第 1 章 イントロダクション:マクロ経済学
とは?
1.1 マクロ経済学の紹介
意義: 人々がより幸せになるためにはどうしたら良いか考える。
• 国や社会が、より「豊か」になれば、そこに住む人々がより幸せになる。 2つの領域: 景気循環と経済成長
総需要の分析(景気循環理論): 総需要の決定や総需要の変動による景気変動について考える。
• ケインジアンのマクロ経済学
• 大学学部レベルの一般的なマクロ経済学
総供給の分析(経済成長理論): 潜在的な供給力がどう成長するかについて考える。
• ハロッド=ドーマー・モデル、ソロー・モデル、内生的成長理論 リアルビジネスサイクル理論: 2つの領域を同時に考える。
• 景気循環を経済成長の一過程としてとらえ、経済成長と景気循環を同時に考える。
• 新しい古典派のマクロ経済学
• 近年は、より一般的にDynamic stochastic general equilibriumモデルと呼ばれる。 学派: ケインジアンvs新古典派
ケインジアン: 非自発的失業を重視し、政府の市場介入を支持。
.2 見取り図
消費・投資・政府支出・輸出 - 輸入 (財市場)
財市場と貨幣市場の統合 ・IS-LMモデル
・総需要 (GDP) の決定 総需要
年金制度
貿易・FTA
インフレ・デフレ
社会不安
高齢化
第 2 章 財市場の統合と均衡 : IS 曲線
2.1 財市場の均衡の意味
財市場とは?: 財(+ サービス)を取引する市場
・企業が財を生産し、家計が所得を得、家計・企業・政府・海外が購入する
家計
企業
所得財の購入 ( 財の生産 )
消費
貯蓄 税金 輸出
投資 政府支出
輸入 金融機関
政府
( 所得配分 )
海外
財市場の均衡:I+ G + EX = S + T + IM
財市場の均衡
I+ G + EX = S+ T + IM 注入(injection) 漏出(leakage)
2.2 財市場からの漏出 (leakage)
漏出(leakage):S+ T + IM
・貯蓄、輸入ともに所得(GDP)によって変化:Y ↑ →S↑, IM↑
・税金(T)は政府が所得と関係なく決定 (より現実的にY ↑→T ↑ と考えても成立) 結果:Y ↑→S+ T + IM (漏出)↑
2.3 財市場への注入 (injection)
注入(injection):I+ G + EX
・投資、輸出ともに利子率によって変化:R↓→I↑, EX↑
・政府支出(G)は政府が利子率と関係なく決定 結果:R↓→I+ G + EX (注入)↑
2.4 漏出 (leakage) =注入 (injection)
漏出(leakage)=注入(injection):S+ T + IM = I + G + EX
2.5 財市場の統合と均衡: IS 曲線の導入
漏出 (leakage)、注入(injection)、均衡の3つの関係をまとめる: グラフを利用 IS曲線のイメージ:I = Investment、S= Saving
・注入(injection)、漏出(leakage)のうち、最も重要な項目である投資と貯蓄が等しくなる
・IS曲線上では、投資と貯蓄が等しい IS曲線が右下がりの直感的理由:
2.6 IS 曲線のシフト
例題1: 海外の景気が悪くなった場合 →
例題2: 消費者が何となく楽観的になった場合 →
2.7 補足資料
財市場への注入(injection):R↓→I+ G + EX (注入)↑
I+G+EX R
(1) (2)
財市場からの漏出 (leakage):Y ↑→S+ T + IM (漏出)↑
Y S+T+IM
(1) (2)
財市場の均衡:I+ G + EX = S + T + IM
I+G+EX S+T+IM
45 100 100
漏出(leakage)、注入(injection)、均衡の3つの関係をまとめる: 財市場の統合
R
I+G+EX Y
S+T+IM
45
S+T+IM I+G+EX
I+G+EX S+T+IM
R
Y
・
R1 E1
Y1 R2
Y2
・
E2・E1, E2→ 財市場が均衡(S + T + IM = I + G + EXが成立)
- (Y1, R1) や(Y2, R2)なら、財市場が均衡(S + T + IM = I + G + EX)
IS曲線の導入:E1やE2を結ぶとIS曲線になる
IS R
I+G+EX Y
S+T+IM
・ ・
IS曲線が表す関係:IS曲線上では、財市場が均衡(S + T + IM = I + G + EX)しており、その ときの所得(GDP)と利子率の関係を表している
IS曲線が右下がりの直感的理由: 言葉で説明
国民所得(GDP)↓→ 貯蓄↓= 漏出↓→ あわせて注入↓= 投資↓→ 利子率↑
例題1: 海外の景気が悪くなった場合 → 輸出が減少
IS R
I+G+EX Y
S+T+IM
(1) (2)
例題2: 消費者が何となく楽観的になった場合 → 消費性向が上昇
IS R
I+G+EX Y
(2)
第 3 章 貨幣市場の統合と均衡: LM 曲線
3.1 貨幣市場の均衡の意味
貨幣需要: 取引需要と資産需要の合計= M1d+ M d 2
マネーサプライ:Ms
貨幣市場の均衡: 貨幣需要 = マネーサプライ
貨幣市場の均衡 Md
1+ M d
2 = M
s
(貨幣需要) (マネーサプライ)
3.2 貨幣需要
貨幣の取引需要: 貨幣の資産需要:
3.3 マネーサプライ
3.4 貨幣市場の統合と均衡: LM 曲線の導入
取引需要+資産需要=マネーサプライ: グラフを利用してまとめる
LM曲線のイメージ:L= Liquidity (最も流動的な資産=貨幣需要)、M = Money Supply
・LM曲線上では、貨幣需要とマネーサプライが等しい LM曲線が右上がりの直感的理由:
3.5 LM 曲線のシフト
例題3: マネーサプライが減少した場合
3.6 補足資料
貨幣の取引需要:Y ↑→M1d↑
Y M
M1d
貨幣の資産需要:R↓→M2d↑
M R
M2d
マネーサプライ:Ms
M 45
Ms a + b = Ms
取引需要+資産需要=マネーサプライ: 貨幣市場の統合 R
M Y
M
45 M
M
M M
R
Y
・
E1 R1
Y1 R2
Y2
E2
・
・E1, E2→ 貨幣市場が均衡(M1d+ M2d= Msが成立)
- (Y1, R1)や(Y2, R2)なら、貨幣市場が均衡(M1d+ M2d= Ms)
LM曲線の導入:E1やE2を結ぶとLM曲線になる
R
M Y
M
・ ・
LMLM曲線が表す関係:LM曲線上では、貨幣市場が均衡(M1d+ M2d= Ms) しており、そのとき
の所得(GDP)と利子率の関係を表している
LM曲線が右上がりの直感的理由: 言葉で説明 国民所得↑→ 貨幣の取引需要↑
→Msは変わってないので、取引需要の増加分、他の需要が減らないと均衡が保てず
→ 貨幣の資産需要↓→ 利子率↑ 例題3: マネーサプライが減少した場合
R
(2) LM
第 4 章 財・貨幣市場の均衡: IS-LM モデル
4.1 均衡 GDP の決定
均衡GDP: 実際に実現するGDP (普通にGDPと呼ばれるもの。総需要とも言える)
・財市場と貨幣市場の均衡が満たされる点で決定 →ISとLMの交点で均衡GDPが決定
IS
R LM
Y1 Y R1
4.2 均衡 GDP の変動
例題1: 海外の景気が悪くなった場合
例題2: 消費者が何となく楽観的になった場合 例題3: マネーサプライが減少した場合
4.3 補足資料
例題1: 海外の景気が悪くなった場合
IS
R LM
Y
例題2: 消費者が何となく楽観的になった場合
IS
R LM
Y
例題3: マネーサプライが減少した場合
IS
R LM