1月28日院内集会の記録
【開催日時】2008年1月28日(月曜日) 12: 30~14 : 45
【開催場所】参議院議員会館 第1会議室
【主催】「六ヶ所再処理工場」の本格稼動に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク (呼びかけ団体:生活協同組合あいコープみやぎ、生活協同組合連合会きらり、 生活協同組合連合会グリーンコープ連合、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会、 大地を守る会、NPO法人日本消費者連盟、パルシステム生活協同組合連合会、 賛同団体:620団体・個人)
【共催】岩手県内6漁協(重茂漁業協同組合、大浦漁業協同組合、織笠漁業協同組合、 山田湾漁業協同組合、船越湾漁業協同組合、田老町漁業協同組合) サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン(SFJ )
【署名】
①「六ヶ所再処理工場」の本格稼動に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク
『これからも安心して食べ続けたい!「六ヶ所再処理工場」の本格稼動に反対し、その中止を求 める署名』・・・379,469筆
②岩手県6漁協
『豊かな自然を放射能で汚さないでください。(1) 海に放射能を捨てないでください。 (2) 放射 能放出測定を行い、きちんと情報公開してください。』・・・399,524筆
③SFJ
『海や空を放射能で汚す「六ヶ所再処理工場」の本格稼動の中止を求める署名 海に空に、放 射能(放射性物質を捨てないでください。』・・・31,980筆(国内31,546 筆、国外434 筆)
*いずれも宛先は、内閣総理大臣・経済産業大臣の連名。
【参加者】185人以上
【国会議員と秘書】(順不同、敬称略)
<自民党> 衆議院議員 寺田稔(広島5区)
<民主党> 衆議院議員 金田誠一(北海道8区)、黄川田徹(岩手3区)、小宮山洋子(比例 東京)、篠原孝(比例北信越)、
*候補者 畑浩治(岩手2区)
*代理出席[秘書] 奥村展三(比例近畿)、岡本充功(比例東海)、小沢一郎(岩手4区)、階猛
(岩手1区)、末松義規(比例東京)、松原仁(比例東京)
参議院議員 大河原雅子(東京)、岡崎トミ子(宮城)、工藤堅太郎(比例)、下田敦子(比例)、 主濱了(岩手)、藤原良信(岩手)
*代理出席[秘書]小林正夫(比例)、平野達男(岩手)、藤原正司(比例)
<社民党> 衆議院議員 菅野哲雄(比例東北)、保坂展人(比例東京)
*代理出席[秘書] 辻元清美(比例近畿)、日森文尋(比例北関東) 参議院議員 近藤正道(新潟)、福島みずほ(比例)、渕上貞雄(比例)
<無所属> 参議院議員 *代理出席[秘書] 川田龍平(東京)
【行政担当者】(順不同、敬称略)
内閣府 原子力安全委員会事務局 審査指針課 補佐 池田 管理環境課 補佐 樋口 規制調査課 調査官 橋本
経済産業省 原子力安全・保安院核燃料サイクル規制課 課長補佐 金城慎司、 覚道 農林水産省 消費安全局 畜産安全管理課 課長補佐 伊集院兼丸
水産庁 漁場資源課 課長補佐 森雅彦 水産庁 研究指導課 課長補佐 高山章一
技術会議 事務局 技術政策課 課長補佐 高橋史産 環境省 水大気環境局 大気環境課 山根補佐・西迫係員
★開会
<司会> 再処理工場の署名提出の院内の集会を開催させていただきます。我々、「『六ヶ所再
処理工場』に反対し放射能汚染を阻止する全国ネットワーク」(以下、「阻止ネット」)の呼び 掛け団体は、『生活協同組合あいコープみやぎ』、それから『生活協同組合連合会きらり』、あ いコープみやぎは宮城県ですね、それから、きらりは関西です。『生活協同組合連合会グリーン コープ連合』は九州から中国、関西までカバーしています。『生活クラブ事業連合生活協同組合 連合会』、北海道からずっと関西の方までカバーされています。『大地を守る会』、首都圏が中 心です。そして、『 NPO 法人日本消費者連盟』、これらの団体で署名を集めました。
また、同じく首都圏を中心に生協運動を展開している『パルシステム生活協同組合連合会』も 呼びかけ団体加わり、今まで 80 万世帯というような構成員の数を申し上げておりましたが、こ れで一挙に180万の世帯をカバーするネットワークに成長してまいりました。パルシステム連合 会は遅れて参加した分、今一生懸命署名を集めていまして、あらためてまたその署名の集約がで きますので、署名の数は最終的にはさらに膨れ上がるだろうと思われます。そして、この署名は 呼びかけ団体だけではなくて、阻止ネットに賛同した生産者やメーカー、これは全国におります、 そして消費者グループの人たち合わせて620の団体、個人の方々も一緒に展開をしていただきま した。
本日は、我々阻止ネットだけではなくて、同時に同じ思いでこの六ケ所再処理工場の反対署名 を一生懸命集めてこられた2つの団体でこの院内集会を一緒に開催しようということで、本日も たくさんの方に来ていただいております。1つは岩手県の『重茂漁業協同組合』の方々です。い らっしゃいますか。はい、ありがとうございます(拍手)。昨日もたくさんの大漁旗を持って、 日比谷野外音楽堂にはせ参じてくださいました。ありがとうございます。
そしてもう1団体、『サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン』(以下、SFJ)、 いらっしゃいますか(拍手)。来ていただいていますね。ありがとうございます。この方々は、 本当にいろいろな仕事に就いておられたり、学生の方もいらっしゃいますが、こよなく海を愛し ているそのグループの人たちがその思いからこの運動にもかかわっておられます。期せずして署 名を一緒に集めましたので、今日皆さんと一緒にこの場に来ていただいているということになり ます。
本日ここに積んでありますが、さっきまで最終的な集計をしていました。もちろんさっきお伝 えしたように、パルシステムの皆さんがこれからさらに署名を増やしてくれると思いますが、そ ういう意味では今日の段階では中間的なというふうになるかもしれません。全国ネットで集めた 署名が全部で 37 万9,469筆ございます。それから、重茂漁協の関係の皆さんが集められた署名 が 39 万9,524筆集まりました。そして、サーフライダー・ファウンデーションの皆さん、 3 万 1,980筆という数字です。従って、これらの署名が今日ここに積み上げられております。 そして今日この署名を受け取っていただいて、事前に質問をいくつか出させてもらっておりま すが、これに答えていただく行政当局の関係の方々をご紹介いたします。本日はお忙しいところ、 どうもありがとうございました。ちょっと署名が山になって顔が見えないので申し訳ないですけ れども、こちらの方からご紹介させていただきます。
事前に出席をお願いしていた方々以上にたくさんの方が今日来ていただいているそうなので、 その分申し訳ありません、後で自己紹介をお願いできればと思います。
★紹介の部分は省略
<司会> その他、ご紹介し忘れている方いらっしゃいますか。よろしいですか。ありがとうご ざいます。
今日はこの会場は議員会館内にありますので、この会場をお借りするのには国会議員の皆さん のご尽力をいただくということがありまして、基本的には国会議員の方たちがここを取っていた だいきました。そして、この運動の盛り上がりを各地でつくろうということで、全国各地の方々 からも要請がありましたし、我々もこの今日集まった方たちの思いを、ぜひ国会議員の方々にた くさんの方に来ていただいて知っていただきたい、そして本格稼働阻止に向けていろいろな形で
各党ご尽力を賜りたいという思いを込めて、各議員の皆さんに衆参両院併せてご案内をさせてい ただきました。今日の質疑のやりとりを冷静に聞いていただきながら、何が問題なのかどういう 方向に向かってこの問題を解決していけばいいのか、そのあたりを我々は外でやりますが、国会 議員の方たちは国会の中でぜひ生かしていただきたいという思いで呼び掛けました。
たくさんの方たちが集まっていただいて、本来であればご紹介それぞれしてごあいさつをいた だきたいところですが、今日は大変ありがたいことに、ご紹介を全部しておりますとそれだけで 時間が終わってしまうというぐらいたくさんの方が来ていただいております。ただ、ここに名刺 をいただいていますので、アットランダムですが、来ていただいている議員の方々については今 ご紹介をします。ご紹介をさせていただいたら、ぜひちょっと立ち上がって手でも振っていただ くとありがたいんですが、先生方よろしいでしょうか。申し訳ありません。今たまたま私は「先 生」と申し上げましたが、今日は生活者目線ということで、「さん」付けでさせていただきます のでご容赦ください。
★紹介の部分は省略
<司会> よろしくお願いします。ありがとうございます。これ以外に秘書さん達が代理でぞく ぞくと駆け付けてくださいました。この方々も今日の雰囲気をぜひそれぞれお伝えいただきたい と思います。もしご紹介抜けている方がいらっしゃいましたら、ご指摘ください。よろしいでし ょうか。
それでは、これから始めますが、失礼しました、私、勝手に司会をしておりますけれども、阻 止ネットの事務局の団体の1つ、大地を守る会の野田と申します。とにかく時間目いっぱいみん なでこの達成感ある院内集会を開催しますので、ご協力よろしくお願いします。それでは、まず 最初に我々の阻止ネットを代表して生活クラブ生協の加藤好一会長の方から一言だけ簡単にあい さつをいたします。
<阻止ネット 加藤> 皆さん、こんにちは。昨日、今日は大変にご苦労さまでございます。す でに時計を見ますと 15 分以上が経過していますので、手短に主催者を代表してごあいさつをさ せていただきます。
私ども阻止ネットは昨年の7 月 28 日に結成をいたしまして、先ほど司会者からご案内があり ました通り、パルシステム連合会も正式に運営団体になっていただいたということを含め、主た る構成団体で会員総数が180万人というネットワークが形成をされたということでございます。 今日も重茂漁協の皆さんもご参加いただいておりますけれども、また署名も提出していただく わけですが、ワカメの生産者でございまして、ワカメをこれからも安心して末永く食べていきた いと、そういうような思いで活動を積み重ねてまいりました。
今日ここにこれだけの数の署名が皆さんのご努力で集まって提出することができるということ で、これを大きなステップにして、我々の希望であるところの本格稼働を何としてもやめていた だきたいなという思いを伝えたくここにはせ参じたわけでございます。
今日はお忙しい中、国会議員の先生方も多数ご参加いただきましたし、行政関係の皆さんもお 忙しい中ご臨席を賜ってございます。ぜひとも有意義な時間で、我々にとってこの有意義という のは、くどいようですけれども、本格稼働を何としてもやめていただきたいというこの願いが実 現するべくこの会が終了することを願っております。今後とも頑張りますので、よろしくお願い します(拍手)。
<司会> はい、ありがとうございます。じゃあ、早速、たくさん集まった署名を行政の国の皆 さんにお渡ししましょう。まず最初に、阻止ネット署名を渡します。署名の数は、 37 万9,469 筆あります。渡すのは、阻止ネットを代表して呼びかけ団体である、九州を中心とする『グリー ンコープ連合』の吉田文子会長、それから宮城県の『あいコープみやぎ』の鈴木ともこ理事、そ
れから大阪から『生協連合きらり』の奥万里子理事長、3人の方々から渡します。
受け取っていただく署名は、内閣総理大臣あてと、経済産業大臣あてになっておりますので、 それぞれお1 人ずつお願いします。これ全部渡すわけではありませんので、一部だけですが、し かしその一部に込められた思いはこの 39 万人の署名だという重みを受け取っていただきたいと 思います。
まず内閣府からですね。内閣府は1団体ずつ。まず内閣府の方から渡します。では、3人どう ぞ行ってください(拍手)。遠くから来ている方、どうぞしっかりこの手渡しの瞬間を写真に撮 ってあげてください。じゃあ、吉田さん、お願いします。
<阻止ネット 吉田> 私ども、『「六ケ所村再処理工場」に反対し放射能汚染を阻止する全国 ネットワーク』は、日本全国の180万人の市民、消費者の集まりです。そういった市民、消費者 に呼び掛けました。青森県六ケ所村にある六ケ所再処理工場は、日本国内の核原子力発電所で燃 やされた使用済み核燃料から燃え残りのウランとプルトニウムを取り出す化学工場です。その本 格稼働が2008 年 2 月に始まろうとしています。
私たちは、この六ケ所再処理工場の本格稼働に反対し、その中止を求めますという呼び掛けを 行いまして、先ほどご案内がありましたように 37 万9,469筆が呼び掛けに賛同されて集まって おります。私たちは、先ほども言いましたように、子供たちを育てるのに安心・安全な食べ物を 手に入れたい、そして成長するのに健やかな環境を守っていきたいというふうに願っている者た ちです。
ですから、ここにおられる皆さんは、私たち日本の中での農産物と海産物の安全を守ること、 そして海、水、大気の安全をきちんと保障する、そういった最終的な責任をしっかりと負ってお られる方たちだと思います。
この日本の自給率が本当に乏しい中で、東北の豊かな自然をぜひ守って、私たちの願いに応え てくださるよう、最終の責任者としてよりよい決断を下してほしいと思います。再処理工場の本 格稼働はするべきではありません。ぜひともやめてほしいと思っております。よろしくお願いし ます(拍手)。
<司会> ありがとうございます。続きまして『重茂漁協』の皆さん。内閣府の皆さんにはそれ ぞれの団体で受け取っていただいて、そして経済産業省の方には後で一括してお渡しするという ふうにしたいと思います。どうぞお渡しください。
<重茂漁協 伊藤隆一組合長> ★署名主旨読み上げ
これを今、お受け取りになった方は総理大臣に持っていって報告すると思います。これをその まま持っていっていただいた後で読んでいただけばいいわけですが、三陸の海、そのきれいな海 を我々は次の世代、さらにその世代と引き継いでいくために環境保全に努めておるわけです。 その一つとすれば、合成洗剤を使わないとか、買わないとか、あるいは山に木を植えるとか、 そういったことを一生懸命にやっているわけです。それを今いつの間にか放射能を流すよという ことになると、これはもう今まで我々は何をやってきたのか、これからの世代の者はどうするの かということになるわけであります。
原燃の関係者の方々は、安全だと、放射能は太平洋の底の深いところに流す、海水で希釈され るからと、こう言っているんです。薄めれば安全だという理屈は成り立たないんです。だって、 ウイスキーとか焼酎、これを水割りにして飲んだら安全ですか。酔っぱらいや酒酔い運転、これ は必ず捕まる。それだけ危険なことなんです。それを我々は言っているわけです。だから、疑わ しきは罰せずという言葉もあるそうですが、危険だと思うものがあったら、そういうことは即や めること。以上です(拍手)。
<司会> はい、ありがとうございました。漁民の皆さんのこの叫びをぜひしっかり受け止めて いただいて、総理大臣官邸まで届けていただきたいと思います。それでは3番目の団体、どうぞ
『サーフライダー・ファウンデーション・ジャパン』の皆さん、サーファーの署名を手渡してい ただきましょう。
<SFJ 守山倫明代表> 内閣総理大臣殿、海や空を放射能で汚す六ケ所再処理工場の本格稼 働の中止を求めます。海は呼吸をしています。人類が誕生するはるか昔から力強く生きて今の姿 があります。それは、一度壊してしまったら人間の手で元通りにできるものではありません。誰 にも拾うことのできない放射性物質を海に流さないでください。
私たちは海をこよなく愛し、海を利用するサーファーの立場から、海辺の環境を守り続け、未 来の子どもたちが安心して海で遊べるよう、海の素晴らしさを伝えています。しかし今、その海 が放射能で汚染されようとしています。青森県六ケ所村に建設された核燃料再処理工場が本格稼 働すれば、平均的な原子力発電所の1年分の放射性物質をたった1日で放出されるといわれてい ます。
そして、放射性物質が含まれる廃液は沖合約3キロ、水深約 44 メートルの海洋放出管から放 出され、海流に乗って太平洋の沿岸に上り、日本のみならず地球規模の海洋汚染を引き起こしま す。日本原燃株式会社さんは、廃液は大量の海水で希釈されると安全性を強調されていますが、 たとえ希釈された放射能が微量でも人体への健康被害をもたらすものではあります。
これは私たちサーファーを含めた、海とかかわる人だけの問題ではありません。この地球に暮 らすすべての生命にかかわる問題だと思います。このようなことを踏まえ、私たちは次のことを 求めます。海岸で無邪気に遊ぶ子どもたちを危険にさらしてはいけません。海に生息する生物に 何の責任もありません。まだ見ぬ生命に取り返しのつかない汚点を残すことは断じてやってはい けません。海に、空に、放射能、放射性物質を捨てないでください。ここに国内3 万1,546筆、 国外434筆、計 3 万1,980筆の署名を提出いたします。
それともう1点お願いがあります。このことをもっと多くの国民に知らせるべきだと思ってお ります。ぜひ、その努力を政府としてやっていただきたく思います。どうぞよろしくお願いしま す(拍手)。
<司会> よろしいですか。はい、ありがとうございました。これから経済産業省の皆さんにも お渡ししますが、経済産業省の皆さんには3団体同時に渡していただくという形でしたいと思っ ておりますが、どうぞ皆さん行ってください。
それでは、場所はここでよろしいですか。よく見えますか、後ろの方。もうみんなの気持ちが こもっております。特に経済産業省の皆さんにはしっかりと受け止めていただきたいなという気 持ちがありますので、皆さんよく見えるところへ。よろしいですか。それでは代表して『あいコ ープみやぎ』鈴木ともこ理事に、趣旨を読み上げてもらいます。
<3団体を代表して 鈴木> これからも安心して食べ続けたい、六ケ所再処理工場の本格稼働 に反対し、その中止を求める署名です。青森県六ケ所村にある六ケ所再処理工場は、日本国内の 核原子力発電所で燃やされた使用済み核燃料から燃え残りのウランとプルトニウムを取り出す化 学工場です。この本格稼働が2008 年 2 月に始まろうとしています。私たちは、この六ケ所再処 理工場の本格稼働に反対し、その中止を求めます。経済産業大臣甘利明様、どうぞ皆さんのこの 思いを受け止めて、やめていただけたらと思います。やめてください。よろしくお願いします
(拍手)。
<司会> はい、ありがとうございました。それではご着席ください。
今署名を手渡しましたので、この署名をまず受け止めていただいたわけですから、一言この署 名について、内閣府と経済産業省の今受け取った方々お2人の方から一言だけ、受け取りのお言 葉をいただきたいなと思います。これをどういうふうに持って帰っていただけるかということを 少し皆さんに言っていただくと、皆さん安心するかなと思います。
<内閣府> ただ今皆様の署名を受け取らせていただきました。原子力安全委員会事務局に持ち 帰りまして総理の方にお届けしたいと思っております。また内容につきましては、今後とも原子 力安全委員会事務局として原子力の安全の確保の観点から認識を深めていきたいと考えておりま す。
<司会> はい、ありがとうございました。それでは経済産業省、お願いいたします。
<経産省> まず経済産業省としましては、再処理施設の安全規制等をしておるわけですが、六 ケ所再処理施設の安全性につきまして不安の声をまたあらためてお聞かせいただいたということ になっているかと思います。これはひとえに我々の説明も十分じゃないところもあって、皆さん にそういった不安をまだ残しているということだというふうに認識していますので、今日持参し た資料が足りなかったかもしれませんが、皆様のお手元に我々が確認している安全性に関するパ ンフレットをお配りしていますので、またこの後の質疑応答等で必要があれば参照いただければ というふうに考えております。
その中にもありますけれども、六ケ所再処理施設の安全性につきましては、原子炉等規制法に 基づきまして設計、建設、運転、各段階において確認しております。ご指摘の放射性物質の放出 に関しても安全審査において、放射性物質の放出に伴う一般公衆の線量は法令に定める線量限度 を超えないということはもとより、合理的に達成できる限り低いこととするということを確認し ております。またこの後のご質問に対する答え等の中で具体的には詳しく説明することになるか と思いますので、よろしくお願いします。以上でございます。
<司会> ありがとうございます。それではこれから今ご指摘がありましたように、事前に出さ せてもらった質問に対する質疑応答を行いたいと思います。今、経済産業省の方がおっしゃった ように、説明が足りなかったこともあるのかなということはおっしゃっておられますので、ぜひ 丁寧にしっかりとご説明していただきたいなと思います。
それで、時間が一応お約束している時間が2時半までということになっております。それから、 事前にお聞きしておりますが、経済産業省の方の方が少し早めにお出になると聞いているんです けど、これでよろしいでしょうか。最後までいていただけますか。
<経産省> 経済産業省に対するご質問がある限りはここにいます。2時半とお聞きしておりま すので、それまでにもし経済産業省の方が終われば、先に退席させていただくことがあります。
<司会> 分かりました。それでは、お約束ですので長引くことはなるべくしないというふうに 思っておりますが、ただ皆さんの熱気がどうなるか分かりませんので、これはもう司会者も想定 外の話になると思いますので、先に経済産業省の皆さんに対するご質問をしたいと思いますが、 よろしいですか。
それから、ここからはもうできればざっくばらんに質問をしてもらって、回答もあまり、どう なっているんだという話になると、言っていただくことも少なくなってしまう可能性があるので、 こういうみんなの気持ちを大事にしてもらって丁寧に説明をしてもらうという意味も含めて、質 問について回答がありましたら、冷静にみんなで聞きましょう。
それで、テレビカメラ、フラッシュとか、撮影をしたい向きもあるでしょうけど、これから先
はひかえていただくとありがたいかなと、主催者からお願いです。
それでは早速いきます。皆さんのお手元に経済産業大臣甘利大臣あての我々全国ネットワーク からの質問があります。これは六ケ所再処理工場に関する質問ということで、1番目から大きく は3つあります。これを全部もう1回読んでいると、これだけでまた時間がかかってしまいます。 それぞれ事前にお伝えしてありますので、一定程度回答についてはまとめていただいているもの だという前提で、この質問に対する回答をまず一括してお答えいただきたいということでよろし いですか。
皆さんの資料のところに経済産業大臣の甘利明様あてで1番目、六ケ所再処理工場における放 出放射能についてということで、施設の特性上、原子力発電所と比べると放出の量が多いのは事 実だというような答えをされているというような話もありまして、そこの丸ポチのところに2つ あります。この2つの質問のところで言いますと、六ケ所再処理工場にかかる線量限度について、 合理的に達成できる限り低いものとする。あるいは、十分に低いものであることを確認して許可 するというように政府答弁をされておられるが、原子力発電所に比べると放射能の放出は何倍に なりますかという質問が1つです。それからもう1つ、各種ごとにすべての数値をお示しくださ い。またこの事実をどういうふうにとらえておられますかというようなことです。今日特にこの 後、このことも含めて具体的に何か資料でお示しいただくということは、お配りしているもので だいたい分かるんですか。それともう1つ、年間約0.022ミリシーベルトの評価ということにつ いての質問があります。
それから2つ目の質問は、1の( 2 ) ですね。ここのところです。1の ( 2 ) は、除去装置に 関する事柄と、技術問題が中心ですが、いわばこのクリプトン 85 除去装置というものについて、 経済産業省は独自にどのような情報を入手されていますか。取り組まれたことを教えてください。 検討はどういうふうになっておりますかと。それからもう1つが、2003 年 4 月 8 日、文科省の 発表に対して、この技術的蓄積をなぜ六ケ所再処理工場に生かせなかったのでしょうか、その理 由を聞かせてください。これが質問のポイントになっております。それから大きい2のところの 管理能力の欠如というところですが、ここではこの1年あまりで日本原燃の使用済み核燃料の再 処理というきわめて危険な作業を任せているというご判断の論拠はどういうふうになっておりま すか。
そして3つ目が、まさにみんなが心配をしている耐震設計と震災についてということです。こ の質問にも答えていただきたい。これは(1)のところに耐震設計の話がされております。この 中で特に断層、活断層の把握状況、それから2つ目に震災の人的被害、環境へのシミュレーショ ン、これら全体で構成されております。
本当は一問一答丁寧にお答えして、皆さんの再質問も含めて展開したいのですが、時間に限り があり、まずこれらの質問に対して答えていただいて、その後それに対する追加の質問があった ら、若干ですが受けて質問をさせてもらってよろしいですか。
それでたぶんこの場で、なるほどということがあればそれでいいのですけれど、もしそれで不 明な点があったらまたその点については文書でご回答いただくなり、何らかの形でご要望したい と思います。では、まず最初に経済産業省の方からよろしくお願いします。
<経産省> では、限られた時間の中で、順を追って説明させていただきたいと思います。 まず国会答弁のことに関してご質問がありました。原子力発電所に比べると、ということであ りましたが、これをまず答えさせていただきますと、放出管理目標値の議論だと思います。この 0.022ミリシーベルト、 22 マイクロシーベルトということですが、これは当然のことながら施 設によって違います。こちらの方で例示的に発電所のものをいくつか出していますが、必ずしも こちらで確認できなかったですし、あと今日説明者として原子炉の担当の者が来ていませんので これ以上詳しくはできませんが、当然のことながら発電所によっても違います。
そういった中で、我々は何を確認しているかというと、法令で定める線量限度が発電所におい
ても再処理施設においてもこれは同じで、年間1ミリシーベルトを下回るということを確認して おるところであります。
さらにクエスチョンとしまして、濃縮係数のことが出てきておりますが、濃縮係数は発電所と 再処理施設で違うけれどもということでありますが、こちらにつきましても我々安全審査の中で 原子力安全委員会、今日来ておりますが、こちらで策定した指針等に基づいて審査を行って、そ の結果については安全委員会においてダブルチェックを受けるなど、適切に対応しておるところ であります。当然この濃縮係数についても、いろいろな研究やいろいろなデータがあります。六 ケ所の再処理工場については先行した施設として東海再処理施設がございましたので、そこでの 実測値とか、そういったデータを基に根拠として用いておりまして、その結果としては安全審査 全体の中で確認しておりまして、我々としては妥当であるというふうに判断しております。 続きまして、クリプトンなどの回収装置についてですが、この除去装置につきましては申請書 の記載においても、回収、固定化、貯蔵保管技術については実用段階において総合的に実証され た技術は確立されていないとなっておりまして、回収、固定化、貯蔵保管技術については今後の 研究開発の成果も考慮しつつ、その適用可能性の検討を行うとされております。安全審査として も、当該申請は原子炉等規制法の基準に適合していることを確認しております。
例えばということで、『ふげん』のトリチウム除去装置が出ておりますが、これは我々として 独自に JAEA 等にちゃんと確認したところ、ふげんのトリチウム除去装置は施設内で――あれは 原子炉ですから、原子炉の中の減速剤として純水といった水を使っていて、それが放射化されて トリチウムが出やすくなるんですけれども、トリチウムが要は原子炉の中の水が気化して施設の 中に出てきたりする。そういったときに作業者に対する被爆というのが考えられますので、それ を低減するために、気化したトリチウムを回収して液体にして除去しているというのが除去装置 です。その液体にしたトリチウムはどうしているかというと、ほかの原子力施設と同じように海 洋放出しております。ですから、原子力施設としてのトリチウムの対応としましては、同様に安 全審査等でその安全性については確認しておるということであります。
続きまして原燃の管理能力というところでありますが、原燃自体につきましても安全審査にお きまして、事業を的確に遂行するに足る技術的能力および経理的基礎があるといったことが安全 審査においても基準の1つとなっております。その基準に適合しているということはちゃんと確 認しておりまして、安全審査ではそういった結論を出しておるのですが、ただその安全審査だけ かというとそうでもなくて、実際の施設の運転に当たりましても我々の方で保安規定をしっかり と審査して認可して、それを順守してちゃんと施設を運転することを法律でも求めておりますし、 我々保安検査などでも確認しております。ですから、審査のときにも見ていますし、今の運転状 況についてもしっかりと法律等の範囲内で見ているということになります。
続きまして耐震設計につきまして、これは最後、何か断層について詳しくというのでどの程度 やっていいのか分からないのですが、それはちょっと時間を見てやりますが、まず耐震設計につ いてのところでありますが、これはここで指摘されている担当者は私のことです。前の説明会で 分かりやすく説明しようということで、なるべく分かりやすく説明したんですが、まず前回の説 明会どういう形で始めさせていただいたかというと、当然報告書を受け取った段階で我々は何ら 結論を出していませんので、今回の原燃のバックチェックの報告書については我々何ら決めたも のはございませんという前提で始めております。
この後の方向性として審査をどう進めていくのかと個別具体論的になっていったときに、クロ スチェックという、要は事業者の計算が実際に合っているかというのを例えば別のモデルとかを 自分たちで用いて詳しく計算するといったことですが、これは従来はこちらにありますように、 全部は行っておりませんということで説明したものであります。そういったところで、質問とし てはすべてチェックしないのかということですが、当然審査に関しては報告すべてチェックしま す。ただ、このときの議論は何だったかというと、クロスチェックという自分でモデルを用いて データで計算してといったことは、ここで説明したように従来は全部やっているということはや
っていませんでしたという説明の中で若干議論になったものであります。
ちょっと前回参加されていなかった方は、どういう議論が行われたのかというのをまずちょっ と紹介させていただいたのですが、本題に入りまして、この事業者のバックチェックの報告書、 いったいどうこれから確認していくのかということでありますが、当然なぜこれをやっているか と申しますと、耐震指針が変わりまして、新しい耐震指針に適合しているかどうかということを まず確認します。
その中で当然地質調査等をやはり今回かなり詳しくやるようにといったことになっていますの で、事業者の行っている調査結果の妥当性とか、事業者の報告書すべての項目について厳格に確 認します。では、具体的にどう進めるのか。先ほどのクロスチェックもそうなのですが、具体的 にどう進めるのかは前回とお答えは一緒で、今後の進め方については、現在は保安院の中の耐震 設計小委員会の議論を踏まえつつ検討中ということで、今日説明できる状況にはございません。 ですから、クエスチョンの3番目にもありますように、このチェックというものがもしクロス チェックという個別具体的な審査の方法についての問い合わせであれば、これも同じように検討 中ということになります。このチェック、保安院の確認は報告書のどの部分についてやるのかと いうことについては、すべての項目についてちゃんと確認しますということになります。 2番目の質問ですが、短い活断層が見つかっても、『M6.8 想定』というのですけれども、こ れは我々の方で年末に出した文書、どういう表現になっているかといいますと、孤立した短い活 断層による地震の想定に当たっては、当該地域の地震発生層、活断層の性質等を考慮して想定す るものとするが、少なくともマグニチュード6.8 相当の地震規模を想定すること、なお、詳細調 査によりマグニチュード6.8 以上の地震が起こらないことが明らかな場合は、調査結果に基づき 適切な地震規模を想定することといった趣旨になっております。ですから、6.8 を想定すること を求めてはおりますが、それが起こらないというが説明できれば、それはしなくてもいいという ことになっておりまして、ですからあまり偏った結論が出てくるというふうには今の段階では思 わないでほしいのですが、具体的には先ほどと一緒で今後どうしていくのかということについて は、耐震設計小委員会の議論を踏まえつつ我々も検討中ということであります。 ちなみに、原 燃の方から出てきている報告書は、一番想定しなければいけない活断層につきましては、マグニ チュード6.9 まで想定しておりますので、この趣旨の要求につきましては我々もそれを踏まえて 審査していくことになるかと思います。
最後にありました、活断層について把握していることを詳しくということでありますが、先ほ どから申し上げていますように、今回の原燃の再処理施設に関する耐震バックチェックにつきま しては、現在まだ検討中でありまして何ら結論的なことは今日は説明できません。
ただ、これまで六ケ所の施設に関して我々がやってきた審査で直近のものと申しますと、去年 の6 月に我々は結果を出し、原子力安全委員会で審査中であります MOX 燃料加工施設、そこで も同じように耐震について我々はチェックしていますので、今日の断層の説明お許しいただける んであれば、そのJMOX において我々が確認したことの説明とさせていただければと思います。 どの程度活断層の状況を把握しているのかということですが、これは時間を取っていいですか。
<司会> どのぐらいかかりますか。
<経産省> たぶん読み上げるだけでも3分以上。
<司会> 3分ね。2分半でお願いします。
<経産省> 3分ということですと、代表的な先ほどもありました出戸西方断層のことなんです が、この出戸西方断層については事業者の申請書を審査するという段階で我々が出した結果とい うことで説明させていただきます。まずはこの地震の耐震につきまして文献調査、地形調査とい
ったことから始まるんですが、文献によると棚沢川南から出戸新町南付近にかけて長さ4キロ、 活動度B級のリニアメントが示され、南関東の下末吉面相当に低断層崖が認められるとしていま す。本リニアメントですが、旧海食崖の可能性もあることから、活断層の疑いがあるリニアメン トとされております。
一方、地形調査ですが、棚沢川南から老部川南の右岸にかけて、文献に示された約4キロメー トル区間、およびその南方延長の約2キロメートル区間に断続するリニアメント、変動地形が判 読されているとしています。地表地質調査結果、実際に地表の方を調べるんですけれども、文献 の指摘する活断層の疑いのあるリニアメントから老部川南の地域には新第三系中新統の泊層、お よび鷹架層、第四系上部更新統の中位段丘堆積層および低位段丘堆積層等が分布しています。リ ニアメント、変動地形が認められる老部川南左岸では、鷹架層とその上位を不整合に覆う中位段 丘堆積層に変位を与える南上がりの高角度の逆断層が認められているとしております。この逆断 層は、火山灰層の上部に挟まれる十和田レッド火山灰およびその上位、十和田大不動火山灰に変 位を与えるとしています。リニアメント南方延長の老部南右岸においては、ボーリング調査等を 実施して、複数の指標テフラ、これは固結していない凝灰岩なんですけど、を用いた検討を行い まして、これらがほぼ水平に堆積していること。また地質構造の検討を行い、地層の走向がこれ より以北と比較すると十分緩傾斜でセンスを異にすることが認められています。老部南右岸以南 では、リニアメント、変動地形は認められていないとしています。
一方、リニアメント北方延長の棚沢川右岸付近および棚沢川上流の左岸付近においては、低位 段丘堆積層に変位を与えておらず、断層運動に起因する変位、変形は認められないとしておりま す。なおかつ見えないところのものもちゃんと調べて、重力探査といったものもありますが、物 理探査結果によりますと、地下深部に断層を示唆する重力急変部は認められないともしておりま す。その上、反射法地震探査、今各地でいろいろ行われておりますが、地面をどんどんたたいて 音波を出して、それを解析することですけれども、老部川南以南において東西方向に2測線実施 したうち、北川の老部南付近を通る測線に西上がりの高角度の逆断層の存在が推定されています。 南側の測線では出戸西方断層の延長位置に認められる鷹架層の急傾斜帯と緩い向斜構造に地層の 乱れはなく、断層の存在は推定されていないとしています。
なお、前記の急傾斜帯は南北方向の2測線でも認められ、鷹架層から尾駮沼口に向かって連続 しているとしています。従って、出戸西方断層は中位段丘堆積層に変位および変形を与えている こと等から、本断層の第四紀後期更新世以降、今回の耐震指針でもここまで検討しろと言ってい るところですが、その活動の可能性等を、これは言っているのは第四紀後期更新世以降の活動の 可能性を想定していることは妥当なものと判断しております。本断層の長さの想定に当たっては、 リニアメント、変動地形が認められる棚沢川南から老部川南右岸までの約6 キロの区間としてい ることは妥当なものと判断しております。断層の地下深部の構造については、老部川南右岸以南 においては地下深部の断層の状況から見て、少なくとも県道尾駮有戸停車線まで広がっていない としているのは妥当なものとして判断しております。
ということで、我々も原燃から出てきている申請書を一つ一つその根拠などを確認するととも に、必要に応じて現地調査などをして確認した結果として、昨年の6 月に再処理事業所内におけ る MOX 加工施設に関する耐震性については確認しております。同じようにほかの議論になった 断層についても審査結果として出しておりますが、それはあくまでJMOX 、この前の MOX 加工 燃料施設のことに関しては結果はそこまで出ていて、我々もそこまで把握していますということ になります。再処理施設につきましては……
<会場の声> 不親切な説明の仕方よ。そんな読み上げて、みんな分かっていると思っているん ですか。もうちょっと判るように説明してください。
<司会> ちょっと待ってください。一応司会の方で。
<経産省> 詳しく説明くださいというのは、どの程度か分からなかったので。
<会場の声> 詳しい説明じゃない。申請書を読み上げているだけじゃないか。
<会場の声> 地震はもう分からないの、答えは。それは答えなの。
<司会> ちょっと待ってください。いいですか、じゃあ。
<経産省> そういった形で、今お伝えしたかったのは、こういった形で文献調査、地質調査、 いろいろな調査結果等について我々もしっかりと審査して、その状況について把握しているとい うことをお伝えしたかったので。
<司会> そういうふうに言いたかったんですね。
<経産省> 特に耐震性につきましてはいろいろと、細かいところで議論が起こりますので、一 応この中にもしそういったことにご関心の方がいらっしゃったら伝えたかったということであり ます。
<司会> ありがとうございました。それでは、今お話をいただいて、読み上げていただくのは いいけれど、分からないので、後で何を読み上げたか、また皆さん教えてくださいね。
国会議員の先生から質問がありますので、楽しみに質問していただこうかなと思っております。 よろしくお願いします。
<国会議員> 参議院議員の下田敦子と申しますが、私は、一国民、一青森県の人間として、こ こ核燃に関してもう 25 年間、県議会を通じて取り組んできた者として今日は申し上げたいと思 います。まず第一に、再処理工場から空へクリプトン 85 、海へトリチウムが放出されています。 放出前、いわゆる各種のベクレルの数字が 99.9 %、これは原燃から国へ申請書を出しているも ので算出されているんですが、私はこういう細かいことを質問するつもりはありません。 もうこういう大きな、大きな力で皆様がご参集くださったことに、まず青森県の一員として涙 が出るほどうれしいです。感謝に堪えません。まずお礼を申し上げたいんですが、いろいろ耐震 のことも今おっしゃっていますけれども、まったく違うことをおっしゃっている学者もいます。 それから、すべてのこういうことで環境アセスメントを行っていない。やった場合に原子力安 全委員会で、なぜ御用学者ばっかりそろってずっと続けるのですか。まずこのことが非常に問題 です。
それから今日お集まりの皆様にご報告というか、お願いを申し上げたいんですが、昨年私ども は原燃に訪ねる機会がありました。児島社長に対して、漁協の岩手県の方々はじめ消費者の方が こんなに心配しているから、作業着のままでいいから行って説明をし、安全であるなら安全であ る旨を伝えてきてくださいということをいたしましたが、一向に岩手県からそういうお話が来て も出掛けようともしません。こういう企業というのはありますか。
それから、今日時間がありません。私ばかり独占してもだめですが、私は今経済産業委員会に 所属して絶えずこの問題をやらせていただいておりますけれども、この問題は環境からうんぬん からこういうアセスメントをしてうんぬんと。今日、若い方々が役所にいらしていますけれども、 このレベルでは解決できません。なぜ解決できないのか、ずばり申し上げたいと思います。 例えば各電力会社、膨大な力です。独占的に各東北電力、東京電力いろいろあります。それか ら電力の設備会社のこの経済効果といいましょうか、働いている方にとってはそうですが、これ
が政府与党に対してどれぐらい献金しているかお分かりですか。政治と金がらみです。受け付け て、そしていくらもうけて、原燃はさも CO2 のためになっているというふうなことを言います が、もう少し勉強したいと思います。
CO2 のために、二酸化炭素のために力を調整できるような機能を持っているのは、世界中ど こを探してもそういう原子力発電所はございません。必ずそこにプラス揚水発電所とか、さまざ まなものが付かないと調節ができない。常に原燃は地元のテレビで CO2 削減、削減ということ を今日的に膨大なコマーシャル料をかけてやっていますが、もう1回このことを勉強していかな きゃならない。
まだまだ申し上げるといっぱいあります。トイレなきマンションをまず作っていながら、この 最終処分地をまだ決めていません。お金にぶら下がる青森県の自治体が常にお金が欲しくて大変 なことで、今まさに2つ3つの町がこの NUMO に対して―― NUMO というのはお分かりでし ょうか。原子力発電環境整備機構、 NUMO と言っていますけれども、本当に情けないです。貧 しさ故にこれを引き受けなきゃならないとするならば、国民、県民はどうしたらいいんですか、 これを。本当にいろいろなことがあります。今日、時間を私だけ独占するわけにまいりませんけ れども、少し地元の話を聞く日をつくってください。
それから、一生懸命やっている国のこの経産省の方々に今日これを話しても意味がありません。 意味がありませんと言うと大変失礼な言い方ですけれども、別なものがあるということなんです、 この原子力発電の陰には、経済的に、政治的に。選挙になるとお金をもらっている政治家がたく さんいるということです。申し上げておきます。ですから、どうぞ方向を変えましょう。素晴ら しい署名が集まったんですから、これを持ってどこに行けばいいのか。以上です。お願いします。
(拍手)
<司会> はい、ありがとうございました。
<国会議員> 参議院議員の近藤正道と申します。今日は首都圏の皆さんを中心にこういう場を つくっていただきまして、本当にありがとうございます。私、中越沖地震で大被害を受けました 柏崎刈羽原発が地元でありますので、そういう観点から何点か聞きたいと思いますが、まず今回 の皆さんの今ほどの答弁でありますが、文書で事前に詳細に質問しているにもかかわらず、これ にきちんとかみ合った答弁を全くされていない。しかも後段の活断層の話は、まさにべらべらべ らべらと、まったく答弁に愛情のかけらもない。もっと、これだけ質問するのにものすごく多く の人たちが時間と知恵を絞って、これを聞いた方がいいんだろうか、ああ聞いた方がいいだろう かと思って質問しているわけですから、せめてきちんとこれにフィットした形で愛情を込めてや っぱり答弁する。それが最低限度の行政の責務じゃないですか。やり直しですよ、こんなものは
(拍手)。文書でまずきちんと答えてくださいよ。それが1つ。
2つ目は、柏崎原発の話でありますけれども、今回の地震をきっかけに柏崎原発の安全審査の でたらめが、まさに明らかになりました。東京電力の申請を鵜呑みにして皆さん安全審査したけ れども、海底でも陸上でも断層調査がきわめてでたらめだと、こういうことが明らかになりまし た。これは私が言っているんではなくて、東京電力も誤りを認めたし、国も誤りを認めた。しか しあろうことか、当時の判断としては誤っていなかった、結果として今誤りは認めるけれども、 当時の活断層評価は当時の知見に基づいてやったんだから、これは誤りではない、こういう居直 りを言っているわけですよ。私はそういう立場から見ますと、この六ケ所の断層評価、まさに阪 神淡路の問題もあって、あの後耐震指針が変わりました。しかし、それさえも柏崎刈羽原発は大 きく乗り越えられたわけですから、この六ケ所の耐震調査はもう全面的にやり直していただきた い。
その上で申し上げますが、皆さん六ケ所の再処理周辺の活断層、大陸棚外縁の断層、これも一 番、再処理工場のすぐ目の前の太平洋側に 82 キロという規模の活断層がある。これは『日本の
活断層』という本の中に明確に載っているにもかかわらず、皆さんはこれを考慮の対象の外に置 いて、考慮していない。しかも、この敷地の一番すぐ近くに後川-土場川断層、これらも評価し ていない。このときは『日本の活断層』というところに載っていないから評価しない。皆さん、 あるときには、『日本の活断層』というこれは活断層で最も権威ある本、これを基に評価をする と言いながら、一方では『日本の活断層』にはっきり載っているものについて、これを評価して いない。こういうダブルスタンダード、恣意的な判断はないではないか。しかも、柏崎刈羽であ れだけ体たらくが明らかになったにもかかわらず、こういうことをまったく評価していない。こ れはまったく基本的におかしいじゃないですか。これは2点目。
3点目は、皆さんは六ケ所の再処理工場で今、裁判を起こされていますけれども、資料を出し ていないでしょう。ウラン濃縮と再処理の資料、行政庁の資料メモを裁判で出してくれと何度も 原告から言われているにもかかわらず、皆さんはその資料を出していない。これはおかしいです よ。しかも、同じようなことが柏崎刈羽でもあるわけ。これだけ地震でいろいろな問題が出てき た。柏崎刈羽原発の裁判で実際に皆さんは安全審査の議事録を裁判所に出さない。そんな資料あ りませんと裁判所に答弁しているんです。ところが、最近それが明らかになってぶったまげまし たけど、これは東京電力が持っていたということが分かった。東京電力は審査を受ける側ですよ。 審査を受ける側が保安院の安全審査の資料を持っていた。これはなんということですか。まさに 癒着以外の何ものでもない。やっぱりしっかりと資料を出してくださいよ。すべての資料の情報 公開をして、そしてその上で皆さんの考えをまとめて住民にそれを明らかにする。それは最低限 度の皆さんの立場ではないですか。これについて明確に答えてください(拍手)。
<経産省> では、答えられる範囲で答えたいと思いますが、文書で答えろということであれば、 もうできている文書がありますので、それは準備したいと思います。
<国会議員> 前もって文書を出しているのだから、それを文書で答えるのは当然でしょ。
<経産省> それはちょっとまた調整しているところに伝えようかと思いますが。まず、先生か らご指摘のあった大陸棚外縁の断層ですね。後川-土場川沿いの断層、これについても当然評価 していますので、ちゃんとその分を含めて文書でお示ししますので、よろしくお願いします。あ と、裁判の提示資料……
<CNIC※ 澤井> 評価するってどういうんですか。外縁断層をどういう評価しているんですか。
※ CNIC =原子力情報資料室
<経産省> この審査書の中で、また難しく言うとあれですけれども、少なくとも第四紀中期更 新世に活動した断層がないということを確認しているということです。ですから……
<CNIC 澤井> その断層は、『日本の活断層』という非常に権威ある本に活動度の高い断層 として認定されているんですが、その見解について保安院はどうお考えなんでしょうか。
<経産省> またちょっと、どの程度説明していいのか、また説明すると怒られたりするのかも しれませんけれども……
<CNIC 澤井> 分かりやすく説明しなさい。説明するのを怒っているんじゃありません。こ の 82 キロの大断層が考慮されていないのを、―だから今、評価しているというのは……
<経産省> 少なくとも我々が耐震指針でいわれている時期には活動していないということを確
認しているということです。もっと古い時代には確認……
<CNIC 澤井> この評価の中身も議論のあるところではないですか。
<経産省> それについて我々の方としては、そういった議論も踏まえながら一定の結論を先の MOX 燃料加工施設の審査の際には出していますので。ですから、文書でありますから、それを お示し……
<CNIC 澤井> もう MOX がやったとしても、再処理工場の審査において、どういうことを ちゃんと保安院が見たのか。
<経産省> ですから、それはまだ検討中なので、それは今説明できません。
<CNIC 澤井> 検討中としても、この 82 キロ、六ケ所沖合 5 キロ、一番近いところは 5 キ ロにある大断層ですね。審査しなくて、評価する対象じゃないという評価を出しているというこ となんです。だから、これはもっときちんと説明してくれないと、私たちこんな大断層がここに あって、そこに再処理工場がある。実はこの断層は陸奥の中間貯蔵施設、そして東通原子力発電 所にも影響するし、六ケ所の施設全体に影響するわけですよね。これをそういう評価で片付けら れるかどうか、というたくさんの人の疑問があると言っているんです。
<会場の声> それをまず確認したいです。
<経産省> 我々の方で何か……
<CNIC 澤井> 『日本の活断層』が、活動度が高いと言っているんです。ただ、地震活動の 時間的な経過については、金城さんは違うとおっしゃっているんですけど、これを考慮しない理 由としては非常に理由にならないような言い訳を、保安院はしているだけだと思うんですが。
<経産省> 一応我々の方としては、1982 年とか 1998 年とか、海上保安庁がやった調査結果 とか、そういった実際にやった音波探査の結果などを踏まえてですね……
<CNIC 澤井> その音波探査の結果、私たち裁判で日本原燃に出してくれ、見せてくれと言 っても見せてくれないですよ。
<経産省> 申し訳ないですが、裁判の資料提出については、ちょっと私の方で答えられる立場 にないので。
<CNIC 澤井> だから、安全を確認している資料を見せないでやるというのはおかしいんじ ゃないですか。第三者のチェックを受けない、そういう姿勢だと保安院が信用できなければ、保 安院が安全だと言ってもみんなが信頼できないじゃないですか。
<経産省> ですから、そういった意味合いもあって、我々が出した審査結果についてはダブル チェックの形で今、安全委員会で審査を受けているところであります。ですから、安全委員会の 方で甘いということであれば、それはまた追加調査になったりすることもあり得るかもしれませ んが、それはまだ審査中で何ら我々指示は受けておりませんので。
<CNIC 澤井> 国だけでしゃなくて市民の評価も受けるべきじゃないですか。市民が資料を 出して見せてほしい、安全の証明を見せてほしいと言っているだけなんです。
<経産省> 一応我々としては今回の審査の結果については9 月ですかね、地元の方でも公開ヒ アリング等で可能な限り説明しているかと思いますので……
<国会議員> すべて国会に出してくださいよ。国会に、今問題になっているものも全部出して くださいよ。耐震設計は柏崎刈羽原発でぶっ壊れたわけじゃないですか。やり直せということを 私たちは言っているわけで、今日問題になった資料に関して国会に対して出してください。(拍 手)
<経産省> 国会の提出じゃなくても……
<国会議員> 『日本の活断層』という皆さんも含めて多くの人たちが1つのきわめて高く評価 をしている本の中に明確に記載されている事実と、皆さんは明確に違うことをやっているわけ。 だから、それならば非常に分かりやすい、みんなが納得するようなこういう資料を全部出して、 あれでは違うんだと、実際そうなんだということを出さなきゃできないでしょう。
<司会> ありがとうございます。こういうときの司会って嫌な役回りですね。間に入って止め なきゃいけない。時間が限られているということがあるので、今お話があったようにこの経済産 業省の皆さんに対する質問1つ取っても、しかも耐震の問題1つ取っても、これだけまだ議論が あるんです。
それで、皆さんがおっしゃっていることを僕もじっと聞いて、経産省の方々の話をずっと聞い ていて、何とか理解しようと思うんですけど、なかなか理解しにくいのが皆さん現状ですよね。 だけど、現実の心配はやっぱりそこなんですね。情報出してください。本当に安心できるのかど うなのか、ちゃんと情報出してもらって、みんなで納得できるかどうかやりましょうよという話 だと思うんですね。
さっきお話がありましたこのやりとりね、お約束してもらったんですが、まず文書で下さい。 文書でもらって、それで我々またあらためてやらなきゃいけないんですが、ちょっとその前にさ っきこの質問以外に質問ないかという話なんですけど、要は一番大事な質問があって、これだけ 災害1つ取っても議論のあるところなのに、1つ質問、皆さんの意見を代弁して質問します。い いですか。本格稼働は2月にやるんですか。(拍手)
そのことだけ、どうしても今日皆さん聞きたいと思うんですよ。やっぱり2月にやるのかやら ないのか。もしやるんだとすると、なぜそんなに急ぐんですか。このことを最初に聞きましょう。
<経産省> まず我々は、別に2月に稼働しようということで何ら指導とかしているわけではあ りません。それはちゃんとご理解いただきたいんですけれども、今は彼らの施設がちゃんと安全 に運転できる状態なのかとか、性能がちゃんと出ているかといった使用前検査の段階であります ので、その使用前検査を合格しないことには本格操業に入れません。ですから、2月といったも のは原燃の計画でそうなっているだけで、我々がそれを無理やり守るなんていうことはありませ んので、ここはご安心いただければ。
<司会> そうすると、これだけ議論のあるところで、まだ十分に納得できていない、現地も納 得していない。東京を中心に都会の消費者も納得していない。こういう現状であると、経済産業 省の人たちは原燃に対して2月稼働はやめなさいという指導はできる立場ですよね。(拍手)
<経産省> これは我々の行っている使用前検査の結果次第。
<司会> 結果次第で、指導はできる立場ですね。
<経産省> 使用前検査に合格しなければ、それは本格稼働に入れません。
<司会> その合格の基準をちゃんと、今こういういろいろな議論を踏まえて見るということだ け約束してほしいですね。
<会場の声> 約束しなきゃだめですよ、そんなの。
<会場の声> そして、どれくらいの時間をかけてやるか。
<司会> 約束していただきたいなというふうに思います。
<会場の声> 安全だと言っているけれども、どこに上がってくるんですか、放射線量は。
<CNIC 澤井> もちろん使用前検査に合格しなければならないと思うんですが、今さっき金 城さんがおっしゃったように、耐震のバックチェックの答えが9月ごろというふうに今、金城さ んおっしゃったと思うんですね。そしたら当然そのバックチェックが終了……
<経産省> バックチェックの結果、9 月とは言っていないです。
<CNIC 澤井> バックチェックはいつ終わるんですか。
<経産省> それはまだ……検討中で。
<CNIC 澤井> そうすると、バックチェックが終わらなければ絶対本格稼働できませんよね
(拍手)。耐震の安全確認ができないで本格稼働するなんて、私たちちょっと理解できないんで すが。
<司会> という皆さんの気持ち、そうですね。
<会場の声> 安全根拠法令に問題があるんです、そもそも。
<会場から> ちょっと質問。
<司会> 質問ですね。あと、皆さん申し訳ない、内閣府にも質問がありますので、忘れないよ うに。今日だけじゃないですから。はい、どうぞ。
<会場から> 法令に則って審査しているというようなお話ですけど、放射能から環境を守る法 令というのはあるんでしょうか。例えば、水質汚染防止法だとか、大気汚染防止法には、汚染物 質の環境基準がしっかりあるんですよ。ところが、放射能の環境基準は一切ないんですよ。そし て排水口での規制も行われておりません。これを見ますと、こういうことは規制がない、環境を 守る、私たちは一番海洋環境だとか、その辺の環境をいかに守っていくか、守ってほしいという ことでお願いしているんですけど、全然その答えになっていない、それが先ほどから。