明海大学マクロ経済学:影山純二(学生用)
12.4 補足資料
均衡GDPが潜在GDPより大きいとき:Y1> YF
•短期:E1が均衡点(物価が変化するほどの長い時間を考えていない)
•長期:E2が均衡点(物価がゆっくりと上昇し、均衡点がE2に向かって移動)
IS
R LM
Y P
Y (1)
(2)
AS (長期)
AS (短期) (3) AD
YF Y1
Y2
(3) E1
E1
E2
E2
(1) 景気が過熱している(売れすぎる)ので、物価(価格)が上昇 (2) 物価上昇にともなって実質マネーサプライが減少
(3) 実質マネーサプライが減少すると利子率が上がり、実際のGDPが下落 繰り返し: 景気過熱感がなくなる(均衡GDP=潜在GDP)まで、(1)∼(3)が続く
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明海大学マクロ経済学:影山純二(学生用)
海外の景気悪化: 均衡GDPが潜在GDPに一致していたが海外の景気が悪化 当初: 均衡GDPが潜在GDPに一致していたが海外の景気が悪化
短期の変化(1)輸出減少によりISが左へシフト。総需要も減少するのでADも左へシフト
•結果として、均衡GDPが潜在GDPを下回る(Y < YF)ので景気が悪化 長期の変化(2)モノが売れないので物価が下落
•実質マネーサプライが増加し、LMが右へシフト(利子率は下落)
•結果として、総需要が回復。Y = YFまで続く
IS
R LM
Y P
Y (1) AS (長期)
AS (短期) AD YF
Y1
Y2 E1
E1
E2
E2
(1)
Y2
IS
R LM
Y P
Y (2)
AS (長期)
AS (短期) AD YF
Y2
E1
E1
E2
E2
(2)
Y2
E3
E3
Y3
結果1: 短期では生産量がショック(海外の景気悪化)を吸収 結果2: 長期では物価がショック(海外の景気悪化)を吸収
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