• 検索結果がありません。

町田市新庁舎建設基本計画

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "町田市新庁舎建設基本計画"

Copied!
40
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

町田市新庁舎建設基本計画

2005年5月

(2)

目 次

はじ めに

検討の経緯 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1

1 . 新庁舎の備えるべき 姿 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3

1−1.市民に開かれ便利で使いやすい庁舎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1−2.今後の社会と環境に対応した機能・性能を実現した庁舎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 1−3.諸機能が適切に配置され将来の変化に柔軟に対応できる庁舎 ・・・・・・・・・・・・・・ 1 2

2 . 新庁舎の規模と 空間構成 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 5

2−1.規模設定の前提条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 5 2−2.施設規模 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 7 2−3.庁舎内の空間構成方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 8

3 . 敷地利用と 景観への配慮 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 0

3−1.敷地条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 0 3−2.敷地利用方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 1 3−3.庁舎のデザインならびに景観形成への配慮 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 2 3−4.市民ホールとの関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3

4 . 建設費用および財源 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 4

4−1.建設費用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4 4−2.財源 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 4

5 . 実現方策 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 5

5−1.事業手法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 5 5−2.発注手法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 6 5−3.建設スケジュール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 7

6 . 今後の検討に向けて ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 8

6−1.まちづくりの推進への寄与 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 8 6−2.行政機構のあり方ならびに市民センターとの適切な役割分担 ・・・・・・・・・・・・・・ 2 8 6−3.技術的な検討 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 9 6−4.現庁舎における取り組みと新庁舎における検証 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 9 6−5.市民部会・職員部会報告書における提言への取り組み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 9

庁舎に関するこ れま での経緯 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 3 0

(3)

はじ めに

町田市は、庁舎問題について、長年にわたり検討を重ねて参りました。

現在の本庁舎は1970年に建設されましたが、これまで、耐震性の問題の解決をはじめ、分

散庁舎の解消、市民協働への対応といった課題に対処するため、行政、議会、さらには市民と学

識経験者が参画する検討の場を設けて議論を重ねて参りました。

また、 1999年には庁舎移転を視野に入れて森野二丁目に18,000㎡の用地を購入しまし

た。

2004年3月には、 「市役所の位置を定める条例の一部を改正する等の条例」を市議会で可

決いただき、 市庁舎を森野二丁目用地に移転新築することが決定しました。 そして、 6月には、

前年度から開催してきた町田市庁舎問題検討委員会の検討成果を基本とした 「町田市新庁舎建

設基本構想」を策定するに至りました。

本基本計画は、 この基本構想を受けて設置された町田市新庁舎建設基本計画策定委員会の検討

を経て、 新庁舎建設の基本的な方針として、 さらには設計を行う際の指針として策定したもので

す。

本基本計画を立案する過程で、策定委員会に置かれた市民部会に参画された市民の方々、職員

部会に参画された職員の皆さんには、 膨大な検討課題にもかかわらず、 極めて熱心に討議してい

ただき、貴重なご提案・ご意見をいただきました。また、アドバイザーグループの方々には、専

門家の立場から多くの有益な示唆と方向付けをいただきました。 この場を借りて皆様に厚く御礼

申し上げます。

新庁舎の完成までには、 次の設計段階における発注手法の選択をはじめ、 対応すべき事項が山

積しています。本基本計画を一つの節目として、21世紀にふさわしい市庁舎を実現するため、

今後とも努力して参ります。 市民の皆様をはじめ関係の方々には、 引き続きご理解、 ご協力をお

願い申し上げる次第です。

2005年5月

町田市長 寺 田 和 雄

(4)

1.町田市新庁舎建設基本構想

2004年6月、「町田市新庁舎建設基本構想」が策定され、新庁舎建設の基本的考え方と して次の4つの方向性が示された。

(1)市民にひらかれた行政経営の場としての庁舎

(2)将来を見据えた柔軟で効率的な行政経営の場としての庁舎

(3)交流・連携し、協働できるまちのセンターとしての庁舎

(4)さらに新庁舎計画に反映すべき視点

これらの基本的考え方をふまえて、基本構想では、以下に示すような「新庁舎の役割と機能」 の体系が示されている。

検討の経緯

○ ユニバーサルデザインを実現

○ 環境の持続性と健康に配慮した庁舎

○ 災害等への安全・安心を確保した庁舎

○ 高度情報化社会に対応できる庁舎

○ 美しい街並みの実現に貢献

○ 本庁舎と市民センターとの適切な役割分担と連携

○ 市民との協働スペースを確保

○ 市民に便利なワンストップサービスを導入

○ 柔軟な開庁時間に対応できる庁舎

○ 情報提供サービス機能を充実

○ 庁舎の諸機能の適切な配置

○ 将来の使い方の変化に柔軟に対応できる庁舎

○ 合理的な維持管理や改修が行える庁舎

○ 長寿命を実現できる庁舎

○ 街並みをリードする庁舎を実現

○ 安全で快適に来庁できるアクセス路を整備

○ 総合的な検討を踏まえて駐車場・駐輪場を整備

○ 中町地域、森野地域のまちづくりのあり方を検討

○ 建設費用、維持管理費用を削減

○ 費用の節減とより良い施設を実現できる発注方法を採用

○ 公正で納得の得られる設計者、施工者の選定 市 民 の 納得度 と 満 足度の 高 い

庁舎を実現

2 1 世 紀 の 社 会 と 環 境 に 求 め ら れ る 機 能 と デ ザ イ ン を 実現した庁舎

便利で使いやすく気 軽に立ち寄れる庁舎

諸機能が適切に配置 され将来の変化に柔 軟に対応できる庁舎

市民に親しまれる庁 舎

ま ちづ くりに 貢献 す る庁舎

○ 現庁舎においても必要な機能を充実 新 庁 舎 建 設 ま で の 準 備 期 間

を 活 用

≪新庁舎の役割と機能≫

今後の社会と環境に求められる理念を実現周辺の街の発展に貢献

(5)

2.町田市新庁舎建設基本計画策定までの経緯

本基本計画は、前項の「新庁舎の役割と機能」を継承して策定されている。策定にあたって は、「町田市新庁舎建設基本計画策定委員会」を設置し、委員会内に、公募市民および各種団体 の代表者から構成される「市民部会」、町田市職員による「職員部会」を置き、検討テーマごとに 以下のような分科会を設置して具体的な検討を重ねた。さらに、学識経験者によるアドバイザ ーグループを設置して、専門的見地から基本計画案への助言を得た。

○ 町田市新庁舎建設基本計画策定委員会市民部会

<分科会> <検討テーマ> 第1分科会 :施設

第2分科会 :市民利用 第3分科会 :まちづくり

○ 町田市新庁舎建設基本計画策定委員会職員部会

<分科会> <検討テーマ> 第1分科会 :施設計画・周辺整備 第2分科会 :事業手法・発注手法 第3分科会 :財政分析・財政計画 第4分科会 :庁舎利用

また、並行して検討が進められている議会の「新庁舎建設等に関する調査特別委員会」では、 これまでに議事堂の設置場所ならびに議事堂等に関する報告が行われ、本会議において可決さ れている。

本基本計画は、これらの諸検討の成果を総合してとりまとめたものであり、新庁舎建設に関 する計画段階の内容を指し示し、引き続いて実施される基本設計に指針や条件を与えるものとし て位置づけられる。

なお、新庁舎建設については、これまで長年にわたって検討を重ねてきた。巻末にその経緯 を示したので、詳しくはこれを参照されたい。

新庁舎建設基本構想

新庁舎建設基本計画

基本設計・実施設計 建設工事

庁舎問題検討委員会

アドバイザー グループ 新 庁 舎 建 設 基 本 計 画

策定委員会

職員部会 市民部会

検討段階 検討体制

≪新庁舎建設の検討の流れと基本計画の位置づけ≫

新庁舎建設等に関する

調査特別委員会

新庁舎開庁

(6)

「町田市新庁舎建設基本構想」をはじめとして、これまで新庁舎建設に関して積み重ねられ てきたさまざまな検討・議論、報告等をふまえ、新庁舎の備えるべき姿について次のように設 定する。

1 −1 . 市民に開かれ便利で使いやすい庁舎

(1)ワンストップ行政サービスの導入

(2)市民協働や市民交流が活発に展開される庁舎

(3)情報の提供・発信機能が充実した庁舎

1 −2 . 今後の社会と 環境に対応し た機能・ 性能を 実現し た庁舎

(1)災害等への安全・安心を確保した庁舎

(2)誰にもわかりやすく、使いやすい庁舎

(3)環境の持続性と健康に配慮した庁舎

(4)高度情報化社会に対応できる庁舎

1 −3 . 諸機能が適切に配置さ れ将来の変化に柔軟に対応でき る庁舎

(1)市民に開かれ充実した議会施設を備えた庁舎

(2)効率的に業務が遂行できる庁舎

(3)将来の変化への柔軟な対応と長寿命の実現

(4)適正なライフサイクルコストの実現

これらの詳細については、以下のとおりである。

1 . 新庁舎の備えるべき 姿

1 −1 . 市民に開かれ便利で使いやすい庁舎

(1)ワンストップ行政サービスの導入

(2)市民協働や市民交流が活発に展開される庁舎

(3)情報の提供・発信機能が充実した庁舎

1 −2 . 今後の社会と 環境に対応し た機能・ 性能を 実現し た庁舎

(1)災害等への安全・安心を確保した庁舎

(2)誰にもわかりやすく、使いやすい庁舎

(3)環境の持続性と健康に配慮した庁舎

(4)高度情報化社会に対応できる庁舎

1 −3 . 諸機能が適切に配置さ れ将来の変化に柔軟に対応でき る庁舎

(1)市民に開かれ充実した議会施設を備えた庁舎

(2)効率的に業務が遂行できる庁舎

(3)将来の変化への柔軟な対応と長寿命の実現

(4)適正なライフサイクルコストの実現

(7)

1 −1 . 市民に開かれ便利で使いやすい庁舎

新庁舎は、行政の拠点としての役割に加え、市民の心のよりどころとなる開かれた庁舎として、 市民と行政の新たな関係を展望し、それを具現化していく場でなければならない。市民と行政職 員が接する新たな空間、市民と行政が協働して行政課題の解決にあたるための空間づくりを実現 する。また、一層の利便性を実現し、誰もが使いやすい庁舎とするとともに、IT(情報通信技 術)を活用した新機能などの側面から、市民と行政が多様な接点を持てるよう十分に配慮した計 画とする。

このような観点から、町田市における行政窓口サービスについては、本庁舎および市民センタ ーにおいて、①行政手続の電子化を進めて市民ができるだけ来庁せずに手続等を済ませられるこ と、②市民と行政の双方向のコミュニケーション手段を多様に提供することにより、マルチチャ ンネル化

注1

すること、③地域の市民センターでできるだけ多くの手続・相談に対応できるように することのほか、④さまざまな相談・手続に対応でき、できる限り用件ごとに別の窓口に出向く 必要がないようにすることにより、ワンストップ行政サービスの導入を図り、市民に開かれ便利 で使いやすい庁舎を実現する。

(1)ワンストップ行政サービスの導入

市民がさまざまな相談や手続ができる窓口を実現し、支援機能の導入とともに、本庁と市民 センターとの適切な役割分担と連携を図ることにより、市としてのワンストップ行政サービス を実現する。

①市民が

さまざま

な相談・手続ができる一元化された窓口の実現

・ 市民のさまざまな相談に対応できる職員(コンシェルジュ

注2

)が手続や相談の内容を聞 いた上で、可能な手続はその場で事務処理し、複数の用件がある場合でも、ITを活用 して幅広いサービスを提供し、できるだけ別々の部署に出向く必要がない集合窓口:コ ンシェルジュ・デスク( 仮称) の導入をめざし、実現可能な窓口配置とする。

・ コンシェルジュ・デスクの設置数については、現状の窓口業務、相談業務の対応件数な どの将来見通しをふまえ、実務レベルでの検討に基づいて設定する。

・ 市民の利便を考慮し、利用者の多い部署をできるだけまとめて配置する。

ワンストップ

行政サービスの支援機能の充実

・ 行政サービスや議会情報などがわかりやすい「総合案内表示」を玄関ホールに設置すると ともに、総合案内を設け、対面型の案内業務を行う。

・ 総合案内およびコンシェルジュ・デスクは、来庁者がわかりやすい場所に設置する。

・ 窓口に訪れる来庁者に配慮し、十分な待合空間を確保するとともにキッズコーナーを設 ける。

注1

「マルチチャンネル化」とは、①庁舎で対面による行政サービスを受ける方法、②電話・FAXによる方法、③パソ コンや電子メールなどによりリモート・アクセスする方法、④郵送など、多様な伝達手段を提供することにより、市 民がさまざまな手段を選択できるような状態を創り出すことを指す。

注2

「コンシェルジュ」とは、仏語で「管理人」のことで、ホテルなどにいる「お客様のどんな要望にもお答えする満足 提供サービス係」の意味である。コンシェルジュおよびコンシェルジュ・デスクの町田市における呼称は、今後、検 討するものとする。

(8)

・ プライバシーに配慮したブース型や個室型の相談スペースを配置する。

・ 市民がセルフ・サービスによって申請・手続や情報が入手できる機器等を設置する。

・ 電話による相談に対応できるコールセンターサービスを整備する。

・ インターネットにより、証明書等の申請と交付ができる仕組みを導入する。

イントラネット

3

③市民センターの充実と本庁との適切な役割分担

・ 市域の広い町田市の状況を考慮し、本庁と連動し一元化された行政サービスシステムを 構築し、従来の提供業務範囲の拡大を図る。

・ テレビ電話などのシステムを導入し、本庁のコンシェルジュサービスに準拠した対面型 の手続・相談体制を充実する。

注3

「イントラネット」とは、インターネット用の情報処理技術を、組織内のLANを使って、情報や処理の共有化を図 るもの。具体的には、①組織内の文書のやりとりを電子メールで行う。 ②組織内にホームページを立ち上げ、情報 の共有と自分の端末への転送を行う。 ③事務処理の入力をパソコンに標準装備されているソフトから行う。

コ ン シ ェ ル ジュ・デスク ( 手続・相談) 総合案内

ワ ン ス ト ッ プ 情 報 端末

コンシェルジ ュ・デスク( 手 続・相談)

テ レ ビ 電 話 に よ る 本 庁 職 員 と の 相 談システム

| ル セ ン タ

| サ

| ビ ス

イ ン タ

| ネ ッ ト 経 由 サ

| ビ ス

≪ワンストップ行政サービスのイメージ≫

行政サービスのマルチチャンネル化

行政サービスのマルチチャンネル化 ワ ン ス ト

ッ プ 情 報 端末

情報提供サーバー+町田市行政イントラネット

注 3

本庁舎市民センター

市民

市民

(9)

・ 防災機能の他、地域固有の課題に対応する市民協働の活動や市民交流に利用できる空間 を充実する。

④開庁時間への柔軟な対応

・ 本庁舎、市民センター、駅前連絡所を含めて、平日の時間延長、土日祝日の開庁など、 開庁時間の総合的な調整を図り、 いつもどこかの庁舎が開いている状態 の実現を図る。

・ 時間延長する曜日と対象業務については、市民のニーズに基づいて選択する。

・ 開庁する対象の部署、業務範囲、空間は、市民の利便性とセキュリティに十分配慮する。

(2)市民協働や市民交流が活発に展開される庁舎

市民生活にかかわる諸課題について、市民と行政とが「協働」して考え、決定し、実施する取 り組みや、自主的、自発的な取り組みが増えている。NPO法人の活動が活発な町田市の状況 もふまえ、市民協働の場を多様に確保し、合わせて市民交流や市民活動の場を確保する。また、 参画機会の確保のための環境整備を行う。

①市民との協働空間の確保

・ 本庁舎に設ける市民協働空間は、行政計画等の企画立案段階における行政と市民との話 し合いの場、ワークショップスペースなど市政参加型活動の場として位置づける。

・ 市民協働空間は、市民と行政が協働できるさまざまな規模のスペースから構成する。電 子機器、通信機器の使用が可能なオープン型ワークスペースとする。

・ 多様な利用の実態に合わせて、柔軟に空間を変えられるように設計段階から配慮する。

・ 庁舎内にあるさまざまな空間を市民協働空間として利用する可能性について設計段階で 検討する(例:一般の業務用会議室、防災関連諸室などとの兼用空間とし、間仕切りに より自由にレイアウトができる)。

・ 市民協働活動に参加している市民のために、乳幼児のためのスペースを設ける。

・ 市民協働空間は、夜間や休日の利用も前提に、セキュリティも含め、平常時と異なる空 間管理ができるよう配慮する。

②市民交流、市民活動の場の確保

・ 市民活動スペース

注4

、市民による相談スペース

注5

等の確保を図る。

・ 本庁舎で行うことがふさわしいイベント開催のためのスペースを確保する。

・ 食堂・喫茶室、談話・休憩スペースを設ける。

・ 多様な市民活動の展開や多彩な市民交流イベントの開催、市民の憩いの場となる屋外広 場空間を設ける。

注4

ここでは、行政と密接な関わりのもと町内会自治会連合会等の活動ができる場、行政と連携したNPO活動や、ボラ ンティア活動が行える場のことをいう。

注5

ここでは、行政相談のみならず市民が市民に相談(NPOやボランティアが主催する各種相談など)できる場のこと をいう。

(10)

(3)情報の提供・発信機能が充実した庁舎

行政が行っている活動を十分に伝えることは行政サービスの最も基本的な役割である。町田 市は早くから情報公開制度や個人情報保護制度の充実に取り組んできたが、これからは、市民 協働や市民交流活動を支えるための基礎的なサービスとして情報提供サービスを位置づける ことも重要となる。合わせて、町田市の特色を生かした情報発信の場を整備する。

①市民・行政・議会が情報共有できる基盤の整備

・ 行政情報、議会情報を提供する機能を充実させ、利用しやすい低層階に設置する。市民 協働・市民交流空間との一体性ないしは近接性に配慮する。

②マルチチャンネル化されたコミュニケーション手段の提供

・ 自宅や事業所など庁舎の外部からインターネット、FAX、携帯電話などによってアク セスできる情報を大幅に拡充する。

・ 対面型の総合窓口、コールセンター、情報検索端末の設置など、さまざまな手段で情報 が入手できるよう整備する。

③いつでもどこからでも情報を入手できる状態の実現

・ 行政資料を一元的に蓄積し、誰もが24時間アクセス可能な情報提供システムを整備す ることにより、行政面からユビキタス

注6

社会の実現に寄与する。

④障がい者の方々・外国人の方々などへの配慮

・ 手続きや相談などの応対にあたっては、音と文字表示による呼び出しなど、多様な情報 提供手段を用意する。

・ 日本語に不慣れな外国人の来庁者に配慮し、英語等の多言語による情報提供を行う。

・ インターネットによる情報提供にあたっては、JIS規格の求める高齢者・障がい者等 配慮設計指針

注7

に沿って音声読み上げ対応、色彩コントラスト等に配慮する。

⑤町田市の特色を生かした情報の発信

・ 町田市の歴史・文化・産業など地域の特色を生かした情報を発信できるコーナーを整備 する。

・ 町田市の活発な市民活動やその成果を発表、紹介できるコーナーを設置する。

・ マスコミなどへの情報提供にも配慮した機能を設ける。

注6

「ユビキタス」とは「遍在」「どこにでもある」という意味のラテン語由来の英語で、「ユビキタス社会」とは、市民がいつ でもどこからでも情報を入手することができる社会の意味となる。

注7

2004年6月、日本工業規格(JIS規格)「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器、ソフトウ ェアおよびサービス−第三部:ウェブコンテンツ」が制定された。この規格は、高齢者・障がい者が、情報通信機器、 ソフトウェアおよび(これらによって実現される)サービスを支障なく操作又は利用できる機能等の用件を規定して いる。

(11)

1 −2 . 今後の社会と 環境に対応し た機能・ 性能を 実現し た庁舎

いま、日本の社会は、少子高齢化の進行やIT技術の進展に伴い大きく変化しつつある。一方、 地球的環境に視野を広げれば、温暖化や、自然災害の多発などにより、多くの問題が顕在化して きている。このような状況を念頭に置いて、市は、これまでにも現庁舎のフリーアクセスフロア 化や耐震補強工事の施工など努力を重ねてきたが、施設上の制約から、諸課題への対応には一定 の限界があった。こうした状況を抜本的に解消するため、新庁舎においては、災害等への安全・ 安心を確保することはもとより、誰もが使いやすいようユニバーサルデザイン

注8

を徹底し、環境 の持続性にも配慮した、高度情報化社会に対応できる庁舎の実現を図る。

(1)災害等への安全・安心を確保した庁舎

自然災害と防災に対する意識が高まる中で、建築物としても対応の仕組みとしても堅牢であ ること、また、被災時に機動的に対処できる機能を備えることは、新庁舎建設に際しての重要 な課題である。また、防犯面はもちろんのこと、多くの個人情報を取り扱う市庁舎において、 情報のセキュリティへの配慮も十分行うことが必要である。これらの要請に応えうる庁舎とし、 市民から高い信頼を得られる庁舎を実現する。

①耐震性能の確保

・ 現庁舎の最大の問題点である地震に対する危険性をふまえ、新庁舎は、免震構造・制震 構造などの検討を行って、十分な耐震性能を備えた施設とする。

・ 室内の機器・備品が地震の振動により転倒あるいは機能停止しないよう配慮する。

②災害時に迅速に対応できる防災・災害復興拠点機能の整備

・ 災害時の状況を即座に把握できる機器を備え、災害対策会議を行うことができる災害対 策本部室を設置するなど、災害時に、機能上、活動上で必要となる諸室を整備する。

・ 応急給水槽、無線通信設備など災害時に必要な機能を整備する。

・ 常備の備蓄倉庫のほか、災害発生時に備蓄倉庫機能に転用できるスペースを確保する。

・ 災害対策の中枢を担う情報収集、指令発信機能は、情報管理の面から十分なセキュリテ ィを確保する。

・ 庁舎敷地内に設ける広場空間は、災害発生時にも使える機能を持つよう整備する。

・ 災害発生時の避難住民への対応、各種支援活動を行うNPOなどの団体への対応など、 多数の人々が出入する場所は、災害対策の中枢機能とは分離した場所に確保する。

・ 集中豪雨による河川の氾濫など出水災害に対して十分な備えを講じる。

・ 消防車が庁舎建物のあらゆる方角からもアクセスできる建物配置とする。

・ 通常時には、防災関連諸室について支障のない範囲で他の用途に利用し、庁舎空間を有 効利用することにも配慮する。

注8

「ユニバーサルデザイン」とは、ユニバーサル=普遍的な、全体の、という言葉が示しているように、「すべての人の ためのデザイン」を意味し、年齢や障がいの有無などにかかわらず、最初からできるだけ多くの人が利用可能である ようにデザインすることをいう。

(12)

③総合的なセキュリティの確保

・ 空間や動線計画上、庁舎・執務空間等への不審者の侵入防止に配慮した方策を講じる。

・ 庁舎内にあるさまざまな行政情報の保護、個人情報の保護という観点、また防犯上の観 点から、場所によってアクセスを許容するレベルを変える等、多面的なセキュリティ確 保に配慮した空間と機能を実現する。

・ 防犯上の観点から、敷地の植樹帯等により死角が生まれないよう配慮する。

④バックアップ機能の整備

・ 必要な設備が使用できなくなった場合など、不測の事態に備え、防災・災害復興機能、 ITシステム、電気設備等のバックアップ機能を整備する。

(2)誰にもわかりやすく、使いやすい庁舎

町田市は、1974年8月に全国に先駆けて「町田市の建築物等に関する福祉環境整備要綱」 を施行し、「車いすで歩けるまちづくり」を行政の中心的課題として取り組み、障がい者、高齢 者をはじめとするすべての市民の社会参加を促進する努力を重ねてきた。これらの先駆的な取 り組みを土台にして、今後、一層高度な視点から福祉のまちづくりと施設建設を推し進めるこ とをめざしている。

こうした方向性をふまえて、新庁舎の空間・設備の整備、情報や行政サービスの提供にあた っては、高齢者や障がい者、乳幼児連れ、外国人など、誰もが安心して利用できるようユニバ ーサルデザインを徹底する。利用者の意見もふまえながら、「ハートビル法」

注9

ならびに「町 田市福祉のまちづくり総合推進条例」

注1 0

で定められた「誘導水準」以上の創意工夫を講じ、 誰もがわかりやすく使いやすい庁舎を実現する。

①わかりやすく、使いやすい空間・設備の整備

・ 道路空間から見渡せる位置にエントランスを配置する。

・ 各窓口、各部署や市民利用空間等の施設・設備をわかりやすく配置するとともに、利用 者が移動しやすいよう連続性を持たせる。

・ カウンターを設置する場合は、原則としてローカウンターとする。

・ 会議室等の扉は自動または軽い力で操作できるものとする。

・ 多機能トイレ

注1 1

は、十分な数を確保し、市民利用が多い低層階はゆとりのあるトイレブ ースを設置する。

・ エレベーターは、誰でも利用しやすいよう、配置、大きさ、案内に配慮する。

・ 市民利用の多い低層階には、エスカレーターを配置するなど、来庁者の移動しやすさを

注9

ハートビル法」とは、「高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律(平成6年 施行)」を指す。

注1 0

「町田市福祉のまちづくり総合推進条例」は、1974年(昭和49年)に制定した「町田市の建築物等に関する 福祉環境整備要綱」を発展させて、1993年(平成5年)に公布された。建築物、集合住宅、公共交通施設、道 路、公園等、路外駐車場の都市施設のバリアフリー化を基本に整備基準を定めている。また、2002年の改正で は、子育て支援環境の整備基準が充実された。

注1 1

「多機能トイレ」とは手すりやオストメイト(人口肛門・膀胱を持つ人)対応器具、おむつ交換シート(ベビーシ ート)、通報装置等を備えており、身体障がい者、高齢者、妊婦、乳幼児を連れた者等の使用に配慮したトイレ。一 般的には「多目的トイレ」「だれでもトイレ」とも呼ばれている。町田市では「みんなのトイレ」として普及を進めて いる。

(13)

確保する。

・ 子ども連れや乳幼児連れの市民が安心して来庁できるよう、窓口や市民利用施設の近く にキッズコーナーを設置する。

②わかりやすい案内表示の設置

・ 市民・来庁者動線に応じた適切な案内誘導を行う。その際には、町田駅から道路空間、 庁舎敷地内アプローチ、庁舎まで連続的に誘導することに配慮する。

・ わかりやすい内容・表示と見つけやすい位置への案内表示を掲示するとともに、ユニバ ーサルデザインの観点によりJIS規格等に合致した統一的な案内用図記号(ピクトグ ラム)を用いる。

・ 外国人の来庁者への案内に配慮する。

・ 庁舎全体の空間構成がわかるような位置に案内図を配置する。

・ トイレやエレベーター内に災害発生を知らせる緊急サインやランプなどを設置し、聴覚 障がい者の方に対応できるようにする。

・ 案内窓口への筆談ボードの配置、手話のできる係員の配置など、聴覚障がい者の案内・ コミュニケーションに配慮する。

・ 音声誘導装置や案内人の配置など、視覚障がい者の案内・コミュニケーションに配慮する。

(3)環境の持続性と健康に配慮した庁舎

町田市では、これまでにも、市民主体の活動をとおして、資源回収・分別システムの確立な ど、環境への負担が少ない仕組みを推し進めてきた。このような活動をより一層進めていくた めに、新庁舎では省エネルギーシステムの導入、自然エネルギーの活用を進め、二酸化炭素の 排出の抑制を図ることを重視するとともに、緑多い町田市の自然環境を意識した庁舎とする。

さらに、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の 3Rの実践による循環型システムを構築する。特に庁舎からの廃棄物の発生を抑制することに より、環境負荷の軽減を進めることが重要である。

また、庁舎内の来庁者や職員の健康に配慮した空間計画と建築素材の使用に配慮する。

①省エネルギーの実現

・ 省エネルギーの実現のため、可能性や効率性を勘案した上で、断熱素材の採用、自然採 光や自然エネルギーの活用、環境負荷の低い熱源の導入など対応策

注1 2

を検討し、導入を 図る。

注1 2

対応策としては以下のような例が考えられる。

気密性・断熱性が高い壁素材の導入。

日中に蓄積された熱を夜間外気温の低いときに排熱冷却するナイトパージの活用。

自然採光を活用し、照明を自動制御できるシステムの採用。

自然通風により、空調エネルギー消費の抑制。

コ・ジェネレーションシステム(熱と電気を同時に供給することができる熱電併給システムのことで、 ガスエンジン、ガスタービン、ディーゼルエンジンなどの原動機を使って発電を行いながら、同時に発 生する排熱を給湯、暖房、冷房などに利用するシステム)の導入。

省エネルギー・低コストに配慮した空調設備の導入。

夜間電力の活用。

太陽光発電などの自然エネルギーの活用。

発電量 やCO発生抑制効果の掲示による環境配慮の啓発。

(14)

②循環型システムの実現

・ ごみ分別等により、再利用、再資源化による取り組みを一層進める。

・ 雨水や地下水の活用についても考慮する。

・ 庁舎内で発生する生ごみの堆肥化などを行う循環システムの導入を検討する。

③建設時の環境配慮

・ 環境配慮材料、リサイクルが容易な材料、環境負荷の少ない材料の採用を進める。

・ 建設発生材の発生抑制・再利用を進める。

④周辺環境に配慮した緑環境の創出

・ 敷地内には、植栽などによる緑空間を創出し、周辺環境との調和を図り、環境負荷の軽 減にも役立てる。

・ 屋上緑化の可能性について検討する。

・ 隣接するJR横浜線側、都営住宅側、敷地西側住宅地側に、植栽や緩衝緑地を設けるな ど、十分に配慮する。

⑤健康に配慮した施設の実現

・ 自然採光、通風、緑の配置などに配慮し、健康の維持に資する空間と環境を実現する。

・ 来庁者ならびに職員の健康に配慮した建築材料を採用する。

・ 喫煙スペースを設ける場合は、非喫煙者の健康に配慮する。

(4)高度情報化社会に対応できる庁舎

電子自治体システムの導入など、21世紀型社会に対応でき、市民の情報を守ることができ る機能を備えた庁舎を実現する。

・ 電子自治体の実現と将来的な技術革新に備え、最新のIT対応を実現するとともに、情 報対応への要支援者にも配慮する。

・ 床は原則としてすべて二重とし、フリーアクセス対応とする。階高や天井高は十分確保 する。

・ 職員が扱う電子データ等は、個人情報や機密情報を含んでおり、これらの情報の漏洩、 電子データへのアクセスの防止等を徹底するため、十分なセキュリティシステムを導入 する。

(15)

1 −3 . 諸機能が適切に配置さ れ将来の変化に柔軟に対応でき る庁舎

市民ニーズに応え、より質の高い行政サービスを提供していくためには、効率的に業務を遂行 できる執務空間が必要となる。また、将来の社会や経済などの変化に伴って、行政機構の変更や 技術革新への対応の際にも、なるべく経費をかけずに、常に時代に適合した機能を維持していく ことが望まれる。このため、諸機能が適切に配置され、将来の変化にも最少限の経費で柔軟に対 応でき、長期間使用できる庁舎とする。

(1)市民に開かれ充実した議会施設を備えた庁舎

新庁舎における議会関係施設については、コスト面、セキュリティの合理性、市民の親しみ やすさ、接しやすさなどを考慮して、行政庁舎との合築とする。ただし、議会関係施設の空間 配置ならびに動線は行政庁舎からの一定の独立性を確保する。また、議会活動の一層の充実を 図るため、関係諸室の十分な確保と高度な情報通信環境を整備する。さらに、議会特別委員会 の報告にもあるように、「開かれた議会、親しみのある議会」として、市民との接点を重視した 機能・空間を実現し、加えて議会空間の多目的利用についても検討する。

・ 議会機能が十分発揮されるよう必要な諸室を確保する。

・ 議場の形式とレイアウト、施設仕様・設備機器仕様等を適切に設定し、セキュリティに も配慮する。

・ 高度な情報通信環境、設備など議会活動の充実に資する基盤を装備する。

・ 市民にとって身近な議会となるよう、機能配置や空間構成を工夫するとともに、議会情 報の提供に配慮する。

・ 議会機能や議会活動の状況をふまえ、可能な範囲で、議会空間の市民利用の可能性など 多目的利用についても検討する。

(2)効率的に業務が遂行できる庁舎

部門横断的な業務を進めやすく、部署間、職員間のコミュニケーションが図りやすい機能構 成とするなど、効率的な執務空間を実現するとともに、将来の組織機構の変化にも柔軟に対応 できる執務空間を実現する。合わせて、職員の安全や健康に配慮し、働きやすい環境づくりを 進める。

①効率的な執務空間の実現

・ 部署間で相互にコミュニケーションのとりやすい執務環境とする。

・ 市民・来庁者利用空間と執務空間を明確に区分し、市民・来庁者の流れと業務上の流れ を分離することを基本とする。

・ 会議・打合せスペースについては、日常的に必要となる打合せができるスペースを各執 務空間内に配置する。

・ 多様な規模や用途に対応できるよう、柔軟に空間を変えられる共用会議室を各フロアに 配置する。

(16)

・ 多人数にも対応できる会議室・講堂や、繁忙期等に一時的に発生する受付業務・各種作 業の対応スペースを確保する。

・ 日常的な短期書類保管庫を執務空間に配置し、長期書類保管庫を適切な場所に配置する。

②執務環境をサポートする機能の充実

・ 執務空間は、機密情報やプライバシーが保護されるよう、業務ごとに情報のセキュリテ ィを分析し、市民・職員のアクセスレベル

注1 3

を検討したうえで、フロア構成、配置を決 定する。

・ 窓口・受付スペースと事務スペースとのゾーニングに配慮する。

・ 職員が来庁者への応接を行う場合に、事務スペース以外の打合せスペース等で行うこと ができるようする。

・ 航空機や電車の騒音に配慮する。

③福利厚生施設の設置

・ 職員のための休憩スペース・更衣室を各フロアに設置する。

・ 職員ならびに市民が気軽に利用できる食堂・喫茶などを設置する。

・ 職員の健康管理等の観点から、保健・相談・救護機能を設置する。

・ 出先機関の職員が利用できる待機場所を確保する。

(3)将来の変化への柔軟な対応と長寿命の実現

町田市を取り巻く環境変化は今後一層進むものと見込まれ、市民や市民団体と行政との関係、 本庁舎と市民センター等の役割分担、行政組織の変動といった内的要因だけでなく、情報技術 の進展、周辺土地利用などの外的要因も含め、数多くの変化要因があげられる。

これらの変化の方向性をすべて予見することは困難であり、むしろ生じる変化を受け止める ことを前提としなければならない。将来的な変化に対応可能な柔軟性を備えた、可能な限り長

注1 3

「アクセスレベル」とは、情報の機密性の水準などにより、その情報やそれを保管する施設・設備に、誰がどの程 度閲覧・操作・使用できるか等を設定した水準を意味する。

休憩 スペース

せス ペース

せス ペース

せス ペース

相談ルーム

日常書類

共用保管庫

事務スペース

会議室

会議室

廊 下

打合せ スペ ース

≪執務空間のレイアウトイメージ≫

打合せ スペース

スペース 打合せ

打合せ スペース

スペース 打合せ

打合せ スペ ース

(17)

期間にわたって使用できる庁舎とする。

また、将来の市財政への影響にも配慮し、庁舎の設計、施工、維持管理・運営、さらには将 来の改修などを含めた費用をできるだけ抑制し、後年度負担の軽減につながる計画とする。

・ 敷地利用、建物配置、空間構成、機能配置、さらに備えるべき設備機器などにおいて、 将来のさまざまな変化要因に対応できる長寿命な庁舎を実現する。例えばスケルトン・ インフィル(躯体と内部を分離し、内部の変更に柔軟に対応できる建築方法)の考え方 なども参考とする。

・ 長寿命の庁舎が実現できる建築構造と材料を選択するとともに、規格品の採用にも留意 し、将来の老朽化、機能の陳腐化に対応しやすい設計とする。

・ 階高、床面積・床荷重等の機能的なゆとりを確保し、将来的な変動に備える。

(4)適正なライフサイクルコストの実現

新庁舎の企画設計段階から建設段階、運用管理段階および解体再利用段階にいたる建物の生 涯費用の総計(ライフサイクルコスト)については適正な水準を実現する。

・ 庁舎の設計、施工、維持管理・運営、改修などを含めた総費用が適正な水準に収まる庁舎 を実現するとともに、維持管理のしやすさ、維持管理費用の抑制にも配慮する。

(18)

2 . 新庁舎の規模と 空間構成

新庁舎の規模ならびに空間構成方針について、以下のように設定する。

2 −1 . 規模設定の前提条件

規模設定の前提条件を下表のとおり想定する。

(1)計画人口

町田市将来人口推計結果(2005年1月1日住民基本台帳および外国人登録者数を基準 値として推計)に基づいて想定した2020(平成32)年時点の推計人口約43万人を計 画人口とする。

(2)新庁舎に配置する職員数

町田市では、2004年度に策定した「第三次町田市定員管理計画」により、2008 年度までに常勤一般職員の総数を250名削減していくことを目標としており、同計画の 実施計画(2004年度版)およびその策定の考え方を基本に、現行の組織をふまえて算 定した職員数1,314人を新庁舎に配置する職員数とする。

なお、新庁舎に配置予定の組織構成については、次頁の表のとおりである。

(3)議員数

地方自治法第91条第2項の規定による、人口30万以上50万未満の市における議員 定数の上限値46人を議員数とする。

項 目 想定数

計画人口 約43万人

新庁舎に配置する職員数 1,314人

議員数 46人

(19)

≪新庁舎へ配置予定の組織≫

企画部

政策審議室、秘書課、広報広聴課、企画調整課、行政管理 課、 財政 課、情報システム課

総務部 総務課、市政情報課、防災課、職員課、管財課、契約課

税務部 市民税課、資産税課、納税課

市民部 市民課*、国保年金課、市民活動振興課、安全対策課

健康福祉部

福祉総務課、生活援護課、障がい福祉課*、高齢者福祉課*、高齢者 医療課、健康課

子ども生活部 子ども総務課、児童青少年課*、子育て支援課

環境・産業部

環境保全課、公園緑地課*、経済振興課、農業振興課、北部丘陵整備 課

清掃事業部 清掃総務課、ごみ減量課

建設部

建設総務課、道路管理課、道路用地課、道路整備課、住宅 課、 交通 安全課、建築工事課、道路補修課

都市計画部 都市計画課、開発指導課、建築指導課、区画整理課

下水道部 下水道総務課、工務課、業務課

行政委員会等

会計課、選挙管理委員会事務局、監査事務局、農業委員会事務局、 議会事務局

学校教育部 教育総務課*、施設課、学務課、指導課*

生涯学習部 社会教育課*、スポーツ課*

○ 水道部は東京都からの受託業務を解消する前提とした。

  ○ *印は、本庁舎建設後も、一部機能が現場に残ることを想定する。    連施設等については、現状の機能がそのまま残ることを想定する。

  ○ 市民センター、清掃工場、下水処理場、福祉関連施設、教育関連施設、文化関

部 局・課

注)○ 組織構成については、今後の法改正や地方分権の進捗、規制改革の推進などに    より、将来の予測が困難であるため、現時点での組織構成をもとに想定した。

(20)

2 −2 . 施設規模

(1)庁舎の全体規模

規模想定の前提条件から、庁舎の全体規模は下記により40,000㎡と想定する。 単位:㎡

なお、上記想定規模は、今後の検討に応じた変動もありうる。

(2)庁舎内の機能別規模構成

執務空間をはじめ議会機能、市民協働空間や防災拠点機能など庁舎内の各機能の概略や計 画面積については、設計者選定段階までに検討を進め、提示する。

(3)駐車場・駐輪場の規模

来庁者用駐車場(議員用を含む)、庁用車用駐車場、駐輪場について下表に示す規模で整 備する。需要に十分対応した規模を確保する一方、来庁者については、できるだけ自動車利 用による来庁の抑制を図る。なお、来庁者用駐車場については有料化も視野に入れて整備す る。

①来庁者用駐車場

法で定められている駐車場の設置台数を確保し、新庁舎への来庁者および市民ホール利用 者や現本庁舎における駐車場の利用状況等にも配慮して、少なくとも現況(本庁舎、分庁舎 分も含めて113台分)の約2倍以上の駐車台数を確保する。

②庁用車用駐車場

新庁舎に配置予定の部署が保有する庁用車は、2004年12月現在で138台であるが、 今後の車両活用の効率化を考慮する。

③駐輪場

町田市は、「町田市自転車等の放置防止に関する条例」を制定しており、これに基づく付 置義務台数以上を確保する。

なお、原動機付自転車、自動二輪車などについても配慮する。

項 目 計画規模

総務省起債基準に基づき算出した庁舎規模 36,500

市民協働空間や防災拠点機能、その他必要な諸機能空間 3,500

合 計 40,000

項 目 計画規模

来庁者用駐車場(議員用を含む) 250台以上

庁用車用駐車場 130台程度

駐車場・駐輪場 の規模

駐輪場 300台程度

(21)

2 −3 . 庁舎内の空間構成方針

市民による利用が多い部署や市民協働空間などは低層部に、それ以外の部署は中高層部に配 置することを基本とし、わかりやすい、使いやすい庁舎とする。

また、部署ごとの来庁者数を想定し、ゆとりを持った動線計画とするとともに、セキュリテ ィや動線分離の観点などから、市民・来庁者利用空間と執務空間を区分し、市民・来庁者の流 れと業務上の移動や物の流れを分離する。

(1)低層部

低層部(概ね地上3階部分程度とする)には、「市民との接点の多い部署」を中心に、以 下の機能を配置する。

・ 市民部

・ 税務部

・ 健康福祉部

・ 子ども生活部

・ 会計課

・ 金融機関

・ 行政情報コーナー

・ 市民協働施設

・ キッズコーナー

なお、低層部の複数階にわたって窓口機能が配置される場合には、わかりやすい配置とする ことに加え、エスカレーターを設置するなど移動しやすい構造とする。

(2)中高層部

中高層部には上記以外の部署ならびに議会機能を配置することとし、具体的には以下を対 象とする。

・ 企画部

・ 総務部

・ 環境・産業部

・ 清掃事業部

・ 建設部

・ 都市計画部

・ 下水道部

・ 教育委員会(学校教育部、生涯学習部)

・ 行政委員会(選挙管理委員会事務局、監査事務局、農業委員会事務局)

・ ITシステム関連室

・ 議会

(22)

なお、市長室等の理事者機能と防災拠点機能は、低層部または中層部に配置し、各々の関係 性、緊急対応に配慮する。

(3)その他

以上の他、次の点を考慮し、機能を配置する。

・ セキュリティおよび動線分離の観点から業務用エレベーター・階段の配置も検討する。

・ まちづくりに関係する建設部・都市計画部・下水道部や、教育委員会に所属する学校教 育部・生涯学習部など、業務連携の必要性の高い部署は同一階、近接階に配置する。

・ 大小の会議室をはじめ、必要な諸室を各階の機能に応じて適切に配置する。

(23)

3 . 敷地利用と 景観への配慮

敷地条件と敷地利用方針について、以下のように想定する。

3 −1 . 敷地条件

2004年3月議会で可決された「市役所の位置を定める条例の一部を改正する等の条例」 により、森野二丁目939番1に新庁舎を建設する。

庁舎建設用地は町3・4・39号線(幅員16m )の都市計画道路に接している。また、新 庁舎開庁時までに、JR横浜線側に歩道付道路(幅員10m )の整備、西側住宅地側に歩道付 道路(幅員12m )を拡幅整備する。さらに、都営住宅横の市道町田78号線について、幅員 13m プラス側道の拡幅整備が予定されている。なお、現在、町3・4・33号線について、 市民ホール前交差点から町田街道までの間を全幅20m での全面開通に向け事業が進められ ている。(拡幅整備幅員は予定)

庁舎建設用地 約 18, 000 ㎡

現庁舎敷地 約 8, 8 00 ㎡

(24)

庁舎建設用地のその他の要件は、下表のとおりである。

3 −2 . 敷地利用方針

敷地利用に際しては、以下のような動線、交通施設ならびに広場・緑地の配置の考え方を前 提に、最適な庁舎施設の配置を行う。

(1)敷地利用の基本方針

①動線の考え方

来庁者は、自動車、二輪車、自転車、徒歩など多様な手段を使って訪れる。庁舎敷地への 自動車および歩行者のアプローチは、出入口を複数設け、町3・4・39号線に負荷がかか らないよう、できるだけ交通動線の分散化を図る。

・ 庁用車の出入は、入出場の頻度や緊急時の対応などを考慮し、一般車の出入と別系統で 処理することが望ましい。車の出入口を複数設置し、交通動線の分散化を図る。

・ 歩行者、自動車の動線を可能な限り区別する。

②駐車場等の配置の考え方

・ 庁用車用駐車場は地下、来庁者用駐車場(議員用を含む)は地上部分に整備することを 原則とする。なお、敷地有効利用のため、駐車場の複層化についても検討する。

・ 駐車方式(自走式、機械式)の選択にあたっては、経済性とともに周辺地区に交通混雑 を招かないよう配慮する。

・ 来庁者用の駐輪場は地上部分に整備する。職員用の駐輪場はこれらと分離して配置する。

③交通機能の配置の考え方

・ 路線バス・タクシー利用者の利便性向上のため、バスベイは町3・4・39号線沿いに 設置し、タクシー乗り場は正面玄関に近いところに設置する。

敷地面積 18,097.65㎡

建築可能延床面積 約57,700㎡

前面 1 6 m幅員道路端から 3 0 mの部分

その他の部分 用途地域 近隣商業地域 近隣商業地域

建ぺい率 80% 80%

容積率 400% 300%

日影規制 − 5時間、3時間

高度地区 − 第3種高度地区

法的規制

防火指定 防火地域 準防火地域

(25)

④広場・緑地等の配置の考え方

・ 多くの市民の憩いの場として利用できるよう、敷地内に広場空間や緑、花、水、ベンチ などを配置する。

・ 災害時に対応しやすい配置とスペースとする。

・ 敷地西側住宅地側、JR横浜線沿い、および都営住宅側に植栽や緩衝緑地を設ける。

(2)敷地へのアプローチ方針

①自動車によるアプローチ

・ 出入口については、町3・4・39号線に負荷がかからない配置とする。

・ 敷地内に十分な駐車待ちスペースを確保する。

・ 敷地のJR横浜線側および西側住宅地側に道路を整備する。

②歩行者のアプローチ

・ 町田駅からのアプローチ道路は、主動線にゆとりをもった歩行者空間の確保をめざす。

・ 複数のアプローチ道路についても歩行者が安心して移動できる空間の確保に努める。

・ アプローチ道路には、歩道の段差を解消し、またわかりやすい案内誘導を適切な箇所に 設置するなど、誰もが安心して歩くことができるようユニバーサルデザインを徹底する。

・ 敷地の入口は、歩行者が自然に入ることのできるようなデザインや動線とし、建物に入 るまでの間の長さに応じて、適度に休憩のためのベンチなどを設ける。

・ 駐車場から建物の入口へのわかりやすい誘導を行う。

③バスによるアプローチ

・ 来庁者のバス利用の利便性を図るため、中心市街地周辺部を巡る交通システムの運行を 検討する。

・ 路線バスの効率的な運行を要請し、利便性を高める。

3 −3 . 庁舎のデザイ ンならびに景観形成への配慮

町田市は、緑豊かな多摩丘陵と、これを源流域とする境川、鶴見川、恩田川とその支流が形 成する複雑に入り組んだ「谷戸」地形を特徴としており、JR横浜線および小田急線町田駅周辺 の「まちの顔」とともに、自然豊かな風景を合わせもつ。こうした特徴を生かすことにより、町 田市らしい庁舎デザインと景観形成の実現に配慮する。

新庁舎は、敷地へのアプローチ、建物の配置や高さ、駐車場等の規模や配置、まちの景観形 成などさまざまな視点から周辺の土地利用や交通条件に配慮し、これらと調和した計画とする。

新庁舎の具体的な意匠等に関しては、今後設計者を選定し、基本設計を進める過程で詳細を つめていくことになるが、庁舎デザイン面ならびに景観形成については、以下の視点に配慮す る。

(26)

(1)新庁舎のデザイン

・ 新庁舎は、機能美に溢れたシンプルなデザインとし、市の象徴として市民に愛され、親 しまれる建築物・庁舎空間を実現する。

・ 庁舎内、敷地内ともに「町田市福祉のまちづくり総合推進条例整備基準等マニュアル」 や「施設整備デザインブック」を参考に、ユニバーサルデザインの考え方を徹底する。

(2)景観形成への寄与

・ 新庁舎は、シンボル性を有するとともに、周辺の街並みと調和したデザインとする。

・ 町田駅から続く商業・業務地域、閑静な住宅街、緑豊かな自然環境など、周辺のまちづ くりと調和した計画とする。

・ 町田駅から新庁舎へのアプローチ(町田駅、駅前通り、新庁舎内の広場空間、新庁舎エ ントランスに至る一連の歩行者動線)について、一体的かつ連続的にデザインされるこ とが望ましい。

・ 新庁舎の建物や広場、駐車場等の配置のバランスに留意し、前面道路である町 3 ・4 ・3 9 号線に圧迫感を与えないよう配慮する。

・ 町田駅方面からの眺め、小田急線やJR横浜線の車窓から見える風景も意識した景観と する。

3 −4 . 市民ホールと の関係

庁舎建設用地の東側に隣接する市民ホールは、定員853人のホールのほか、会議室やギャ ラリー、レストランを備えている。2001年に行われた庁内における検討では、現ホールを 市民要望の多い大ホールとは別に中ホールと位置付け、可能な限り長期間にわたって使用する という方向性が出されており、同年から翌年にかけて耐震補強工事が行われている。

新庁舎建設にあたっては、現在市民ホールが持つ機能や敷地の連続性を考慮するとともに、 駅からのアプローチや歩行者動線、市民ホールを含めた景観、市民ホール利用者の駐車場など について配慮する必要がある。

なお、現在の市民ホールの敷地は東京都からの借地であり、将来的な土地利用について未確 定な側面もある。このような状況にも配慮して計画・設計を進める。

(27)

4 . 建設費用および財源

新庁舎を建設するにあたって必要となる費用とその財源について、以下のように想定する。 なお、これらの想定については、庁舎規模の変動などにより変更もありうる。

4 −1 . 建設費用

(1)建設費用に関する基本的考え方

庁舎を建設する際には、今後の時代潮流をふまえた機能を導入する必要があるが、一方 で、健全な財政運営の観点から、新庁舎の建設が将来の市財政に及ぼす影響を吸収可能で あること、将来の町田市民にとってできるだけ負担を残さないことにも十分な配慮が必要 である。

こうした点をふまえ、新庁舎の建設にあたっては、当初の建設費用だけでなく、長期に わたる維持管理・運営費用も織り込んだ経済性、費用対効果にも十分配慮した計画とすべ きである。

(2)費用想定

新庁舎の建設に要する費用については、下表のとおり 1 6 6億 4 千万円と想定する。 この費用は、他市の新庁舎建設費事例、民間事務所ビル建設費事例、町田市の最近の建 設費事例をもとに検討した建設単価と、第2章で述べた新庁舎の床面積規模に基づいて算 出したもので、基本構想の想定額とほぼ同水準である。

単位:千円 項 目 金 額 建設工事 1 4 ,9 7 9 ,0 0 0 設計監理、事前調査費用 5 8 5 ,0 0 0 その他 1 ,0 7 6 ,0 0 0 合 計 1 6 ,6 4 0 ,0 0 0

4 −2 . 財源

前項で示した庁舎建設費用について、財源ごとの調達金額を下表のとおり想定する。基本 構想では、防衛施設庁等からの補助金(国庫補助金等)、地方債、積立金等の特定財源で補 完できない残額については一般財源を充てるという考え方に基づいて財源を想定しており、 本基本計画においても同様な財源確保の考え方に基づいて想定した。

なお、市財政への影響に配慮し、将来の負担額ができるだけ抑えられる資金調達方法を選 択する。

単位:千円 項 目 金 額 国庫補助金等 2 ,0 0 0 ,0 0 0

地方債 8 ,9 4 0 ,0 0 0 積立金 5 ,1 7 0 ,0 0 0 一般財源 5 3 0 ,0 0 0 合 計 1 6 ,6 4 0 ,0 0 0

参照

関連したドキュメント

画面構成等は、電気工事店さまがスムーズに手続きを行えるように設計

私たち区民サービス機能研究部会(以下、「部会」という。)は、新庁舎建設

2)行政サービスの多様化と効率的な行政運営 中核市(2014 年(平成 26

都市計画法第 17

第3次枚方市環境基本計画では、計画の基本目標と SDGs

第3次枚方市環境基本計画では、計画の基本目標と SDGs

2 解析手法 2.1 解析手法の概要 本研究で用いる個別要素法は計算負担が大きく,山

以上のような背景の中で、本研究は計画に基づく戦