実施 平成27年 1月23日 環境指導員会議での概要説明及び検討 平成27年 2月 2日 環境会議での概要説明及び検討

平成27年 2月 2日 環境基本計画の策定に係る各課調査実施 平成27年 2月4日∼2月27日 市民アンケート実施

平成27年 2月12日 平成26年度第2回草加市環境審議会への諮問 平成27年3月3日∼4日 各課ヒアリングの実施

平成27年 3月19日 草加環境推進協議会例会での概要説明・意見交換 平成27年 4月28日 草加環境推進協議会例会での意見交換

平成27年 5 月11日 草加市環境基本計画策定検討部会( 第1回) での検討 平成27年 5月20日 CFT推進委員会での検討

平成27年 5月26日 平成27年度第1回草加市環境審議会での協議 平成27年 6月23日 環境基本計画検討部会(第2回)での検討 平成27年 7月 1日 CFT推進委員会での検討

平成27年 7月 8日 草加環境推進協議会定例会での意見交換 平成27年 7月21日 環境会議での検討

平成27年 7月29日 平成27年度第2回草加市環境審議会での協議 平成27年 9月18日 草加環境推進協議会例会での意見交換

平成27年 9月30日 環境基本計画検討部会(第3回)での検討 平成27年10月 7日 CFT推進委員会での検討

平成27年10月19日 環境会議での検討

平成27年10月28日 平成27年度第3回草加市環境審議会での協議 平成27年12月予定 市議会会派説明

平成27年12月21日∼平成28年1月19日 パブリックコメントの実施 平成28年 2月 環境会議での最終案の検討

平成28年 2月 環境審議会からの答申( 予定) 平成28年 2月 最終案の決定(市長)

平成28年 3月 市民への公表

素 案 の 入 手 場所

環 境 課・ 情 報 コ ー ナー

草 加 市ホ ー ム ペ ー ジ( 「 告 示 ・情 報 公 開 」 →「 パ ブ リ ック コ メ ン ト 」) に 掲 載 受 付 期間 平成 2 7 年 1 2 月 2 1 日∼平成 2 8 年 1 月 1 9 日 消印有効

提 出 方法

① 郵 送 、F a x 、 直 接持 参 ② 電 子 メー ル ( ア ド レス ) 、

※ 意見 提 出 書 の デー タ は 上 記ホ ー ム ペ ー ジに 掲 載 し てい ま す 。

お 問 合せ 先

市 民 生活 部 環 境 課 環 境 推 進係

〒3 4 0 - 0 0 1 5 埼 玉 県 草 加 市 高砂1 - 1 2 - 4 8 ドー ム ヨ シ タケ- 3F ( 仮庁 舎) T e l 0 4 8 - 9 2 2 - 1 5 1 9 F a x 0 4 8 - 9 2 2 - 1 0 3 0

参照

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