PDFファイル 2I3 「教育支援における言語理解」

The 28th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2014

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出来

成立

成立

断

サ

ン

ン

Event ontology to support reasoning existence/non-existence of events

川添

愛

宮尾

祐

松崎

拓也

*1 *1

新井

紀子

Ai Kawazoe Yusuke Miyao Takuya Matsuzaki Hikaru Yokono Noriko Arai

*1

国立情報学研究所

National Institute of Informatics

This paper introduces an event ontology which supports reasoning about existence/non-existence of events described in natural language. This ontology describes 1) some necessary conditions for the existence of events, 2) compatibility/incompatibility between events of same type with different granularity, and 3) relations between events of different types. These are part of implicit knowledge which is used by humans when judging (non-)existence of events. We present an overview of the current state of the ontology.

1.

目的

自然言語文 真偽 断 機械 最 困難 ク 一 あ え 文 機械 真偽 問え 形 式 照応解決 空要素 意味内容復元 曖昧性 解消 い 処理 必要 あ 等 入 い

場合 影響 考慮 入 必要 あ 仮 記 点 べ 適 処理 真偽 断 根

十 存 在 ば 人 間 様 断 い い い 文 発 者/筆者 信 性 従 程 度 正 う 推 測 い 文 機 械

真偽 問え 形式 あ 真偽 断 少 く 人間 十 供 い 場合 機械 人間 う 真偽 断 う

本論文 自然言語文 真偽 断 いう ク 中 一 部 あ 出来 ン 成立 記述 文 真偽 断 焦 点 置 く わ 桶 狭 間 戦 い 田 信 長 川義元 勝利 ナ 占領 う あ

ン 現実 起 いう 述べ 純 文 あ 人 間 う 文 対 既存 知 識 常 識 照 次

う 真偽 断 行う

 例 1： 高校 程 度 日 本史 知識 あ ば 西 郷隆 盛 田信長 戦 いう文 偽 あ 断

 例 2：高校程度 地理 知識 あ ば ナ ン 占領 いう 実 ナ 占領

真 あ 断

 例 3：一般常識 あ ば 桶狭間 戦い 田信長 川義元 勝利 いう知識 桶狭間 戦い 田 信長 川義 元 敗 いう文 偽 あ 導 出

う 文 断 機械 実 現 研究 国 立情報 学研究所 推進 東大 入 ク 関 連 大 学 入 試セ ン 試験 正 誤 問 題 選 択 肢 文 真

偽 断 ク 近 実施 い [Kanayama 2012]

英訳 選択肢文 対象 QA 利用

四択問題 65% 正答率 個々 文 真/偽 値

評価 79.3% 実現 い [Miyao 2012] 日本語

選択肢文 対象 断 根 文 え 含意

関係認識 54% 正答率 四択 出 い NTCIR 10

い 教科 書 び Wikipedia 検索 日 本語 選 択 肢文 真偽 断 shared task RITE2 Exam-BC subtask

最高 正答率 四択 32.41% あ [Watanabe 2013]

[狩 2014] RITE2 最高値 高い結果 出 い

記 研究 ン う 構造 知識 ソ 使わ い い 精度 高

いく 教科書や Wikipedia 自然言語 ソ 明

示 的 書 い 知識 構造 加 え 人 間 ン 成立/ 成立 断 過程 明 関わ 知識 情報 形式的 記述 用 あ 思わ

筆者 現在 記 う 真偽 断 サ ン ク 対 以 属 性 記 述 ン 構築中 あ

 ン 成立 必要条件：参加者 満 い べ 条件 回数 関 制約

 種類 ン 間 参加者 粒度 例えば ン

vs 異 場合 時成立関係

 異 種 類 ン 間 関 係 勝 利 敗 非 両

立関係

人間 ン 成立/ 成立 断 際 利用 い 思 わ 暗黙 知識 一部 あ 述 人間

断 例 1～3 決定的 関わ い 以 ン 概要 現在 状況 述べ

2.

オントロジーの概要

2.1 主 構成

当 ン ン ク 2.2 以 降 解 び 参 加 者 ク 中 心 位 ン

YAMATO[溝口 2012] 利用 位 ク 追加 張

ン 構 築 進 い 言 う ン

ク YAMATO 定義 生起物 occurrent 以

ク 相 当 ン 参 加 者 ク う 主

YAMATO 弱い ン weak agent 人物や 組

人 工 物 artifact 内 容 content 地 理 ク 連絡 ： 川添愛, 国立 情報学 研 究所 社会共 知 研究セン

, 〒101-8430 東京都千代田区一 橋2-1-2

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geographical object 時 間 time 等 位 張 い く [Kawazoe 2013] 参照

2.2 複合イベントと単純イベント

当 ン 定義 ン ク YAMATO 生

起物 occurrent ク 以 類 従 い YAMATO

付 完 遂 extrinsic accomplishment び 本 来 的 完 遂 intrinsic accomplishment 複 合 ン complex event 純 ン simple event 類 設 複合 ン 位ク 現時点 件 ン ン

例： 生麦 件 故 ノ 原 発 故 災 害 関 東大 震 災 戦 百 戦 太 洋 戦

社会 運動 暴動 運 動 催 物 ュン ン ン ク あ 複合 ン ク 大雑把 いえば 固 持 ン 集合

ン ン ン 自体複 数 ン ン ン 規 模 や 開 始 時 終 了 時 多 く 場 合

社 会 的 治 的 あ い 学 術的 視 点 決定 例 え ば 百 戦 ク ― 戦 い う 戦 闘や ン

包 ンヌ ク 処刑 い 部 ン

当 ン 複合 ン 各 ン ン 対 主 部 ン subevent び 開 始 時 starting_time 終 了 時

ending_time 記 述 可 能 場 合 生 起 場 所

location 記 述 複 合 ン ン 参 加 者

明確 決 い場合 多 い 属性 原則 使用 い

純 ン 一般 桶狭 間 戦 い 田 信長 川 義 元 勝 利 う 動 詞 含 文 節 記述

ン あ 各 純 ン ク 対 当 ン 開 始 時 終 了 時 生 起 場 所 加 え 動 作 主 agent)や 対

象 theme う ン 参 加者 び 対 ク 制

約 記述 参加者 い [竹内 2011] 動

詞 項 構 造 ソ http://cl.it.okayama-u.ac.jp/rsc/data 意 味役割 一部参考 い ン 参加者 動詞

項 意味役割 一 使用 必然性 必

い う ン ク ン

ン 記 述 言 語表 現 結 び 際 益 あ 考え い

他 純 ン ン 成立/ 成 立 断 助 う 知識 追加 い 以 細 述べ

2.3 イベント 成立するための必要条件

以 各 属 性 主 ン 成 立 成 立 い 可能性 あ いう 断 根 使え 場合 あ

細 [川添 2013] 参照

(1) 参加者の存在時間

ン 成 立 必 須 参 加 者 う 存 在 時 間

/非 細 ン

temporal_relation いう属 性 利 用 記 述 い 多 く ン い 動 作 主 以 外 参 加 者 存 在 時 間

い ン 成 立 必 要 条 件 い 例えば 述 田信 長 西郷隆盛 戦

ョン ク 注： ン ン 暗 殺者 1838-1865

JFK 暗殺 ン 参加者間 存在時間

い い 成立 断 例 あ

べ ン い 要求 わ

い

(2) 参加者の位置関係

ン 成立 満 い べ 参加者間 位置 関 係 接 触 可 能 視界 入 い あ い 制 約

ン closeness_at_st ン 開 始 時 位 置 関 係 closenes_at_et ン 終了時 位置関係 いう属性

記述 い く [川添 2013] 参照 知識

人 間 日 常 的 推 論 い 繁 使 わ

実証 当 ン 現時点 世界史 試験 問題 び教科書 出 ン 優 記述 行 い 制約 以外 記述 あ 項目数 少数 あ (3) 再発可能性

参 加 者 ン ン 組 合 わ 持 ン 一 度 起 得 い あ い 時 点 場 所 い 再 度

起 得 recurrence いう属性 記述 条件

既知 実 組 合わ 未知 ン 真偽 断 役 立 場 合 あ 例 えば ン 帝 国 ン 半 島 誕生 いう 偽 あ ン帝国

ン半島 地理的 い地域 あ ナ 誕 生 いう知 識 加 え 誕 生 ン 再 発 可 あ いう知識 断

2.4 同種 つ粒度の異 るイベント間の同時成立関係

以 各属性 種類 ン 記述 粒度 異 複数 ン 時 成立 う 記述 あ

く [Kawazoe 2013] 参照

(1) 参加者の部分-全体関係 伴う同時成立関係

地理 ク geographical object ク ン ン 参 加者 持 ン 現 実 成 立 い 場 合 種

ン 部 あ い 含 大 地理 ク い 成立 う part-whole_implication い う属性 記述 い 述 例 2 う ナ ン

占 領 ナ 占 領 導 あ

対 象 い 占 領 ン 成 立 ば 対 象 一 部 い 成 立 いう 占領 ン 特 性質

(2) 参加者の組織-リーダー関係 伴う同時成立関係

組 ク ン ン 参加者 持 ン 現実 成 立 い 場 合 種 ン 人 物 い 成立 う あ い 人物 ク ン ン 参加 者 持 ン 成立 い 場合 人 物

務 い 組 い 成 立 う

leader-org_implication いう属性 用い 記述 い

2.5 異 る種類のイベント間の関係

現在 当 ン い 以 8種類 関係 異 ン ク 間 定 義 い 一 部 関 係 [兼 岩

2011] い 定 義 い ン 間 関 係 元 い

あ ン 成 立/ 成 立 い 直 接 的 手 掛 い あ 程 度 推 測 可能 関係 含 い

(1) conflicting_event 非両立イベント

当 ン 成 立 い 場 合 決 時 成 立 い ン 敗 対 勝 利 対

例 挙 [兼岩 2011] 定義 い

ン ク 関係 一 あ ン 排他関係 参考 い [Kanayama 2012] QA

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中 述べ い ン 参加者1 参加者2 対 勝利 実際起 ン 参加者1 参加者2 対

敗 相 い い あ 場 合 指 摘 い 点 関係 実際 成立 い い ン 成 立 断 要 役割 果 考え

(2) entailed_event 同時成立イベント

当 ン 成立 必 時期 成立

ン 降参 敗 風刺 写 遠

征 移 動 挙 必 当 ン

開始時 終了時 一致 い 必要 く 開 始時以降 始 終了時以前 終わ ン 含 一 ン

複数 ン entailed_event 持 可能 あ

う 例 侵 攻 ン 成立 場 合 開 始 時 終 了時 間 侵入 ン 攻撃 ン 必 成 立 挙 あ ン 成立/ 成立 断 場

合 ン entailed_event あ ン 成立

ソ 等 記 述 断 ば 当 ン 成 立

断 ン entailed_event 持

ン 成立 ソ 等 断 ば 当 ン 成 立 い 断

(3) similar_event 類似イベント

当 ン 成 立 い 場合 時 期 成 立 い 可 能性 高い ン 反対 対 批 強制 対

義務付 奨励 対 推進 挙 ン 成 立/ 成 立 断 い 断 根 実 探 際 手 広 設 定 関 係 あ 無 論 entailed_event関係 利用 場合 比べ 確実性 落 あ 程度 推測 可能

(4) preceding_event 先行イベント

当 ン 開 始前 必 成立 当 ン 開始時 終了 ン 棄 対 所 敗

び 勝 利 対 戦 い 在 任 対 着 任 挙 当 ン 成 立 断 定 際 preceding_event 成立 直接的 証

(5) presupposed_event 前提イベント

当 ン 開 始前 必 成立 当 ン 開 始 成 立 ン 利 行 使

利 所 戦 い 対 立 敵 対 例 挙

preceding_event 様 当 ン 成 立 断

定 際 直接的 手

(6) succeeding_event 後続イベント

当 ン 終 了 時 必 開 始 ン [兼 岩

2011] い ン ン ン 間 定義 い 次

ン 関係 ン ク 間 関係 張 あ 発

生 存在 棄 喪失 挙

entailed_event 様 ン 成 立/ 成 立 断 利用

(7) bygone_event 過去イベント

当 ン 開 始前 必 成立 当 ン 開始 以前 終 了 い ン 修 対 対 象 物 破 損 復 活 対 消 滅 挙

preceding_event presupposed_event 様 当 ン 成立 断定 際 手 利用

(8) future_event 未来イベント

当 ン 終了時 時点 起

想 ン 法 公布 対 法 施行 任命 対 対象 着任 含 当 ン 成立/ 成立 直接的 手掛 い あ 程度 推測 可能 考え

2.6 言語表現群

各 ン ク linguistic_realization いう属性

ン 表 言語表現 主 動詞的表現＋項構造 集合

関係 い 点 日本語 WordNet

http://nlpwww.nict.go.jp/wn-ja/ や 動 詞 項 構 造 ソ

共 通 い 当 ン 言 語 表 現 群 自 然 言 語 書 ソ 中 表 現 記 述 ン ン ン 適 ン ク 関係

あ 表現 種 類 動詞 多 い 全 盛期 迎 え 影響 及 複合的 表現 含 い

3.

オントロジーの現況

ン 内 ン ク 記述 例 次 1 示 現在 主 高校世界史 試験問題や教科書 出 ン 中心 ク 構築 知識 記述 行

い 2014 2 現在 表1 示 う YAMATO 新

規 追加 ク 769あ う 510 ン ク あ ン ク 関連付 言語表現数 1203 あ

過去 21 大学入試セン 試験世界史科目 正誤問題 選択肢 現 動詞出現数 79.7%

ン ク 間 記述 い 関係 内訳 表 2 あ

4.

関連研究

ン ン び 類 既存 ソ 多 く ン 細 内 容記述 び 網 羅 的 類 目 的

研究 対 当 ン 特徴 ン

内 容 当 ン う ン く

ン 成 立/ 成 立 関 わ 外的 要 因 直接 的 記述 い 点 あ 言え

既 述 べ う 当 ン 構 築 あ [兼

岩 2011] ン ン び[竹内 2011] 動詞項構

造 ソ 一 部参考 [兼岩 2011] ン ン セ ン ク Web 実現 Web ン 関連 意味構造 機械可 目的 構築

あ ン 対 構成物 類 意味機能 類 い う 通 類 者 い 状 態 変 時 間 存 在 変 空 間 存 在 変 基 数 変 比較 一性変 6 意味機能 類 利 用 い 当 意 味機 能 利 用 ン 述 語 内 容 記述 あ ン ン ン 間 び ン ク 間 関係 定義 中 因果関係 細 位 類 あ 当 ン 記述 い ン 成立 必 要条件 明示的 い い 一部 ン 機 能 定 義 い く 自 明 前 組 合 わ 導 出可能 あ 当 ン 明示的 必 要条件 記述 意味処理 迅速

The 28th Annual Conference of the Japanese Society for Artificial Intelligence, 2014

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表1. ン 2014 2 現在 内 ク 数 び言語表現数

表2. ン 2014 2 現在 記述 い ン ク 間 関係 び項目数

1. ン ク 記述例

[竹内 2011] 動詞項構造 ソ 主 文 言い換 え

関係 捉え 目的 構 築 動詞 辞書 あ ソ 動詞 意味内容 LCS 語彙概念構造

記 述 ン 間 共 通 点 明 示 類 似

ン 群 網羅的 類 ン

い ン 参加 者 ク 制約 情報 い 意

味役割 い 部 あ 人 身

体 部 述 通 当 ン ソ

意味役割 ン 参加者 付 参考 い 完 全 一 致 く 一 部 ク 制 約 記述 い

5.

結語

以 ン 成立/ 成立 対 断 サ ン 概要 述べ 当 ン 断 対 象 文 知 識 ソ 間 矛 盾 検 出 や 記 述 粒 度 や 焦 点 違 い 解 決 文 真 偽 断 対 質 問 応答や含意関係 認識 補 完 目指

い 現 在 人 手 構 築 い う 自動的 ン ク や属性 獲得 課題 あ

謝辞

本研究 遂行 あ 国立情報学研究所人工頭脳 ク 東大 入 助成 受 い

参考文献

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[Kawazoe 2013] Kawazoe, A., Miyao, Y., Matsuzaki, T., Yokono, H., Arai, N: World History Ontology for Reasoning Truth/Falsehood of Sentences: Event Classification to Fill in the Gaps between Knowledge Resources and Natural Language Texts,” in Proceedings of LENLS 10, Submission 11, 2013.

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[竹 内 2011] 竹 内 孔一 ： 動詞 項 構 造 ソ ー ラ の 構築 , 人工知能学会第25回全国大会3H2-OS3-5, 2011.

[溝口 2012] 溝口理一郎: ン 工学 理論 実践 , 社, 2012.

全ク 数 YAMATOク 含 1329

新規ク 数 769

新規 ン ク 数 510

ン ク 対応 言語表現 1204

ン 間 関係 項目数

entailed_event 93

similar_event 48

conflicting_event 69

preceding_event 28

presupposed_event 4

bygone_event 6

succeeding_event 43