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このマニュアルで記述しているサポート MIB の記述形式について説明します。各 MIB はグループごとに 識別子および実装仕様を記述しています。

• 識別子

オブジェクト識別子の公認された記述形式です。

(例) プライベート MIB axsStats グループの識別子の記述形式とオブジェクト ID 値を次に示しま す。

識別子      axsStats OBJECT IDENTIFIER ::= {axsMib 1}

オブジェクトID値 1.3.6.1.4.1.21839.2.2.1.1

プライベート MIB のオブジェクト ID 値については,「付録 A プライベート MIB 名称とオブジェクト ID 値」を参照してください。

• 実装仕様

各 MIB の実装仕様を表で説明しています。axsStats グループの実装仕様を例に,表の項目について説 明します。axsStats グループの実装仕様の例を次の表に示します。

表 1‒3 axsStats グループの実装仕様 項

番 オブジェクト識別子 SYNTAX アク

セス 実装仕様 実装

有無 1 axsIfStatsTable

{axsIfStats 1}

NOT-ACCESSIBL E

NA インタフェースの拡張統計情報テーブル。 ●

2 axsIfStatsEntry {axsIfStatsTable 1}

NOT-ACCESSIBL E

NA インタフェースの拡張統計情報テーブルのエントリ。

INDEX {axsIfStatsIndex}

3 axsIfStatsIndex {axsIfStatsEntry 1}

NOT-ACCESSIBL E

NA 本装置のインタフェースインデックス。ifIndex と 同じ。

オブジェクト識別子

MIB のオブジェクト識別子の名称を示しています。

SYNTAX

プライベート MIB で使用している SYNTAX の意味を次の表に示します。なお,SYNTAX はプライ ベート MIB の実装仕様だけで説明しています。

表 1‒4 プライベート MIB で使用している SYNTAX の意味

項番 SYNTAX SYNTAX の説明

1 Counter 0..4294967295(232-1)まで増加し,また 0 に戻る整数値。

2 Counter32 0..4294967295(232-1)まで増加し,また 0 に戻る整数値。

3 Counter64 0..18446744073709551615(264-1)まで増加し,また 0 に戻る整数値。

4 DisplayString 0 個以上 255 文字以下の文字列(各バイトは,NVT ASCII 値)。

5 Gauge 値は増減できる,0 またはそれ以上の整数(0..4294967295)。

6 INTEGER -2147483648..2147483647(-231..231-1)の範囲の整数情報を表す。

7 Integer32 -2147483648..2147483647(-231..231-1)の範囲の整数情報を表す。

8 OCTET STRING 0 個以上の文字列(8 ビット単位)。各バイトは,0..255。

9 IpAddress 4 バイトの OCTET STRING(32 ビットの IP アドレスを格納)。

10 Ipv6Address 16 バイトの OCTET STRING(128 ビットの IPv6 アドレスを格納)。

11 OBJECT IDENTIFIER サブ識別子の順序固定リストを格納。

12 MacAddress IEEE802.1a で定義された正規の順序で表される 802MAC アドレス。OCTET STRING タイプ。

13 RowStatus 概念上の行エントリの生成や削除を制御するための SYNTAX タイプ。

14 TimeStamp あるイベントからの時間を 100 分の 1 秒単位で計るタイムスタンプ。

15 TimeTicks 正の整数で,あるイベントからの時間を 100 分の 1 秒単位で表す。

16 BITS 名前付きビット列で対応するビットに 1 を割り当て,0 個以上の文字列(8 ビッ

ト単位)で表す。名前付きビットの 0 が最上位ビットに対応し,各名前付きビッ トの論理和が GetResponse で返却される。

例)名前付きビットの 0 と 6 が有効である場合,GetResponse で返却される値 は 0x82 となる。

17 NOT-ACCESSIBLE アクセス不可。

18 PortList ポートのビットマップとなっており,有効なポートに対応するビットに1を割り

当てる。本装置では,ポートの ifIndex 番号に対応したビットに 1 を割り当てる。

19 VlanIndex VLAN のインデックス番号(1..4094)を表す。

20 AddressFamilyNumbers IANA が割り当てたアドレス番号。

21 VlanIdOrZero VLAN のインデックス番号(1..4094)を表す。

22 SnmpAdminString 管理情報を含む文字列。DisplayString タイプ。

23 InetAddressType インターネットアドレスのタイプ。

24 InetAddress インターネットアドレス。OCTET STRING タイプ。

25 OwnerString 0〜127 文字の文字列。管理上割り当てられたリソースの所有者の名前を表す。

DisplayString タイプ。

26 BridgeId スパニングツリーで使用されるブリッジ識別子。OCTET STRING タイプ。

27 Timeout 100 分の 1 秒単位の STP タイマ。

28 TruthValue 真偽値。

29 InterfaceIndex システムが管理している ifIndex 番号。1..2147483647(231-1)の範囲の整数値。

30 Unsigned32 0..4294967295(232-1)の範囲の整数情報。

項番 SYNTAX SYNTAX の説明

31 TimeFilter 正の整数で,あるイベントからの時間を 100 分の 1 秒単位で表すインデックス番 号。

32 VniIndex VNI のインデックス番号(1..2147483647)を表す。

アクセス

• R/O:規格ドキュメント上の MIB アクセスが Read_Only であることを示します。

• R/W:規格ドキュメント上の MIB アクセスが Read_Write であることを示します。

• R/NW:規格ドキュメント上の MIB アクセスが Read_Write ですが,本装置では Read_Only と なっていることを示します。

• R/C:規格ドキュメント上の MIB アクセスが Read_Create であることを示します。

• R/NC:規格ドキュメント上の MIB アクセスが Read_Create ですが,本装置では Read_Only と なっていることを示します。

• AN:規格ドキュメント上の MIB アクセスが accessible-for-notify であることを示します。Object の取得および設定ができませんが,SNMP 通知の variable として読み取ることができます。

• NA:規格ドキュメント上の MIB アクセスが not-accessible であることを示します。

実装仕様

[規格]:規格ドキュメントの規格概要を記述しています。

[実装]:本装置での実装仕様を記述しています。

実装有無

• ●:本装置でサポート(応答)する MIB を示しています。ただし,アクセス欄が「NA」の場合,

MIB の応答はしません。また使用する機能によって応答するものが変わりますので注意してくださ い。

• ▲:本装置でサポート(応答)する MIB ですが,統計カウンタで本装置がカウントできないため,

固定値を応答する MIB を示しています。

• ×:本装置でサポート(応答)しない MIB を示しています。

2 ラフト MIB)

この章では本装置で使用する標準 MIB の実装仕様について説明します。

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