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(1)

オープン・リサーチ・センター整備事業

「アジア諸国の産業発展と中小企業」

2006年度

事業報告

専修大学社会知性開発研究センター 中小企業研究センター代表

小口 登良

1.本ORCでは研究者を次の5つのグループに分け、それぞれ異なったテーマから中小

企業を多角的に分析している。以下にそれらのグループ①経営・産業 、②金融、③計量、

④生産性、⑤環境、毎に活動の概要をまとめる。

① 経営・産業グループ

研究活動の概要

(1)インタビュー調査

日本(広島 4 社、板橋区 11 社)、台湾(高雄県 5 社、台中 6 社)、韓国(プサン

12 社)、中国(安徽省 10 社)。香港6社。以上は 06 年中に実施したが、07 年 2∼3

月に台湾(台北)、中国(広東省)、タイ(バンコク)、ベトナム(ハノイ)、シンガ

ポール、日本(倉敷、大阪、一宮、岐阜)で中小企業等に対するインタビュー調査

を実施する。

(2)アンケート調査

ベトナム(機械・金属製造業 90 票、繊維製造業 60 票)、シンガポール(機械・金

属製造業 50 票、その他製造業 30 票)でアンケート調査を実施。

アンケート調査全体については調査自体の実施は予定通りだが、アンケート調査

の分析が遅れていたため、06 年 4 月末に改めて分析方針を打ち合わせ、7 月末に一

度目の分析結果を持ち寄った研究会を実施。アンケート結果は単純集計を比較可能

な形態に整理し直し、調査対象国別にクロス集計の段階に入りつつある(日本につ

いてはクロス集計を実施済み)。8 月のインタビュー調査の結果も参考にしながら、

9 月以降は各国別のとりまとめに入った。

(3)研究成果の公表(著書、報告書、学会発表など)

黒瀬 2編(著書1,論文1)、駒形 2編と研究会報告1回、足立 1編と研究

会報告1回、大西 1編と研究会報告1回、顧 研究会報告1回、李 2編、荒井

1編、湯 研究会報告1回、根岸 研究会報告1回 、吉見 1編。

② 金融グループ

(2)

( 1) 金融グループは主として中国における中小企業金融を研究した。

( 2) 実地調査を延べ 3 回

( 3) 研究成果の公表(著書、報告書、学会発表など)

計 1編、瀬下 1編、鈴木・瀬下・手嶋共著 1編、大倉 2編。

③ 計量グループ

研究活動の概要

(1)外部データベース環境の維持

(2)中小企業の国際データベースの更新

(3)中小企業が経済成長に与える影響の成長回帰分析

(4)中小企業の知財ストックおよびストックの質データベースの構築

(5)PSQR( Pat ent St oc k Qual i t y Rat i o) 、中小企業特許ストックの質比率指標

の理論的分析

(6)PSQR( Pat ent St ock Qual i t y Rat i o) の算出

(7)知財保護が経済成長に与える影響の成長回帰分析

(8)研究成果の公表(著書、報告書、学会発表など)

大林・山田共著 3編。

④ 生産性グループ

研究活動の概要

(1)韓国とマレーシアについて規模別全要素生産性比較

(2)低賃金国からの輸入競合と小規模企業における企業間格差の分析(製造業)

(3)非製造業中小企業における生産性の決定要因に関する分析

(4)上記の分析に用いる産業レベルデータの整備

(5)研究成果の公表(著書、報告書、学会発表など)

伊藤 1編。

⑤ 環境グループ

研究活動の概要

(1)アンケート調査

東京と大阪に本社を置く、機械・金属業の中小企業201社とプラスチッ

ク業201社について行った。

(2)エージェントベースシミュレーション分析

(3)研究成果の公表(著書、報告書、学会発表など)

(3)

⑥ 助手

任期制助手は PD1人、RA3人の合計4人体制を続けた。研究分担者の研究活動の補

助と同時に、独自の研究活動も行った。

( 1) 中国、台湾を中心に、機械、繊維、機械部品等の中小企業の歴史的変遷と、市

場経済の発展とグローバル化の浸透に伴う対応や変化を研究している。

( 2) 実地調査を研究分担者との同行と独自のものを合わせてのべ、国内3回、海外

13回行った。

( 3) 研究成果の公表(報告書や学会発表など)

顧 研究会報告1回、荒井 1編、湯 研究会報告1回。

2.第3回目のシンポジウムを9月18日に神田校舎7号館 731 教室で行った。今回は主

として研究者対象の国際シンポジウムで4カ国からの研究者による報告とパネルディス

カッションを行った。詳細は章末の報告を参照されたい。

3.研究体制は昨年度と同じで研究活動を行った。多くの研究者が参加して合宿の研究報

告会を行い、研究成果の検討や意見の交換に効果があった。それ以外に定期的に行うは

ずの研究会がなかなか予定通りの回数だけ開けない問題があった。

(4)

補足資料1. 2006年度 中小企業研究センター研究会・打ち合わせ会記録

日時 場所 内容

1 4/22―10:00~12:00 神田 773教室 アンケート分析について打合せ

2 4/29~30―

29日14:00集合

30日15:00解散

山中湖セミナー

ハウス

合宿研究会(報告者):小口、黒瀬、大

西、大橋、大林、計、雷、駒形、顧、

湯、林、荒井

3 5/18―10:40~12:00 社会知性開発研究センター 国際シンポジウムの打ち合わせ

4 6/27―12:00~13:00 社会知性開発研究センター 国際シンポジウムの打ち合わせ

5 7/ 4―16:00~18:00 社会知性開発研究センター 事務局打ち合わせ

6 7/12―15:30~17:00 社会知性開発研究センター 事務局打ち合わせ

7 7/29―10:00~15:00 神田 773教室 研究会(報告者):大橋、黒瀬、根岸、

吉見、顧、荒井 経営・産業グループ会議

8 8/18―10:00~15:00 社会知性開発研究センター 研究会(報告者):大橋、手嶋、鈴木、

足立、顧 事務局打ち合わせ

9 9/18―10:00~17:00 神田 731教室 国際シンポジウム(報告者): 謝思全 ダラ

ラット・アナンタナスウォン、チャールズ・ハー

ビイ、トュラン・テイ・ヴァン・ホア

10 10/ 3―14:40~16:00 社会知性開発研究センター 事務局打ち合わせ

11 10/17―16:30~18:00 生田 92F会議室 全体会議

12 11/ 7―15:00~16:00 生田 95Eゼミ室 全体会議

13 11/14―12:00~13:00 社会知性開発研究センター 事務局打ち合わせ

14 1/16―12:00~13:00 社会知性開発研究センター 事務局打ち合わせ

15 1/23―16:00~17:30 社会知性開発研究センター 全体会議

(5)

補足資料2. 2006年度実地調査記録

期間 用務地 出張者 用務先

1 7/19( 水) ∼ 7/20( 木) 広島県(広島市) 吉見隆一 2 7/30( 日) ∼ 8/6 ( 日) 韓国(釜山市) 大西勝明 黒瀬直宏 姜 徳洙 林 松国 3 8/7 ( 月) ∼ 8/12( 土) 台湾(高雄、台中) 大橋英夫 黒瀬直宏 荒井久夫 顧 懿  4 8/20( 日) ∼ 8/25( 金) ベトナム(ハノイ) 大西勝明 荒井久夫 5 8/27( 日) ∼ 8/30( 水) 台湾(台北市) 瀬下博之 手嶋宣之 鈴木健嗣 6 8/28( 月) ∼ 9/1 ( 金) 中国(紹興市) 計 聡

雷 新軍 顧 懿  林 松国 7 8/30( 水) ∼ 8/31( 木) 広島県(広島市) 吉見隆一 8 9/2 ( 土) ∼ 9/10( 日) 中国(上海市) 計 聡 9 9/3 ( 日) ∼ 9/10( 日) 中国(安徽省、上海市) 大橋英夫

黒瀬直宏 雷 新軍 顧 懿  湯 進 林 松国

10 9/13( 水) タイ(バンコク) 大倉正典

1110/6 ( 金) ∼ 10/7 ( 土) 富山県(高岡市) 荒井久夫 1211/2 ( 木) ∼ 11 /4 ( 土) 中国(上海市) 駒形哲哉

∼ 11/5 ( 日) 黒瀬直宏

∼ 11/8 ( 水) 中国(上海市、安徽省) 湯 進 1311/14( 火) ∼ 11/16( 木) 福井県(福井市) 根岸秀行

1411/22( 水) ∼ 11/28( 火) シンガポール 溝田誠吾

1511/30( 木) ∼ 12/2 ( 土) 東京都 根岸秀行

16 1/25( 木) ∼ 1/27( 土) 愛知県(一宮市)、岐阜県(岐阜市) 根岸秀行

17 2/8 ( 木) ∼ 2/10( 土) 大阪府(大阪市) 根岸秀行 18 3/5 ( 月 )∼ 3/ 9 ( 金 ) 台湾(台北市) 黒瀬直宏 荒井久夫 19 3/6 ( 火 )∼ 3/ 10 ( 土 ) 中国(中山市古鎮) 雷 新軍 湯 進 林 松国 20 3/8 ( 木) ∼ 3/10( 土) 岡山県(倉敷市) 根岸秀行 21 3/11 ( 日 )∼ 3/ 17 ( 土 ) 中国(広東省) 大橋英夫 陳 振雄 雷 新軍 湯 進 林 松国 22 3/11 ( 日 )∼ 3/ 16 ( 金 ) ベトナム(ハノイ) 大西勝明 荒井久夫

23 3/11( 日) ∼ 3/16( 金) シンガポール 溝田誠吾

24 3/11 ( 日 )∼ 3/ 16 ( 金 ) タイ(バンコク) 大倉正典

3/12 ( 月 )∼ 3/ 18 ( 日 ) 黒瀬直宏

岡山県アパレル工業組合(予定)

シンガポール日本商工会議所、シンガ ポール港湾公社 (予定)

東レ北陸支店、松本商事 他

Ac or n社、バルタン・アジア、洪利アル ミ業私人有限公司 他

大阪府被服工業組合 他

台湾証券取引所、中華経済研究研究所 他

㈱石崎本店、㈱ヒロテック

紹興市統計局、中国軽紡城、亜太特寛幅 印染、紹興県統計局、大唐県人民政府、 新恒奇袜業 他

中小企業総合展、嘉悦大学 他 NIDA

上海社会科学院

安徽電子信息学院 他 広島アルミニウム工業㈱ 他

㈱I NSUNG、釜山スニーカー振興セン ター、釜山貿易協会釜山支部、㈱楊亭、 ㈱宇研 他

永昌精機工業股份有限公司、實全股份有 限公司、大立機器工業份有限公司、台中 精機廠份有限公司 他

ベトナム共産党中小企業支援センター、 ハノイプラスチック 他

タマサート大学、NSO(予定)

AOTSバンコク事務所、ジェトロバン コク、UNI - Ai r e Cor p(予定)

安徽省経済委員会、合肥三晶電子、模具 工業協会、蕪湖経済技術開発区管理委員 会、合力、上海社会科学院 他 上海図書館、復旦大学 他

澤川鍛造㈱、㈱能作 他

岐阜毛織物工業共同組合 他

台湾電子連接産業協会、明鈞源精微科技 ( 股) 公司 (予定)

温州商会、艶陽灯飾公司、欧迪照明電 気、顔宇照明(予定)

広州ハイテクパーク、深センハイテク パーク、広州経済技術開発区(予定)

(6)

補足資料3. 2006年9月18日(月)開催 国際シンポジウムの概要

1. 日 時:2006 年 9 月 18 日(月)10 時∼17 時

2. 場 所:専修大学神田校舎731教室

3. テ ー マ:「アジア諸国の産業構造高度化における中小製造業の役割と問題」

4. 講 師:謝思全(中国、南開大学経済研究所副所長)

ダララット・アナンタスウォン(タイ、国家開発行政大学院研究センター

助教授)

チャールズ・ハービイ(マレーシア、豪・ウーロンゴン大学准教授)

トュラン・テイ・ヴァン・ホア(ベトナム、ハノイ国民経済大学ビジネス

スクール講師・管理部部長)

コーディネーター:小口登良(専修大学商学部教授)

総合司会:黒瀬直宏(専修大学商学部教授)

参加者:案内状は、了解の得られた中小企業学会の会員、アジア経営学会の会員にも送

付し、約100名の参加者があり、活発な議論が交わされた。

報告骨子:講演では、各国の1990年代以降の産業構造変化が確認され、国民経済におけ

る中小企業の役割や比重の変化等を、一般的、ないし、特殊的な局面において把握して、

現状が分析され、展望が示された。特に、そのことを期待したわけであるが、現代的で、

臨場感のある国際シンポジウムが開催された。さらに、国際シンポジウムを契機に、本研

究センターとウーロンゴン大学との間で、中小企業に関する研究協力が進められつつある。

ただ、各国における中小企業の定義とかウエイトについては、たとえば、中国とその他の

国とでは、(人的)企業規模点からしても、単純な比較は容易でないということと等を再確

認することにもなった。

国際シンポジウムは次年度も計画を立案中であり、以下の問題点に留意していくことが

必要である。

1.テーマの確定と開催準備

テーマの確定し、如何なる論点を、どのような手順でシンポジュウムを進め、どのよう

な成果を達成していくのかを明確におくことが重要である。特に、国際シンポジウムの場

合、頻繁に連絡をとることが困難であるので、論点と手順と達成目標について明確なイメ

ージを確定しておかねばならない。

関連して、基礎的なデータについては既定事実として処理出来るような体制を確立し、

誰を対象とし、何を明確にするのかという国際シンポジウムの開催の具体的目的、ないし、

問題意識をシャープにしておくことが、参加者に意義を認めさせることになる。なにより、

(7)

いくことを目指すべきであろう。

2.講演者の選定

国際シンポジウム準備開始時期は、必ずしも遅くはなかった。しかし、講演者の確定に

は時間を要し、国際シンポジウムの開催趣旨等の作成が出来ていても、手交の時期は遅れ、

予定期日までには、レジュメが到着しなかったことがあった。

国際シンポジウムの場合、国内以上に講演適任者の確定そのものと確定時期の遅れとい

う問題が深刻である。徐々に多様な情報やデータを蓄積しているが、協力の得られる海外

の研究者の拡大を意識し、コンタクトを維持していくことが望ましい。

3.通訳・講師招待準備等

国際シンポジウムの開催準備に際して、たとえば、ベトナム語しか話せない講演者の招

待、パネルディスカッションの際の通訳をどのようにするかということを検討したことが

あった。また、空港への出迎えも実行してきた。国際的な対応を迫られ、支障のない運営

を実現してきているが、国際シンポジウムを、一層、システマティックに、マニュアル化

して実行しうる状態を目指すべきであろう。

4.広報

今回、電車広告、ポスター、関連学会員への招待等を試みてきた。また、当日は、シン

ポジウムのパンフレット、講演者によるレジュメを印刷し、配布した。可能な広報活動を

実施してきている。ただ、多目的な国際シンポジウム開催とならざるをえないのであるが、

対象者の絞り込みと対象者を特定した広報手段を追及していく必要はある。場合によって

は、英文レジュメ等に日本語要約を付すことが、課題になるかもしれない。

5.達成目標

今回の場合、国際シンポジウムの開催目的については確認し、そのことを明示したパン

フレットを作成してきた。開催後、事後的な報告は確認されたが、国際シンポジウムの開

催目的がどの程度達成され、今後、その意義と問題をどのように引き継いでいくのかを組

参照

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