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さいたま市地域経済動向調査報告書
概要版
−2018 年 1 月−
さいたま市
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調査結果のまとめ
∼さいたま市内の景況は、前期に持ち直しの動きが見られたものの、
先行きは慎重な見通し∼
さいたま市内の景況は、前期(2017 年 7∼9 月期)は 3.9 ポイント上昇し持ち直しの動きが みられたものの、今期は 0.5 ポイント下降した。一部の業種、小規模企業は依然として厳しい 状況にあるものの、全体としては上昇基調が続いている。先行きは慎重な見通しである。
経営にマイナス面の影響が大きいと考えられる経済動向で最も多いのは「個人消費の動向」 の 5 割強、次いで「消費税の影響」の約 3 割で、前年調査と順位に大きな変動はない。
企業活動上のリスクを想定した経営を《行っている等》と回答した事業所が 3 割台半ば超え、 「検討中」が2割台半ば、「行う予定はない」が約3割である。また、想定しているリスクは 「自然災害(地震・台風など)」の 6割近くが最も多く、想定しているリスクの対応で重視し ている点は「従業員の雇用を守る」の 4 割強が最も多い。
リスク対応の実効性を高めるための取り組みを「実施している」と回答した事業所は 1 割台 半ば超えで、具体的な取り組みで最も多いのは「訓練の実施」の 5 割強である。
事業策定計画(BCP)を《策定済み等》の事業所が 3 割弱、「予定はない」が 4 割近く、 「BCPとは何かを知らなかった」が 2 割強である。BCP策定上の課題で多いのは「手 順がわからない」の3割近く、「時間と労力がかかる」と「被害想定をどのレベルにするか、 判断できない」の 2 割台半ばである。
<今回調査の結果(DI値)>
項 目
DI値
実 績 見通し
前 期 今 期 来 期 来々期
7∼9 月期 10∼12 月期 1∼3 月期 4∼6 月期
景 況 ▲19.2 ▲19.7 ▲20.3 ▲22.1
在庫水準 0.3 1.3 2.3 3.0
資金繰り ▲ 8.6 ▲ 8.0 ▲ 8.4 ▲ 9.7
雇用人員 17.4 17.9 18.4 16.4
販売数量 ▲16.0 ▲17.8 ▲16.1 ▲19.6
販売単価 ▲ 4.1 ▲ 3.2 ▲ 4.4 ▲ 4.5
仕入価格 ▲20.9 ▲22.4 ▲21.4 ▲22.2
売上高 ▲14.1 ▲16.2 ▲13.7 ▲18.6
経常利益 ▲19.3 ▲21.2 ▲18.2 ▲21.8
設備投資 ▲ 7.3 ▲ 7.7 ▲ 8.9 ▲ 8.4
本調査は、さいたま市内における経済動向、企業経営動向を把握し、適切かつ効果的な施策 を推進する基礎資料として活用するとともに、地域内企業の経営判断の参考資料として役立て ていただくことを目的としています。
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景況調査の結果概要
(1)景況 ∼今期は下降したものの前年同期では上昇、先行きは緩やかな下降の見通し∼
今期(2017 年 10∼12 月期)のDIは▲19.7 となり、前期の▲19.2 と比べて 0.5 ポイントの 下降となった。前年同期と比べて、前期、今期とも上昇した。先行きは、来期が▲20.3、来々 期が▲22.1 と下降していく見通しである。
業種別では、今期は「建設業」「製造業」「卸売業」で上昇し、それ以外は下降した。依然と して「小売業」「飲食店」の大幅なマイナスが続く。先行きは、来期は「小売業」「飲食店」「不 動産業」「サービス業」で上昇、来々期は「製造業」「飲食店」を除いて下降する見通しである。
規模別では、今期は《10 人未満》で上昇したが、全ての規模がマイナスの悪化となった。「5 人未満」は大幅なマイナスが続いた。先行きは、来期は《10 人未満》で上昇するが、来々期は 全ての規模で下降する見通しである。
(2)事業所の動向
①売上高・経常利益 ∼売上高、経常利益とも来期は上昇するが、来々期は下降する見通し∼
今期のDIは、売上高が▲16.2、経常利益が▲21.2 となり、前期と比べて、それぞれ2.1 ポイント、1.9 ポイント下降した。業種別では、売上高、経常利益ともに「飲食店」「小売業」 が下降してマイナス幅が拡大した。規模別では、売上高は《25 人以上》がプラスとなったが、 経常利益は全ての規模がマイナスとなった。先行きについては、売上高、経常利益とも、来 期は上昇するが、来々期は下降する見通しである。
②販売数量・販売単価 ∼今期は販売数量が下降したものの、販売単価は上昇∼
今期のDIは、販売数量が▲17.8、販売単価が▲3.2 となった。前期と比べて、販売数量 は1.8ポイントの下降となったものの、販売単価は0.9ポイントと上昇した。先行きについ ては、来期は販売数量が増加、販売単価は下降であるが、来々期はいずれも下降する見通し である。
③資金繰り ∼今期は上昇したものの、先行きは下降していく見通し∼
資金繰りの今期は▲8.0で、前期と比べて 0.6 ポイント上昇した。業種別では「飲食店」 の大幅なマイナスが続いた。規模別では《25人未満》がマイナス、《25人以上》がプラスで あった。先行きについては、来期、来々期と「50 人以上」のプラスが続く見通しである。
④雇用人員・設備投資 ∼雇用人員の上昇は来期も続く見通し∼
雇用人員の今期は 17.9 で、前期と比べて 0.5 ポイント上昇した。業種別では「建設業」と 「サービス業」、規模別では「50 人以上」で不足感が強い。先行きについては、来期も上昇 が続くが、来々期は下降の見通しである。設備投資の今期は▲7.7 で、前期と比べて 0.4 ポ イント下降した。来期は下降するものの、来々期は上昇する見通しである。
⑤仕入価格・在庫水準 ∼仕入価格の今期は下降、在庫は先行きもプラスが続く見通し∼
仕入価格は「上昇」が「下降」を上回り▲22.4となり、前期と比べて1.5ポイントマイナス 幅が拡大した。「飲食店」は先行きも大幅なマイナスが続く見通しである。在庫水準の今期 は1.3で、来期、来々期とプラスの不足が続く見通しである。
⑥経営にマイナス面の影響が大きいと考えられる経済動向
∼最も多いのは「個人消費の動向」の 5 割強∼
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◇DI *
と記号の関係 (*DIはディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)の略)
DI
▲30 ▲10 10 30
記号
◇DIの算出方法・・・景況等に対する5段階の判断に、それぞれ以下の点数を与え、これらを各回答 区分の構成比(%)に乗じてDIを算出する。ただし、「在庫水準」「雇用人員」「仕入価格(単価)」 については、「過剰(上昇)」−1、「やや過剰(やや上昇)」−0.5、「適正(不変)」0、「やや不 足(やや下降)」+0.5、「不足(下降)」+1として、DIを算出する。
評 価
「良い」 「増加」
等
「やや良い」 「やや増加」
等
「普通」 「不変」
等
「やや悪い」 「やや減少」
等
「悪い」 「減少」
等
点 数 +1 +0.5 0 −0.5 −1
■業種別の産業天気図(17年10∼12月期)
業種 建設業 製造業 卸売業 小売業 飲食店 不動産業 サービス業
景況
▲13.3 ▲12.8 ▲14.1 ▲35.9 ▲52.6 ▲9.7 ▲12.8
在庫水準
5.2 ▲1.7 ▲2.4 ▲5.1 ▲0.9 10.2 5.0
資金繰り
▲2.7 ▲10.0 ▲1.6 ▲22.1 ▲38.2 6.2 1.0
雇用人員
28.1 16.3 10.9 12.5 10.0 9.6 28.1
販売数量
▲6.7 ▲14.2 ▲15.9 ▲23.0 ▲44.0 ▲16.1 ▲11.4
販売単価
▲2.6 ▲2.3 6.3 ▲10.1 ▲8.5 ▲4.0 ▲1.8
仕入価格
(単価)
▲23.9 ▲22.4 ▲25.8 ▲18.5 ▲40.0 ▲11.6 ▲16.3
売上高
▲4.7 ▲11.7 ▲13.5 ▲27.0 ▲44.1 ▲13.7 ▲10.3
経常利益
▲13.7 ▲15.6 ▲15.9 ▲34.2 ▲49.1 ▲14.4 ▲16.1
設備投資
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特別調査の結果概要【テーマ:企業経営におけるリスク対応の現状】
(1)「リスクを想定した企業経営への取り組み」と「リスクを想定した経営を行う予定はない
理由」 ∼リスクを想定した経営を《行っている等》が 3 割台半ばを超える∼
リスクを想定した経営を《行っている等》が 3 割台半ばを超え(36.6%)、「行うか検討中で ある」が 2 割台半ば(25.3%)、「行う予定はない」が約 3 割(30.9%)である。
リスクを想定した経営を行う予定がない理由で多いのは、「リスクについて考えても仕方が ない」(32.6%)と「取り組み時間・人員(専門家含む)の不足」(32.0%)で、「知識・情報 不足」(23.4%)、「外部要因により対応できない」と「業務を実施する中でリスクを想定して こなかった」(20.0%)などと続く。
(2)想定しているリスクの内容 ∼最も多いのは「自然災害(地震・台風など)」の 6 割近く∼
最も多いのは「自然災害(地震・台風など)」の 6 割近く(58.6%)で、「取引先企業の倒産・ 事業中断」(32.5%)、「情報システムの停止・通信の途絶」(31.5%)、「失火など内的要因によ る火災・爆発」(19.4%)、「インフラ(電力・水道等)の途絶」(17.4%)などと続く。 (3)想定しているリスクへの対応で重視している点
∼最も多いのは「従業員の雇用を守る」の 4 割強∼
最も多いのは「従業員の雇用を守る」の 4割強(42.2%)で、「供給責任を果たし、顧客か ら信用を守る」と「従業員や店舗内等にいる顧客の安全を守る」(36.1%)、「経営を維持す る人材の確保」(35.8%)、「人材育成、教育・訓練」(34.3%)などと続く。
(4)「リスク対応の実効性を高めるための取り組みの実施状況」と「取り組みの内容」
∼《実施している等》が 4 割強、「実施していない」が 5 割近く∼
「実施している」が1割台半ば超え(16.4%)、「現在検討中」が2割台半ば(25.4%)で、 両者を合わせた《実施している等》が4割強(41.8%)である。「実施していない」は5割近 く(48.9%)である。
取り組みで最も多いのは「訓練の実施」の 5 割強(51.6%)で、「対応マニュアルや携行資 料の作成」(46.2%)、「集合研修・会議の開催」(39.8%)、「ポスター等の作成」(8.6%)、「e ラーニング教育の実施」(5.4%)と続く。
(5)リスクへの対応を実施していく上での課題
∼最も多いのは「自社従業員への取り組みの浸透」の 4 割台半ば近く∼
最も多いのは「自社従業員への取り組みの浸透」の 4 割台半ば近く(43.6%)で、「取り組 み時間・人員の確保」(30.2%)、「予算の確保」(22.3%)、「関係先への取り組みの浸透」(11.7% などと続く。なお、「特に課題はない」は 1 割台半ば超え(17.1%)である。
(6)事業継続計画(BCP)の策定状況 ∼《策定済み等》が 3 割弱∼
《策定済み等》が 3 割弱(29.3%)、「予定はない」が 4 割近く(38.0%)、「事業継続計画(B CP)とは何かを知らなかった」が 2 割強(21.7%)である。
(7)事業継続計画(BCP)を策定していく上での課題
∼最も多いのは「手順がわからない」の 2 割台半ば超え∼
多いのは「手順がわからない」(27.0%)、「時間と労力がかかる」(25.8%)、「被害想定をど のレベルにするか、判断できない」(25.1%)である。次いで「必要最低限の経営資源の整理 ができていない」(15.2%)、「目標復旧時間の設定が難しい」(12.5%)などと続く。
<本報告書の詳細は、http://www.city.saitama.jp/005/002/010/003/p015145.html にてご覧頂けます>
さいたま市地域経済動向調査報告書( 2017 年 12 月調査) 概要版
[発行] 2018 年 1 月
さいたま市 経済局 商工観光部 経済政策課
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