四国地区[
R I
第2670
地区 ]テーマロータリーは分かちあいの心
国際ロータリー第2670地区ガバナー
稲 山 三 治
ロータリーは分かちあいの心
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ロータリーの心を廻向しよう ( ROTARY SHARES )
国際ロータリー第
2670
地区2007-2008
年度 ガバナー稲 山 三 治
Rotarian になるために
ロータリークラブに入会すれば直ちにロータリアンに なれると言うものでもありませんが、入会以来、ロータ リークラブの会員ではあっても他に向かって「 私はロー タリアンです。」と言う自信もなく、誠に慚愧の念に耐え ません。
ロータリアンになるためには、まずロータリー精神と は何か? を知る必要があります。これを説明するのは 容易いようでもあり、また大変に難しいようでもあり、
結局のところ、ロータリアン自身が 腹の底から納 得す るには、ロータリーの経験をある程 度積まなければな らないようです。
ただ、言葉で言うならば、ロータリアン一人ひとりが、
他人の立場になって物事を考え、他人のお役に立つような行動をしよう、と言うことです。
自分の事ばかり考えていては、平和な住みよい社会にはなりません。お互いに相手の立場にな ってみる「 思いやりの心」が大切なのだと言うことです。
ロータリーという組織は、このような精神を鼓吹し、奉仕の道に遭進する人を育てようとす る学校なのです。学校に入学すれば、他人と知り合って知己を拡めることも、奉仕の機会を作 ることも大切なことです。しかし、人を知ることほど難しいものはない。それは、人を知ると言 うことは己を知ると言う事だからです。人の事を知ったと思っても、それは己の深さ程度にし か知っていないのである。
だからまず、己の人間性を磨く事から始めなければならない。己を究明するために達磨大師 は、「面避八年、孔子は七十歳にして、始めて心の欲するまま行えども、規を超えず」と言っている。
我々、凡人は何時の日か真実の自己を見る事が出来るのか?
日暮れて道遠しの感が深い。と言っても己を磨くことをやめてしまった時に、その瞬間に己の 内的生命は断絶するのである。
絶えず、己を求めてやまず、一歩また一歩と己を掘り下げて行く所に、生命の躍動がある。
生命の躍動なくして、人を見ると皮相的であり、形骸化したものにとどまる事が多い。また自 分が表現することも実に浅薄な煙 ばかりで、他人を納 得させられない。かく言う私も、あと少 しで古稀になろうとしているのに、人間性に深みがなく、酒を飲んで誤魔化している……反省。
ガバ ナー 公 式 訪 問
今治 RC (7/19 )
川之江RC (7/24)
伊予三島 RC (7/20)
高松南RC (7/25)
四万十 RC (7/31) 中村 RC (8/1)
ロータリーは分かちあいの心
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ガバ ナー
公 式 訪 問
八幡浜 RC (8/10) 仁淀 RC (8/16) 大洲 RC (8/8) 松山南RC (8/9) 宿毛 RC (8/2) 宇和島 RC (8/7)
積 極 的 に 行 動しよう
熱気あふれる阿波踊りの夏が終りました。映画 眉山 のクライマックスでの有名連による総踊りは豪快な男 踊り、一糸乱れぬ群舞の女踊りは観客を圧倒しました。
歴史と伝統のある有名連の踊りは、日頃の厳しい練習 により培われたものですが、その基本には、踊り子達は 人一倍阿波踊りが大好きで、踊る楽しさを知り、連員が 相互信頼のもとに 分かちあいの心 を持っていること であります。
ところでロータリークラブ4大奉仕の一つクラブ奉 仕は、他の3大奉仕を積極的に実行するための基礎体 力を作ることであり、それはロータリー活動を知り、理 解して、好きになり、同志の信頼と友情 分かちあいの心 を醸成することであります。例会への出席・親睦 活動 への参加、ロータリー情報誌等によるロータリー活動の 理解等、積極的に取組む姿勢をクラブ会員が持つよう 努 めることであります。
先般4月の地区協議会で議論されましたが、地区の 90%のクラブはクラブ奉仕委員長は次期会長エレクト が就任しています。そのため来期を控えての準備期間 と理解して、傘下の各委員長にまかせてやゝ控えめな 活動に止まっている現状にあります。
しかしながらここ数年来のクラブ会員の減少、高齢化 等によるクラブ活力の低下は、ロータリークラブの存在 にも大きなかげりとなっています。そのためにもクラブ 奉仕活動は今こそ積極的に行動する必要があります。
ここで次のことにつき充分にご検討されて、この一 年間取組んでいただきたいと思います。
1.ロータリークラブ細 則 第7条第1節第2節、第8 条第1節を理解していただきたい
2.クラブ奉仕委員会傘下の各種委員会と充分にコミュ ニケーションを行ない連携を図っていただきたい 3.CLP(クラブ・リーダーシッププラン )導入による 委員会をまとめて効率的なクラブ運営を検討して いただきたい
皆様の一層のご健闘を期待いたします。
稲山三治ガバナーは、今年度の主な課題として四 大奉仕部門を中心にして、原点に帰るべく行動する ようにクラブを動機づけることを提唱されています。
また、稲山ガバナーは地区協議会でのご挨拶で「 私 がロータリーを愛する最大の理由は、職業奉仕こそ ロータリーの理念、ロータリアンの行動規範である と考えるからであります。職業奉仕とは、私どもが しなければならないあれやこれやの事柄を指すの でなく、ロータリアンが如何に生きるかという生活 姿勢−Rotarian of Life−であろうと思います。(中 略)こういう意味あいからも、次年度2670地区の目 標として職業奉仕という理念を、原点に帰って心の 中で深く掘り下げることを各々のロータリアンの 1年間の目標としてほしいと希望いたします。」と 述べられています。私も全く同感であります。
まさに、ロータリーの表看板は職業奉仕であります。
ロータリーの会員が原則として1業1人というル ールにより地域社会から選ばれるシステムはそれ を如 実 に表しています。職業奉仕( Vo c a t i o n al Service)のVocationという言葉はVo i ce=神の 声=からきています。職業を神のお召し=召命=と して認識する姿勢がそこに見られる。1915年のロ ータリーの道徳律は明らかにそういうキリスト教的 献身の精神で書かれていました。Vo cation は本当 は「天職 」と訳すべきかも知れない。たから、ロータ リーで言う職業奉仕は平準的な倫理規範を更に一 歩高めたものとして認識されなければならないの です。それは「 四つのテスト」、「ロータリーの綱領、
第2」に象徴されています。
ロータリアン1人ひとりが、人生の一回性を感じ とり、「 超我の奉仕」( Service above Self )、「ロ ータリーは分かちあいの心( Rotary Shares )の奉 仕哲学を実践いたしましょう。
クラブ奉仕委員会
寺 西 可 夫
( 徳島西RC )
職業奉 仕委員会
割 石 恭 市
(鴨島RC )
地区委員長 就任挨拶
ロータリーは分かちあいの心
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地区委員長 就任挨拶
四国のRC社会奉仕委員会は、水の保全・地震問題・四国88 箇所の歩き遍路・四国アイランドリーグへの援助を行うという ことになっております。その中で私は四国88箇所歩き遍路に 力を入れている者として、2002年松本P Gからの業績を述べ たいと思います。
2002年11月より「おもてなしステーション」というものを 作り、歩きお遍路さんのトイレ・道案内・お茶のおもてなしを 提供する場所を53箇所設けました。今四国中でファミリーマ ートは175店舗、ドコモショップの123箇所ではさらに携帯の 充電・インターネットのおもてなしを行っております。2003年 度桑原PGの時は遍路大使任命書を歩き遍路の方々に渡し始 めました。同年4月8日から6月30日の間で435名、今井PG 時は1743名、掛水PG時は1991名、飯PG時は2796名、稲山ガ バナー時は8月16日までで211名、合計7176名の遍路大使を 任命しております。彼らが全国各地に帰ったら、四国お遍路は 非常によかったと地域の人達に四国遍路を広めてもらうこと を考えました。毎年少しずつ増えているので効果が出てきて いるのではないかと思います。今井P Gの時はおもてなし大使 任命書も出して、四国中のおもてなしをする人を増やす運動 をしました。今現在661名の人を任命しております。又、掛水 PGの時は「 何かしようよ。行動するロータリアンを目指して」
というテーマのもと四国中の R Cメンバーを中心にN P O 法 人遍路とおもてなしのネットワークを作りました。会員数は、
個人法人合わせて267人となっております。飯PGの時は他の お遍路で活躍している団体との連携を図りそれぞれの活動を 認め合い方向はいざとなれば一緒だという考え方で年1回会 議を持つことになりました。そして今年稲山ガバナー時は全 四国中の遍路道沿いに実のなる木を植えお遍路さんに実った 果実を食べていただくおもてなし運動を考えております。苗木、
土地を提供していただく人を紹介してもらったり、その木を お世話してくださる方を紹介してもらったりして、多数の木 を植えようと今から準備をして、世界遺産になるという大き な夢を実現したいと考えております。
この5年間、RC が歩き遍路の為に支援してきた事が少しず つ形となって表れ始めており社会に認められつつあります。
これこそ「行動するロータリアン」ではないでしょうか。
この遍路道があと1000年、2000年と続き、そして世界に誇れ る四国遍路となるために、ロータリークラブの皆様で力をあ わせて努力しようではありませんか。今年の社会奉仕委員会 を特にご支援いただく様によろしくお願いいたします。
追記 四国アイランドリーグの支援も引き続き行いたいと思 います。できましたら12月末までにガバナー事務所に支援金を お送りください。各クラブの協力をよろしくお願いいたします。
国際 奉仕に於ける青少年活動と国 際貢 献
戦争による不利益を十分理解している近年でさえ、様々な理由から勃 発する国家間 紛争になかなか、ピリ オドを打つことができません。国家戦 略には、国家 の 事情があることですが、友好関係にある国家間におけ る紛争の起こる可能性は、極めて低いと考えられます。
RIが推進する青少年交換プログラムの国際交流を通 じて、より国際理 解が深まって 行くことができればと 思うところです。稲山ガバナーも青少年交換プログラ ムを含む、新世代 活動には大変重きを置いて頂いてお り、我々担当役員もその方針に沿って力を集約致して おります。
国 際奉仕委員会は、長期交換、短期交換、友情交換、
世界社会奉仕の各小 委員会から構成されております が、今期は、それぞれの委員会での経 験豊かな方々を 委員長に就任頂きました。長期交換(瀬野長久委員長)
は、今年度アメリカ合 衆 国6人、オーストラリア2人の 合 計8人の送り出しと受け入れを 致します。短期交換
( 西山彰一 委員長 )は既に、ニュージャージーからグッ ドマンリーダーご夫妻、ハーシュ サブリーダー1名、学 生 25名の合計28名の受け入れ、四国から美馬秀夫リ ーダーご夫妻、美馬香都子 サブリーダー、学生 26 名の 合計29名を送り出しました。友情交換( マスウドソバ ハニ委員長 )はソバハニ委員長のネットワークで、交 換プログラムを実現していきます。世界社会奉仕( 堀 祥二 委員長 )は、RIの提言である水の問題をさらに 推進し、引き続きバングラデシュでの井戸を掘 削する 事業を進めて参ります。
どの小委員会のプロジェクトも、各クラブメンバーの ご理 解とご協力なくしては、成り立ちません。次世代 のリーダーとなる青少年の育成と国 際 親善に更なる お力添えを頂けますよう御 願い申し上げます。