・ TP90S -2
4-1 立坑設計標準
■標準発進立坑平面図(単位:mm) ■標準到達立坑平面図(単位:mm)
(1) TP75SCLの場合
先導体を一体で回収する場合(片側到達)(2) TP95Sの場合
(鋼矢板工法)
(ライナープレート式工法)
(3) TP90Sの場合
(鋼矢板工法)
(ライナープレート式工法)
注1)鋼矢板の数値は内寸法で、ライナープレートはプレート幅センターからの数値となっており内寸法は 50mm減となります。
注2)止水器付き、及び両発進の場合は止水器の長さ及び使用する推進管の最終管が、止水器からの押出量 を考慮して、上記寸法より大きくする必要が有ります。
注3)標準到達立坑平面図の寸法は、先導体を一体回収する場合です。
注4)先導体を分割で回収する時の人孔到達、到達立坑(鋼矢板・ライナープレート)の寸法は58頁を 参照して下さい。
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ライナープレート 鋼矢板 片発進 ・止水器無し 2,500×6,111 2,400×5,200 片発進 ・止水器付き 2,500×6,111 2,400×5,200 両発進*1 ・止水器無し 長径は6,111以上 長径は5,200以上 両発進*1 ・止水器付き 長径は6,111以上 長径は5,200以上
*1.ヒューム管の押し残り量を調整して反転推進した場 合です(53頁参照)。
ライナープレート 小型立坑*1 片発進 ・止水器無し φ2,500以上 φ2,500以上 片発進 ・止水器付き*2 φ2,500以上 φ2,500以上 両発進*3 ・止水器無し φ2,600以上*4 φ2,500以上 両発進*3 ・止水器付き*2 φ2,600以上*4 φ2,500以上
*1.鋼製ケーシング立坑の場合です。(内寸は2,552mm 以上必要です。)
*2.止水器は円弧状で、厚みが50mm 以下の場合です。
*3.ヒューム管の押し残り量を調整して反転推進した場 合です。(53頁参照)
*4.φ2,600のライナープレートは特注品です。ライナ ーメーカにお問い合わせください。
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ライナープレート 鋼矢板 片発進 ・止水器無し 2,500×5,797 2,400×4,800 片発進 ・止水器付き 2,500×5,797 2,400×4,800 両発進*1 ・止水器無し 長径は5,797以上 長径は4,800以上 両発進*1 ・止水器付き 長径は5,797以上 長径は4,800以上
*1.ヒューム管の押し残り量を調整して反転推進した場 合です(53頁参照)。
(内寸)
-53-
■標準立坑断面図(単位:mm)
(1) TP75SCLの場合
(単位:mm)
適用ヒューム管径 管 芯 高
(h) 最下段腹起し (切梁)高さ(H) φ350~φ500 1,080±50 2,400
*但し、かさ上げH鋼高さ 300mm を使用した場合
(2) TP95Sの場合
(単位:mm)
適用ヒューム管径 管 芯 高
(h) 最下段腹起し (切梁)高さ(H) TP95S-1 φ350~φ700 980±50 2,400 TP95S-2 φ350~φ700 1,050±50 2,400
*但し、かさ上げH鋼高さ 300mm を使用した場合
(3) TP90Sの場合
(単位:mm)
適用ヒューム管径 管 芯 高 (h) 最下段腹起し (切梁)高さ(H) φ250、φ300 680 2,000 φ350~φ700 980 2,300
*但し、φ350~φ700はかさ上げH鋼高さ300mmを 使用した場合
注1)上記寸法は、標準寸法であり、現場条件等により変わります。
注2)既設の埋設物が有る場合は別途検討して下さい。
注3)立坑が深い場合は、仮設階段を設けるため充分な広さを必要とします。
注4)坑口部分については、必ず地盤強化と止水のための地盤改良を実施して下さい。
特に発進坑口部では、方向制御安定のため地盤改良を行い、湧水量が多く、崩壊性が激しい地盤では、
改良範囲を長くすることを検討して下さい。
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推進架台をH鋼(300mm)などでカサ上げ して下さい。
推進架台をH鋼(300mm)などでカサ上げ して下さい。
φ350~φ700 の場合、推進架台をH鋼 (300mm)などでカサ上げして下さい。
【注記】
① 鋼矢板・ライナープレートの内寸法の取り方は下記図を参照願います。
( 鋼矢板 ) (ライナープレート )
② ライナープレートの板厚及び切梁、腹起し材、縦梁等の寸法、位置については、土質、掘削深さにより計算 して下さい。
③ ライナープレートの場合は切梁があるため、その位置によって、推進装置は分割搬入となります。
④ 到達側で、坑口に止水器を取り付ける場合は、止水器のゴムのめくれを考慮して下さい。止水器の形状や取 り付け方法にもよりますが、立坑内側より400mm以上必要となりますので、この場合立坑寸法は大きく なります。
⑤ 立坑の土留めが鋼矢板の場合、推進延長は鋼矢板の中心線までの距離となります。
Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型ではそれぞれ板厚(Ⅱ型-10.5mm、Ⅲ型-13.0mm、Ⅳ型-15.5mm)が違いますので計算時 には注意して下さい。
⑥ 立坑内、ヒューム管押出量は、空伏部施工を考慮して、片発進(片到達)、両発進(両到達)の寸法を決めて下 さい。
⑦ 発進坑がライナープレートの場合、モルタルによる裏込めを必ず実施して下さい。
★ 一口メモ:立坑内に釜場を!
滞水層では、釜場をつくり、排水を確実に 行って下さい。
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-55-
4-2 ライナープレート立坑の注意点
(1) 小判形ライナープレート図
小判形立坑の構造には次の2種類があります。
リング補強タイプ 支保工補強タイプ
1) 補強リングを使用しますので、壁材の剛性が 大きくなります。
2) 補強リングを使用するため、壁材の組立、解 体が幾分複雑になりますが、縦梁の本数は4 本ですみます。
3) 直線部が長くなりますと、縦梁4本では強度 的にもたなくなる場合があります。
1)壁材はライナープレートだけで、縦梁は6~
12本と腹起しを使用します。
2)ライナープレートの組立は簡単ですが、縦梁、
腹起しを使用するため、施工が幾分複雑とな ります。
3)腹起しを使用するため、作業スペースが若干 せまくなります。
【注意点】
①軟弱砂礫層では湧水がなくても地山を改良して下さい。湧水がある場合は必ず地山の改良を実施して下さ い。
②ライナープレートと地山の間に空隙が生じます。この空隙は推進施工時の推進反力低下となるため、必ず グラウトして下さい。
③反力壁(バックコンクリート)を推進反力の計算通りに作って下さい。ライナープレート裏側の地山で推進 反力を受けます。
④腹起し、切梁が必要となるので、推進装置投入口がせまくなりますが分割搬入が可能です。
⑤滞水層では、坑口に止水器(エントランスパッキン)を設けて下さい。
(2) 円形ライナープレート図
円 形
円形ライナーでは、縦梁と腹起し、切り梁で補強する必要がないので、
補強リングのみで十分に耐えられます。
但し、築造、推進時の注意点は小判形と同じ考えです。
【注記】
① 最下段腹起し(切梁)高さは、52頁の標準立坑断面図を参照して下さい。
② ライナープレートの縦梁はH鋼200×200としました。
③ 反力壁の取り方(反力壁の計算)の検討を加えて下さい。
④ 上記寸法は立坑設計標準としました。
⑤ 標準セクション構成(ライナープレート)は
*TP90Sの場合はP-10、6枚、P-8、4枚となります。
短径 2,500×長径 5,797
Aリング Bリング
*TP95Sの場合はP-10、8枚、P-8、2枚となります。
短径 2,500×長径 6,111
Aリング Bリング
-57-
4-3 斜め発進参考図
(1) TP95S
-1・TP95S
-2の場合
(単位:㎜)ライナープレート 鋼矢板
(2) TP90S
-1・TP90S
-2の場合
注1)上記の振れ角は最大値で有り、立坑築造時の施工誤差や推進装置の前後移動の余裕量、縦梁のライナ ー直線部位置により振れ角は小さくなる場合もあります。
注2)縦梁はH-200mm の寸法です。
4-4 推進反力
推進反力はランキンの受働土圧式で示されます。反力(R)は推進力(F)より大きくなければなりません。
R=α・B(γ・H2――+2C・H Kp+γ・h・H・kp) ここに、
R :反力(kN) B :支圧壁幅(m)
γ :土の単位体積重量(kN/m3)
Kp :受働土圧係数〔tan2(45°+φ/2)〕
φ=土の内部摩擦角(度) C :土の粘着力(kN/m2) α :係数(=1.5~2.5) H :支圧壁の高さ(m) h :地表よりの深さ(m) となりαには通常2を採用している。
注1)図示はTP95Sで示しています。TP90Sでは図が一部変わりますが、計算式は同じです。
注2)反力壁は、設計上は土留め矢板(ライナープレート)に耐力を無視して、矢板裏の地山の耐力を反力と 考えます。従って地山の耐力と共に矢板裏と地山の空隙をなくして下さい。
Kp
2
√
-59-
4-5 最小円形ライナープレート到達寸法
管 径 最小円形ライナープレート寸法(mm)
備 考 TP75SCL TP95S-1・-2 TP90S-1・-2
φ250 ― ― 1,200 1.足掛金物の取り除きを必要とする場合がありま す。
2.分割回収するため、先導管と底盤(インバート)面 との間は300mm以上の空間が必要です。
3.滞水層施工の場合は、到達部の止水方法(薬注・止水 器)について検討して下さい。止水器を取り付けな ければならない場合、止水器の長さ分(ラバーのかえ り分も含む)だけ、サイズアップして下さい。
φ300 ― ― 1,200
φ350 1,300 1,300 1,300 φ400 1,600 1,600 1,300 φ450 1,600 1,600 1,300 φ500 1,600 1,600 1,600 φ600 ― 2,000 1,600 φ700 ― 2,000 1,600
【注記】
① 上記ライナープレート寸法は、板厚が 2.7mm のものであり、板厚が 3.2mm、4.0mm 等の場合、上記寸法がない(例えば、1,200、
1,300)ことがあるので注意して下さい。
② 上記ライナープレート寸法は、片到達の場合です。両到達の場合、ヒューム管押出量を考慮し、作業域(53 頁⑥参照)
が下記寸法以上とれるライナープレートにサイズアップして下さい。
③本表は片到達止水器なしです。片到達止水器ありの場合は400mm以上、両到達止水器ありの場合は800mm以上を サイズアップして下さい。
4-6 人孔到達寸法
管 径 円形人孔(最小寸法) (mm)
備 考 TP75SCL TP95S-1・-2 TP90S-1・-2
φ250 ― ― 1号人孔(φ 900) 1.左記最小径の人孔での回収は、作業域(内径の領域)が 確保されなければ回収が困難になります。
2.人孔蓋、斜壁、直壁、底板、足掛金物の取り除きを必要 とする場合があります。
3.分割回収するため、先導管と底盤(インバート)面との 間は300mm以上の空間が必要です。
4.滞水層施工の場合、到達部の止水方法(薬注、止水器)
について検討して下さい。
止水器を取り付けなければならない場合、マンホール をはつる等、内径に止水器(ラバー)がはみ出ないよう に取付けて下さい。あるいは、止水器の長さ分(ラバーの かえり分も含む)だけ、人孔をサイズアップして下さい。
φ300 ― ― 1号人孔(φ 900)
φ350 2号人孔(φ1,200) 2号人孔(φ1,200) 2号人孔(φ1,200) φ400 3号人孔(φ1,500) 3号人孔(φ1,500) 2号人孔(φ1,200) φ450 3号人孔(φ1,500) 3号人孔(φ1,500) 2号人孔(φ1,200) φ500 3号人孔(φ1,500) 3号人孔(φ1,500) 3号人孔(φ1,500) φ600 ― 4号人孔(φ1,800) 3号人孔(φ1,500) φ700 ― 4号人孔(φ1,800) 3号人孔(φ1,500)
【注記】
・本表は片到達止水器なしです。
【注記】
① 上記人孔寸法は、片到達の場合です。両到達の場合、ヒューム管押出量を考慮し、作業域(内部の領域)が最小径の人 孔寸法以上必要です。
② 上記の様に煙突状のマンホールの場合、分割後の先導体の回収性(寸法)を検討して下さい。
③ 到達はマンホール中心位置で計画して下さい。(先導体ボルト取り外しを考慮)
④ 人孔回りが埋め戻しの場合、薬液注入等、地盤の改良を実施して下さい。
⑤ 供用開始しているマンホールからの分割回収は、作業環境面を考慮して設計して下さい。
(人孔参考図)
平 面 図 断 面 図
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