測定時期:午前中
単 位:マイクロシーベルト/時 計測機器:富士電機㈱
ハンディサーベイメータ NHE2
4月18日㈬の市役所本庁舎、各支所・市民サービスセンターでの放射線量測定値
庁舎・支所(本庁)平 小名浜 勿来 常磐 内郷 四倉 遠野 小川 好間 三和 田人 川前 久之浜・大久 地上1m
地上1cm 0.17 0.23
0.14 0.11
市民サービス
センター 豊間 地上1m
地上1cm
0.18 0.33
泉 0.10 0.18 中央台
0.17 0.18
0.09 0.10
0.11 0.13
0.14 0.11
0.21 0.21
0.12 0.13
0.13 0.19
0.15 0.21
0.16 0.15
0.21 0.27
0.11 0.17
0.11 0.11
【放射線の身体への影響】
放射線を受けると細胞や遺伝子が傷つけられ身体に影響が出てきますが、身体への影響の 程度は受けた放射線の量(被ばく量)によって変ってきます。一度に多量の放射線を受ける と、リンパ球の減少(500ミリシーベルト程度)や倦怠、脱毛、不妊などの症状(急性障 害)が現れ、多量の被ばくでは死亡(7000ミリシーベルト程度になると100%)に至ります。 これらの症状と被ばく量の関係は比較的明確なので「確定的影響(しきい値のある影 響)」と言われます。一方、被ばく量が少ない場合(低線量被ばく)でも、数年から数十 年がたってからがんの発症などの影響(晩発障害)が出てくる場合があります。がんの発 症には個人差があるため「確率的影響(しきい値のない影響)」と言われます。
【低線量被ばくによるがんの発生】
低線量の被ばくの影響については、20カ国以上の参加国の代表から構成される国連科学委 員会(UNSCEAR)で、広島・長崎の原爆被
ばく者に対する疫学調査などのデータを基にが んの発症状況を調査し報告されています。これ によると「100ミリシーベルトを超えるあたり から発がんの可能性の増加が認められる」とし、 「100ミリシーベルト以下ではがんの発生の明
確な証拠はない」としています<図1参照>。
なお、遺伝的影響はほとんどないとされてい ます。
【健康への影響】
国際放射線防護委員会(ICRP)では上記の事実を認めたうえで「100ミリシーベルトを 下回る線量でも被ばく線量に比例して発がん等の可能性を生ずる」として放射線防護の考え 方(できるだけ被ばく量を減らし影響を減らす)を提示しています。福島第一原発事故に おいては、年間の放射線被ばく量が20ミリシーベルトを超える地域の住民は避難させてい るので、健康に対する影響は小さいと判断されます。また、本市における被ばく線量はさ らに低いので、健康への影響はより少ないということができます。
私たちは日常生活の中でも放射線を受けていますが、これまでの被ばく線量と比較しなが
ら健康への影響を考えることが大切です。 【市放射線量低減アドバイザー 星蔦雄】
もっと知りたい放射能 ②
もっと知りたい放射能 ②
もっと知りたい放射能 ②
『放射線被ばくと健康への影響』
〈図1〉放射線によるがん・白血病の増加 放射線による死亡の増加分
30
0
0 100 200 300 (ミリシー ベルト) 0.5% 1% 1.5% (%)
が
ん
に
よ
っ
て
死
亡
す
る
人
の
割
合
受けた放射線の線量
1000人が100ミリシーベルト受け た場合、がんで死亡する人の数が 生涯で300から305に増える可能性 がある
個人の生活習慣などによるがん
現在の日本人では、約30%ががんで死亡し ています。その原因は、生活習慣、喫煙、 ウイルス、細菌などが考えられます。
出典:放射線医学総合研究所HPより
お よ そ 1 0 0 ミ リ シーベルトより低 い線量では放射線 ががんを引き起こ すという科学的な 証拠はない