2015.9.29
宿題
16
提出期限:10.6の講義開始時.
問題
1. (Kolmogorovの拡張定理の一般の添え字集合への拡張) T を一般の添え字集合とし,RT を
T からRへの関数全体とする.ここで,相異なるt1, . . . , tn ∈ T とB ∈ Bnに対して,
{x ∈ RT : (x(t1), . . . , x(tn)) ∈ B}
なる形の集合をRT のcylinder集合と呼ぶ.RT のcylinder集合全体によって生成される σ-fieldをBT とおく.いま,相異なるt1, . . . , tn ∈ T の各組に対して,(Rn,Bn)上の確率
測度µt1,...,tn が与えられていて,次の整合性条件がみたされているとする:
• 任 意 の 相 異 な る t1, . . . , tn ∈ T と {1, . . . , n} の 任 意 の 置 換 π に 対 し て , µt1,...,tn({(x1, . . . , xn) : (xπ(1), . . . , xπ(n)) ∈ B}) = µtπ(1),...,tπ(n)(B), ∀B ∈ Bn;
• 任 意 の 相 異 な る t1, . . . , tn, tn+1 ∈ T に 対 し て ,µt1,...,tn,tn+1(B × R) = µt1,...,tn(B), ∀B ∈ Bn.
このとき,(RT,BT)上のp.m µであって,任意の相異なるt1, . . . , tn∈ T に対して,
µ({x ∈ RT : (x(t1), . . . , x(tn)) ∈ B}) = µt1,...,tn(B), ∀B ∈ Bn (*)
をみたすものが一意的に存在することを,以下の手順に従って証明する. (a) 可算集合S= {t1, t2, . . .} ⊂ T に対して,
FS = {x ∈ RT : (x(t1), x(t2), . . . ) ∈ B, B ∈ BN}
とおいたとき,FSはσ-fieldであって,BT = ∪S⊂T:可算FS が成り立つことを示せ. (b) 講義ノート Thm. 19.4を用いて,各可算集合S ⊂ T に対して,(RT,FS)上のp.m.
µS であって,任意の相異なるt1, . . . , tn∈ S に対して,
µS({x ∈ RT : (x(t1), . . . , x(tn)) ∈ B}) = µt1,...,tn(B), ∀B ∈ Bn
をみたすものが存在することを示せ.
1
(c) 写像µ: BT → [0, 1]を
µ(B) = µS(B) if B ∈ FS for some countable S ⊂ T
と定義すると,µは(RT,BT)上のwell-definedなp.m.であって,(*)をみたすことを 示せ.
(d) (*)をみたす(RT,BT)上のp.m.は一意であることを示せ.
2. Tを空でない集合する.r.v.’sの集まり{Xt: t ∈ T }をTによってインデックスされた確率 過程と呼ぶ.また,確率過程{Xt : t ∈ T }がGauss過程であるとは,任意のt1, . . . , tn∈ T に対して,(X(t1), . . . , X(tn))が多変量正規分布に従うことを言う.いま,k: T × T → R を,任意のt1, . . . , tn ∈ T に対して,n次正方行列((k(ti, tj))1≤i,j≤nが半正定値対称行列 になるような関数とする.このとき,Gauss過程{Xt : t ∈ T }であって,
E[Xt] = 0, ∀t ∈ T, E[XsXt] = k(s, t), ∀s, t ∈ T
をみたすものが存在することを示せ. 3.-7. Durrett 5.2.1, 5.2.4, 5.2.6, 5.2.7, 5.2.8.
8. {Xn} を フ ィ ル ト レ ー シ ョ ン {Fn} に 関 す る 劣 マ ル チ ン ゲ ー ル で あ っ て ,E[Xn] = E[X0] (∀n ≥ 1) をみたすとする.このとき,{Xn} は {Fn} に関するマルチンゲール であることを示せ.
9. S, T をフィルトレーション{Fn}に関する停止時刻としたとき,S∧ T, S ∨ T, S + T も同 じフィルトレーションに関する停止時刻であることを示せ.
2