国際河川会議の開催
日本環境会議
淡路剛久・寺西俊一
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Takehi s a Aw aj i , Shuni c hi Ter ani s hi
第三期(1992年度)プロ・ナトゥーラ・フアンドの助成を受けて行われた標記の「国際河川環境会 議」は、1992年10月3日(土)、三重県長島町中央公民館ホールを会場にして開催された。
当日の会議は、秋山紀子(青山学院女子短期大学教授・日本環境会議理事)および宇佐見大司(愛 知学院大学教授)の司会進行によって、午前の部では、デイビット・ブラウアー(アース・アイラン ド・インスティテュート代表)による特別記念講演:「河川開発と自然保護J I とローバート・ハーブ ストによる特別報告:「TVAの水資源開発政策」が行われ、午後の部では、森滝健一郎(岡山大学 教授)、ジュリエット・マジョー(インターナショナル・リバーネットワーク)、ロペルト・エップ レ(WWFインターナショナル)、マルタン・アルヌー(SOS!ロワール・ヴィヴアント副代表)、
保母武彦(島根大学教授・日本環境会議理事)から、それぞれ問題提起や報告が行われ、それらを受 け、活発で実りある討論が行われた。
この国際河川環境会議を開催した目的ないし意図は、従来からのダム建設に重きを置いた河川行政 を環境保全の視点から大きく転換させつつある、あるいは転換せざるを得なくなってきた近年の欧米 諸国における状況に学んで、その敦訓を日本における河川行政のあり方に反映させ、今後の進むべき 道を探り出そうとするところにあった。その初期の目的ないし意図は十分に達成されたといってよい。 当日の会議全体の内容とそこでの討論の意義については、秋山紀子による会議報告:「大転換を始め た欧米の何川行政一国際何川環境会議が日本に残したものー」『環境と公害』第22巻第3号(1993年 2月発行)に要約的にまとめられているので、それを是非参照して頂きたい。また、この閲の日本に おいて、きわめて重要な具体的争点となってきた長良川河口堰建設事業のあり方をめぐっては、寺西 俊一(一橋大学教授・日本環境会議理事)による「論壇/ 問われる環境破壊型河川開発」『朝日新聞』 (1992年11月12日付け)が発表され、日本の何川行政のあり方をめぐる国内世論にも一定の影響を与
えることができたのも、この会議の重要な成果であったといえる。
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