第 11期 プ ロ ・ ナ ト ゥ ー ラ ・ フ ァ ン ド 勣 成 成 果 報 告 書 ( 2002)
コウモリ観察会実施のためのガイドライン作成と観察会実施の援助活動
コウモリの会
山本輝正
M ak i ng Gui del i nes and Gi v i ng SuPPor t f or hav i ng a Bat s ' W at c hi ng
Bat St udy and Cons er v at i on Gr ouP ofJ aPan Ter umas a Yamamot o
日本のコウモリ類は、自然界において昆虫(蛾 や甲虫等)の捕食者として重要な役割を果たして います。しかしこのような役割が理解されないま ま、コウモリ類はその生息数及び分布域を急激に 減少させているのが現状です。この状況を変える ためには、コウモリヘ関心を持つ人を増すことが 重要と考えられます。このために効果的と考えら れるのが、コウモリ観察会の開催です。コウモリ は夜間に活動するため、観察会の実施にはコウモ リの生態の知識を必要とします。生態を知らない ままでの実施は、コウモリヘのディスターブにな ってしまう恐れがあり、保護のための行為が、そ の逆の行為につながる危険性を持っています。 以上により、コウモリ観察会を日本各地で行い やすくしていくことが望まれています。これには、 観察会実施のためのマニュアルに相当するガイド ラインの必要性と、観察会実施のための各種援助 活動が必要と考えられます。コウモリの会では、 1995年より毎年コウモリ観察会を開催する中で、 その方法論を研究してきました。この結果として、 コウモリについての知識があり、ある程度の準備 と人・機材などが用意できれば実施できるガイド ラインを作成することが出来ました。また、これ を多くの人に広めるため、「クビワコウモリを守 る会」が長野県乗鞍高原で実施した「コウモリ観 察会」の後援をするとともに、その実施を指導し
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てきました。
―方、「コウモリの会」では、洞窟内での観察 会の実施は、コウモリの生息場所保護のために現 在認めていません。また、鍾乳洞を中心とした洞 窟の観光開発が、コウモリの生息を圧迫してきた 事も事実です。このような状況を少しでも改善し
ようと岐阜県郡上八幡町でコウモリ観察会を実施 しました。これは、鍾乳洞に生息するコウモリ類 を始めとする生物を保護する体制を、観光鍾乳洞 の管理者に対して持ってもらう、観光鍾乳洞のあ り方や考え方を変えてもらうための試みでした。 この「ガイドライン」については徐々に知られ つつあるようですが、なぜ必要なのか、どうして このようなことを盛り込んだのかが理解されてい ない面もあるようです。今後は、ガイドラインの 下に実施される観察会が多くなるよう、広報活動 および援助活動を行っていきたいと考えていま す。さらに、観光鍾乳洞でのコウモリ保護も進め
ていきたいと考えています。
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j 、朧心ム, , 二⊇d 写 真 3 同 上 写 真 4 コ ウ モ リ 観 察 会 の テ レ ビ 局 ( 地 元 ) の 取 材 の 様 子
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