マクロ経済学 I 第 18 講 講義ノート 1/ 2
18 IS-LM 分析: IS 曲線と LM 曲線の導出と意味
18.0 今回のアウトライン
A. IS曲線と LM 曲線を復習して、基本部分の理解を確実にする
18.1 IS 曲線とは
A. IS曲線は財市場の均衡における国民所得と利子率の関係式 B. 需要項目は消費、投資、政府支出、輸出、輸入
C. ケインズ型消費関数:消費 C、所得 Y 、租税 T 、基礎消費 c0、限界消費性向 c1 C = c0+ c1· (Y − T ) (18.1) D. 投資関数:投資 I、利子率 i、基礎投資を ψ0
I = ψ0+ ψ1· i (18.2)
18.2 IS 曲線の導出
A. IS曲線は均衡役の所得を通じた生産と支出の均衡式で求まる
Y = C + I + G + X − M (18.3) 1. 消費関数 (18.1) 式と投資関数 (18.2) 式を代入すると
Y = {c0+ c1(Y − T )} + {ψ0+ ψ1· i} + G + X − M (18.4) (1 − c1)Y = c0− c1T + ψ0+ ψ1· i + G + X − M (18.5) Y = c0− c1T + ψ0+ ψ1· i + G + X − M
(1 − c1) (18.6)
B. IS曲線は投資と貯蓄の所得と金利の関係でグラフは右下がり C. 政府支出増、減税で IS 曲線が右に移動
Ver. 3.1 Masumi Kawade, 2017
マクロ経済学 I 第 18 講 講義ノート 2/ 2
18.3 LM 曲線とは
A. LM曲線は金融市場の日本銀行による貨幣供給と市場の貨幣需要による均衡 B. 貨幣供給量 Msは日本銀行が政策的に決定
C. 貨幣需要は所得 Y の上昇で増加、利子率 i の上昇で減少 Ld= L(
Y ,
+ –
i) (18.7)D. LM曲線は実質貨幣供給 MPs の下、国内所得 Y 、利子率 i が調整 E. 実質貨幣供給量が増加すると LM 曲線は右下に移動
18.4 LM 曲線の形状と流動性の罠
A. LM曲線は貨幣供給を固定し、国内所得 Y 、利子率 i が右上がりの曲線で調整 Ms
P = L(Y, i) (18.8)
1. 流動性の罠がある部分は LM 曲線が急激に傾斜
18.5 確認問題
18.5.1 次の文章の正誤について答えなさい A. IS曲線は右上がりの曲線である
B. マネーサプライの増加で IS 曲線は右にシフトする C. LM曲線は右上がりの曲線である
D. 流動性の罠が存在すると LM 曲線の一部は垂直になる
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